254 東京村U
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―――――――!
(7) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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―新宿駅ホーム―
『兄ちゃんあぶねーな。しっかり歩けよ!』
[間一髪、ホームから転落ということにはならなかった。]
(8) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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す、すいません。
[一瞬、ホームに吸い込まれそうになった。
聴こえてきたのは発車の音楽などではなく、藤田サクラコが歌うはずだった『あの歌』。]
(10) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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疲れてんかな、うん。
[幸い非常ベルも鳴ることはなく、電車は定刻通り出発した。
一二三は気を取り直しつつ、代々木駅で降りる。]
(13) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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[――――で、現在に(>>4)至る。]
(14) 2016/10/01(Sat) 01時頃
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いやまーなんか様子おかしかったから。 あんま気にすんなよ。ちょうど近くにいたし。 えっ、なんで木露先生知ってるかって?話せば長くなるけど聞きたいか。よーしわかった…………
[取り敢えず入間を落ち着かせるかのように話を途切れ出せないようにした。 木露には申し訳ないが歩きスマホをして倒れたときの事は相当話を持盛った。
『芸能界』は嫌いじゃないが、今日だけは芸人に敬意を払いたくなるくらいだった。
話を持たせるのは、案外、難しい。]
(21) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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ひでー話だな。 つか、ホント災難だわ。お疲れ。
[話が途切れそうになったころ、入間が今日あった出来事をぽつぽつと喋り始めた。 何とか力になってあげたいが、一二三は財力には乏しい、いち高校生である。ウチに泊めると言っても数日が限度ではあるし、どうしたらいいのか。木露先生からのアクションを待つ。]
(24) 2016/10/01(Sat) 01時半頃
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あ、バイト? 清掃のバイト。場所は、こっからちょっといったところ
[バイト先について明かしても差し障りのない事を話す。守秘義務について強く念を押されているため、これ以上話すと解雇という話にも繋がりかねない。 面接官が面白いくらいの銀縁眼鏡であったという話で切り抜けることにした。
何分、今日の出来事をそっくりそのまま女子に話すのは、憚られる内容であったから。]
(32) 2016/10/01(Sat) 02時頃
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や、あれ木露先生だ。木露先生ー。こっちですー。
[誤魔化すかのように木露に向かって手を振る。(>>30) 一緒に女性(>>31)もいるけど、彼女なのだろうか。ああ見えて、案外やるんだな、と少しニヤけてしまったのには気づかれたかもしれない。]
(33) 2016/10/01(Sat) 02時頃
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リーは、イルマに、そうそうあの人が木露先生と頷いた。
2016/10/01(Sat) 02時頃
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先生、彼女だなんてまだ聞いてないです。期待はしましたけど。
[一通りツッコミをいれつつ、隣の女性に自己紹介をする。]
あ、入間さんのクラスメート李沢一二三です。残念ながら彼氏では無いです!
[しっかりとお調子者アピールすることも忘れなかった。]
(36) 2016/10/01(Sat) 02時頃
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ていうか、先生なんで編集の方と一緒に……?
[先生がここに来るのは自然だとしても、編集の彼女は家に待機していてもよかったはず。入間に起こった事件に興味があると見ればわからなくもないが、そんな風にも見えない。 むしろヴィジュアル系バンドの雑誌担当の方がすんなりきそうではあるが。一二三は首を傾げる。]
(43) 2016/10/01(Sat) 02時半頃
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リーは、キルロイ先生のズボンが派手に破ける呪いをかけたくなった。
2016/10/01(Sat) 02時半頃
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流石にこの時間だと清瀬まで帰るのはキツいんで…… お言葉に甘えさせていただいてもいいですか?
