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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、スティーブン、ペラジー、サミュエル、ジリヤ、ヤニク、麻雀、セシル、ズリエル、シーシャ、クリスマスの10名。
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[続く言葉とその問いかけに>>1:142>>1:143 しばらく、黙りこんでから]
さあ…けど、恋をしていたのなら
[自分の知らないそれを知っている彼女 その胸中へ思い巡らせば]
…多分、彼女は幸せだったのかも
[ぽつりとそう返す 少なくとも、自分よりは]
(0) 2014/09/05(Fri) 00時頃
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/* ズリエルの1d最後のメモが素晴らしい! いつもならみんなの位置関係とかまとめるんだけど、ちょっと今はその余裕がないんだな。
主に自分用のメモだけど!ないとわからなくなっちゃうから!w
(-0) 2014/09/05(Fri) 00時頃
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[サナトリウムという鳥籠にいる自分 同じように身体に根を張り花を咲かせる他の人
その花が宿主の記憶を糧に咲くのなら 花とは記憶の結晶であり、すなわちそれは]
…だって、"幸せな想い"を残せたのでしょ?
[問いかけてきたセシルに、ふわりとほほ笑んだ*]
(1) 2014/09/05(Fri) 00時頃
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なるほど。 ……恋をしていたなら、か。>>0
全ての恋がスイートチョコレートのように甘いわけではないし、 それが甘ければ甘い程、後で口にする苦味や酸味は増して感じられるものだけど。
――だとしても。 僕も、これは悲劇でなくて、温かい物語だと思うよ。
[ストロベリーブロンドを隠す赤い頭巾を、ぽふりと撫でて頷く。]
(2) 2014/09/05(Fri) 00時半頃
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そう、君の言う通り。>>1
彼の名と共に、その想いも失いつつあった彼女が、 それでも最期に咲かせた花が、これだった。
明確な想い出は全て失って。 咲く花の色が変わり果ててしまっても。 ……それでもまだ、記憶の片隅に、 ずっと。残っていたんだろうね。彼のことが。 最期の最期まで、大切にしていたんだよ。きっと。
――だからこれは、 最期まで、変わらぬ想いを持ち続けた人の物語。 大事な人のことを最期まで忘れずにいられた、幸せな物語。
…なんて、ね。
(3) 2014/09/05(Fri) 00時半頃
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[苦笑いを案じてくれる言葉>>144には、目を細めるだけの返事を。]
んん…?内臓がお花畑………なるほど。
[どうやら彼に咲いた花は、身体の、内側。 外から養分を経て生命に繋がる臓器から、逆に生命を吸われて行く事の…なんと皮肉な事か。
机の上をトントンと叩いた。 其処から湧き出たかのように現れる角砂糖が、一つ、二つ、三つ。 袖から物を出す作業に、ほんの一手間を加えた手品。染み付いた手癖。 全ての砂糖を黒い液体に巻き込んで、再び口を付ける。
相手の頭を隠していたタオルが無くなると、顔の造形がありありと分かった。 ……強面と、男を傷つけまいと言葉を探す姿勢の相成す雰囲気を、男は怒るでも慰めるでもなく、気長に見守る。 絞り出された質問に、食指を進めながら]
(4) 2014/09/05(Fri) 00時半頃
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そ、此処に入る前にさ。 腕の表面どころか、腕が植物みたいな有様……だった、らしい。 そんな風になっちゃったら――…ね?
[皿の上のピーマンを、フォークで半分に 割った。 相手に視線を移すと、目線は何処へやら。そのまま上がらないようだったら、"大丈夫?"と声をかけようかと。]
(5) 2014/09/05(Fri) 00時半頃
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[並んだ座席の外から声が掛かったのは、会話が途切れた時だっただろうか。 カウンターの方に首を向けると、患者という立場にしてはあまりお世話になった事のない医者の姿>>146。 いや、それよりも、背後で急に叫んだ彼の声>>153に肩が跳ねる。
「僕の部屋どこでしたっけ?」 なかなか聞かない質問に、跳ねた肩を落としながらフッと笑った。]
Ciao、先生。 僕も彼の部屋の場所を教えて欲しいな。
[遠回しに、先ほどまで会話をしていた相手に対するちょっと意地悪な挨拶を、一つ。]
(6) 2014/09/05(Fri) 00時半頃
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[花言葉の意を汲んで、ジリヤが同じように解釈してくれたことが無性に嬉しかった。 けれど、ふわりと微笑む様子は少し寂しげにも見えて。]
ふふふ。でもこれが幸せな物語だとすると、 …ちょっと、羨ましいよね。この人が。
ジリヤは、誰か恋しい人がいたりする? 覚えていたいこと。最期まで失くしたくない想い。 大切な、何か。
[何処かふわふわと儚く見える彼女の、拠り所はなんだろうと。 質問して僅か逡巡ののち。苦笑しつつぽつりと零すのは]
僕は、どちらかというと。 ……忘れたい、からさ。色々と。*
(7) 2014/09/05(Fri) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 01時頃
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[頭巾越しにぽふりと頭を撫でる手に 刹那、目を瞬くも]
あたたかい…なら、ホットチョコレート?
[寒い寒い冬の日に、台所でよく淹れていた 誰が誰へ淹れていたものだっただろう
そこだけ、何か目眩ましを施されたようで ぼんやりと、ぼやけていて思い出せない
それを幼い頃、何度も何度も見ていて何を思ったか?
考えようとした途端、左手首に刺すような 否、紅い花を咲かす薔薇の蔓が締め上げていて その棘が肌に食い込んでいた]
(8) 2014/09/05(Fri) 01時頃
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[こつん。コン。こつん。
独特なリズムで、窓を叩きながらゆっくりと歩く。 少し前に散々硝子を殴ったせいか、指の付け根が擦り剥けていて時折痛んだ。
ふいに立ち止まると、青年は血の滲んだそこに、そうと唇を寄せ。 傷の上に敢えて歯を立てる。瞬間走る鋭い痛みに、まるで安堵したかのように。
密やかに、微笑ったのだった。]
(9) 2014/09/05(Fri) 01時頃
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─1F・中庭付近、廊下 ─
[別段アテも無く施設内を歩く。 もうとっくに朝食の時間は過ぎたろうか。時折、他の患者とすれ違った。
サナトリウムに来て長いシーシャにとっては、行き過ぎる誰もが見知った顔だ。しかし進んで話しかけてくる者は稀であった。彼が時折手の付けられない程に暴れる事は、(覚えていられる者なら、だが)施設内の誰もが知るところである。
当然、敬遠される場合もあるし、単に青年の機嫌を計りかねている場合もあり、反応はまちまちで。 しかし当の本人は、素知らぬ顔でその辺を闊歩している。]
(10) 2014/09/05(Fri) 01時頃
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[痛みに思わず、手首を見るが しかし、その時には薔薇は素知らぬ顔をして 肌に食い込む棘もなりを潜めており 訳が分からず、首を傾げる]
…いえ、特に
[日記帳の主が遺したのは幸せな物語>>3 そう語る一方で、自身の花については忘れたいと>>7 苦笑しながら口にするセシルを見つめながら]
生き物は、ただ生きるために生きる …そういうものじゃないんですか?
生きること、生きていることに 意味や価値を求めるのは…人間くらいなものです
(11) 2014/09/05(Fri) 01時頃
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( 腹減ったよーな気がしたけど。なんだろ )
[鳩尾の辺り、拭えない不快感。少し前にサミュエルと別れてから、ざわざわと神経に障る。眉を顰めて無意識に左腕を握った。指先に触れた包帯の感触に、ふいに今朝の医師の声が蘇る。>>1:53 シーシャも食べておいで。そう言った、柔らかい、あの音。]
( ……食べなかった、ら。怒んのかな 。センセイ。)
[例えばそれは、どんな風にだろう。 目を伏せて、脳内に蓄積された情報を引き出してみる。該当しそうなものは見当たらなくて。 それだけで、容易く青年は不機嫌になる。忘れたのではなく、知らないのだという確信が、彼をそうさせる。]
(12) 2014/09/05(Fri) 01時頃
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だから、忘れるのは…
[痛みが齎すのは、警鐘]
"生きる"ために必要だったから そんな気がします
[思い出してはいけないと 生きるために忘れろと、いうこと 多分、そうなのだろうと、何故か思う]
よく分からないですけど…*
(13) 2014/09/05(Fri) 01時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 01時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 01時半頃
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どーせ、怒りゃしねぇけどな。シゴトだから。…知ってるよんなもん。
[舌打ちひとつして、ポケットからまたひとつ、飴玉を摘まみ取る。包みを開いて、光にかざした。絵の具を溶かし込んだような、とろりとした赤。陽光を飲み込んで、乱反射する。
カシャリ。 きっかり五秒後、同じ色の瞳が眼前の光景を切り取った。 こうして彼の中に「しまわれた」画は、何故か奇病に蝕まれても消えることは無い。
赤い飴玉を口に放り込んだ。 ファインダーを覗いたような世界。瞼のシャッターと、赤いレンズ。脳のフィルムに灼き付いた映像たち。 それが、彼の生きる世界の全て。
やがて、ゆっくりと口内で溶け出した飴玉の味は。 おそらく、随分前から、彼には──分からなかった。]**
(14) 2014/09/05(Fri) 01時半頃
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[セシルからの答えはあったか
返ってきた言葉に何かなければ そのまま、話を切り上げただろう
日記帳を元の場所に戻してから 書架をしばらく散策して、新たな物語を手に
セシルの様子をちらり見てから そのまま、書庫を*後にした*]
(15) 2014/09/05(Fri) 01時半頃
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[この日記の主のように、ジリヤにも誰か大切な人がいれば良いのにと、 もしくは、今はもう忘れてしまったのだとしても、いたなら良いのにと、 失う辛さを無視して単純にそれを願うのは、ただの偽善だろう。
自分が手にしたくてもできないものを、 彼女が代わりに持っていればいいのにと押し付けてしまう。 …それが彼女の幸せとは限らないのに。
大切にしたいものを問えば、特に、と返事が戻ってきて。>>11 そんな彼女は、本当に何も執着するものがないのか、 ――それともとうに忘れてしまっているのか。]
(16) 2014/09/05(Fri) 01時半頃
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…最初は外から、いっぱい、急に、咲いて、散って… それから、中身に、ぱさぱさ…咲いたの、かな。 もうその時の事なんて、覚えてないのですけ……あ、あ、あっ!
[どこかふらふらとした言い回しを感嘆に変えたのは、突然『湧き出た』角砂糖。 只でさえ大きな目が更に見開き、左の袖から右の魔法へと吸い寄せられる。]
……えー…!?
[彼の叩いた辺りの机面をそうっと撫でた太い指。 手の甲には古傷が走っているが、手の振る舞いはまるで老成した雰囲気は無い。 何事も無かった様に、澄ましている様に見える顔でコーヒーを啜る相席の男。 …ぽかんとしたまま、皿の上のパンの立方体を見やる。1つ指で押してみる。平らに潰れる。]
…手品、です?
