236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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[厩には、シーツを置き去りにしてきてしまった。 出る意思を固めて厩を出たのでないことは明白だ。 逃げたとて、目立ちすぎる出で立ちの連れを標に、誰かがここを訪れるだろう。 事情を聞かれて、何を答えればいいか。時は近く。]
(26) 2015/08/27(Thu) 23時頃
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/* 別に待ってるんじゃなくて出し忘れた情報をぽーいしただけです
(-22) 2015/08/27(Thu) 23時頃
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/* 待ってるふうに見えたら申し訳ないなって
(-23) 2015/08/27(Thu) 23時頃
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[声が聞こえて、身を竦めた。 何にそんなに怯えているのか、自分で自分が理解できない。 声を殺したままいるが、大きな翡翠が居場所をありありと伝えていた。
何かを聞かれるまで、口は開かない。]
(31) 2015/08/27(Thu) 23時半頃
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……、はい。
[一度、二度、呼吸を整えてから、呼び声に肯定の返事をする。 視線は未だ短剣の刀身から離れず、動くこともせず。]
わたくしを、探しにいらしたんですね。
[今の自分の置かれた状況くらいは、理解していた。]
(34) 2015/08/27(Thu) 23時半頃
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……そうでしょうね。
[述べられた事実は、何の間違いもない。そのままその通りだった。 だから、肯定する。]
朝、目覚めたら、彼女が。 ……こわ、くて、
[声が震えた。震えを隠そうと、口を噤む。 怖い、とは言ったものの。それが本心かどうか、自分自身のことなのに測りかねる。]
(37) 2015/08/28(Fri) 00時頃
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っ……! ――いいえ。
[いつから、というのは何を問われているのか不明瞭だったが、ヘクターを殺したのは、と続けば、それは否定できた。 自分は殺しは、していない。ヘクターという男の名に覚えはなかったが、誰一人として殺さないのだから、否定できた。 続くチャールズの発言にようやく話が繋がる。トイは昨日同行しなかったから、知り得なかったのだろう。 教会の隠匿がそれだけ緻密ということか。
トイの言葉は曖昧で、要領を得ない。わざと暈しているのだとはわかるが、正確な答えを持たない身は、言いあぐねて男を揺れる琥珀で見上げた。]
(40) 2015/08/28(Fri) 00時頃
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[二人の視線が互いに噛み合い出したことで、細く息を吐く。 短剣を握っている手は力が入りすぎて白くなっていた。
心の中にあるのは、ひとつ。 半ば確信はしていて、誰かに肯定してほしいひとつ。 けれどそうでなければいいとも思う、ひとつ。
口にする勇気は出ないまま、再び向いた視線>>47を見返した。]
(49) 2015/08/28(Fri) 01時頃
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……いえ。
[気分がすぐれないのかと問われれば>>53、ゆっくりと否定した。 置かれている状況はよくはないが、体調にまでは影響していない。]
悪魔は、やはりメルヤさんは悪魔によって、喪われたのでしょうか。
[悪魔に殺される。そのフレーズ>>54が出たことに、控えめに、質問される側だった女の質問が投げかけられる。 遺体を一番に見たのは自分で、死ぬところを見たのも自分。 彼らが明確な答えを持っているとはあまり思えなかったが、そうでないといえる材料を持っているのなら、或いは。 か細い糸を掴むように、問う。]
(57) 2015/08/28(Fri) 02時頃
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……わかりません。 真夜中に、ラスタバンの唸り声が聞こえて――それで、目を覚まして。 名前を呼ばれた気がします、でも幾分夢うつつのことで、……夢だと、思っていて。
彼女は何もしない、何も言わないまま、目の前で倒れました。
[突然、血を噴いて倒れたのだ。 噴いたのが口や首元からでなく、全身の傷からじわりじわりと、滲むように。 悪い夢だった。夢なら、よかった。]
(59) 2015/08/28(Fri) 02時頃
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オーレリアは、この言葉が、訪問に対するトイへの答えにもなるだろう。彼女は厩に訪れた。
2015/08/28(Fri) 02時頃
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メルヤさんが、夜、やってきて。 わたくしの名を呼ばれましたので、近くに。 そうしたら、肩を、掴まれて。 そのまま、お倒れになられました。
[話せることはそれしかない、と再びあったことを語り直す。 確信はないながら悪魔の所業だと語るトイ、どちらとも言いかねる様子のチャールズ。]
――あの。
[おずおずと、話を切り出す。 控えていたラスタバンが微か喉を鳴らした。]
(64) 2015/08/28(Fri) 11時頃
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わたくしは、悪魔憑きなのでしょうか。
[心の中にあるひとつを、問うた。 半ば確信していて、そうだと決めて切り捨ててほしくて、けれどどこかでそうでなければよいと願っている、ひとつ**]
(65) 2015/08/28(Fri) 11時頃
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……メルヤさんも、そうだったでしょう。 理性を保っていました。外見上……は、わかりませんが、傷がある以外は目立っておかしくはありませんでした。
あの人の死を悪魔の所業と疑う以上は、わたくしも――でしょう?
