297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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よかったねぇ、おたえちゃん。 無事、辿り着いたんやねぇ。
(*9) 2019/07/05(Fri) 09時頃
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[抱えていたはずが、ひょいと持ち上げられる風呂敷を、細い指先が追いかける>>84。 あっ、と一声溢れさせ、けれど素直に甘えてしまうことにしたのは…子供故ではない。 幼いなりに、女故だ。]
ありがと、
[風呂敷1つ、取られて仕舞えば手持ち無沙汰。 たすき掛けのままで来てしまった己の格好が気になり始める。
夕顔。 呼ばれた名が、愛おしい。
あさちゃんに呼ばれるゆうちゃんも好きだけれど、この人の声で紡がれる夕顔に、つい緩んでしまう頬を、足先を気にする風を装ってごまかした。]
(93) 2019/07/05(Fri) 18時半頃
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知っとるよ。 わたしたちの見分け、つかんこと。 どっちでもおんなじやって、 きっと言うんやろね。
(*10) 2019/07/05(Fri) 18時半頃
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[脳裏をよぎる言葉を聞こえないふりして、少女は顔を上げる。
少女はまだ、気づかない。 かみさまなら、気づくのかもしれないけれど。 まだ、まだ………、]
ありがと、朧さん。 助かりました。
[雷門宅で、預けたままだった風呂敷を受け取ろうと、細い両手を差し出す。]
朧さんも、食べたってな。 梅ばっかなんは、堪忍やけど。
[くふりと少女らしい笑みを見せて、それからその花に、気づいて。>>82]
(94) 2019/07/05(Fri) 18時半頃
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雷門じいちゃん。 夕顔の方です。 ふふ、私たち、ソックリやもんね。
[聞き分けられずとも、気にした風もない。 それよりも、加えられたからかうような言葉に、ちょっとだけ頬を染め。>>89 でもきっと、じいちゃんあんまり含みをもたせた訳や、ないんやわ。 唇尖らせる前に、有耶無耶にしてしまった。]
雷門じいちゃん、家ん中、入りましょ。 大丈夫やから。 おたえちゃん、すぐそこにおりますから。
[それは、なんの疑いもなく聞けば、病人を宥める方便のようにも聞こえたろう。*]
(95) 2019/07/05(Fri) 18時半頃
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[少女には、紫陽花の株のそばでうずくまる子どもが、見えていたのだが。
ここにおるのに、とべそをかく子どもが。
寂しいと、袖を濡らす、たえが。]
(*11) 2019/07/05(Fri) 18時半頃
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可哀想やな、可愛いな。 そうやね、気づいてもらえんのは、寂しいな。 大好きな、じいちゃんやもんね。 ねぇ、おたえちゃん。
心配、
いらんよぅ?
(*12) 2019/07/05(Fri) 18時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 18時半頃
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沼じぃちゃん。
[何の苦も無く私たちを見分ける老人に、少女はにこり笑みを見せる。>>101]
じぃちゃんも、入れてもらお。 おむすびたっくさん持ってきたん、 おっかさんからの差し入れやから、 ちょっとつまんでって。
[いくら元気な沼じぃちゃんでも、風邪をひいたらかなわない。 他人の家だがそこはそれ、少し休ませてもらおうと、屋内へと誘う。]
芙蓉姐さん、も。
[振り返り、ふわ、と言う笑みを見せて。]
(117) 2019/07/05(Fri) 21時半頃
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[少女と本当に視線が絡んだのは一瞬。 けれど、少女がまた家の中へと視線を戻してからも、その眼差しは彼女をとらえて離さない。
見えない眼差しが、“笑みを浮かべた”。 その“笑み”は、どう見積もっても年端のいかぬ少女の浮かべられるそれではなく、 もっと言えば、18の年頃の娘が浮かべたそれで、 更に言えば、娘は“緋色の婚礼衣装を纏っていた”。
そんな姿はどこにもないのに、何故かその眼差しは、“そんな娘の浮かべた笑み”を幻想させた。
そんな娘は、どこにもいない。
どこにも。]
(*15) 2019/07/05(Fri) 21時半頃
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えぇの? 飴ちゃん、もろうてえぇの?
