25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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― A棟・華月の部屋の前 ―
へへ、考えとく。 でもなんかこう、面と向かって興味あるって言われると照れるな。 俺も、華月の手妻楽しみにしてるぜ。
[けら、と笑って。]
え。 …意外とドジなんだな、あの人…。
[そうは見えないと目を丸くする。 やがて彼の部屋の前まで来れば立ち止まり。]
俺の部屋は、ええと…。
[部屋を尋ねられて言葉に詰まった。 はて、己の部屋は何処だったか。 すっぽりそこだけ穴が開いたように思い出せない。 あー、と唸った後、適当な部屋を指差した。]
(@0) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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そ、そこだ。 あ!ほら、華月、いそがねえと!
[指差したのは【雛菊の間】。 虎鉄は華月を捲し立て、彼が部屋へと入ったなら小さな安堵の溜息をついて。]
……俺、ボケたかな。
[そんな呟きを漏らした。]
(@1) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 01時半頃
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― 雛菊の間 ―
[左の手に蝶であった和紙を持ち。 右の手ででこぴんを食らった額をさする。 華月が部屋に入ったのを見てから、足は雛菊の間へと。 咄嗟についた嘘だったが、そろりと扉を開けて中へ入ってみると。]
……あれ、俺の荷物…。 何だ、あってたんじゃねえか。
[そこには虎鉄の私物が幾つか置いてあった。 はー、と大きな溜息をついて、手近な椅子へと腰を降ろした。 ちら、と視界の端に映るは、舞の為の衣装や道具。]
――――…主さま。 素晴らしい舞を披露出来れば、主さまの耳にも届きますか…?
[焦がれるように呟いて。 暫しの沈黙のあと、しゅる、と衣服の紐を解いた。]
(@5) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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― 大広間 ―
[虎鉄が袖を通したのは、袖の無い薄茶色の舞踏装束。 ゆったりとした黒のズボンは足首で絞られ、金の飾りで彩られる。 双肩には薄手の布がかけられ、ふわふわと風に揺れた。 適当に一つに結われていた髪も、今は下ろされて櫛を通され、綺麗に整えられている。]
――――…。
[その姿は、ゆらりと陽炎のように揺らめいて。 いつの間にか大広間の片隅に音も無く現われていた。 しかし、誰かに話しかける訳でもなく、何かをする訳でもなく。 虚ろな琥珀はただ静かに、舞台を見詰める―――*]
(@6) 2010/08/03(Tue) 03時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 03時頃
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― 大広間 ―
…やっぱ、華月の手妻は綺麗だな。
[先程舞台で披露された芸に一言感想を漏らす。 虚ろにただ舞台を見詰めていた瞳にも今は光が宿り、傍らには華月の姿があった。 彼と共に居る時は何処か心が落ち着き、自然と和やかな会話が紡がれる。 ひらひらと蝶を舞わせてくれたなら、嬉しそうに微笑みを返した事だろう。]
―――…、……?
[やがて、はたと舞台に目を遣る。 そこに立つは、一人の少年。 その姿を見るなり、虎鉄は無意識に肩を微かに一度震わせた。]
(@19) 2010/08/03(Tue) 20時半頃
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[始まる、舞。
こくり、と咽が一度鳴った。
緋の小袖が、うねる焔が、舞台に紅を散らす。 その様にひどく胸が痛んで。 しかし琥珀を逸らす事が出来ない。
双肩にかけた薄布の端を固く握り締め、虎鉄は耐えるようにその舞を見届けた。]
……かげ、つ…?
