― 四人卓 ―
[椅子に腰を下ろした乙坂>>246>>247の口からは、秘密も内緒も強火で飛ばしてしまったように濃く煮詰められた言葉たちが溢れる。
またひとつ、瞬きをして。慣れない熱さにきゅうと目を閉じた。]
……っ、
[真剣に頭を下げる乙坂>>248を邪魔しないかつ賛同するようにこくこく頷いて、二人の反応を見守った後、肘で彼のしっかりした腕をつついた。そっと、こっそりと、だ。
人前であること、アルコールが入っていないこと、照れてしまうこと。いくつもの理由が表出する言動にブレーキをかける。
それなのに彼の言葉に引っ張られて、彼への想いが大きくて>>230。いつもの自分じゃいられないくらいに浮かれている自覚はあった。
特別な人を、好きになった。目元を赤く染めたまま、じっと相手を見つめる。]
早く、食べましょ。
[どの料理も丁寧に食べたいし、宇都木の作ったデザートだって逃すつもりはない。
ただいつもより少しだけ早くお手拭きに手が伸びて、甘いままならなさを溶かしたスープを口へ運んだ。]
(257) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