[何となく、此方もパンの立方体で真似てみようにも。逃げ惑う蟻の様にころころするだけで。 とりあえずマグに3つ突っ込む、という最終過程のみ真似る。スープの中でふやけるパン。 暫くはその魔法使いの右手を眺める。 …最終的に左袖に視線は戻り、例の問いかけをされるのだけれど。]
(17) 2014/09/05(Fri) 01時半頃
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ただ生きる為に生きる、か… たしかに、そうかもしれないね。 僕らは今の自分の在り方に、過去の経験や未来への希望が反映されがちだから。
忘れるのは、”生きる”為に必要なこと。一理ある。 こんな病にかかっていなくても、忘れる時は忘れるし。 忘れるからこそ、進める道もあるわけだ。
…或いはこれも、必然の忘却なのかもしれないね。
[左手を覆う紫色を見下ろして。 自身の過去の憂いが具現化したもの。そう信じている。 表出してきたそれを見て、”忘れた”ことに安堵している。
それはずるいことだと思っていた。逃げているだけだと。 でも少し、ほんの少し。 それを肯定しても良いような気になった。]
(18) 2014/09/05(Fri) 01時半頃
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[–––––––––––腕が植物みたいな… 不確かな記憶へ、目の前の無へ、頼りない記憶へ、目の前の男へ。 前後を繰り返しふらつく焦点が、きゅ、と慌てて現在へ定まったのは男が気遣う様に声をかけた瞬間だろう。]
…あ、大、丈夫。です。
[ふるり、と少し首を振る。まっ二つに割られたピーマンが目に入る。 自分の腕に、虫刺されを搔き毟った瘡蓋の様に、数輪咲いた小さな花を、撫でる。]
まだ…ぜんぶ、無くなってない… ……ぜんぶ、もってかれちゃった、わけじゃ、ない。
[何が、とは問われぬ限りは続けないが。 少し縮み上がって、マグを手に取り、その半分を一気に飲んだ。 その耳に皿の音、その目に見慣れた医師を捉え、立ち上がったのは次の瞬間の事。 まるで不安を、無くなる恐怖を誤摩化す様に、大声で。
何故か自分の部屋を聞く相席の男に、 へ?と首を傾げるのは、数テンポ遅れてから。**]
(19) 2014/09/05(Fri) 01時半頃
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……ありがとう、ジリヤ。 今日、ここで君と話ができて良かった。
[たとえ明日、 この時間を、君のことを、忘れてしまったとしても。]
礼として僕に返せるものなんてないけれど。 うーん、そうだな…このスイートピーを贈るよ。 君は物語が好きなようだから。押し花にでもして、栞に。
[優しい時間。見つけた小さな喜びに。 左手のブーケから一輪、紫を切り離して。 ここでは珍しくもない花だから、受け取られなくても別段気にはしない。]
(20) 2014/09/05(Fri) 01時半頃
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[そのまま、書庫を出ていくジリヤを見送って。>>15
妖精の消えた部屋は、一段明るさを減じたよう。 いくつか日記を手に取るも、どれも心に響かなかった。]
……ホットチョコレート。
[ふいに浮かんだのは、さっきジリヤの呟いた言葉。>>8 食堂にあるだろうか?聞いてみる価値はあるかもしれない。]*
(21) 2014/09/05(Fri) 02時頃
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―食堂―
[……残念ながら。 食堂でホットチョコレートを得ることはできなかった。 代わりに薄味のココアを渡され少し眉を下げるも、 せっかく用意してもらったのに断るのも忍びない。
そのまま席に着き、ココアを啜りながら 先ほどのジリヤとの会話をノートに書き留める。]
(22) 2014/09/05(Fri) 02時頃
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/*ヤニクさんがピーマン割ってる!! この光景は『つい覚えちゃう些細な記憶』として植物化直前まで保持しておこうそうしよう。 転がる角砂糖もなかなかオツな物ですううう
何でしょう、この村の方々は細かい現象の粋レベルが凄く高い。 夫々、失っていく人間の筈なのに個性の、人の鮮烈さがとてもよい。 施設まとめは以前お邪魔した、宝探し的なRP村で色々な情報のまとめをやって下さった方がいらっしゃったのでそれを倣って。 それぞれの捏造で広がって行く世界を共有するのは長期RP村の醍醐味だと思います。
(-1) 2014/09/05(Fri) 02時頃
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[暫くそうしていたが、一段落してふと辺りに気を配れば。
近くのテーブルで会話をする集団の中に、 数日前に見かけた新入りの姿を見留めて。
ヤニクの手品に驚いたり>>17、 スティーブンを見つけて大声を出したり。 眺めているだけでも、なかなかに興味深い対象だ。
嗚呼、そういえば。 あの病室に入り込んだ時>>1:100も、 この左手を見て驚いていたっけ――]**
(23) 2014/09/05(Fri) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 02時半頃
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─廊下─
[シーシャと別れた少し後。 あの人は誰だったのか。首を傾げつつ、何処へ行くあてもない足は…──ズキリ。 突如走る胸の痛みに、膝から崩れ思考は途切れる。]
──ッ!…っ、……!!
[誰からか首元を指で締められているような、そんな感覚。襲い来る息苦しさに、額からじわりと汗が滲み出れば頬を伝い、顎へと落ちて。
犬のように短く、乱れる吐息。 鼓膜を揺らす息に暫くの間、言葉にならない声で短く喘ぐ。]
ぐぅ、え"……ッ、!
[襲い来る不快感。胃の中から込み上げる酸味を喉を締めることで耐えようとする。顔は血の気を失ったように青ざめ、端から見ても顔色が悪いことが伝わる。そんな様子で蹲った、が。
胸が顔に近づくと、ほんのりと広がる甘い蜜。 心臓の痛みが突如として収まった。]
(24) 2014/09/05(Fri) 05時半頃
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[視線は床下。 何故こんなにも床が近いのだろうか。 確かめるように手を伸ばせば、容易に触れるリノリウム。 そこでやっと自分が膝を下り、蹲っていたことに気付く。]
……あれ。
[辺りを窺いながら、視線を凝らし。 そこに誰かいたのなら、“何故自分はこんなところで膝を折っていたのか”そう尋ねただろう。
疑いを知らぬ無邪気な子供。 そんなまるい瞳で周囲を眺めながら容易に立ち上がれば、胸元へと手をやって。]
…花、咲いてる。
[淡々と、呟き。 躊躇いなく服に手を差し込めば、ぶちり。 左胸に広がる花弁を捥いだ。ただただ気怠そうに。 身に纏う白に滲む色は、赤*]
(25) 2014/09/05(Fri) 05時半頃
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/* 忘れたもの 全体的に感情全般は気薄 記憶に関する事柄(音楽関係)に触れた時のみ、感情の揺れあり 音楽を聴き続けている→自身が作曲した=忘れないようにそんな願い 怒り痛みについての記憶無し 患者同士の記憶も恐らくかなり曖昧
勿忘草の花→涙 鴇色→特別な感情に対する記憶(好意や友情など) 胸元の花→痛覚(※痛いを痛いと感じること)
元はその辺によくいるであろう明るく快活な青年
(-2) 2014/09/05(Fri) 06時頃
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―食堂―
[目的を何回も思い出しつつ、食堂に辿り着く。 …と。目的のスティーブン医師… と、 そのそばに。見慣れない… 『クマみたいに大きい』…と、言えるかもしれない、 そんな男を見かけた。
ぺたぺたと、そちらへ向かう途中、席に座っている白衣の男>>22の姿を認め、声をかける。]
あっ、セシルだー。 なに見てるのー?今日のノートはー?
[視線がどこかへ向けられてるのに気付き、>>23問いかけながらそれを追う。]
(26) 2014/09/05(Fri) 06時頃
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[それはまさに今向かおうとしてた人物の元へ注がれている。]
…セシル、あのひとのこと、知ってる? シーシャがクマみたいに大きい、あたらしいひとが来たって言ってたけど。やっぱりあの人だよね?
[声はわくわくとした響きを纏う。]
あのね、あの人とね。あたし、いっしょに飴たべるの!
[――相手と特に約束したわけでもない。しかし、そうと決めた事に対して、少女の中に疑いはない。 聞かれてもいないのに、嬉しそうにそう語った**]
(27) 2014/09/05(Fri) 06時半頃
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/* カメラ使おうと思ってたけど、読み返したらクリスちゃんと丸被るから記憶だけにとどめておこうか
映像記憶、のが表現が一般的かもしれないけど、写真記憶、のほうがシーシャにはしっくりくるので、敢えてこちら。
(-3) 2014/09/05(Fri) 10時半頃
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―廊下を通って―
[向かった先は、コミュニティスペース。 定期的にレクリエーションが行われたり、そうでない時は何となく誰かが集まって、何ということも無い話をしたり、卓上ゲームをしたり、あるいは何もしなかったりする場所。 ここなら誰かがいるだろう、と思ってやってきたのだが…]
…あ。
[いつも同じ席で、何事か談笑している4人組を見つけて、歩み寄る。 しかし、二歩歩いたところで気づいてしまった。 4人組じゃない。 3人しかいない。 …1人、足りない。]
…。
[しかし一瞬気づかなかったのは。 いつもと同じような調子で、同じように言葉が交わされていたから。 彼女は思わず黙り込んでしまう。]
(28) 2014/09/05(Fri) 18時頃
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[消えた1人はどこへ行ったのかだとか。 何故3人がいつも通りなのかとか。
一瞬にして脳内にはじき出される仮説に、息が詰まる。
それは、もしかしたら初めて見る光景ではないのかもしれない。 けれど、記憶にないから。 彼女の胸に動揺が広がる。
踏み出しかけた足を、くるりと反転させて。 彼女はコミュニティスペースを後にする。 クリスちゃん、と後ろから呼びかけてくる声を振り切るように。 まるで何かから、逃げるように。]
(29) 2014/09/05(Fri) 18時頃
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[たったった、と足早に刻まれる足音が、だんだんとゆっくりになる。 そして…
彼女の通った後に、色とりどりの花びらの道が続いた。
その頃には泣きそうになっていた顔から歪みが消え。 どこか呆けた様な気配さえ感じさせる、けれどいつも通りん表情だけが残っていた。]
…私、どこに向かっていたんだっけ?
[ふと、足を止めた場所は、どこだったろうか。]
(30) 2014/09/05(Fri) 18時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 19時頃
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[廊下を歩いていると見知った姿に遭遇して>>25]
…ご機嫌よう
[いつものように声をかける 手にした花が目に止まり、頭を見てから]
…それは、贈り物なの?
[彼が先ほどまで蹲っていたことも 胸からそれを引き抜いたことも それが新たに増えた花とも知らない故に問う]
(31) 2014/09/05(Fri) 20時頃
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[自分の持つ紫色のスイトピーを問われたなら]
…ええ、さっき先生から
[書庫でセシルが自分の左手から手折り>>20 差し出されて受け取ったことを簡単に告げる
白衣を纏い、自分よりも長く生きていて さらに、自分よりも多くの知識を持つのなら 医師でなくとも、先生だった
目の前のサミュエルからすれば もしかしたら、違うのかも知れないが]
(32) 2014/09/05(Fri) 20時頃
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…大丈夫?
[気怠げな様子と白い服に滲む赤 それに気づいて尋ねてから、彼を促した]
…怪我? 診察室へいきましょう?**
(33) 2014/09/05(Fri) 20時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 20時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 21時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/05(Fri) 22時半頃
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―食堂―
[“ZURIEL” …白いシャツには、堂々とした主張。 されどその大きな体躯に似合わぬ、まごまごとした様子。 それはつい先日、この左手を見た時の反応を思い出させて。
この顔は、声は、記憶に新しい。 それに…そう、彼の行動は実に興味深かった。 だから、覚えている。]
(34) 2014/09/05(Fri) 23時頃
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―回想・青い鳥を探して―
やぁ、はじめまして。 ……マイペースなクマさん?
[くすくす、くすくす。 笑いながら、病室の扉、その影から姿を現して。 突然の訪問者に声をかけられ、彼はさぞ驚くだろうと思いつつ、 その反応は気にせず話し続ける。]
もう、治療は終わったかな。 ずっと待ってたんだ。 ここに”探しに”来る機会を――
[――この病室を訪ねる機会を。君と話す機会を。]
(35) 2014/09/05(Fri) 23時頃
|
|
[毎日、毎日。何かを忘れては、新しく得ることの繰り返し。 忘れてしまうから、既に知った事実さえも、時には新鮮に感じられて。 何度でも発見がある。同じことを何度も尋ね、何度も好奇心が満たされる。
しかしそれはやはり、同じネガを焼き直すのに似た感覚があって。 知らないのに、知っている。知っているのに、知らなかった。
……そのデジャヴは。 せっかくの発見を少し、つまらなくする。]
(36) 2014/09/05(Fri) 23時頃
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|
[けれど、本当に新しいものには、それがないから。 全くの未知、一切の予備知識がない。 この閉鎖された空間では非常に珍しいもの。
だからいつも、“新入り”には積極的に会いに行った。
新しい何かに触れること。それは心躍ること。 ――見つける喜び、その充足感が好きだった。 …たぶんそれは、昔から変わらない。]
(37) 2014/09/05(Fri) 23時頃
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青い鳥をね。探しているんだ。 知っているかい?幸せを謳う鳥がいるんだよ。 君の病室に。……来てないかな、と思ってさ。
[ぐるり、周囲を見渡して。 たくさんの付箋。付箋。付箋。>>0:64 そして瓶詰めの花弁。花弁。花弁―――
―――嗚呼、見つけた。]
……これ。 これは全部、君の?
(38) 2014/09/05(Fri) 23時頃
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|
[窓際に並ぶガラス製品、その中身を指し示す。 色別にきっちりと分けられたそれらには、きちんと重さも示されていて。]
――すごい。すごいな、これは! ねぇ、全部? 全部、最初から?
…あぁ、これは思い付かなかったなぁ…… 悔しいね。僕のは今からではもう遅い、 捨てた分は戻って来ないからな…
失った記憶の内容は、量は、体積に換算されるのか? 実に興味深いテーマだ… 花弁の大きさ、重さ、いや他にも要因が……
(39) 2014/09/05(Fri) 23時頃
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[眼前の男など居ないかのように延々と呟き続け。 その興奮が醒めてようやく、 息を詰め左手の紫を見つめる男に気付く有様。]
あぁ、ごめん。ごめんよ。 驚かせてしまったかな? 僕はセシル。セシル・ヒポクリティスだ。
…”思いがけない出会い”に感謝。 これからもよろしく。
[彼の目の前で、紫の束から一輪摘んで。 手渡したのはセンテッドゼラニウム。 ――それが、ズリエルとの出会いだった。]*
(40) 2014/09/05(Fri) 23時頃
|
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―食堂―
[ズリエルとの出会いを思い返していれば、声をかける少女の声。>>26 振り向けば、そこにあるのは疑い知らぬ純真な瞳。]
やぁ、ペラジー。 何を見ているのかって?それはもちろん――
[自分の視線をペラジーが追うのと同時、]
――"ズリエル"さ。
[問いかけ>>27には、全部纏めて"名前"で答えた。]
(41) 2014/09/05(Fri) 23時頃
|
|
[右手の内で揺れる紅鳶色。 親指の付け根に根を下ろす鴇色>>86 と重なれば、ツン、と目の奥を刺激する。
何を忘れたのだろうか。 その忘れたことすら忘れている男は、自分の手のひらに咲く花々に視線を落とすしか出来ず。
ふわりとこちらに漂う香りが、近くなるまで気づかなかっただろう。]
………御機嫌よう?