[椿の花が落つ時。 傍らの華月が呟いた言葉に、漸く舞台から視線を移す事が出来た。 しかし、彼の瞳に宿る色。 それは、先程の焔を未だ映しているかのよう。 そして舞台を見詰める華月の瞳に映った、落ちた椿の花。]
(@20) 2010/08/03(Tue) 21時頃
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―――…ッ
[瞳ごしにその花を見れば、また胸が締め付けられて、世界が揺れる。 は、と短く息を吐いて、虎鉄はふらりと踵を返した。]
悪い、ちょっと風に…当たってくる…。
[俯いたまま、そう告げて。 振り返らずに大広間を後にする。 去り際の表情は、怯えたような青白い顔。 その表情を見る事があったかどうかは―――さて。]
(@21) 2010/08/03(Tue) 21時頃
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― 本邸・廊下 ―
は… っ …はぁ…
[よろけながらも、虎鉄は駆ける。 何かから逃げるように。
苦しい。 気持ち悪い。
何がそう思わせるのかはわからないけれど。 あの場に居続けたくない事だけはわかった。 虎鉄は、無意識に誰も居ない静かな場所を求めて。 やがて辿り着いたのは稽古場。 其処へ着く頃には、息も絶え絶えに。 額には玉の汗が滲んでいた。 そして、何処かで落としてきたのだろうか。 ふわふわと羽衣のように揺れていた薄布も、今はその双肩にかかって*いなかった。*]
(@22) 2010/08/03(Tue) 21時頃
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/* 羽衣遊びのターン
そして見物人リンクの仕方を果てしなくまずった気がしたが、まあいっか そのうちなんか頑張ってみつけよ
(-64) 2010/08/03(Tue) 21時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 21時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 22時半頃
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― 稽古場 ―
[倒れこむように中へ入ると、床へと。 稽古場には月明かりが差して、慣れれば灯りは要らぬ程。 虎鉄はころりと寝返りを打ち、仰向けに寝転ぶ。 窓から見える月を捉えれば、じわりと、目尻に涙が滲んで。 瞳を覆うように腕を当てた。 そして嗚咽を殺すように、ぎっと歯を噛む。]
ち、くしょ…何だってんだよ……。
[胸の苦しさは癒えないまま。 涙は溢れ続ける。 その理由は、やはりわからない。 主を想う時とは違った、苦しさ。 何か、大事な事を忘れてしまっているような気がしたが、思考を巡らせようとすれば、遮るように頭がツキと痛んだ。]
(@27) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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/* 華月うまいな
(-84) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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/* んーん、んんん
設定を練りきれていないでござる… 一人のターンなのでじりじり時間使って考えるターン
(-86) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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――――!
[静かな稽古場に迷い込んできた笛の音。 それは微かな音だったが、確かに虎鉄の耳にも届いた。 勢いよく起き上がり、音のした方を見る。]
華月…?
[昔の事、同じ師の下に居た頃は偶に剣舞の音を頼んだ事もあった。 あの頃の音色とは違うけれど、確かにその音は面影を残して。 お互い、師の下を離れて幾月。 彼の身に、何かあったのだろうか。 そんな事すら思わせる響きを持っていた。]
………。
[ごし、と腕で涙の跡を拭う。 ふと気付けば、胸の苦しみは幾分か和らいでいた。 月を見上げる折の切なさに変わりはないけれど。]
(@29) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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/* 考えてみたけど、眠くてあんまり纏まらなかった(キリッ
凄く勿体無い気がするので、悩むのはやめよう。 そうしよう。
(-90) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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― 稽古場→廊下 ―
[そろそろ戻らないと心配をかけてしまうかもしれない。 華月の笛の音を聞いて、飛び出してきた事を思い出した。 あの場所へ戻るのは未だ不安が残るが、と立ち上がった時。]
…あれ。 俺、………。
[漸く、双肩にかけていた薄布が無い事に気がついた。 勿論、何処で無くしたか等わかるはずもなく。 ぽり、と頬をかいた後、溜息をついて稽古場を後にする。 その折、一度稽古場を振り返って、改めて全体図を見た。 中々いい造りだとその画を心に収め、虎鉄は廊下へと出た。]
(@31) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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/* ぶ
華月…お世話かけます( ノノ)
(-91) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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/* というか、過去出しのターンのつもりが稽古場視察のターンになったっていう…なんて残念な。
(-92) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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― 本邸・庭 ―
っかしーな…。
[来た道を辿れど、探し物は見つからず。 口をへの字に曲げながら、辺りを見回す。 風にでも飛ばされたかと、庭の方へも出てみる。 仄暗さを宿す池には、月光が降り注ぎ。 風に漣立てば、水面を煌かせていた。]
何処行ったんだか。
[そんな光景に見蕩れている暇も無く、虎鉄は溜息をつきつつ、捜索を続ける。]
(@33) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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/* 法泉さんマジイケメンっす
(-96) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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樹に引っかかってたらアウト…、池に沈んでてもアウトだな。
[幾ら夜目が利く方だとはいえ、それらの状況に陥っていれば今見つけるのは困難だなと頭を掻いて。 そも、天女ではあるまいし、あの薄布が無くても別段困る事はないのだけれど。 物は大切にしろと主から教わった虎鉄は、すぐに諦めはつかなかった。]
――――…?
[あと探していないのは、と立ち止まる。 しかし止まぬ足音。 ふと振り返ると、そこには―――見覚えのある球。]
………何か?
