Punctum Temporis
[ほつり、と零す。
途端に収束し溢れる光の粒子は青年と人形を包んでいく。
己と青年を中心にして地面に浮かび上がったのは、大きな歯車と時計のような魔法陣。]
―――――Shall we gather at the river,
―――――Where bright angel feet have trod…
[川が流れるが如く、光の粒子は穏やかにまわり、波をうつ。どこか微かに聞こえるのは、再会を意味する賛美歌だ
…この歌ではないのかもしれません。
聖歌を紡ぎながらでしか、殆どの魔術を発動できない己のプログラムに眉尻を下げる。だが、すぐに世界樹の麓へと意識を変えよう。
女神と対話する前に、素足を地面に擦らせ、位置をマーキングする陣を張っておいてよかった。]
―――距離、確定
―――≪エレメント≫100%
テレポート、発動します。
(72) 2016/12/07(Wed) 04時頃