[振り返れば、淡い花の香りと共に現れた色素の薄い髪と、白い頬。 雪のような女性>>31には、瞬きをしつつオウムのように返す。 彼女の“いつものように”が男には物珍しく映ってしまったから。
「贈り物」そう問われれば、今の男は首を傾げる。]
(42) 2014/09/05(Fri) 23時半頃
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……違う、と思う。嬉しくないから。
[先程自分の胸元から芽吹いた花を毟ったことなど既に記憶にない。 ただ、眼下の花を見ていると自然と手のひらに力が加わり。 きっと、花があまり好きではないのだな。なんて自己完結しようと決めた男は、ふと彼女の左手の紫のスイトピーを見やり、]
……そういうあんたは、誰からか貰ったの?
[意趣返しのように問いかける。
さすれば彼女から、“先生”の左手から手折り差し出されて受け取った>>32のだと、伝えられたか。
もし、彼女の口から“先生”とのやりとりを聞くことが出来たのなら、その顔を思い浮かべてみようと視線を宙へ。
きっとその記憶の中に浮かぶ人の顔は、このサナトリウムへ訪れる際に、少し言葉を交えた一人の男性。 確か名はスティーブンといったようであったけれど、彼はこのように腕に花を咲かせていただろうか。
セシルが彼女の先生であることを知らない男は、暫し逡巡させたけれども、それはやがて意識の外へと掠れていき…だんまり。幾らかきっと交わした筈の言葉は、何も思い出せなかったから。]
(43) 2014/09/05(Fri) 23時半頃
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[気遣いの言葉>>33と、滲む赤の存在に気付けば怪我だと気付けば小さく唸って。]
……痛くないのに。
[変だな。呟きながらも促されるままに診察室へ向かおうと足を動かして。 ふと、思い出したように彼女に視線を向けつつ、会釈をする。 けれどすぐに首を傾げて]
………診察室は、何処だっけ?
[尋ねてみたが、彼女の反応はどうだっただろう。]
(44) 2014/09/05(Fri) 23時半頃
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ふぅん?彼と飴を? いいね。きっと、喜んでくれるよ。 行っておいで。 ……たぶん。楽しいことになる。
──お兄ちゃんが、保証するよ。
[やわやわとその髪を撫でては微笑み。
……ペラジーには、小さな嘘を吐いている。 小さな…いや、小さい、のだろうか?
自分は"歳の離れた兄"などと。 ──嗚呼、なかなかに酷い嘘ではないか。]*
(45) 2014/09/05(Fri) 23時半頃
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診察室は…ここに
[近くの壁に建物内の案内図 迷路と呼ぶには些かシンプルなものだったが 迷った時には頼りになる地図である]
もしかして、それも…忘れたの?
[顔をわずか曇らせ、彼の言葉を聞いてから それは、明らかな不安を滲ませる]
まだ、先生に診てもらっていないし ついでだわ、一緒にどう?
[脳裏に茨の冠を被った雪の女王が蘇る*]
(46) 2014/09/06(Sat) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 00時半頃
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––回想・紫色––
[やぁ、はじめまして。
白衣を纏った忍び笑いに、無言で跳ね上がった寝台の上の巨躯。 大袈裟に震えた振動に、壁の付箋が何枚か舞い落ちた。 『ホワイトハウス』『ビニル傘』『断崖の水たまり』『チワワの遠吠え』 『雨の中でぐちゃぐちゃになって、ひらひらした雨の中』]
…せんせ……あれ、顔、ちが… 鳥、は、えと、鳥は…とり…… あ、鳥…は、分かる…です…けど。あのう?
[楽しげに、何処か怪しげに煌めく瞳はぐるりと回る。 服装は、今現在、己に起きている事が分かっていない自分の世話をしてくれる人間…医師、のものと似ているが。 何か、何かが違う気がする。喋り方だろうか、振る舞いだろうか。 それを探ろうとして、踊る様にはためく白衣をじぃっと見詰めているうちに、袖の不自然な紫に、気付いて。]
(47) 2014/09/06(Sat) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 00時半頃
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……!?
[窓際の花弁を詰めたガラス容器達を指し示そうと、すいと上がった腕。ひっぱられ、つっぱる白衣。そして顔を出す左袖の紫は…
花束では無く、紛れも無く「花に覆われた手」。
白衣の好奇心は、見つけた己の『身体から切り離された質量』に歓喜の声を上げ。声高らかに。呟きすらも詩編の様に。むしろ手を包む花々すらしゃんとし始めた様に見える。 しかし、彼の問いも、感嘆も、全く意識に入って来ない。『あれ』は…吸うどころか、更に、包み込んでしまう、ものなのか。揺れる紫、瞬きも『忘れた』かの様に瞳に焼き付けていると。その紫の一つが、すぐ鼻先に差し出され。ぱちくり。下瞼と上瞼が再会を遂げる]
せ…セシ、ル、ヒポ…? あ、俺、いや俺じゃ、いけな… 僕は、あのう…何でしたっけ…そうだ!
[謝罪と共に告げられる、ノック無き来訪者のフルネーム。急に、今更に慌てた様に。傍の付箋の群れをに目を滑らせ、 大きめの付箋に、赤く太いペンでしっかりと書かれた文字に触れ。]
ズリエル、です。ファミリーネームは、知らないけど、 …恐らくはっ…ズリエル、なんです!
[読み上げて、胸を広げた手で軽く叩いた]
(48) 2014/09/06(Sat) 00時半頃
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[その時は、過去の記憶の空白に現在の記憶を組み込んで定着させる、という手法を作れてなかったから。 セシル・ヒポクリティスの名は、顔は。 濃い紫の花となって散り、いまごろは左から二番目のボトルの中。 しかし受け取ったテンセッドゼラニウムは、押し花にされ、とある付箋のすぐ横に貼付けてある…『踊る紫の手』と書かれた白い付箋。
自分から吸い、奪い、散った花弁。 覚えてはいないが、ほぼ全てだろうと聞いている。 改めて問われたならそう答えている。熱心な研究者の手帳にも、彼なりの言葉で様々に書かれ、解釈されているのかもしれない。 記憶に無い過去の己か、他の誰かが必死にかき集めたのだろうか。その記憶も既に散っている。
…右から四番目のメスシリンダーの中。青く、ひしゃげた花として。*]
(49) 2014/09/06(Sat) 00時半頃
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―回想―
[それはいつの事だっただろうか。 彼との初対面は、それは酷いモノだった。
何かの用事で部屋を開けた後、部屋に戻ってみれば招いた記憶の無い客人。 何か用事か事情があったのかもしれない、何か弁明していたかもしれない、けれどその全てがどうでもよくなったのは、彼の手にしていたノートの存在だろう。 一体何がどうしてそうなったのか、尋ねるという発想も無く。 彼女は彼の頬に、平手打ちをかました。]
勝手に見ないで。 これは、私その物なんだから。
[この時のエピソードは、彼女の記憶には既に残ってはいない。 けれど、彼の写真の脇に貼られた、「セシル。(`ε´#)」という、何の説明にもなっていないメモが、全てを物語っているようだった。 なんとも理不尽な話である…*]
(50) 2014/09/06(Sat) 01時頃
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[壁にかけられた案内図。 示された場所が診察室なのだろうと疑いもせず頷き礼を。]
…忘れた? …診察室、行ったことあったっけ。 ……知らない。
[「忘れたの?」わずかに曇る女性>>46の顔。 滲む感情の名前を男は理解出来ない。いや、知らない。分からない。]
………い、く。
[ぐらぐらと揺れる視界。足元が宙に浮いたままのような感覚。 どれもを振り切るように誘いに頷いて。 きっと、“先生”ならどうにかしてくれる。そんな根拠のないことを信じ込んでは、診察室へと足を動かす。]
……虫が食ってる。
[目蓋を擦りながら、小さく小さく呟いた声。彼女に届いたかは定かではないけれど。 どちらにせよ気にした素振りを見せることはせずに、足跡もつかぬリノリウムの床を辿っただろう。]
(51) 2014/09/06(Sat) 01時頃
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-食堂で-
[ズリエルの突然の声>>1:153。]
―――おはよう、ズリエル。 昨日はよく眠れたかい?
[男はできる限り患者に直近のことを尋ねる。 それは、病気によって失われる記憶を少しでも引き留めるための、あまりにもかすかな努力。
どこか不安そうなその瞳。 こちらに来たときのカルテの人物とはまるで別人の、少年のような。
泣きそうな顔で自室を問うズリエルの様子を見て、ヤニクが少し笑った。]
ああ、大丈夫だよ。 一緒に部屋に帰ろうか―――ヤニクも一緒に?
[そう言って、まるで迷子の子供にそうするように、座っているズリエルに目線を合わせ、その手を取った。]
(52) 2014/09/06(Sat) 01時頃
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[ズリエルは、差し出した男の手を取っただろうか。
――男はカルテの内容を頭で反芻する。 彼は、内臓から花が咲いていたはずだ。 目の前のパンを見るに、おそらくそのせいで食欲もあまりわかないのだろう。
食堂を少し見渡せば、隣にヤニク、向こうにはセシル。
二人のように、体表から花が咲く例が多い中、ズリエルは体内から花が咲くタイプの病状だった。]
おや、それは……
[白い布に文字が書かれている。 恐らくやった相手は想像がついたのだけれど、それを咎める気持ちもなかった。
彼が望むなら、部屋までそのまま、院内の施設を教えながら案内するだろう。]**
(53) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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/* コアが合わない
(-4) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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[味のしない飴玉を口の中で溶かしながら、ぺたぺたと足を鳴らす。 散歩にも少々飽きたが、この施設内で出来る暇潰しは実に少ない。 必要最低限しか部屋には戻らないシーシャは、一日を回遊魚のごとく彷徨いて過ごしていた。
それにも飽きると書庫に篭ったりもするが、注視すれば無作為にシャッターを切る視界では、読んだ本の内容は一度で全て覚えてしまう。 読んだこと自体を忘れる事もあるが、頁をめくれば見覚えがある。 そんな状態のため、ここのところあまり食指が働かないのが正直なところだった。]
(54) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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[サミュエルの返答に頷き返す]
じゃあ、いきましょう…
[案内図を頼りに医師のいる診察室へ
途中、ポツリ呟かれた>>51 「虫が食ってる」という言葉へは 訳が分からず、首を傾げたものの
ゆっくりと向かっていっただろう*]
(55) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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/* >>55 >虫が食ってる 雪の女王のカイの言葉だったような
(-5) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 01時半頃
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─廊下→診察室─
[ところどころ曖昧な記憶の中。 案内図に示された道のりは、鼻は匂いに慣れているというのに、目に映る光景はどこか色褪せて映る。
まるでモノクロ映画か、年季の入ったフィルムのような、そんな世界の中、やけにサイズの余るスリッパで廊下を歩く。]
…その赤い花、薔薇?
[歩きがてら傍にジリヤ>>55がいたのなら尋ねてみたか。
行きすがら誰か見かけたのならいくらか言葉を交わしただろうか。 忙しそうならちらりと一瞥に留めただろうが。
やがて診察室が見えてきたなのなら、軽くノックを。]
…あんたのいう、花の先生はどんな人?
[留守か、在室しているのか。 確かめる術を知らない男は、暇潰しがてら彼女のいう“先生”について尋ねてみた。]
(56) 2014/09/06(Sat) 02時頃
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/* ←マジで退行してんなこの爬虫類系三十路!
