84 戀文村
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/* ここでブローリンとか、 クラリッサとクラリッサの中の人の涙腺を壊す気か!
そして、深夜組はお疲れ様です。せつねぇっす。
……本当にひどい村だ。切ない(ぐすんぐすん
(-2) 2012/03/30(Fri) 08時頃
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[女はいつものように家を出た。
思えば、昨日は赤紙の話を聞かなかった。 思えば、朝いつも聞く、古びた自電車が奏でる音も。
出来るだけ日常を過ごそうとして、 けれど日常を過ごす為の親しい人が欠けて行く。 空気のようにあるのが当たり前のような人々を失って、 それでも喘ぎながら、最後の抵抗のように女は行く。 その抵抗をあざ笑うかのように、 行く村の中、軍人の一部は旅立つ準備に忙しく、 村人は、酒場の主人の死に哀しみにさざめく。]
(12) 2012/03/30(Fri) 15時半頃
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[いつもの場所、無口な軍人の姿はない。 女が彷徨わせた視線の中、どこかに忙しく向かう姿を見る。 視線が合えば、会釈ひとつ。 胸中に浮かんだ想いは、顔にも言葉にも出さない。
そして、常と同じく老女の家へ。 既にかの人が来た後だったことは、 彼女の顔を見て、クラリッサは一目で悟った。 僅かな希望が、消えた瞬間。 けれど、女は眉尻を下げて微笑む。]
(13) 2012/03/30(Fri) 15時半頃
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ナタリアさん、そんな顔してたら、判っちゃうわ。 ブローリンさんも、戦地に行ってしまうのね。
彼は、軍人だもの。 けど……『村人』のブローリンさんが 此処に戻ってこれるように……。 そう思って、私は此処で待つの。
[まるで自分に言い聞かせるように、言葉を織る。 そうこうしている間に、ポツリポツリと来客が。 ブローリンと共に行くのだろう軍人たち。 クラリッサが思うより、その数は多く……。 だから、どれほど、村人たちの想い(手紙)が 護られていたのかを知る。
その中の筆頭が、陽気な人と、無口な人だったのだろうけれど。]
(14) 2012/03/30(Fri) 15時半頃
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[手紙を受け取るのは、老女の仕事。 自分は場違いだろうと、女はナタリアの家を後にする。
向かう先は役場。 サイモンとセレストと ……ただでさえ少ない手が失われたその場に、 手伝いの手は必要かと訪れた。
仕事をくれたのは、村長。 ダーラの遺体を清めたいのだという。 いつも綺麗にしていた彼女。 死化粧もしてあげたいが、自分にはその腕がない、と。 クラリッサ自身も、彼女のような化粧の腕はないが、 それでも頷いた。]
(15) 2012/03/30(Fri) 15時半頃
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[思い返せば、昨夜の彼女はどこか変だった。 もしかすれば、今日のことを知っていたのだろうか、と。 彼女が抱いていた秘密を、未だ感づいてもない女は思う。
職業柄、親しい軍人がいたのだろう。 思い浮かぶ顔は、いつも陽気な軍人。 彼が行かぬことを女は知らず。]
もしかしたら、私は自分から逝く勇気が ないだけかもしれませんね。
[女らしいダーラの唇に、紅を引きながらの独り言。
ヨーランダの件を受けて、ダーラもその道を選んだのならば、 今静かに横たわる彼女の選択もわかる気がした。 判る気がするだけで、自分では、その道を選べない。]
(16) 2012/03/30(Fri) 15時半頃
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[かの人は、そんなクラリッサを褒めるように言うけれど。 もしかしたら、自分には死ぬ勇気がないだけではないか。 そんな風に思い始めるくらいには、 女も戦争という風に煽られ続けている。
それでも、待つと約束した人が、何人いただろうと思えば。 両親の顔が脳裏を過ぎれば。 そして、何よりも 自ら死ぬ ということは、怖い。]
私だと、これが精一杯なの。 ダーラさん、ごめんなさい。
[彼女に比べれば拙い手で化粧を終えると、その場を去る。 待つと約束を交わした人と、言葉を交わすとしたら、 その帰り道になるのだろうか。]
(17) 2012/03/30(Fri) 16時頃
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[帰り道の先。無口な人が手を上げるのが見える。 ゆっくりと距離を詰める。 その僅かな時間で、心を落ち着かせるように。]
お見送りは、出来るの?
