18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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大地主 ゼルダは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 18時頃
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[未来――否、正確には現代か。 こちらの世界に近づいてくる足音。 闇に浮かぶ螺旋階段、その扉が開かれたのだ。]
帰ってくるのかい? アンタがそれでいいなら、帰ってくればいい。 あのお転婆も淋しがってるしねェ。
[過去の出来事――議事録から目を離さず、老婆は笑った。 自分の表情が緩んでいることに気がつくと、久しぶりに笑った事に思い当たる。 一度、手を叩いた。中に浮かぶ真っ赤な影は、やがてひとつの林檎となる。]
たまには剥いてやろうかねェ。 アンタの一番の好物だろ?
[そう言って宙に浮かぶ林檎を手にしようとしたその時、時の螺旋から存在が掻き消える。 それに気を取られた僅かな時間、容を成した林檎は床に吸い込まれるように落ち、足元で砕けた。]
(@0) 2010/07/04(Sun) 03時頃
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……何があったんだい。
[ 思考を巡らせる。 導きの獣が案内を誤ることは考えられない。何故なら――]
あァ、もしかすると、もしかするかもねェ……。
[ 導きの獣は、魔力持つ者のみしか認めない。 使い果たした少年が踏み入れたところで、払うべき代償を持たぬ者に正しい道は示されることはないのだ。 砕けた林檎を手に乗せて、息吹を吹き込む。]
狭間に堕ちてしまったのかい……。 だがねェ、アンタの帰ってくる場所は此処しか無いんだよ。
だから少し……休んできな。
[ 時が経てば魔力は戻る――導きの獣も、いつかは少年に正しい道を示すだろう。
形戻った林檎に何を重ねているのだろうか。 皺が刻まれた手で愛しそうに撫でたのだった。]
(@1) 2010/07/04(Sun) 03時半頃
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