厳つい外貌で頼りない感じの幼めのRP、は何回か経験あるけど。ズリっさんは『残った記憶から新たに人格を組み上げた』結果こうなったんだね、多分。 今になっても残っている、幼少期の記憶…って物は、今まで抹消されずに生き残ってきた記憶なのだろうから、ある種の根強さがあると思うんだ。シーツに残った鼻血の染みみたいにね。 だから『それだけ残った』。
それと同時に。 彼が悪人面になった根拠たる記憶はとても栄養に満ちた、 ある意味蓮の花の下の泥みたいな…それもただの泥じゃなくて、ド偉い物が大量に混じったドーピングコンソメスープ状態か。 若しくは赤潮の様な栄養に満ちた、そんな記憶だったのやも。
花に持って行かれて、自分が少しずつ「減って行く」のを恐れる (花に包まれたセシルさんや麻雀さんの腕が記憶に刺さる、ヤニクさんの失われた腕を見てビビる)のと同時に 新しく構築した幼い自分が『嘗ての自分がどんな人物なのか、わかってしまう』のを恐れている。 (自分の強面にビビる、人を傷つける事を極端に恐れる、俺、の一人称を避ける) そんな人物なのかな、ズリエルという男は。
(-6) 2014/09/06(Sat) 02時頃
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[眠るのも、食べるのも、決まった場所ではあまりしない。 食堂で食事を摂ること自体稀で、近頃では食事自体の回数が減っていた。
骨の浮いた手で怠そうに髪を掻き散らす。 ぱさ、と流れた色素の薄い髪の隙間から、柔らかな新芽がぱらりと落ちた。
冷めた視線で散った細い茎を眺め、眉間にこれでもかと言うほど皺を刻んで。]
チッ……、気持ち悪い、んだよ。糞、
[嫌悪感も露わについた悪態と共に、中庭──少し前にクリス達と会ったのとは別の入り口だ──の扉を、カラリと開いた。]
(57) 2014/09/06(Sat) 02時頃
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[サミュエルから、薔薇かと問われたのは きっと、左手首のものだろう]
…多分、そう
[生まれ育った故郷では 庭園や温室など、特別な場所でよく見かけ 自生はあまりしていなかった花
それが何故、自分の腕に咲いたのだろう 何故、彼女の身体を糧に咲き散っていったのか 考えたところで分かるはずもない]
(58) 2014/09/06(Sat) 02時半頃
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/* 自分一人でグイグイ進みすぎるのもアレなので少し様子見。 ズリエルってクマっていうよりかはパンダやね
お花について。 体表から滅茶苦茶咲き始めた!んですぐ散る! →治療で押さえ込んだよ →けど今度は内蔵にじわじわ咲いてきたよう…って感じかなーって思ってたけど、 コレあれだな。『発病当初は内臓から成長した莟が、皮膚を破って外へ露出する症状だった』という状況のがいいね。 シャツに落書き貰った後、腹の辺りに咲いた描写入れたし。
落ちた花を必死に集めた、か誰かが集めろ、と彼を説得したのはまだ決めてない。 過去の人格については言及しないつもりだったけど必要かも。 無法者時代の彼が『どんな状況であろうと己は己を保ち続ける事』をモットーとする。 ある意味『狂人』的なたましいを持った人間だったのか。 それとも他の患者樣方が少し匂わせたり明言したりしているような、大切に思ってくれる人間が居たのか。 まあ詳しくは外では言及しない。
セシルさんの回想、セシルさんがすっごいセシルさんしてて美しかった。忘却しても止まない探究心カッコイイ そしてそんなセシルさんにお部屋覗かれておこなクリスさん可愛いって思っちゃって…はい…
(-7) 2014/09/06(Sat) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 03時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 03時半頃
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…花束を持っていたわ これも、その中のひとつ
[手渡された淡い紫色のスイトピーを見る 花言葉に「私を覚えていて」があることも もちろん、知らない]
それから、花にすごく詳しい…かしら
[診察室よりも、研究室が似合いそうな 纏う白衣も医師ではなく、教師が似つかわしい]
(59) 2014/09/06(Sat) 09時頃
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[診察室には誰かいたか
もし、スティーブンがいたのなら 簡単に事情を説明してから サミュエルを引き渡し、部屋へ戻っただろう
そうでなければ、しばらく サミュエルのそばにいたかも*知れない*]
(60) 2014/09/06(Sat) 09時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 09時頃
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─午後・中庭─
[和らいだ午後の陽射しが注ぐ中庭に、幾つか設置されたベンチ。 木陰にあるものを選んで、腰掛けた。
背凭れに身体を預けて見上げると、広がった枝葉が重なる隙間で、きらきらと光が踊る。 深く息をすれば、鼻腔に届く新緑の少し苦い匂い。吐いてまた、吸う。]
…なあ、頼むよ…
[さわさわと風か草木を揺らす。 青年の瞼が、ゆっくりと開閉を繰り返した。微睡みの手が伸びてきて、意識はうらうらと霞む。]
(61) 2014/09/06(Sat) 12時頃
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[瞬きの度に、過る映像。居なくなった誰か。知っている筈の場所。白いドレス。赤い背表紙の日記。雨の日曜日。みんなで逃げた。ペンと、シャツと。だいじょうぶって言ったあの人。飴玉。ギラついたたくさんの目。カーテン。弟の、怯えた顔が。でももう、思い出せない。
泥のように重く生温い哀しみが、散らばった記憶の隙間に流れ込んで。いやいやと頭を振るも、その重さに抗えない。
溢れたものが、ひとしずく。頬を伝って落ちて。呼応するみたいに、肌の下を異質のざわめきが這い回る。根を張るように。枝葉を伸ばすように。]
おねがいだから…もう、だれも、つれていかないで…
[おれのなかから。
それっきり、意識は眠りの中に霧散して。 落ちた声音は、愚図る子供のように幼かった。]**
(62) 2014/09/06(Sat) 12時頃
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-診察室-
[ズリエルを部屋へ案内したあとだろうか。診療室に戻れば、ズリエルのカルテに先ほど見た情報を書きつける。 万年筆が滑り、彼の情報は増える。]
―――?
[その作業にしばし没頭していた彼の集中を、ノックの音が破った。>>56 一旦万年筆がその文章を書き終えてから、席を立ち、ドアを開ける。]
ジリヤとサミュエルじゃないか―――どうしたんだい?
[そう言って招き入れようとしたときに、男はサミュエルの様子に、気付いた。]
(63) 2014/09/06(Sat) 12時頃
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/* >>59ジリヤーーーーー!!!
おおおこれは嬉しい!ありがとうありがとう! 敢えて書かなかったのに!気付いてくれたことが嬉しい!w
あまりメジャーな花言葉ではなかったから、無理矢理っぽく映るかなって、 そう思って躊躇したのでした。
ジリヤは最終日までいるというのと、よく人の名前とか忘れてしまうという設定だから、 「セシル」を忘れてしまうとしても、未来に何かを残せたらなぁと思ってのスイートピーなのでした。
悲劇云々のくだりと合わせて色々と嬉しいぞ!
(-8) 2014/09/06(Sat) 12時半頃
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/* ズリエルの回想返しも素敵だったなぁ… >>49最下段をどこかで拾いたい。…拾うぞ。w
食堂で二人が話してるの見かけた時に、ヤニクに左腕の回想シーンを振れば良かったと少し後悔。 今からだとちょっとタイミングが遅いのよな。
クリスの回想>>50は、セシルあるある過ぎて笑ったwww たぶん確信犯的な何か。
ペラジーに酷いものをぶん投げたけど大丈夫だったかなー。 実は過去に出会っている設定を付けてみたいけど、それは墓下落ちた時に彼女の過去設定が埋まって無かったらでいいや。 新しく咲いた青い花に言及したいけど、うっかりズリエルのところ行っておいで言ってしまったんw
(-9) 2014/09/06(Sat) 12時半頃
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/* せっかくズリエルが青い鳥に反応して青い花を出してくれたので、 このまま青い花=忘れたい記憶=咲くことの幸福、の路線でいこうと思います。
落ちる1日くらい前まで、たぶんピンピン動いてるよ。 それまでは精一杯、偽善振りまいて生きるぞー(何 なんせ名前がhypocriteですし。つくづく救えない奴www
花を愛でる時点で、シーシャ辺りから負縁故もらえないかなーと思っているけどどうだろう。
マーチェとサミュエル、死ぬ前に何か絡みできるといいなぁ。 サミュエルはちと厳しいか。回想対応だろうねぇ…。 マーチェ爺さんは無発言続いてるけど大丈夫かい、リアル大変なのかな…
(-10) 2014/09/06(Sat) 12時半頃
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―昼―
[どこをどう彷徨ったか、あの新しい人には会えぬまま。 昼時を迎える。 くぅ、と主張する腹を抱え、食堂へと向かえば誰かと出会っただろうか。 会えれば何かと言葉を交わしたことだろう。 運よく新人さんに出会えたならば、頼み込んで写真を撮らせてもらうのだけれど。 できれば、ツーショット。 ダメなら、一人だけで。 それもダメなら隠し撮り。 許可が貰えるなら、二枚とって一枚はプレゼントする。 相手の顔がコワかろうが、彼女にとってはあまり関係が無かった。
写真が撮れても撮れなくても、昼食を終えればまた外へと向かう。 そういえば、朝に、まぁさんと日向ぼっこしようって、約束したんだ。 思い出せば足は中庭へと向かった。]
(64) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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…あれ?
[中庭には先客>>62がいた。 どうやら眠っている様子に、そうっと近づく。 それがシーシャさんであると分かるのと同時、どうにも心地よさげとは言えない表情に、つられるように眉を寄せた。]
…嫌な夢でも、見てるのかしら。
[起こしたほうが、良いかなぁ。 思ったことは、意識せずに言葉に零れ。
悩んだ末に、どういうわけか、眠る彼の隣にちょこんと腰かけてしまうのだった。 起きるまで待つ構えだが、うなされていれば起こすかもしれない。 何ということも無く目覚めたならばおはよーいい天気だねぇ、などと間の抜けた挨拶をかけるだろう。 あまりにも長い事起きなかったらば…隣でうっかり眠ってしまうかもしれなかった。]
(65) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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/* 話が進行しているところに絡みに行くのが苦手なもので、ソロルに走ってしまうだいちさんです。 なのであぶれてる人がいたら簡単に食いつきます。
(-11) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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[「多分」どこかふわふわと浮いた言葉>>58 薔薇を見慣れぬとは、彼女の暮らしていた場所はあまり花の見られない場所だったのか。
はたまた都合により外出などが出来なかったのか。 思い浮かぶ考えはそんなもの。]
綺麗な花には毒がある、だっけ…?
──…あんたの故郷ではあまり花が咲かなかったのかな。
[それとも 花の名を忘れているのだろうか。 彼女が庭園や温室でしか見られなかったことを知らない男は、ポツリと零した。]
(66) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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[縁取られた睫毛の先、紫のスイトピー>>59を眺める。]
……なかなか、ロマンチックな先生だな。あんたのいうその人は。
[花言葉など男も知らない。 それは、忘れてしまったのか。元々なのかは分からないけれど。
引き抜かれた花は束の一つだという。 “花に詳しい”のなら、確かに先生には間違いないのだが、それがスティーブンとは重ならず。]
……誰だったかな。
[顔は、浮かばない。]
(67) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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─診察室─
[コンコン。機械的なノックの音>>56 鳴らせば顔を覗かせた白衣の人>>63]
……この人があんたのいう先生?
[隣にジリヤ>>60がいたのならそう尋ねたか。]
………怪我、してるらしいから。ついでに看てくれないかなって。
[「どうしたんだい?」と問われたのなら、自身の左胸辺りを指差す。 さすれば、彼の目にも滲んだ赤が見えただろうか。 ジリヤが事情>>60をスティーブンに伝えたのなら、口添えせず。 この場を去ろうとするのなら、小さく礼を言おうと口開き]
どーも。………。また。
[名は結局呼べずに彼女を見送っただろう。 窓からは、柔らかな昼の陽射しが射し込んでいた。]
(68) 2014/09/06(Sat) 13時半頃
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[ふわり、と花の香り。 朱のにじむサミュエルの胸元。]
ああ―――じゃあこっちへ。
[簡素な治療用ベッドへ案内し、そこに横たわるように指示する。 ジリヤはどうしただろうか。
消毒薬。ガーゼ。ピンセット。 朝のシーシャ同様の手当の器具を用意するが。]
(……出血が、少なすぎる。)
[明らかにその胸から生えた花をちぎったはずなのに、医師が考えるよりもその赤の量は少なく感じた。 努めて冷静に、覗き込んだ傷口には*何が見えたか。*]
(69) 2014/09/06(Sat) 13時半頃
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/* メモ 目的:先生に病が完全に回るとどうなるのか尋ねる 出来たら行いたいこと:記憶を忘れていることを忘れて焦りたい 部屋に行く→楽譜を見つける なにこれ? イヤホン見つける曲を聴く→何故か懐かしい→部屋漁る→手紙や写真、日記発見 日記をやめたのは 忘れた以前の自分を自分だとは分からない、知らない そんな自分の記憶を持っていたことを受け入れられない怖いから だから知らないままでよかった そんなことを思い出したくもないから
灰汚しすまぬです…
(-12) 2014/09/06(Sat) 13時半頃
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………、…ン、
[どの程度時間が経ったか。 ざあ、と一際強く吹いた風が、枝を大きく揺らした。刹那、差し込む光に沈んだ意識が引き上げられる。
薄っすらと目を開く。一瞬、自分が何処にいるのかわからず数度瞬きを繰り返した。 外?夢の続きかと見紛う光景。けれど直ぐに気付く。良く手入れのされたここは、サナトリウムの中庭だ。]
────……く、ふあァ…
[欠伸しながら大きく伸びをひとつ。 そこで初めて、揺れる金糸が視界の端に入る。>>65]
…なんだよ、いつから……
[言いかけて、辞めた。 隣に座るクリスが、小さく寝息を立てているのに気付いたからだ。 肩を揺すって起こそうか。少し迷った手が、そのまま自身の頭をぼりぼりと掻く。なんだか、眠る彼女が余りに心地良さそうで。]
(70) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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[診察室に設置された簡素なベッドに促されるまま身体を横たえる。 カチャカチャと治療具の音>>69が小さく音を立てている頃、ジリヤはどうしていただろう。
覗き込まれる傷痕。 露わになる自身の身体を蝕んでいた痕に、初めて頬が引き攣る。]
……俺、死ぬの。先生。
[声は淡々と、抑揚はなく。 ただ、機械的に問いかける。
花の匂いが濃くなると、堰を切ったようように唇は動いて。]
俺は……何を忘れてるんだろ。 何か、約束をしたような気もするけど。 それさえも、…思い出せない。 そもそも本当に俺が約束したのかな。約束した俺は俺なのかな。俺は今ここで生きてるのに。俺は俺のことを覚えてない。知らない。俺のことなのに……分からない。
(71) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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[寝台に寝そべったまま、問いかけるというよりただ呟く。 彼がどんな反応を示すのか。それは分からないけれど。 自身の存在すら危うい今の男には、周囲を気にする余裕など、無く。]
…俺の部屋、どこだっけ。 何か……忘れ物、したような気がするから、取りにだけ行ってもいい?
