― 日没の頃:テラスへ ―
[ノッカの声>>0:42にテラスから西空を見やると、翳りゆく残照と共に滲み始めた夜の色合いがあった。
早くも明々と輝き出した一番星は火星だったろうかと、ふと眺める。視線を足元に戻して、辺りを見回した。]
そうね。始まってしまう前に、一度。
履き物を借りられるようお願いしなくては。
[佇んでいたホテルスタッフへそう伝えれば程なくして、替えのサボサンダルが運んで来られる。履き心地を確かめて、少女の手を離した。]
ここまで案内、ありがとう。
私もノッカとお話できて、楽しかったわ。
[コンパニオン達が列を作っているのは、この集まりの主宰が登場する間近ということ。
薄闇の中に踊るような、ノッカの白い水着と大きく露になった背中の素肌。軽やかなその足取りを見送って、私も集まった来客達の間へ混じっていった。]
(2) 2018/08/04(Sat) 12時半頃