[差し出された手帳に連なる文字を見て、頷く。 軍人が行く時、秘密裡ならば、見送りが叶わないかもしれない。
約束を果たそうとするから、視線は今は伏せたまま尋ねた。]
(25) 2012/03/30(Fri) 16時半頃
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/* I Must Go が、今のBGMに設定されました。
(-12) 2012/03/30(Fri) 16時半頃
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[伏せた視線の中、彼の服にできた影が頷きを知らせる。 また、手帳に書かれる文字。 そこでやっと、視線を上げた。 相変わらずの身長差に、首が後ろに傾ぐ。]
そう、なの。随分、早いのね……。 うん、でも、お見送りには、行けるのね。
[見送れること自体は良かった。 見送れなかった人もいるから。 見送る時が、ないことが一番いいけれど。
唇の端が僅かに笑って……。 その先の言葉を探すけれど、上手くいかない。 何か欲しいものはない?と、問おうか。 でも、邪魔になってしまうかもしれない。 そんな逡巡は、言葉より、困ったように下がる眉尻が物語る。]
(27) 2012/03/30(Fri) 16時半頃
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[頭に落ちる感覚。 その動作に傾いだ首が前へと。 その先で、再び走るペン。
ほら、こうやって、女の選択も、また辛いのだと 認めてくれるような言葉をくれる。 だから、泣かないと決めたのに、元から強くはない涙腺が緩む。 それを抑えるかのように、クラリッサは じっと渡された紙と、紡がれる言葉を見続ける。]
……私は、
[何かを紡ごうとして、途中止まる。 布越しではない、温もりを頬に感じたから。 それは束の間、離れた手は、また文字を連ねて……。]
(30) 2012/03/30(Fri) 17時頃
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約束通り、ブローリンさんを待っているわ。 みんなを、待っているわ。 お互いどんな形になったとしても。
貴方を、信じている、から。
[律儀な人の性格を逆手に取る。 軍人としての彼でなく、ブローリンという個人を信じている、と。]
……いってらっしゃい。 お見送りの時にも、いいそうだけど。
[信頼に涙はいらないだろう。 だから、精一杯、微笑んで見せた。]
(31) 2012/03/30(Fri) 17時頃
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[女は読唇術など心得ていない。 けれど、自分の言葉は、きっと間違っていなかったと 彼の笑みを見て思った。
遠い国で、戀という字は、糸し糸し(いとしいとし)と言う心 と覚えるのだという。 それを知って、じっとその字を見つめた時、 クラリッサは別の解釈をした。 きっと戀というものは、心にあるものを 糸を丁重にこよらないと言葉にできない感情なのだと。 糸を紡ぐのは、思うより繊細で難しい。
実際、今の裡を、女がきちんと言葉にするのは難しい。 だから、肩に置かれる手を感じれば、言葉にするよりは、 そっと身を預けるのが自然なことだった。]
(33) 2012/03/30(Fri) 17時半頃
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[けれど、言葉にしなければ、戀という形を自覚は出来ず。 だからこそ、ブローリンが、文字(形)としてくれた気持ちは、 愛しくて、愛しくて……。]
(34) 2012/03/30(Fri) 17時半頃
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/* 正確には、戀ってしっちゃったら、 つらくて仕方ないからシャットダウンしてるのでした。
そして、いとしいとしというこころネタは、 どこかでやりたかった! むりくりでもいいから入れれて良かった。 ブロリンさん、ありがとう。
しかし、エピでID出た瞬間、クラリッサの中の人(村建て)は、恥ずかしさで憤死しそうである。
(-14) 2012/03/30(Fri) 17時半頃
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/* BGMがGLAYのWay of Differenceになりました。 中の人が切なくて、出かけられませんorz
(-16) 2012/03/30(Fri) 17時半頃
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[互いに温もりが感じられる距離。 それは、近くて遠くて。 その時間は、短くて長くて。
頬を撫でられる感触、受け入れる。 鏡写しのように、微笑んでみせる。 戀と自覚すれば、今は辛いだけならば、 言葉(自覚)はいらない。 後で、自覚を覚えた時、それでも幸せだったと、 思えるこの時を抱きしめる。
――……いつか、再び逢えた時。 そんな想い(幸せ)をくれたのは、 貴方でしたと、その時は言葉で*伝えられるように*]
(36) 2012/03/30(Fri) 18時頃