[せせら笑いながら、尋ねる。 自身がどのような容態なのか男には分からないからそんな言葉を。 ただ少しばかり*医師の言葉を待つ*]
(72) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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― 少し前廊下 ―>>1:122
そうか、おいしかったかい。
ピーマン入りか。 苦手なこが居た気がする。
[彼女の思い出し笑いにつられて、くすりと喉を震わせる。 子供っぽい好き嫌いに一喜一憂する日常。 無意識の感覚だけが、また、遠い記憶に重なり。微笑ましさが胸に満ちる。]
外で絵を? そうだね……最近描いてなかったな。 なぜだろう。
[最後に外で絵を描いたのは、いつだったか。 緩く首を傾ぐ。
時折。太陽に誘われるように中庭へ赴いてしまうのは、植物を宿す病故なのか。]
(73) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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[男は気づいていない。 気づいたとしても、端から花が綻び、咲き、消えてしまうから。
右の枯れ木には毎日新しい花が咲き。 足元に花弁が絶え間なく落ちていることに。]
(74) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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[そのまま、暫く隣り合ってベンチに座っていた。 背を逸らして遥か頭上の晴天を見上げる。白い箱に切り取られてはいても、なお広いその蒼穹を。]
外、出てえなあ……
[ぼやいて、溜め息。隣で身じろぐ気配に、視線だけちら、と向ける。]
…つか、クリス。オマエ日焼けすんぞ、こんなとこで寝てると。 あとさ…
[目覚めていようが無かろうが、お構いなしに。 だから何と言うことは無い、一方的な会話。けれど少しだけ、語尾が詰まる。逡巡。]
…………さっき、ごめんな。怒鳴って。
[滑り落ちた謝罪。 言いたかった「ありがとう」は、結局、声にはならなかった。]
(75) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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/* まーさんいらっしゃる…! 実はお話したかった……
(-13) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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そうだ、前に中庭で描いていた絵が出来上がったんだった。 今度見せてあげるよ。
じゃあおいしいご飯を食べにいってこよう。
[そうして食堂へ向かおうと左手を緩く持ち上げた時、騒がしい物音が廊下に響いた。>>1:83>>1:74 あれは、と小さく呟き動かしかけた足をまた止める。
次に気づいた時には、若く反応も早い彼女が怒声のする方へと駆けて行く後姿。>>1:83]
お嬢ちゃん、あれはシー坊のいつもの……
[走ったらあぶない、と。 不安がる背中へ声を掛けようとして。]
(76) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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[ ハラリ、 ヒラリ、 ]
(77) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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[足元に、淡い紫色の小さな花弁が落ちた。]
……いつもの、なんだったか。
[すっぽりと抜け落ちた記憶の空間。 彼女の背中が消えた廊下の先を見つめ。 緩く首を傾ぎ、ああ、と無意識に呟けば。
廊下を歩き出す。 人の気配のする食堂の入り口を通り越したその先へと。*]
(78) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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本草方士 麻雀は、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 14時半頃
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/* まあさんが素敵過ぎる
(-14) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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ん…よく…そぉ、ですね、夢も、見ずに。 ベッドからも落ちずに…ん、ぐっすり…です。
[夢を見ないのは、それを作り上げる記憶が、随分と失われてしまったからかもしれないけれども。 少し中空を見て唸ったが、すぐに大きな双眼はスティーブンの方へ戻る。]
…はい、あの……すんません、先生。 帰り方を、教えてくだ…ヤニク、さん?
[ヤニク。相席の男の名前だろうか。 首を傾げて一度、魔法使いの顔を見る。 それから、トレイを少し脇に寄せて。差し出された手を、自分の彫刻の様な手で緩く握る。 ぐずるようだった顔が少し綻ぶ。端から見れば、いや、以前のズリエルの情報を持つ人間からすれば珍妙どころではない光景であるが。 だが、例え凶漢でも、善人でも。 この病の前では、等しく、花の苗床でしか無いのが事実]
(79) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 14時半頃
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―午後の中庭―
[ぽかぽかとした陽光は、なんだかとても心地よくて。 傍らの男性が目覚めるのを待っていたはずが、いつの間にか眠ってしまう。 微睡の中、あの人の声を、聞いた気がした。]
――…。
[吐息のようにその名を口にすると同時、ふっと意識が浮上する。 浮かびかけた意識の中、別の声>>75を聴いて。
――外、出てえなあ…――
ぴくり、肩が揺れた。
日焼け。日焼け? 構わない。 多少日に焼けたところで、気にする相手もいない。 招来のお肌がーとか、気にしてもしょうがないし… そんなことを口の中でうにゅうにゅと返しつつ。]
(80) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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[ごめんな、と謝罪が口にされれば。]
いいんだよぉ。 機嫌が悪い時なんて、誰にでもあるじゃない?
[そんなことを返す彼女が怒ったところを見た事がある者は、このサナトリウムに約一名しかいないのだが。 寝起きで少し呆けたまま、ふんわりと笑うのだった。]
もう、大丈夫?
[あまり大丈夫そうには見えなかったけれど、一応聞いてみる。 この男性は、怖い人ではないことを、彼女はよく知っていた。 いや、怖いこともあるけれど、根が悪い人じゃない。]
あんまり思いつめちゃ、ダメだよぉ?
[くふりと笑って見せた彼女は、彼の目にどう映ったろうか*]
(81) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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ヤニク…さんも、病室の方、戻ります?
[空いている方の手を、兄弟の手を取るよう言われた子供の様に。ヤニクの方に差し出してみる。 ヤニクは少し黙ってから。患者達の住居区である病室方面に用がある事を、思い出したのか。一度外したベルトをまた肩にかけようとしたか。 大男が伸ばした手は、それを手助けする動作を取る。 きちんと感じた首周り、人間の体温。ふ、と吐き出した息。
そうしているうちに手を取ったまま、医師が食堂を見渡す。 つられてその流れを追う。隣には片腕の魔法使い。向こうには…誰だっただろう。 知らない訳ではない、と思うのだが、わからない。そんな男と…]
………は、ぇ?
[こちらをそわそわと、期待する様に眺めている少女>>27と目が合い……思わず、拳ひとつぶん、頭を下げた。]
(82) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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/* 招来て…
将来な、将来。
(-15) 2014/09/06(Sat) 14時半頃
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綺麗な薔薇には棘がある…だわ
[サミュエルの反応>>66にぽつりと返す]
植物園とか…宮殿の庭園くらい? あと、温室くらいでしか見ない花だったもの
薔薇は主に夏の花なのでしょう? 夏もほんの一瞬だったし 故郷は…春も秋もない国だったから
[北の国、雪に覆われた長い冬の多い地域 そんな環境で育つほど、薔薇は強靭な植物ではなく ましてや、それほど裕福でもない小役人の家 鑑賞するためだけの花に注ぎ込めるほど財もなかった
北半球ではあったから 野生種は自生していたかも知れないが 家と学校と、たまに街中に出るくらいの生活で それを見ることなどは、叶うはずもない]
(83) 2014/09/06(Sat) 15時頃
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…名前、さあ?
[思い巡らすサミュエルの力にはなれず>>67
しかし、彼は自分の名前を「ジリヤ」と呼んでいた だとするなら、教師か医師か 「それに準ずる誰か」であるには間違いなかった
分かるのはそれだけ、何故なら──]
(84) 2014/09/06(Sat) 15時頃
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/* >>83 素で間違えた 綺麗な薔薇には棘があるって打ったつもりだったのに何故毒と打ったんだ…(真顔)
あと皆様に気を遣わせて申し訳なく 特にクリスさんズリエルさんには頭が上がらない 一人でオチつけられるので本当無理しないで
(-16) 2014/09/06(Sat) 15時頃
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…ご機嫌よう、先生 顔見せついでに、怪我人です
[診察室のスティーブンにはそう告げ>>69 サミュエルには首を横に振る>>68]
この先生には、花がないもの
[決定的な違いはそこであり 唯一の違いもそこくらいの認識
他の違いはどこで何だろう? 名前で他人を区別する術を失った自分には かなりの難題だった]
(85) 2014/09/06(Sat) 15時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 15時半頃
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[診察室での治療が始まったのを見届けて]
…じゃあ、また
[窓から射す陽は気づけば真昼のもの まだ手にした本を読む時間はあるだろう 診察室を後にして、部屋へ向かう]
(86) 2014/09/06(Sat) 15時半頃
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あ…
[スイトピーは忘れていなかったが 本を置き忘れたらしく 廊下を歩いているうちに気がつき踵を返す
再び、診察室に戻っていくと 強くなった花の香りと 淀みないサミュエルの言葉が>>71>>72]
…あの、本を…取りに
[他に言葉が出ず、気まずい空気が流れていた*]
(87) 2014/09/06(Sat) 16時頃
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…そう、だっけ。 なら、あんたの薔薇にも棘があるのかな。
[首を傾げつつ、呟く。 自分の右手にある紅鳶と少しい色合いが似ているような気もしたけれど、その薔薇の花を綺麗だとは思わなかった、が。]
夏の花なんだ。あんたはよく覚えてるね。 ……へえ、所謂雪国ってやつなのか。…多分、植物園や宮殿なんか行ったことない。
[白い肌を彩る真っ赤な花。 故郷を語る彼女の装いを見て、一言。]
──あんたみたい。
[温室で咲き誇る薔薇を咲かせた彼女に、小さく呟いた。]
(88) 2014/09/06(Sat) 16時頃
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[彼女の言葉>>84から“先生”の名を知ることはなかった。 だが、それに落胆する素振りは見せず。]
…そう。なら、その花好きな先生にこれ、あげようかな。
[右手にあるやや萎れた紅鳶を眺めて呟いた。]
(89) 2014/09/06(Sat) 16時頃
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[怪我人として診察室に入れば、一人の白衣の男の姿>>69 問いかけに対しての答えには頷く。
その後身体を横たえつつ、女性の声>>86を耳にしたのなら。]
………また。
[花の匂いが蔓延る小さな箱の中で、いつになるか分からない挨拶を彼女へと送った。 結局紅鳶は、鴇色と同じく右手で花弁を散らしつつも、命を落とすことはなく──*]
(90) 2014/09/06(Sat) 16時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 16時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 16時頃
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[それ>>90を皮肉だと。 歯が唇に食い込む。だが依然として痛みを感じることはなく。 そもそも痛みとは何なのだろう。 色とりどりの花が頭へ、胸元へ、手のひらへ根を下ろす身体。 一つずつ吸い取られる何かが何なのか、やはり分からず。
戸惑うまま、吐露した言葉>>71>>72
扉は引き戸だったか。スライド式だったか。それは分からずとも、ふわりの薔薇の香り>>87を感じれば]
──……ッ!
[一度だけ、確かに顔をハッキリと歪めた。 空は今も尚、綺麗な青で──]
花が、咲いて る。
[視線は、足首。飴色の蕾。頭の中の音楽がプツリと、消えた。]
(91) 2014/09/06(Sat) 16時頃
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/* 自由に動き過ぎているような…
(-17) 2014/09/06(Sat) 16時頃
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-診療室-
[自らの生死を問いかける彼の言葉>>71に、躊躇する。
勿忘草病の患者は、厳密には死なない。 徐々にその体は植物となり、最後にはこちらと会話することができなくなるのだ。 ただ―――]
―――どうだろうね。死ぬ、ことはないと思う。
[―――植物になってからも意識があるのかどうか。 研究者たちが必死に調べてもその答えは見つからなかったのだ。]
少し、しみるかもしれない。
[傷口から見える根を取り除こうとはせず、そのまま消毒を行い、ガーゼを当て。]
(92) 2014/09/06(Sat) 16時半頃
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[部屋に忘れ物を取りに、の言葉>>72には少し皮肉めいた笑いが含まれていた。
男は少しだけ逡巡した。 彼の人としての終わりは近いかもしれない。 サナトリウムの医師として、本人が望むことをできるだけ―――
――後ろで微かに扉が開く音がして、肩ごしの誰かを見つめたサミュエルの顔が歪んだ。
足首に現れた蕾。]
(93) 2014/09/06(Sat) 16時半頃
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[セシルが告げる名前>>41と、その視線の先の人物のシャツに書かれた名。]
ズリエル…。 そっか、じゃあセシルはもうあのひとのこと知ってるんだ。
そうだよね!喜んでくれるよね。 えへへ、楽しみ!