[キラキラとした琥珀色の飴のかけらに、少女は少女らしくはしゃいだ声を上げた。 抱えてきた風呂敷を、漸くおろさせてもらって、そちらを開くよりも先に、飴ちゃんへと手を伸ばす。 指先は固くなっていても、細いか弱い、子供の指だ。 まだまだ、飴ちゃんがいっとう似合うような。
その指先が、琥珀色の欠片をひとつ、攫っていく。]
ふふ、あまぁい。
[早速口に放り込んでは、ゆるんだ頬を抑えて喜ぶ。 その袂が、風に煽られるように、揺れた。*]
(118) 2019/07/05(Fri) 21時半頃
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[とたとたとた。 裸足の子供が室内を走るような音がする。 足音は、飴のそばでいったん止まってから、また走り出す。
家の、中ほどへ、向かうように。
開いた戸>>104の前で、立ち止まる。
『みぃつけた!』 『次はおねぇちゃんの番!』
とたとたとた。 家の中を、裸足の子供が走り回るような音がする。 何度か襖や戸を開け閉めする音がして、それから、静かになった。]
(*16) 2019/07/05(Fri) 21時半頃
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/* 後から赤が見えてぞわっとするかんじしたいんやけど、なかなか難しいわな
(-23) 2019/07/05(Fri) 21時半頃
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『もう いいかい』
『まぁだだよ』
『もう いいかい』
『もう い い か い』
(*19) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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『も う い い よ 』
(*20) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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────め か く し
お に さ ん
て の な る
ほ う
へ────
(*21) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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/* ひなちゃんに疑惑が集まったあたりで神隠しして、なのに終わらない、を、やりたい気持ち
(-37) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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『 お に さ ん
こ ち ら
て の な る
ほ う へ 』
(*25) 2019/07/06(Sat) 16時半頃
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おみやげ、えぇの……
[妹へのお土産に持たせてくれると>>135、その言葉に嬉しそうな色を見せ。 少女は袂から、小さな手巾を取り出す。 ちゃっかりというか、なんというか。 琥珀色の欠片を数粒つまみ、そっと布に包んでしまう。
そうするうち、叫び声>>154が聞こえて、びくりと肩を揺らした。 ころりとひとかけら、飴が転がるり、何かの隙間に消えた。]
(167) 2019/07/06(Sat) 18時半頃
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[転がった琥珀色を、幼い子供が攫って行った。]
(*26) 2019/07/06(Sat) 18時半頃
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[その光景を、ひとつ遠巻きに眺める。 その場にいた者たちはもしかすると、子守の少女へと注目していたかもしれない。 だから、きっと気づかれなかった。
そんな中、少女が一人、動揺ひとつ見せず、冷静を保っていたことに。
少女の掌が、少しだけ低い位置を、撫でるようなしぐさを見せる。]
(173) 2019/07/06(Sat) 19時半頃
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寂しいな、寂しいな。 ここにおるのにな。 おたえちゃん、ちゃぁんといい子で、帰って来たんにな。
(*27) 2019/07/06(Sat) 19時半頃
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[そもそもお山の神様なんて、 人の子なんぞに興味なんてないんやけどな。]
(*28) 2019/07/06(Sat) 19時半頃
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[つ、と歩き出した少女は、病の老人に近づき、その袖をつまんだ。 視線が出会えば、ほんのりと首をかしげる。**]
私、嘘は言わんよ。 おたえちゃん、近くにおるよ。
(174) 2019/07/06(Sat) 19時半頃
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なぁ?
(*29) 2019/07/06(Sat) 19時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 22時半頃
双子 夕顔は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 22時半頃
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よかったねぇ、おたえちゃん。 じぃちゃんも、おたえちゃんに。
会いたい、って。
(*30) 2019/07/06(Sat) 23時頃
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[雷門じぃちゃんが、おたえちゃんに会いたい、と言う。>>196 少女は、子守の少女と対する青年を他所に、にこりと微笑った。]
うん、うん。 それがえぇよ。 おたえちゃんも、雷門じぃちゃんと、 お話ししたいやろしなぁ。
[連れて行って、という願いには、触れぬまま。 だって、おたえちゃんは。]
(197) 2019/07/06(Sat) 23時頃
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『もう いいかい』
『もう いいよ』
『も う い い よ』
『も う い い よ』
(*31) 2019/07/06(Sat) 23時頃
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おたえちゃん、 飴ちゃん貰いに来るよ。 それからね。
(198) 2019/07/06(Sat) 23時頃
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雷門じぃちゃんのこと、 呼んどるよ。
(*32) 2019/07/06(Sat) 23時頃
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[最後のつぶやきは、何かの音にかき消された。
まるで争うかのような調子の2人を他所に、またついとつまんだ袖を引く。 それは例えば、どこかへ誘うようにも見えたかもしれなかった。 少女には別段、連れ出す意思はないのだが、引かれた方がどう感じるかまでは、わからない。*]
(199) 2019/07/06(Sat) 23時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 23時頃
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