[自覚症状があるのかについては伏せたまま、チャールズ>>66に言及する。 証明する方法がないのなら。確実に、違うと言い切ってくれるのでないのなら。]
不可能な証明なら、されずとも構いません。 選択肢がないのなら、貴方はその道を往くべきでしょう。
[ゆっくりと、ラスタバンの影から歩み出る。 彼らの話を聞くうちに、不思議と心が鎮まってきた。 チャールズの気遣いに、目を伏せる。]
(81) 2015/08/28(Fri) 23時頃
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お優しいんですね。
[逃げろ、というのに、弱く笑った。 その選択肢は、あっただろう。逃げ出した時点で、考えた。 けれども街を出なかったのは、女は悪魔討ちに訪れた一介の冒険者だからだ。 この街を救えればいいのではない。悪魔を、討ちにきたのだ。 自分が悪魔憑きでないのなら、ここに残って討たなけれぱならない。 自分が悪魔憑きなら。 外でひとり死に絶え悪魔を野放しにするより、同じ死ならばはっきりと、この地で。]
わたくしが、何故、ここに来たのか。 簡単なお話です。
[ここは、死者のための、土地だ。]
(83) 2015/08/28(Fri) 23時頃
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わたくしを、討っていただけませんか。 わたくしも、悪魔を処断したいのです。
それで、誰も異端にはならないでしょう。誰も、口封じはされないでしょう。 だから、互いに疑い合うような無益は、お止めください。
[悪魔憑きを討つ、悪魔を討つ最短距離が、ここにある。 言い合うトイとチャールズの間に割り入るように駆け。 振り抜かれる鞘>>82の前に立ちはだかった。 衝撃が身体に走れば、ラスタバンが吼える。]
(84) 2015/08/28(Fri) 23時頃
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[げほ、と衝撃に深く咽る。 うずくまりそうになるのを、耐えた。]
貴方は、悪魔憑きを、討ちに来たのでしょう。 そうしてくださいと、言っているまでです。
[選択肢がないといったのは彼自身だ。 そうしてもらうまでのこと。]
(89) 2015/08/28(Fri) 23時半頃
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やめなさい、ラスタバン!
