[放心していると、クリストファーに心配されただろうか。
ややあってわれに返ったカトリーナは、
新聞部部室で古い記事を探したかった理由をもう1度説明するが、
年度別にファイリングされた学校新聞の束をいくつか開いただけで、投げ出したくなった。
新聞部の活動が停止状態になったのはごく最近のこと――具体的にはカトリーナの着任と入れ替わり。つまり、有力な部員が揃って卒業してしまったのだ――で、20年ほど前はとても活発。]
……そういえば、事件が起きた正確な時期はわからないのよね……。
テッドは「忘れちまった」>>#0と言ってたし、
きっとサイラスもそうなのでしょうね。
ふぇー……20年前はこんなに?
索引もないし、全部読んで調べるのは…………。
[小さく首を振ると、真顔でクリストファーに告げた。]
目を悪くするわ。
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(130) 2016/08/24(Wed) 01時半頃