[虎鉄以外に誰も居ない庭。 己に何か用なのかと、虎鉄は男――乾へと声をかけた。]
(@35) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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[声をかけるその姿は、昼間に会った時とは一変。 整えられた髪、きっちりとした服装は、利発そうな印象を与えるか。 尤も、中身は変わってはいないので喋れば台無しなのだが。]
(@36) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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ん、…まあね。 肩にかけてた衣を無くしてさ。
[問いかけに隠す事はせず、少しばつが悪そうに答える。 共にと聞けば、え、と琥珀を丸くして。]
いーのか? そりゃ、一緒に探して貰えんのは有難いけど…。
[こんな夜更けに、花主にそんな事をさせて良いものかと少しばかり考えたようだ。]
(@38) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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…んだよ。
[乾の口から零れた言葉と吐息に、ムっと少しだけ眉を寄せる。]
どうせ今、着飾っても中身は一緒だなとか思っただろ。
[フン、と鼻をひとつ鳴らし。 代理と聞けば、少しだけ首を傾いだ。]
―――…代理? アンタは望んで此処に来た訳じゃねえの?
[思った事をそのまま問いかける。 衣の特徴は、薄手の白いふんわりとした衣だと返しつつ。]
(@40) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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……いんだよ、俺は。 主以外に花の振る舞いをしようとも思わねえし。
[笑みを浮かべる乾にそう言って、また口をへの字に曲げる。]
多分、物陰に隠れたりしてなきゃわかるとは思うんだけどな。
[衣を探す事は疎かにせず、辺りを見回して。 乾が花主の事を語れば、少しだけそちらに意識を多く寄せる。 そして、主はと聞かれると、ぴたと動きが止まり。]
………主は…、……居な―――ッ?!
[暫しの沈黙の後、消え入りそうな声で答えようとしたが。 派手な水音が耳に届いて、虎鉄は琥珀を丸くした。]
(@41) 2010/08/04(Wed) 02時頃
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池の鯉と戯れてって…。
[こんな真夜中に随分とアグレッシブだな、と思ったがすんでの所で飲み込む。]
…別に、何ともねえならいいけど。
[濡れた金糸。 水を吸った衣装。 歳の割――と言っても幾つなのかは知らないが――に、やけに艶っぽい印象を受ける。 あまり眺めるのも失礼と目を逸らせば。]
――――あ!
[生い茂った樹の陰、然程背の高くないな小枝に白い衣の端を見止めた。 虎鉄はそれを見るなり駆け出し、とぉん、と地面を蹴ると、器用に樹を踏んで衣を手にする。 そしてそのままふわりと衣を靡かせながら、羽根のように軽く地へと着地した。]
(@45) 2010/08/04(Wed) 02時半頃
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へへ、見つけた。 これを探してたんだ。
[二人の元へと戻れば、駆ける前に探しものか?と尋ねた少年に、白い薄布を見せて示す。]
あー、良かった。 アンタも、手伝ってくれてありがとな。 ええと、乾…だっけ。
[確かそんな名だったはずと思い返して唱えてみる。]
(@46) 2010/08/04(Wed) 02時半頃
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[少年から微笑まれれば、つられて微かに笑みを見せる。 それも束の間で、すぐに目のやり場に困る事になるのだけれど。 乾から手ぬぐいを受け取る様子を見ると、ほっと安堵の溜息をつく。]
…法泉、殿……か。
[一応、と言わんばかりの敬称がつけられた。]
そこまで大事っつー訳じゃねえけど…。 ……主が、物は大切にしろと言っていたから。
[ほんの僅かに顔に寂しげな影が差して。]
――――…じゃ、俺はそろそろ休む。 二人もあんま夜更かししすぎんなよ。
祭は…長いからな。
[ご協力感謝、と去り際に改めて一礼。 その所作は口調と裏腹、優雅に。]
(@47) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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[庭を後にした虎鉄は、静かに花の為の棟へと向かって歩む。 大広間に戻ろうかとも思ったが、さすがにもうお開きになっている頃だろう。 華月には明日、非礼を詫びようと心に決め、誰かと合わなければ、そのまま自室へと戻る事だろう。
―――椿の君が、庭を見ていた事は露知らず。 己が心に秘めたる闇にも未だ――――気付かぬまま。*]
(@48) 2010/08/04(Wed) 03時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 03時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 19時半頃
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― 雛菊の間 ―
……んお…?
