25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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狼
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全
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[着物の隙間から肌に直接触れる手指。 唇には己がそれで触れてゆっくりと開かせていく。
薄灰を取り去ることはせず。 花の様子を一つ一つ確かめながら、こころ を抱いていく。 身などない体を。
月明かりの下、聞こえる吐息も魅せる貌も。 寄り一際美しく感じられて。
此度は優しくあろうと、花を乱すのも開かせるのも時間をかけて。
夜が明ける頃には、疲れないはずの体を壁に凭れさせて、花の体を誰にも渡さぬよう、腕に*抱いていた*]
(+0) 2010/08/08(Sun) 09時半頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 09時半頃
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[緋色に咲いた蝶、血濡れの朧月。 赤は欠け続ける 月に照らされ鮮やかで、
対であり 高嶺の花である 白い鳥は
ただただ、常世に在りて 見届ける。 つきり と 胸奥と貫かれた傷が痛む]
(+1) 2010/08/08(Sun) 10時半頃
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[薄灰乱れても、床に落ちることは無く 有るはずの無い身体が受ける愛撫に、暴かれていく。 花は恥じらい、冬は躊躇いを相貌に映す。
吐息乱しながら、ゆるりと深く重なるくちづけ 巧みに誘われ、応える術を直ぐに会得し自らもと 袖に縋りついていた両腕を背へ回し、主の官能を呼び覚ましていく。
想う先は此処に、案ずる先は向こうに 獣は人と変わらぬ情を持ち、哀愁をうたった。 心暴く指先が優しければ優しいほど 降る雨は細く長く 其れはまるで秋雨のように。
一晩中囀った身は、くたりと疲れ果てた様子をみせて 主の腕の中で乱れた着物を整えながら、昨夜のふたりが 狭間へ浮かぶのをぼんやりと見ていた]
(+2) 2010/08/08(Sun) 10時半頃
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[冬もその主も 隔たりとおく。]
――――、 …
[唇が紡ぐ名前、 まだ音にならず。
狭間に遊ぶ蝶を探すように 白い指先を空に彷徨わせる。]
(+3) 2010/08/08(Sun) 10時半頃
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[りぃん、と
鈴が、鳴った。]
(+4) 2010/08/08(Sun) 10時半頃
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[鈴の音が聴こえる。 高嶺の 花は二つ 落ちた しかし魔を払われた身に 暗い悦びは芽生えず]
……
[複雑な顔をして、瞳伏せる]
(+5) 2010/08/08(Sun) 10時半頃
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人間は嫌い 壊れてしまえば良い
そう……思ってたのに**
(+6) 2010/08/08(Sun) 11時頃
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…―――
[にんげんはきらい。 過去形での小さな呟きが聞こえた気がした。 紫苑色の眸がゆっくり、瞬き伏せられた*]
…――― …ひとも、ひとを、殺すのに
(+7) 2010/08/08(Sun) 11時半頃
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説法師 法泉は、執事見習い ロビンの零した言葉にその背を撫でる
2010/08/08(Sun) 13時頃
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獣の方が、情は深いのやも ……しれません。
[背を撫ぜる手、正面から首に腕を回して 主の膝の上、ぎゅうと抱きついた。 閉じた瞳の裏に、現世が映る]
私のこころは此処に それから、向こうにも
どちらも大事 二つこころが 身を切り裂いて やがてあちらにも、私は産まれる けれど主さまが求める限りは 此処にも確かに有る故に
(+8) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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[――――入り乱れ 縺れ絡んだ蜘蛛の糸。 狼も人もがんじがらめな]
…朧さま……
[―――りん、と鈴の音。 掬うように重ねた手には 檳榔子染の髪結い紐が幻のように浮かび上がる。。
一度結んだきりのそれを きつく握りしめた。]
(+9) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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[主の腕の中、薄らと艶帯びて笑む 花は哂いながら詠う] ――狂うたのは
人なりや 獣なりや
[哀切混じる声音]
人のなんとおぞましい 獣のなんと浅ましい
人間は、嫌い けれど でも
[歌は呟きにかわり、薄れ]
(+10) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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[握る手に口づけそして開く。 檳榔子染の結い紐と いつか飾られた紫の蝶。]
…――――鳥は… 最期、あいに、なく
[愛に、哀に、会いに、 相に、―――― ロビンの歌うような声が聞こえた。]
(+11) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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……でも…?