[木露に肩をぽむ、と叩かれた件は堪えることにした。 入間には不釣り合いなのは確かではあるし、木露も女性にモテなくはないな、とは思った。
ドジっ子である以外は。 ドジっ子である以外は。]
(45) 2016/10/01(Sat) 02時半頃
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/* 若干悪ノリする悪癖が出てきている気がしなくもない。
(-20) 2016/10/01(Sat) 02時半頃
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えっ 斧を持った男って『解放治療カルテ』みたいじゃないっすか。 ちょっと待ってくださいよー
[一二三は入間と共に木露に渋谷のホテルまで着いていく。 斧を持った男が実際の出来事であることも*知らずに*]
(50) 2016/10/01(Sat) 02時半頃
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らぶらぶにゃんにゃんきたーーーーーー
(-22) 2016/10/01(Sat) 02時半頃
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これオレも絶対見てるはずだよならぶらぶにゃんにゃん。 ションベンちびるフラグばっしばっし立ってるwww ムネアツwww
(-24) 2016/10/01(Sat) 02時半頃
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……ふぁーあ。眠いな。寝てていい?
(129) 2016/10/02(Sun) 00時頃
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―早朝・渋谷のホテル―
え。どうしたんですか先生。 先生が死んでたらオレも死んでるってことになるんですけど。
[隣から聞こえる木露の声によって、眠りは妨げられた。 正論といえば正論な言葉を吐きつつ、一二三はベッドから起き上がる。]
(130) 2016/10/02(Sun) 00時頃
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つーか先生、汗ビッショビッショじゃないっすか。 なんか嫌な夢でも見たんですか?
[隣のベッドまで近づいてみて、滲む汗に戸惑いつつも。]
なんならシャワーでも浴びます? お湯、溜めときますけど。
[一二三は木露の顔を覗きこむ。]
(133) 2016/10/02(Sun) 00時頃
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リーは、一瞬、体を強張らせた。
2016/10/02(Sun) 00時頃
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ア、アイドルっすか。
[一二三は木露の言葉に動揺を隠せず。 蛇口を捻る手が、カタカタと震え出す。]
(139) 2016/10/02(Sun) 00時頃
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も、もしかして、そのアイドル歌っちゃったりとかしちゃうんですかね。 ア、アイドルだから歌うのも当然っちゃあ、当然ですけど。
[声は上ずり、手の震えが止まらない。蛇口から勢いよく出てくるお湯は、バスタブを段々と満たしていく。]
(142) 2016/10/02(Sun) 00時半頃
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そ、そうっすよね。踊ります、よね。アイドルだし。
[踊ったり、ナイフで刺したり、ということからすれば自分の夢の中に出てくる『彼女』とは違うと思い、安堵の表情を見せる。]
(146) 2016/10/02(Sun) 00時半頃
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え、あ、はい。 何か、自分も嫌なこと思い出しちゃって。
[震えが収まった手で蛇口を締める。 バスタブはもう少しでお湯が溢れそうにまで達していて。。]
(155) 2016/10/02(Sun) 01時半頃
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信じてくれるかは、先生次第ですけど。 自分の姉ちゃん、アイドルだったんすよね。『IKB32』にも、ちょっといたんですけど。
[バスタブからあがる湯気が温かく。気が抜けたかのような声で語り始める。]
(157) 2016/10/02(Sun) 01時半頃
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時折、自分も見るんですよね、夢で。 歌を歌うのは先生と一緒なんすけど、自分の場合はどっか吸い込まれちゃいそうな。何か、自分の意識が遠くに行っちゃうような…………そんな、感覚で……………
[一二三はフラッと立ち上がる。その表情は生気を失ったかのよう。]
(163) 2016/10/02(Sun) 02時頃
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『たすけて』って声が聞こえるんスよォ、あの日、『姉ちゃん』もそんな声が聞こえたって。
[一二三はぼんやりとした目をしながら、洗面台に置いてある剃刀に手をかける。]
(169) 2016/10/02(Sun) 02時頃
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『たす けて』
(172) 2016/10/02(Sun) 02時半頃
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[肩を押されて、ぐらりと体勢を崩しながらも、握りしめた剃刀を自分の腕に向かって振りかざす――――]
(173) 2016/10/02(Sun) 02時半頃
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ぶへっ
[剃刀を振り降ろそうとした刹那、木露の拳が一二三の顔面に命中する。 そして手際よくその頭は浴槽へと押し付けられた。]
(176) 2016/10/02(Sun) 02時半頃
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―――――――!!!
[顔面を浴槽に押し付けられ、一二三は苦しさのあまり我に返る。 手をばたばたと振りながら助けを乞う。]
(177) 2016/10/02(Sun) 02時半頃
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