[そよ風が頬を撫でると、虎鉄はゆっくりと瞼を上げた。 むくりと起き上がると、そこは机。 どうやらいつの間にか突っ伏して寝ていたらしい。 うー、と伸びをして己がまだ衣装のままな事に気がついた。]
…風呂でも行くか。
[整髪料がついたままの髪、寝汗をかいていたのか、微かに服がしっとりと身体に吸い付く気がして。 何よりも先にさっぱりしたい気分だった。 風呂から上がったら華月を探すかと思いならが、虎鉄は湯殿へと向かった。*]
(@52) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 20時頃
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― 湯殿 ―
[とぷん。 湯船に浸かると、湯が小さく声を上げた。 一人きりの風呂はのんびり、とても気持ちがいい。 湯を掬い、ばしゃと湯船の外で顔へと浴びせる。 そしてぷるぷると顔を横に振った。 瞳を開けて、洗い場の方へ目を遣る。 ぼんやりと、湯気の向こう。 琥珀に映るは、記憶の中の―――背中。]
『…虎。』
[その背中が振り向き、名を呼んだ気がしてハッと手を伸ばしたが、そこにあるのは白い靄のみ。 行き場を失った手は戻され、とぷんとまた湯が声をあげた。]
……。
[湯に沈めた手を何度か開いては握り締め。 その手を見詰めて、虎鉄は静かに琥珀を伏せた。]
(@53) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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― 湯殿→本邸・廊下 ―
[それから程無くして、湯から上がると袖の長いチャイナシャツと動き易そうな濃茶のパンツを身につける。 髪は適度に水気を切ったのみ。]
さて、と…華月は何処にいんのかね。
[湯殿から出ると足は華月を探して歩く。 まずは華月の部屋の前へ行き軽くノックしてみるも、中からは返事がない。 本邸にでも向かったかと、虎鉄も其方へ足を向け。]
………?
[その途中。 ふと耳に届くのは、剪定の噂。]
――――…。
[無意識に歩む足が止まりかけて。 噂話をする者から視線を外すと、足は先程よりゆっくりとした速度で再び歩み始めた。]
(@54) 2010/08/04(Wed) 22時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 22時頃
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[本邸へと続く廊下の先。 歩く二人の人影を見つける。 そのうちの一人は、今正に探している相手。]
…、……。
[その姿を少し眺めて。 ふるふる、と一度頭を振る。 そのうちに、向こうも此方に気付いたようだ。]
華月。
[名を呼んで、よ、と手を上げてからその元へと駆け寄る。]
(@55) 2010/08/04(Wed) 22時半頃
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― 本邸・廊下 ―
お、おお…?
[駆け寄れば華月の傍らの青年に名を呼ばれて微かに琥珀を丸めた。 名を知られているとは思っていなくて、面食らったようだ。 名乗りと挨拶にはつられて同じように、宜しくと頭を下げる。 華月へと視線を移せば、少し苦笑して。]
ん、もう平気だ。 昨日は悪かったな、急に飛び出して…。
[手を退ける事は無く、くしゃと濡れた頭を撫でられる。 華月の手には冷たい感触が伝わるか。]
……あけの、しん?
[聞こえた名を微かに繰り返して。 不思議そうに首を傾いだ。]
(@57) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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/* いいな、俺も担がれたい(お前
(-153) 2010/08/04(Wed) 23時頃
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…成る程。
[己の話しをしていたというの二人の言葉に、それで名を。と一人頷き。]
明之進っつーと……昨日の舞の、…。
[思い返すは、焔。 落つ、椿。 不意に、どく、と鼓動が一度跳ねた。]
…ちょ、いてえよ!
[ざわついた胸も、一瞬の事。 ぐりぐりと頭を撫でられれば、笑いながら華月へと抗議する。 更に無造作に広がった髪を手櫛で整えていると、顔を覗き込まれて。]
だいじょーぶだって。 ああ、髪が濡れてんのはさっき風呂入ってきたからだよ。
[覗き込む瞳を見上げる琥珀に嘘の色はない。]
(@59) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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んだよ、そんな心配しなくても平気―――…
[視線を外した華月へそう言いながら、何かに気付いた二人に遅れて振り返る。 そこにはまた一つの人影。]
………。
[対峙するのは初めてだが、昨夜の宴の席で見た顔。 噂の、高嶺。 虎鉄は高嶺の顔を見遣った後、ちらと華月の方を見た。]
(@61) 2010/08/04(Wed) 23時半頃
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若者 テッドは、に気がついたが、口を結んだまま其方を一度見ただけ。
2010/08/04(Wed) 23時半頃
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[名を尋ねられると、琥珀は再度高嶺を捉える。 じっと見上げて、短い沈黙の後。]
――――…虎鉄。
[静かにそれだけ告げ、琥珀を伏せるとたおやかに頭を下げた。 再度開かれた瞳は、真っ直ぐに高嶺を射抜く。]
(@62) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時頃
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………いえ。 対面するのは初めてですから、どのようなお方なのかと思ったまでですよ。
兄弟子にお声が掛かったようですし。
[見上げる瞳はそのままに、整えた口調でそう言った。 花としての片鱗を見せるのは、華月の手前か。 去る鵠と夜光へはちらと視線を送って。]
(@64) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時半頃
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