―――うん。セシルが……お兄ちゃんがそう言うなら、安心!
[撫でられて>>45くすぐったそうに目を細める。 『お兄ちゃん』と言葉に出すのはまだ少し恥ずかしい。 彼が自分の兄だと、知らされたときの驚きと、喜び。
―――よく、『憶えて』いる]
(94) 2014/09/06(Sat) 16時半頃
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[…と。視線の先の相手が頭を下げた>>82のが見えて。 顔いっぱいの笑顔で応える。 きらきら、という音が似合うような顔で]
やっぱりいいひとみたい。 じゃあ、行ってくるね、セ…お兄ちゃん。
[そう言って、とてとてと、大男の元へと向かう。]
はじめまして!だよね。「ズリエル」さん! あたし、ペラジーっていうんだ。 シーシャにね、あたらしくきたひとがいるって聞いて、 仲良くしたいなーって思って!
[ほがらかなあいさつ。…ほんのすこしだけ、大男の容姿に恐れは持ったけれど。いいひとという確信があるから、屈託なく*]
(95) 2014/09/06(Sat) 16時半頃
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―――部屋に行こうか。
[そう言って、彼が動けるようならば体を起こすのを助け、そうでなければ彼の体を抱える。
彼の最期まで残っている記憶。 忘れ物。 薔薇の香り。
振り返り、ジリヤには優しく微笑む。
目の前の彼の失いかけているその糸を少しだけ手繰るように。*]
(96) 2014/09/06(Sat) 16時半頃
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/* 誤字脱字が多くて申し訳ない… >>88 俺は行ったことない >>91 ふわり、と
自室で〆よう帰ってきたら
(-18) 2014/09/06(Sat) 16時半頃
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バーカ。将来どうこうじゃねえよ、ヒリヒリすんだろフツウに。
[寝起きじみたもごもごとした返答を鼻で笑って非難。その内容は間違いなく心配なのに、本人にその自覚は全く無い。
ついで、伸ばした手の人差し指の背で、隣に座るクリスの頬をそろりと撫でた。日に当たっていた肌は、少し火照って熱い。 もう、大丈夫?問われる声に目を細めて>>81。その柔らかな空気に、強がる気も削がれてしまう。]
さァ? ……もうとっくに、駄目かもな。
[言って、立ち上がった。 暗い瞳が揺れる。何故だろう。何故こんな、やさしい、普通の、やさしい人が。自ら幸せを棄てなければいけなかったんだろう。
ごほ、と咳をして、クリスから目を逸らす。 穏やかな哀しみが滲んで、目頭が眩む。そうしてまた、短い咳。またあとでな。お決まりの挨拶で、歩き出した。
その足跡に、はらはらと散る、白い花びらを残して。]
(97) 2014/09/06(Sat) 17時頃
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[日の差した様に顔いっぱい、輝かせて笑った少女がこちらへ歩み寄って、来る。 あぁ、と反射的に顔を隠そうとしたが、傍に寄っても朗らかなままの声。タオルに伸ばした手が空を切った。]
シーシャ…さ………
[少女が口にした名前のリズムが、さっ、と意識を内側に戻せば、痩せた男がミシンケースの向こう側からひょいと、顔を出す]
…シーシャさんの、お友達さん? は、はい…そう、初めまして、で、ズリエルです。 仲良…え?
[屈託の無い笑み、色素の濃い肌に浮かぶ嬉しそうな––––肌の、色… ……以前、臓から発生した莟が咲き破った、腹の縫合痕。 それが微かにつっぱった感覚。新たな花が咲いた感覚では、無い。ご飯食べたせいかな、と感覚を誤摩化す様に軽く掌で払う]
仲良くって…えーっと、どうすればいいん、だろ?
[背丈も年齢もかなり離れている少女を相手におどおどとする大男。 思わず足下に下がった目線は、靴に焦点を定める前に、胸元に揺れる漆黒の花を微かに映した。]
(98) 2014/09/06(Sat) 17時半頃
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[窓から見える空は抜けるように青い まるで、彼の頭に咲く花のように
自分を見る花の主の顔が歪み>>91 刹那、ビクッとする
続く言葉と彼の視線を追うと その足首に飴色をした新たな蕾が現れていた]
(99) 2014/09/06(Sat) 20時頃
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[おともだち。その言葉>>98ににっこりと、頷く。]
なかよくするのは、ねー。 いっしょにいて、お話ししたり、…そう!
[戸惑う大男をよそに、ごそごそと、ポケットから幾つかの飴を取り出す。黄色いのが幾つか。その中に青い飴玉がひとつ。 両手に乗せて、ズリエルの前に差し出す。]
これ、シーシャにもらったんだよー。 これいっしょに食べたら仲良くなれるって! …いっしょにたべよう!
[笑顔のまま。ずい、と手で作った皿を上げる。少しでも取りやすいようにと]
(100) 2014/09/06(Sat) 20時頃
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…まだ、咲いてない…咲き切っていない
[彼はその花と引き換えに何を喪いつつあるのか 花が増えてゆく毎に、ひとつ、またひとつ 宿主の持つ記憶の欠片が肥やしになる
医師やスタッフ以外、自分やここにいる彼らは みんなそういう病に冒されている
そう聞かされたのはいつだったか?
話を聞けば、末路を自分は知っている それを知ったのはいつだっただろうか?
思い出そうとすると、やはり記憶は どこか霞がかったように、ぼんやりとして 思い出すのは叶わなかったが、確信だけはあった]
(101) 2014/09/06(Sat) 20時頃
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[スティーブンはサミュエルと共に サミュエルの部屋へ行くらしい
診察室の片隅に忘れられてた本を見つけ それを抱えながら、診察室を出た
どこへ行こう? 部屋へ戻る気分には、なれず
さりとて、こちらへほほ笑む医師の表情は どこか硬く見え、ついて行くのは憚られた]
(102) 2014/09/06(Sat) 21時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 21時頃
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…御機嫌よう
[すれ違う老人に>>78声をかけてから その周りに淡く色づいた雪片のような花弁が ちらほら舞っているのを見つけ、顔を曇らせた
咲いては散り、散っては舞う花弁は リノリウムの床と混ざるはずもなく降り積もる]
…雪の女王様
[記憶の中の彼女とは全く違うはずなのに 思い出されて仕方がないのは何故だろう? 自分のつぶやいた言葉に首を傾げてから 窓から見える中庭に視線を移した
白い風が吹き、色とりどりの花たちは ふるりふるりと揺れている──ものいいた気に*]
(103) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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[眼球に映った漆黒は、すぐに少女のりょうてのひらに遮られる。カサリと音を立てる、飴の包み。黄色幾つか、青ひとつ。]
…くれるの?
[差し出された鮮やかな色。仲良くなるとは飴を食べる事だっただろうか? 飴とペラジーを交互に見る。笑顔、飴…]
…うん、そう…だね、一緒に。 ありがとう。じゃあ…お友達さん、に。
[瞼の裏。手摺りの無い広い滑り台の上。飴を斜面に置いて笑う、誰か。 そうだ、飴といったら、約束…だったっけ。 笑みを絶やさない少女には、何処にも厭な雰囲気は無いが、ほんの少し、足と足が離れているのは。やっぱり、怖いのかな。でも、仲良くなりたい、と。飴を差し出して。 …礼を言って一度繋いでいた手を離し、黄色い一粒を少女の掌からつまみ取った。 一緒に、と言うならペラジーも包みの一つを開いただろうか。 座ったままの目線は少女と余り大きな高低差は無い。]
……頂きます。
[ぱつり。こちらも包み紙を開き、中の半透明の黄色を、口に含み––––––……]
(104) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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––––––––––––ぃ、ッッ、かふっ!?
[…尾の先に火を付けられた鼠の様な、 甲高くも声にならない悲鳴が–––––抑えられた口の中から漏れた。]
(105) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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― 自室 ―>>1:92
――…おや?
[何をしに部屋の外に出たのか。 忘れてしまったままのんびり散歩を終えて、慣れ親しんだ画材の匂いのする自室の入り口をくぐれば。 イーゼルの端に挟まった紙の切れ端が、目に留まった。
出る前に挟んだのだろうか。 覚えのないことにも深く考えないまま手を伸ばし、走る文字を見てふっと目尻に皺を寄せた。]
(106) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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洒落たお誘いだ。 これはセシルの坊やか。
……紫のブーケね、 坊やの花はどんな紫色をしているのだったかな。
[薄い色、明るい色、濃い色、暗い色。 一言で紫色と言っても様々だ。 メモを置けば、描きかけのキャンバスから一枚を取り出す。 日当たりのいい屋上で描きかけていた、一枚を。
椅子に腰かけ、乾いたパレットを水を付けた筆で湿らせる。 彼の紫色を想像しながら、キャンバスへ紫色を咲かせていく。]
(107) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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[男がこの箱庭に来ての時間は忘れるほどに長い。 実際、咲いた花の数だけ忘れているのだけれども。
最初こそ右の枯れ木に巻きつく蔓に、時折咲く花。 それはここに来る前の記憶だったり。 ここに来てからの出会いの記憶だったり。
ヒラリ、ヒラリ。
繰り返し、繰り返し。 咲き綻び、舞い落ちる度に忘れる光景を見てきた。
忘れられてしまい、鈍く傷んでいた胸も。 忘れてしまったことを嘆き、やりきれず物に当たっていた憤りも。 それら全てを筆に乗せるようになったのは、いつのことか。]
(108) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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[忘れたくないことを、書き記す者。写真に映す者。 方法は様々なそれが、己にとっては絵だった。 ただそれに過ぎない行為。
未完成の絵が多いのは。 出会いの一つ一つを描いているからで。
未完成の絵のままなのは。 途中で花となってしまったから。]
(109) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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[くすぐったそうにするペラジーはとても可愛らしくて。>>94 その姿に心和まされ、
――しかし兄と返されれば、笑みながらも瞳を伏せる。 肌の色も、瞳の色も違うのに。それでも彼女は、信じてしまう。]
(110) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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[…何が、きっかけだったろう。 ふとした弾みに、ほんの出来心で。
――驚き、喜ぶ彼女の顔を見て、これは悪くない嘘だと思った。
苦しい、不幸な過去を忘れて、 新しい、幸せな未来を生きる。
だから、これは善い嘘だと思った。 彼女の嬉しそうな笑顔が、自身の心も温かなもので満たしていく。
……嗚呼、でも。 その心の本当の姿は。 罪悪感を振り払おうとする、偽善に満ちたものだったけれど。]
(111) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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いってらっしゃい、ペラジー。 あとで、彼とどんな話をしたか聞かせて欲しいな。
[楽しげな”妹”の後ろ姿と>>95、その先にいる人物達にゆるく手を振って。 飲み干したココアのカップを返却し、中庭へ向かった。]*
(112) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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マーチェ? …居ますか、マーチェ?
[部屋にも食堂にもいなかった彼を探して。 書庫に行っている間に、自室に戻ってしまったのだろうか。 どうやら中庭にも、彼の姿はなかった。
代わりに見つけたのは、クリス。 ほんの思い付きで、誘いをかけた。]
やぁ、クリス。良い天気だね。 何処かでマーチェを見なかったかい? 僕の絵を、描いてもらおうと思うんだけど。
…君もどう?一緒に、さ。
[たとえ彼女にツンケンされてたとしても、気に留めた風もなく。]*
(113) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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─診察室>>87の前─
[──勿忘草病。 その名を実際に耳にしたのはいつ頃だったか。 人の記憶を糧にして咲き誇る花々。
“私を忘れないで” 頬に伝うしょっぱいもの。 割れたフィルム。 千切られた紙片。 割れる騒音。
断続的な記憶が突如として膨らむのは、種がまだ足首に植えられる前。]
死ぬ、ことは…ない?
[医師の言葉>>92を繰り返す。 このサナトリウムに入る前から聞かされていたかもしれない話。 だというのに男には、初めて聞いた。そんな響きを持っていて。]
(114) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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……植物人間、みたいなもん、か。
[脳裏に描かれたのは、虫に食われた穴だらけの花。 生きているのに、生きていない。 抜け殻のような自分。 想像すると鋭い吐き気が催される。痛みなど、抜け落ちていたと思っていたのに。身体が、鉛のように重たくて、仕方が無い。
だが、傷口に施される治療は、医師の言葉とは裏腹にやはりちっとも痛みなど感じることはなく。
扉が再び開けられる>>87その時まで。 気怠い身体に浅い息を繰り返していただろう。*]
(115) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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[新たに芽吹こうとしている蕾。
──次は何が無くなる?
膨らむ直後にあらゆる記憶が薄っすらと頭の中で思い出されるのは、そのことを忘れてしまうから、なのだろうか。
ならば次に失う記憶は、きっと。]
──…ッ!
