えぇとぉ―――、
マカロンは此処、モンブランは此処。
乙坂さんはきっとガツンといらっしゃるだろうから此処。
[自らの脇腹や鳩尾に角度をつけて触れ、空き具合をチェック。己の身体は今や腹ペコ合唱団。己が振るのは指揮棒では無くて銀の匙だ。]
おや、トマトの香り。
……これは誘われますねぇ。
[煮込み料理の香りを辿り、鍋の傍へ。
自然とまとめ髪のシェフの傍へ。>>74]
こんにちは、戸崎さん。
僕にもそのトマト煮をいただけますか?
前に桐野江さんが食べてらしたのに少し似てますね。
中身は…この凛々しい干瓢、ロールキャベツとみました。
[すでにワクワクと声を弾ませ、彼女と視線を合わせればまた笑みを深め。堪らず口元に片手を立てて、誰にでも聞こえるひそひそ話。ベーカリー乙坂開いてますか?なんて、トマトミルクソースを早速背徳的に攫う心算。]*
(125) momoten 2019/12/01(Sun) 22時半頃