[肩の下のほうが、熱を持つ。痛いという感覚には、ならなかった。 しかし、主の血の匂いに竜は激しく奮い立つ。 今にもトイに喰いかからんとする牙を、強く制した。]
(90) 2015/08/28(Fri) 23時半頃
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……二人を傷つけることは、許しません。
[興奮する竜を、静かに諌める。 地に臥したトイを、立つチャールズを。翡翠の竜はそれぞれに見て、低く唸り続けはするものの、牙も爪も振るわず止まった。]
(94) 2015/08/28(Fri) 23時半頃
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変わったら、悪魔憑きとして、ひと思いに処断いただけたのでしょうか。
[ずくん、ずくん、と傷が疼く。 そこが、"三つ目"の心臓になったように感じる。]
では、こう言いましょうか。 ラスタバンが貴方を喰らったら、わたくしを討つ方がいなくなります、と。
[涙に濡れそうな表情で、笑う。笑って、トイに告げた。]
(96) 2015/08/28(Fri) 23時半頃
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……チャールズ様。 先ほど、自覚があるのかと、おっしゃいましたね。
[糸つむぎの針が刺さる前に。 ぽつり、ぽつり、語りだす。]
ずっと、心臓の音がするんです。 わたくしの音に、重なるように、ほんの少しずれて。
それを、わたくしは、錯乱していることによる錯覚なのだと、否定してほしかった。 悪魔などいないのだと、言ってほしかった。
でも。
[ローブのうちに隠して片手に握ったままだった、短剣を見せる。]
(102) 2015/08/29(Sat) 00時頃
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そう思って、ここで、この短剣を胸に一突きしようとしたのです。 何かに阻まれるように、腕が、動かなくなる。
[悪魔は、やがて女を殺すだろう。 それが悪魔の営みで、そして次を探すのだ。 だからこそ、"死ぬことは許されない"。]
何か、いるんです。 何か。
[声は、か細く震え。 縋るようにチャールズを見た。]
(104) 2015/08/29(Sat) 00時頃
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ラスタバンは、きっと大丈夫です。 トイさんを傷つけは、しないでしょう。
ただ――この子はまだ、幼いので。 注意を惹いてもらえるなら、助かります。
[たった、二十年そこそこで主を失う竜は少ない。 精神的に幼い子供のような竜が、どれほどまでに忠を貫くか。]
――出来るだけわたくしを、見せないであげて。
[ただ、方法までは咄嗟に思いつかず。 トイに任せる方針になってしまったか。]
(107) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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……いるんです。 貴方も、トイさんも、わたくしから悪魔がいなくなるのを待てば、わたくしを手にかけずとも、済むでしょう。 そして、次についた人を討てばいい。
けれど、わたくしの腕が動かないように、わたくしはこの悪魔を、御する方法を知らない。 誰に憑くのか、わからない。悪魔は悪魔の意志で、動いている。
[メルヤは、悪魔憑きの自覚がないようだった。 あの傷で、悪魔憑きとしての自覚がもしあったなら、既に自死を選んでいただろう。 いま自分が、こうして自覚できるのは、おそらく幸福なのだと思う。
だからこそ、自分がここで絶やそう。 次の犠牲は、いらない。それに]
(112) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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……もし、次が、ラスタバンなら。 誰もあの子を止められない。
[その前に、自身が討たれればいい。 それは、悲願だ。]
(113) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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[最期の言葉を求められれば、静かに笑う。]
これを。 持っていてください。
[手の届くお姫様に、なることは出来そうにない。 出来るのは、彼を英雄に仕立てあげることくらいで。 ならばせめて、自信の分け身を、彼に預けよう。]
ラスタバンは、主を失ったことを知れば西へ帰るでしょう。 生まれてこの方、一番はじめに仕込むことですから。
だから、早くわたくしを殺
(115) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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――させるか
(*0) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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サセルカヨォオォォ!!!
[ノイズに乱されるように、女の声が濁る。 絶叫。黒い猛りが、溢れて狂う。
しかし、錯乱めいた最後の悪魔の足掻きは、あまりにも直線的に神父を狙う。 真っ直ぐで、真っ直ぐで。討ち取るのなど猪よりも容易い。]
(116) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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[悪魔が憑こうと、女の身体。 爆発的に力が強まるはずもない。]
(118) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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/* >>114 そこの呼び分けに対した意味は込めていなかったよ……!? 対話している人だから「貴方」で、していない人を名前でよんだだけ……!!
(-47) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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[痛い、と思う感覚は、肩を切られてから随分麻痺していて。 言われたとおりにほとんど痛みも感じないまま、頚椎を断たれた女は、墓地に沈む*]
(122) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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