[目の前が暗くなった。 彼女の言葉>>101を耳にするまでは。]
(116) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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…咲いて、ない。
[足首に新たに根を下ろしては糧を得ようとしているそれ。 “咲いてる” と言った自分を否定するかのような響き。 少なくとも男にはそのように届いた。
視線をもう一度蕾へと向ける。 確かにまだ咲き切ってはいない。記憶だって、曖昧ではあるが留まっていて。
「行こうか」>>96と医師の言葉に頷く。 だが、足首を巣食う根からうまく動くことは出来なくて。 歩くのでやっと。許されたのならば、スティーブンの助けを請うただろう。
診察室から足を踏み出す瞬間。 ジリヤの姿>>102を見れたのなら、唇だけで挨拶を送っただろう。“おやすみなさい”彼女に伝わったかは定かではないけれど。*]
(117) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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─診察室→廊下─
[つま先の軸が危うく感じるのは何故だろうか。 先程から急速に浮かんでは消える記憶は、まるで宙を舞うシャボン玉。 パチン、乾いた音。 透明に七色を乗せた泡。 最後は地面へ暗い色を落とすだけ。 それだけ。]
忘れるくらいなら、…
[その時一人で歩いていたのなら、何処か覚束ない動きで。 誰かに支えられていたのなら、情けなくも殆どの体重を預けていただろう。]
(118) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 22時頃
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─再び廊下─
[カリ。カリ。カリ。カリ。カリ。
爪を噛む音が静まり返った廊下に反響する。 上背のある痩せた青年が、少し背中を丸めて歩く、その口元で。
カリ。カリ。…ギチ。
下がった前髪の隙間から覗く瞳は、今朝のようにどこか虚ろ。時折短い咳をして、煩わしげに肩や腕に服の上から爪を立てる。まるで何かを必死で擦り落とすように。]
……せぇ…るせえ、煩ぇ煩ぇ煩ぇ……
[両の腕で自分を抱き締める。その手は小刻みに震えていた。]
だれか…だれかいねえの…、………センセイ、
[焦燥しきった声音で。柔らかな物腰の医師の姿を思い浮かべた。 一瞬だけ、廊下の奥の階段を睨み付けて。ゆっくりと踵を返したその足は、診察室へと向かっていた。]
(119) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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……どうして、俺は何も残さなかったのかな。
[記憶に関わるもの。 それらが既にあの部屋にないことは分かっていた。 日記と、写真と、手紙と。 記憶に関するもの全てを捨ててしまったのはいつだっただろう。 何故残さなかったのだろう。 その記憶はきっと。頂点に揺れる花が吸い取ってしまったのだろうけど。]
…ギターを、見れば。分かるかな。
[心残り。蕾が膨らむ前見せた光景。 きっと、それを失えば。 もう眠りから覚めない、そんな気がして。
我ながら馬鹿らしい考えに口角を上げるだけの笑みを浮かべようとして、やめた。 歩くだけで精一杯であったから。
自室に辿りつくまでに、誰かと擦れ違うことはあっただろうか。 擦れ違ったのなら、一つ会釈をしただろう。それはある種の癖。それだけは奪われていなかったよう。]
(120) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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ー中庭ー
[頬を撫でる指>>97に、まるで猫のように目を細め。 温かい罵倒に頬を膨らませて見せながら、笑う。]
そんなのすぐ治るもの…
[大丈夫?と問うた言葉に返された答えは、よくある大丈夫、の返答より、余程安心できるそれだった。 少なくとも、空虚な大丈夫でごまかさない程度の余裕はあるような、そんな気がして。 立ち上がり、咳き込む彼を、やや心配そうに見上げるが、それ以上はおせっかいと思えば、何も口にすることはなかった。]
うん、またねー
[ひらり手を振り見送れば、何と言うことは無しに、抜けるような空を見上げた。]
(121) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[ふと、気づけば近くにいた気配>>113に、彼女は反射で身構えた。 彼は、天敵だ。多分。]
…知らない。
[問いかけには、ぷいと顔を背け。 短い単語で答える。 まるで、拗ねた子供の様だ。 我ながらそう思うと、なんだか悔しくなってしまった。]
…朝、会ったわ。ここで。
[男の顔を見ないまま、付け足すものの、日向ぼっこの約束などについては語る気は無い。]
(122) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[てのひらからひとつ。飴をつまむ手。>>104 それを見て、笑顔のまま、自分も同じ色のものを口にする。
だって、いっしょになんだから。 色だっていっしょがいい。]
いただきまーす。
[ひょいっ。ぱくっ。ぱちくり。]
………。……………、……!
[表情が、驚いたような、何とも形容しがたいものに変わる。口を抑えるのは殆ど条件反射。 強烈な酸味は曰く言いがたいもので、涙腺を刺激する。 言葉を発せるようになるまで、暫くの時を要した。]
(123) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[ガリ。 爪を噛む。爪? 口引き抜いた指先に、微かに這う根のようなもの。唇の隙間からは、はらり。白い何かが舞って。
──その時、その場に医師はいただろうか。 互いに廊下の角を曲がった直線上。確かに一瞬、目が合った。
瞬間、背筋を這い回る悪寒じみたものに、シーシャの肩がびくりと揺れる。 昼前だったか。別れた時から、続く不快感。どことなく、常と違うその様子に。]
────サミ、ィ。
[震えた音が、その名を呼んだ。]
(124) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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/* ジリヤを見落としてしまっていた……ごめんなさい! どう、組み込もう。 そして雷が鳴ってる…大丈夫か……停電になったらアウトだ
(-19) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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––午後・自室–– [食堂を後に、スティーブン医師に丁寧に目印を教えられながら、ゆっくりと歩き。 ついでに案内図の見方や、使用できる施設にも言及され…食堂からそれほど離れていない位置に、自室を見つけた]
…Z、U、R、I…此所、ここです、ねっ! あぁあああ…よかっ…た。ああ、ほんとう、ありがとう、です…
[札の名前を確認してから頭を下げて礼を言う。幾らか言葉を交わしただろうか。 廊下を去って行くスティーブンの後ろ姿を見送る。 それから、部屋の扉を開くと…何故か食事の匂い。]
……あ。
[今日からは運ぶ必用が無いという事を忘れてるであろう、スタッフのミスだろう。 サイドテーブルに、昼食のトレイが置いてあった。先程食べたばかり…といっても、食堂に着く迄に軽く彷徨ったし、食堂でもそこそこの時間を過ごしたのだろう。]
(125) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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んー……
[窓際に並ぶガラス容器達の上側から、顔を出す。 食べ切れなかった食事を、何回か野良犬に窓から投げてやった記憶がある。 警戒心が強い野良だからか、此方に寄ってきた事も、触れた事も恐らく無いが。 花畑の中を確認するが、犬の様な影は無い。
棄てたり、トイレに流すのは余りにも失礼。 かといって少しずつ食べようにも、食物は基本的にいたむ物。]
…屋上、か、中庭……?
[埋めるのではなく、投げ捨てるのではなく。 彼の脳裏に在るのは、この清潔な施設に侵入できそうな唯一の動物…野鳥であった。 どちらかに行って、食べ切れない分を彼等に食べて貰おう。 それが有意義に思える。『患者』の食べかけだからと廃棄されるよりかは… 何より、人間以外の動物から勿忘草病が発病したという話は聞いていない–––––そう、思い込んでいるだけかもしれないけれど。
まずは、外で記した分の付箋を壁に貼る。 料理を少し口にしてから、1/4ほどを袋に包む。あとの残りは、戻って来てから。]
(126) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[…相手も、同じ味を口にした事は、滲んだ目越しに見えた様子>>105で察せられた。 左手の甲の青い花が、鮮やかさを増す。]
…だ、い …じょぶ?
[やっとのことで、口にする事が出来たのは気遣いの言葉。 他には―――
他には…?]
………びっくり …した。
[シンプルな感情のみがそこにはあった。]
(127) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[部屋から出て、もう一度自分の部屋の位置を確認する。 ……念のために、付箋を一枚、貼ってみる。それから、ふ、と思いつく。]
……帰って来る時、回収すれば、迷惑じゃない…… …………いや、清掃員さんに、棄てられちゃうかな。
[どこかの童話の様に、目印として付箋を貼りながら歩こうか…… だが花弁が散らばる事が日常茶飯なこの施設には、清掃員が必須な物。 確か食堂を探して彷徨っている時にも見かけたのだ。 一応…また、付箋入りの手提げは引っ掛けて、歩き出し–––]
あれ。
[誰かの目印を見つける。脱げた、スリッパだった。]
(128) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[しゃがみ込んで、触れてみれば まだ少し温かく、湿っている。 目を伏せ、意識の範囲を広げる。割と近くで、引き摺る様な音。 廊下の角の向こう側。]
…あの、あのーっ。 スリッパ、脱げて。
[手にスリッパを持って、大股に歩いて角の方へ。 見つけた後ろ姿は、酷く衰弱しているように見え。 その足首には、蕾がひとつ。 視認した瞬間、酷く不安になる。]
……裸足、だと、危ないです。
[彼は振り向いただろうか。気付かなかったかもしれない。 とにはかくとも大男は、スリッパを差し出す。]
(129) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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[長い時の中。 完成した絵も、未完成の絵も。 そのままにしておいては、部屋が溢れてしまう。
そんな時は、『先生』に相談して処分をしてもらう。
完成したもののうち幾枚かは建物内に飾られたりもしたらしいが、男は覚えていない。>>1:36
何の記憶を描いたのかも。 何を残そうとしたのかも。]
(130) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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/* サミィちゃん人気過ぎてお返事ロール大変だろうなあ…! あと一時間ちょい、マーチェおじいちゃんもサミィちゃんもがんばって!
(-20) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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[皺がれた左手で、筆を滑らせる。 描きかけだったキャンバスに紫色の花を咲かせていき。 紫色に囲まれるように立つ、その顔を描こうとして手を止めた。]
…はて。 坊やの顔は、どんなだったか。
[ヒラリと足元に舞い落ちた、花弁。 散った花弁はまるで絵から抜け落ちたかのように。]
(131) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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―――……。 続きは、坊やに会った時にしようか。 それじゃあ次は……、
[紫色が咲き誇るキャンバスを部屋の隅へ移動させ。 次の、描きかけのキャンバスを選ぼうと。]
これは、なんだったか。 ……ああ、そうだ。雪のお嬢ちゃんだ。
[温かな緑とは対照的な、白いキャンバス。 何も描かれていないわけではない。 ただ、淡く、淡く。消え入りそうな儚い色合いが折り重なる中に。
一際鮮やかに咲くのは、深く赤い、棘のある花。]
(132) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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|
御機嫌よう。
[少し前に廊下ですれ違った涼やかな声が、キャンバスから聞こえてくるようで。 柔らかな声色で、絵に向かい先程と同じ挨拶を返し、微笑んだ。>>103 *]
(133) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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/* マーチェさんのロル素敵だなあ。 しばし拝見出来ないのが残念です、epを楽しみに待ちます。
(-21) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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─廊下の角を曲がる前─
[冷えた廊下を歩く途中。 背後から聞こえた声>>129に瞬きを繰り返す。 差し出された履き物。それは確かに先程まで自分が身に付けていたもので。]
………。
[視線を下げる。冷えた足元。 片方だけ脱げた靴に、引き攣ったように笑う。]
……ありがと。でも、履けそうに、ない。
[苦笑い。彼に向けてそう言ってから、緩く頭を振って。]
………可哀想だからさ、あんたが貰ってよ。
[“さっきまで人が使ったものなんて嫌かもしれないけど”そう付けたして。少し血の気の引いた顔で笑おうとした。彼は使い古したそれを受け取ってくれただろうか。どちらでも男にとっては構わなかったけれど。]
(134) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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本草方士 麻雀は、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 23時頃
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ー廊下の角を曲がった後ー
[反対側。足を進める度に増す倦怠感。 身体中の水分が全て奪われるような、錯覚。 渇いた喉から零れるのは、ただの吐息で。
[紅鳶の色。自身の右手にあった花の色と良く似た瞳>>124と視線が合う。
そういえば、あの花は何処へやったのだっけ。思いを馳せる。だが、それは出来ない。 何故だろうか。目の前の青年から視線が逸らせなくて。]
……誰、その人。
[蕾は少しずつ、確かに膨らみつつあった。新しい芽の香り。目の前の彼も気付いただろうか。]
……あんたも、怪我してんだね。
[彼の左腕を見たのならそう言って。薄っすら笑って尋ねる。 “あんたの名前は何て言うの?” からからに渇いた喉では、途切れ途切れにしか言葉に出来なかったけれど。舌にはもう林檎の味は残っていない。]
(135) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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―中庭―
[案の定、今日もクリスのご機嫌は斜めだった。>>122 それを見てにこにこと笑う様は、また彼女の気持ちを逆撫でしてしまうだろうか。]
知らない? そうかそれはざn…
[――残念だ。 肩を竦めてそう返しかけたところ、朝のことを告げられて。 こちらを一切見ずに、けれど言い直すところなど実に可愛らしい。]
(136) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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[いつも明るく朗らか、誰にでも優しいクリスが、 何故か自分にだけはこんな表情を見せるのだ。
それがまた非常に面白くて、 嫌われている、と落胆する気持ちより、 もっと色んな表情を見てみたい、という欲が勝る業の深さ。]
…ふふふ。 まったく、しょうがない子だな。 何でそんなに拗ねてるの?