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[夕方。村の入り口。見送りの中に女の姿があった。 見送られる中から、一人の軍人が女の前に立つ。 奇異の視線に晒されても、女もまた揺るがなかった。]
……いってらっしゃい。
[穏やかな顔で、約束の言葉を、もう一度。 頷きに、頷きを返す。 無口な人の背が、トラックへと向かう。 瞬きを忘れたかのように、 クラリッサは、ずっとその姿だけ追っていた。 その笑みを刻みつけるように。
やがて、エンジン音が響き、トラックは走り出す。 その姿が肉眼から消えて、その音も聞こえなくなっても 陽が暮れる中、その間何があっても、女はその場に立っていた。]
(45) 2012/03/30(Fri) 21時半頃
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[そして陽が暮れてから、女はやっと詰めていた息を吐く。 眼を瞑れば、瞼裏には、旅立ちの時の笑みが、 影送りのように鮮やかに映る。
涙を見せてはいけない人は旅立った。 今は闇が顔も隠してくれるだろう。
信じていても、信じているからこそ。 胸前で手を組み祈りを捧げながら、 声を殺して泣くのだ。
唇が動く―――…… 、と。
けれど、それはあの無口な人のように、音にはならず。]
(46) 2012/03/30(Fri) 21時半頃
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[そんな女にかかる声がある。 すんっと鼻を鳴らして、その人を見た。 いつも陽気な軍人は、けれど、その時は真面目に見えて。 随分上の方にある顔を見上げて、問いかけに頷く。]
ええ、私にできることは、そのくらいだから。
[それは、ブローリンだけでなく]
約束したんです。 『おかえりなさい』って迎えること。 互いがどうなっていても、この村で。
[この先、自分が戦場に向かうことがあるかもしれない。 けれど、魂は此処に戻ってくるのだと、 確固たる意志を眸に宿して。]
(51) 2012/03/30(Fri) 22時頃
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[頭にかかる感触。 前は姉の婚約者を思い出させるものだった。 今は……]
私は、私の命を自分で終わらせることは 出来ないわ。
[目の前の人の考えを、女は知らない。 知っていれば、もっと違う答え方をしていただろう。]
ヨーランダさんや、ダーラさんを見ていたら 自分で死ぬ勇気を持てないだけかとも思ったけれど。 生きて待つこともまた、勇気がいることだと、 ブローリンさんは、云ってくれたから。
(62) 2012/03/30(Fri) 22時半頃
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[ダーラの名を出した時、 そういえば陽気な軍人は、行かなかったのだな、と 僅かな引っ掛かりを覚えはしたが]
だから、生きて、待つつもりよ。
[少し寂しげに微笑みながら、それでもそう答えを出した。]
(63) 2012/03/30(Fri) 22時半頃
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ええ、最後の最後まで、生きるわ。
[傍目からは、死にに行ったように見えるあの人も、 おそらくは最後まで生きることは、諦めないと思っている。 それが、約束だから。]
……ありがとう。
[それでも、互いに生きて出会えることは、 どれほどの可能性かも、女は悟ってはいる。
だから、今は、目の前の人の言葉に甘えて、 静かに涙を流す。 その雫を拭うのは……勝手に預かったままのハンカチ。]
(73) 2012/03/30(Fri) 23時頃
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[ゆるく涙を拭って、目の前の人と視線を合わせる。]
ナタリアさんの所の薪少なくなってたかも。 きっと、貴方が寄ってくれたら、喜ぶわ。
……心配してくれて、ありがとう。
[いつも陽気を演じる人の揶揄に、少し顔を赤らめる。 そうしながらも、この人は、いつも陽気を演じてつらくないのか……とも思う。だから]
ねぇ、もし、貴方も何か辛い時が有ったら 泣いてもいいのよ? その時は、私がさっきのお返しに見守るから。
[そんな言葉を冗談めかして……けれど裡では本気で 残して、促されるがまま帰路へ。]
(78) 2012/03/30(Fri) 23時頃
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もう、ホレーショーさんってばっ
[重なる揶揄に、思わず名を呼んだ。 それほどまでには、もう近い人になっていた。
小さく肩を竦めて、女は家路に向かう。 本屋の前を通り過ぎたあたりで、くしゅんとくしゃみをしたのは 近くで誰かが噂をしていたからかもしれないけれど。
泣きすぎもあって赤くなった鼻を、 すんっと鳴らして女は*家へと*]
(84) 2012/03/30(Fri) 23時半頃
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