[かききえた続きを 促すような呟きがある。 現世との狭間、 血塗れの獣がわらっていた。]
――――ひとと狼は 恐れあいながら その癖何処か、似ているのか。
けもののようなひとも、 ひとのようなけものも、 狭間でゆらめくものも、
(+12) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 15時半頃
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[―――眉を寄せた。 法泉に、頑固だなどと思われているなど知らず。]
――――己を殺したのはにんげんで、 ――――切っ掛けを作ったのは獣の病の罹患者だ
獣はひとのように悼み ひとが獣のように屠る
…何を憎めばいい
[衣をきつく握る。 常世へ落ちて後、いまだ鵠は膝を折ったまま動けない。]
己は、何を
(+13) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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[ぶつける場所に惑い、 痛みは堂々巡りで渦を巻く。 責めは何もできず散った自分自身へ向きもする]
――――…は…、
[俯いた。 ―――りん、と小さく鈴が鳴った。]
(+14) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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恨む必要も嫌う是非もない。
人も獣もただ生きて死すのみ。
誰が大事であるのか。 必要なものは何か。
それだけわかっておればよいように思います。
[静かに口にして。花に身を寄せた]
(+15) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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けれど でも
いとしいと 思う先もまた 人間
[促され、囁き返す]
……似ていたのかどうかは知らぬけれど 己に無いものを欲しいと 寂しくて 淋しくて 手に入らぬなら、壊してしまえと 狂ったのは、どちら
(+16) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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誰が駒鳥 殺したか それは 噂
真実は誇張され 嘘が混じる
けれど 憎みたいなら
(+17) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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……主さま?
[傍で囁いていれば、静かな主の言葉。 見上げ、一度目を丸くして 頷いた]
――…けど、其れを 見つけるのは中々難しいんですよ。 ボクみたいに、隅に隠れて逃げていては。
(+18) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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―胡蝶の夢―
[己が魂と常世を繋ぐ糸が絶たれる前。 夢現に、胸元に宛てられる刃物の感覚を得た。]
『嗚呼、なんや、殺してくれはるなら 謂うてくださればえかったのに…… 本郷様に頼まれた鷺草を、作れないやないですか』
[現で既に音にならぬ声。 笑いを堪えるように震えたのは、常によに肩だったか。 もはや、蝶の翅(魂)だったか。]
(+19) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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[かけられる言葉に、沈黙。 蝶の翅に絡む新たな細い糸は、まるで手妻の種のように。
死ねば、唯の蝶になれると思っていた。 けれど、所詮、胡蝶の夢 ――……夢の中を花であったと覚えながら、蝶は飛ぶ。
細い糸の先は、主の傍らに咲く双花の片割れに。]
『わすれへんですよ。朧様。 きっと、片割れの花も……』
[もとは果たして何色だったか。 紅に染まった花の隣、白の花から蝶は糸を引く。]
(+20) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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鵠……―――
[その糸を渡すべき片割れの名を呼んで、蝶は青い空を翔る。 生きる時の夢では、届かなかった手を翅にかえて
――共に飛ぼうと。
姿を見つけし鍵は、りん――と鳴る鈴の音。]
(+21) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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――…己は仏にはなれない
[僧の言葉に、 鵠は首を横に振る。 嫌いで いとしい そう、囁く声がある]
…憎みたいのか、 ……行き場がない。 憎みきればいっそ楽なのかも知らん…。
[苦さ混じるこえ。
――――りん、と 鈴の音すれば顔を上げた]
(+22) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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―そして夢から醒めた狭間の場所で―
[りん――鈴の音に誘われるよう。]
[夢から目覚めるに似た、薄ぼんやりとした意識。 頭を掻く――その仕草に、今自分は蝶でなく、人の形と識る。
狭間を彷徨う3人にも、その姿は、初めは霞のように朧げに。 しかし、次第にはっきりと見えるようになるだろう。]
……何の話、しとん?
[3つの魂は、そろってあるやなしや。 聴こえる声に、問いを向ける。 かんばせに浮かぶ表情は、その場の話題には似合わないか ――生前と変わらずの微笑。]
(+23) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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……かげつ?
[紫苑色は空を見る。 手をまた伸ばせば 微か糸が煌めいたように見えるか]
(+24) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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鵠、さん、ちょっとぶりでえぇんかな。
[花の名で呼ばれれば、 相手の名を呼ぶのに惑ったような違和が生まれる。 ひらひら――何かを誤魔化すように手を振れば、 まるで手妻の種のように糸が煌いた。
――……幻の糸手を、どこか躊躇いながらも 空に伸ばすような手に向けた。]
(+25) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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…、―――― っ、
[名前を戸惑うように呼ばれて、 表情が何処か泣きそうに歪んだ。
差し出された煌めく幻の糸、 指先に絡めて]
…胡蝶、
[震えた声で漸く呼んで 彼の手を取って 体預けるように側へ。
―――りん、と鳴る]
(+26) 2010/08/08(Sun) 17時頃
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そんな顔しぃへんといて。 ひどぅしとなるやろ?