[他の子にするのと同じよう、ぽんぽんと彼女の頭を不用意に撫でて。
彼女の不機嫌、その理由に思い当たる節がないわけではないけれど。 しかと、それを覚えているわけでもない。 …怒らせたという結果だけは一応、メモに残されてはいるものの。]
(137) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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まぁ、朝ここにいたというのなら、もう部屋に戻っているかな。
ねぇクリス。 せっかくだから君も行こう、マーチェのところに。
……君の珍しい表情を絵にしてもらうのさ。 そう、その顔だよ。
[こんな誘い文句で一緒に来るはずもないけれど。 でも物は試し。声はかけてみるものだ。]*
――空白をね。埋めたいんだ。 彼のキャンバスの空白を。
顔だけ、なかったから。 埋めるならきっと、僕より君の顔の方がいい。
(138) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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『 誰、その人 』
[前方から投げ付けらた言葉に、青年の表情が凍り付く。 見開いた瞳が、ずっと奥の方で。勝手に、無作為に、シャッターを切った。]
…オマエ…冗談、程々にしろよ、ピーマン野郎…
[声が。声が。震えて。やっとで吐いた息だけが熱くて、どうしようもない。 奥歯が鳴る。噛み締めたのに気付いた頃には、足は勝手に距離を詰めていた。勢いを殺さず掴みかかる。襟元掴んで乱暴に引き寄せた。 身長差で息が詰まるやもしれないが、相手からの抵抗は殆ど感じない。
それが、余計に苛ついて。 花が。彼に芽吹いた新しいその花が。]
────けんな、ふざけんなよ……ッ! 今朝まで、なんとも無かったじゃねえかよ、ふざけんな…返せよ…ッ
[サミィ。呼んだ名前と一緒に手が滑り落ちる。 縋るみたいに肩を掴んだまま、返せと叫ぶ意味は。 目の前の彼には、伝わらないのかもしれない。]
(139) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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[『可哀想だからさ あんたが貰ってよ』
返って来たのは全く予想だにしない言葉。ぽかん、と開いたままの口。鰐の様な、口。 慌てて閉じて、待って、と言おうとしたが–––声が出なかった。 精々数メートルの距離なのに、川を隔てたとても遠くに居る様で。 己の声が届く気が、しなかったのだ。]
…じゃ、あの…もら…い、ます…ね?…えと…… ………………お気をつけて。
[履き古されたスリッパを片手に、何とか絞り出した言葉。 聞こえていないかもしれないけれども、無言で見送る訳にもいかない、気がした。 暫くその、蕾を見つめる。花の匂いがする。 やがて男は角を曲がって、見えなくなる。
––––––––ああ、行っちゃっ、た。
残されたスリッパは妙に大きく、引き摺られてばかりいたのか踵辺りが削れている。 温もりを無くしたそれに足を入れてみる。 自分の大きな足にぴったり、だった。*]
(140) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
|
|
―麻雀の部屋へ―
[絵の空白を埋める。そうは言ったものの。 実際、部屋の片隅にあった、あの絵の空白に彼女を描きこむわけにはいくまい。 だからマーチェにお願いするのは新しい顔……クリスの仏頂面、だけれど。]
[さて、クリスは一緒に来てくれただろうか。 どちらにしろ行く先は決まっている。 朝方足を向けた部屋を再び訪れ、ノックを数度。]
――マーチェ?
[中にいる、ある種の確信を持って、入室の許可を訊ねる。]*
(141) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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『 あんたのなまえは 』
(いやだ いやだ )
『 なんていうの? 』
(いやだ ききたくない ききたくない)
[何回だって、教えるから。
震える手が頬を挟んで。 それは、いつかどこかで、繰り返された光景。
泣き笑いみたいな声が、告げる。シーシャ。]
(142) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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|
[廊下を歩く老人の背中を再び見る
彼の通った道筋が舞い落ちた花弁に彩られ 雪の上に残った足跡のよう リノリウムの床には残らないはずなのに
そう、雪の女王様の記憶が 自分の中に残っていないはずなのと同じこと
なのに、どうして彼女の姿が 何度も何度もちらつくのだろう?
左手首の蔓がじわじわ絞めつけて いつものように、棘が肌を刺して血が滲む 紅い薔薇の花が齎す警鐘に抗う術はない
緩やかであったとしても いずれ、同じ末路を迎えられるのだと 全てを忘れられるのだと]
(143) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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……呼べよ、もっかい、……サミィ。
[開きかけた蕾の、芳香までもが脳に焼き付いて。
どうやったって失う恐怖は、哀しみは、目頭から滲んで落ちた。]
(144) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 23時半頃
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––回想・黄色–– [口に入れるなり、先から舌根までを駆け抜けた鋭い酸味に涙が滲む。 しかし吐き出す事は無く。暫く髪を逆立て悶え、んぐ、と喉仏が鳴った。 飴玉を丸ごと、飲み込んでしまったらしい。 ひいひいと息を切らせる。]
ッッ…、て、め……!!
[口を付いて出て来た、『いけない言葉』。 瞬間、瞳孔が縮まり、吐き出した息を飲み込む。 慌てて、マグを取って僅かに残っていたスープを飲み込む。 腹が、縫合痕が突っ張る感覚。 マグを机に叩き付け、ごりごりと頭を掻く。 改めて、目の前の少女を見やる。
––––––だ、い …じょぶ?
気遣う声は掠れ震え、此方と同じ様な状況。 …は、はい。ぬるい返事をして覗き込むと びっくりした、と。そう、彼女は。]
(145) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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……んー、と…
[あの味を口にして、出て来た言葉が、それ?
急激に沸き上がった『いけない言葉』の纏った感情が、霧散していく。 誰かがペラジーに差し出した水。食堂のスタッフだったか、スティーブンだったか。 それは眼中に無かった。余りにも目の前の少女が『単純に驚愕』していたから。
黒い花が揺れる。青い花が揺れる。]
…びっくり、した…ね。うん。
[皿の上に残っていたパンの耳。 開いてすらなかった小容器入りのジャムとマーガリン。 ぱきり、と真ん中を割って折れば、両方が同時に二色のラインの様に出て来る物。 それを千切った耳に少し付けて、口直し、と勧めてみた。
違和感を感じながら。だが、それに言及する事なく。]
(146) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 23時半頃
|
/* 我ながら色々と酷いw そしてサミュエルごめん、会いに行けず仕舞いだな…。
でもほら、次の墓落ちは僕だから、すぐ会えるから( 墓下でゆらゆら回想しようぜ…
…紅鳶拾えないかな、拾いたいなぁ。
(-22) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
|
|
──……ッ!
[息が詰まる。花の香りに締め付けられていた時とは異なる、他の力によって。
身長は相手の方が高く、自然と踵を浮かせながら。
相手の声を聞きながら、頭の中で反芻させる。 そのことに意味があるのかは分からない。けれど。]
け、さ……? 俺は…。わ、からない。
[視線を泳がす。胸が苦しいのは何故か。それも分からない。瞳は硝子玉のように相手を映しては、ただ見上げる。]
………分からねぇよ…。
[それでも胸が締め付けられるように痛むのは何故だろうか。熱に浮かされたような、視界。 揺れる花の匂いが妙に鼻を刺激して。]
(147) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
|
|
返せ、なんて…言われ、ても。 ……俺は、俺しか、…。
──知ら、ない。
[一言。
けれど一度揺れた瞳で彼を羨むように見つめる。 理由は分からない。きっと忘れてしまった。 だというのに、声が掠れてしまう。 頬を掴まれてしまったのなら、それは尚更で。]
──…シーシャ。
[相手の望むままに、示された名を呼ぶ。 馴染む音。子供のように、何度か舌で転がしては、呼んでみて。
上から降り注ぐ温かい雫>>144が、男の頬に落ちた。]
(148) 2014/09/07(Sun) 00時頃
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|
俺は、俺を…忘れたく、なんか、 …なかった。
[“忘れないで” 同じように肩を掴まれながら手渡された一本。 何よりも愛していたそれを持っていればきっと、きっとまた思い出すだろうと。
だが、思い出したとしても、それは結局記憶ではなく、記録でしかないのだと。 そう気付いたのは、いつからだったか。]
…だから、だから捨てたんだ。 何もかも。捨てて。そうすればきっと。また誰かを忘れた自分を自分なん、だって…。
思わずに、済んだ、のに。
[言葉は途切れて。 硝子玉は静かに揺れる。 ふわふわと揺れる意識の中、足元に根を下ろす蕾が、確かに一度震えて。]
(149) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
…おやすみなさい
[足首に新たな花を咲かせようとしていた青年が 別れ際に残したものと同じ言葉が口を吐く>>117
耳でその声を聞いていない 唇がわずかに動いたことすら気づいていない
しかし、きっと"あの時"に 自分は彼女と交わした最後の言葉もそれだった
朧げながら、忘れていたはずの記憶の欠片が蘇り それと共に目から何かが零れてゆく それすらも、"あの時"と全く同じように]
(150) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
──…あんたのせいだよ。
俺は、…俺を忘れたく、…なかった。
[枯れた根のような睫毛を伏せる。 はくり、と息を吐いて。]
“バイバイ、シーシャ”
[笑みが零れ、つま先の蕾が芽吹く。 花はそのまま、静かに微睡む。]*
(151) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
[――聞こえた烈しい言葉>>145に、身を竦める。『怖い』。 …怖い、のは …なんで?だって。このひとはいいひとで。 ……あんな… あんな なんだっけ?
遠く遠くに置き去りにしてきたもの。 喧噪。暴力。 何故それが向けられていたのかは憶えていない。 だけど、確かに… それがあったことは なぜか、憶えている。
…だけど。その次に聞こえてきた声は…… さっきのような。声で。 >>146 だから、疑問を持たない。その豹変めいた反応にも。]
(152) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
[ごくり。と、差し出された水を嚥下して。 『びっくりしたね』そう、聞けば。 にへ、と、驚愕と酸味で受けたダメージ分力の引かれた笑顔で返す]
…シーシャにはこのぐらいがおいしいのかも、ね。
[確か、以前聞いたような気がする。味覚が彼からなくなってる。とか。ないのであれば、おいしいもなにもないのだが。きっとそう言う事なんだと得心して。 口直しに、と差し出されたジャムとマーガリンの乗せられたパンの耳。]
ありがとう。…ズリエル、やさしいね。
[そう言って、にこりと笑って、それをもらった]
(153) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
シー坊も、そろそろ絵を見に来る頃かね。
さあどの絵を描こうか。 この黒と青の花は、ペラジーのお嬢ちゃんだな。 今日はまだ会ってなかったな。おはよう。
そうだ、クリスのお嬢ちゃんに見せる中庭の絵はどこだったか。
[重ねられたキャンバスを、一枚。また一枚を眺めながら。 ふと、横に倒れた人物画が目に入った。>>0:53]
(154) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
……あのこは、歌が好きだったね。 そうだろう、マーチェ。
[顔のない未完成の絵。 片膝をついて倒れたキャンバスに描かれたその輪郭を。 もうほとんど動かない右手の指先でなぞり、微笑む。
もう、顔も忘れてしまったというのに。 ただ感覚だけが覚えている、愛おしさが溢れるままに。
枯れ木のような右腕に、黄色の花が咲く。 一つ、また一つ。 倒れた絵の上に、顔を埋める様に花弁が落ちる。]
(155) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
[ノックの音に、ゆるりと顔を持ち上げる。>>141 聞こえて来た声に目を細め。]
セシルの坊やかい? どうぞ、開いてるよ。
[クリスが一緒だとしても、穏やかにその名を呼んで招く声を掛け。 扉を開けて招き入れようと立ち上がろうとして。
足が、動かないことを知る。]
(156) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
[目を瞬かせ。 落ちた花弁の量にようやく気付けば、再び傍らのキャンバスへと視線を戻し。 目尻にくしゃりと皺を寄せた。]
(157) 2014/09/07(Sun) 00時頃
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|
[ ハラリ、 ヒラリ、 ]
(158) 2014/09/07(Sun) 00時頃
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|
[絵に伸ばそうとした左手は届いただろうか。
扉の外の声が遠くなっていく。 ゆっくりと視界に靄がかかる中。
顔のない絵の中の 『彼女』 が微笑んだ気がした。]
(159) 2014/09/07(Sun) 00時頃
|
|
[一向に開かない扉。 待ちくたびれたか異変に気付いたか。 彼が扉を開ければ、サァ、と白い風と共に舞う黄色の花弁が頬を撫ぜるだろう。
そこには彼が部屋を訪れた時のまま。 仲間外れの未完成の絵が床に倒れて。
ただ、違うのは。
絵に散らばる黄色の花弁と。 まるでその絵に額のように、蔓の巻きつく枯れ木と。
画材の匂いに混じる、淡い花の香りだけ。*]
(160) 2014/09/07(Sun) 00時頃
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…おやすみなさい
[中庭の花々に視線を移して呟いた]
雪の女王様…
[まだ開かれていない物語と 枯れも萎れもしない紫のスイトピーを手に 書庫へ向かった
あそこなら、多分誰もいないだろうから*]
(161) 2014/09/07(Sun) 00時頃
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