[泣きそうに歪む顔を見て、 褥の言葉を重ねて、揶揄うように紡ぐ。
あの時と同じよう。 言葉とは裏腹に、優しく、けれどしかと絡める手。]
鵠……―――
[朧の花である証、渡した後。 花でない名を呼ばれれば、今は鳥に寄り添う蝶となりて。 敬称なく、惑いなく、呼ぶ名。
―――鳴る音と共に、寄る身をかき抱いた。]
(+27) 2010/08/08(Sun) 17時頃
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憎みたいなら、 ひとは獣を 獣はひとを ひとが獣を殺し 獣がひとを喰らう限り
我等はこの先も 相容れぬ
[うた紡ぎ終える頃、蝶が舞うを知る 主の腕に擁かれたまま、高き嶺の花が揃うを 遠くを見詰めるよう流し見た]
(+28) 2010/08/08(Sun) 17時頃
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[獣とひとは相容れぬ。 ひとのように情を見せる少年は 少年の声で獣をうたう。 ひとをうたう。
それは最早さだめだろうか、 けれど今、答えは出せず。
―――見るは、対の花、高嶺の花、蝶――]
(+29) 2010/08/08(Sun) 17時半頃
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[褥での囁きと同じ言葉、 目元赤くして]
ばか、
[小さく謂った。 絡める手を握りかえして かき抱かれた腕の中、 背に手を触れて、精一杯力を込めた。 ―――煌めく糸は確かに結ばれ]
胡蝶、… ―――――っ、こちょう…
[堰を切ったように名前を繰り返す。 涙の気配を滲ませて]
(+30) 2010/08/08(Sun) 17時半頃
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ほら、今も其処に
[つと指差す先に、対峙する二人]
獣故に 人故に 想いあれど、交わらぬ
[溜息。 主の胸に頬寄せて、秋の心が漏れる]
あれが本来あるべき姿だよ。 ボクもきっと主さまが居なかったら
[口を噤んだ。 花が花を呼ぶこえを、かき消さぬように]
(+31) 2010/08/08(Sun) 17時半頃
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嗚呼、胡蝶、胡蝶やで。 鵠と朧様のおかげで、胡蝶に戻れた……―――
[鵠を白以外の何かに染めようとして、 白に染められたのは華月だった。 そして、花主に死を望まれながら死ねなかった花としての業を、 花主として断ち切ってくれたのが朧だった。
――今、抱き寄せる人が強く抱きしめる背の業も 二人が居たから、忘れずに在れる。 華月であり、胡蝶であれる。
白に染められたからこそ、改めて紅に染まることができた。]
(+32) 2010/08/08(Sun) 18時頃
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[抱き寄せた胸元に、涙の気配感じて。 莫迦となじられた言葉の後の行動をとろうとする。
鵠の顔を上げようとして、 ふと乾に抱かれて在るロビンと視線があった。]
哀しいな……―――
[聴こえた言葉に、一言だけ漏らす。
―――悲しいだけでなく、愛(かな)しい。 だから 哀しい。
浮かべる微笑。 眼差しは、ロビンから濡れる紫苑に移って、 小鳥が啄ばむように露を食んだ。]
(+33) 2010/08/08(Sun) 18時頃
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[視線は一度、毀れた言葉を追って蝶に。 瞳を伏せる。 愁い混じる冬の色]
……
[独白は音にならない。 誰に届かなくてもいい]
(+34) 2010/08/08(Sun) 18時頃
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[彼岸にあるべき現世の椿が問い 総ては獣の血が知る事 冬の蕾も人食いの花も、交わりには口を閉ざして首を振る]
夜光を喰ろうたのは、髪を結い上げた男 私はそれ以上を言わぬ
セシルは、友達 ボクはそれ以上を知らない。
(+35) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
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――そんな、 ……―己は、何も…
[謂いかけて少し、眼を伏せた。 ――おぼろさま、と小さく呟く。 そうっと、背をなぜる。
ロビンの声が聞こえ、 ひとと獣の声が聞こえ 眉根を少し、寄せた]
…かな、しい ―――か
[奇妙に、胸に落ちてくるような言葉。 目元に触れる唇に、そっと眼を閉じた。]
(+36) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
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ほら。
[それみたことかと、亡者が謂う]
……人は獣を本能的に恐れるもの 獣はひとを、本能的に喰らうもの
たとえ交えたとしても 長くは続かず やがて
(+37) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 19時半頃
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――嗚呼、別離の時だ
[呟き、主の胸に顔を埋めた。
子を成しても月瀬はひとのまま。 彼が生きて此処を出たとしても 遠くない先に、繰り返す事になるだろう 発症してしまえば、きっと*]
(+38) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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―表座敷―
[ゆらり。伏した人の傍で光る。 いまは無力な小さなひかり。
記憶が影と流れてゆく。 あか。 白に飛んだ緋。床に落ちた紅。
ああ、そうだ]
ごめんなさい…。 約束、したのに……。
[命の欠片が、姿を変える。 その目の前で倒れる人>>59 慌てて支えようと手を出しても。すり抜ける]
(+39) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
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鵠が鵠やから、双花になれたんやよ。 多分、双花であることが、朧様んとって大事やったんと思うわ。
わての相棒になれるんは、鵠だけやで?
[常世に二つ並んだ花の亡骸。重ねるのは2つの月。 彼岸では瞼を伏せれば、目裏に映る。 そこに、弟弟子の姿を見た気がして、嗚呼と息を漏らした。 悟ること――「また、後で話が出来ればええ」 意識が対岸に強くある人に、密かに想う。]
鵠が鵠であるだけで、えかったんや。
[かなしい――胡蝶が零した音を拾う唇に、 眦に触れた後、掠めるだけの接吻けを贈る。]
(+40) 2010/08/08(Sun) 21時頃
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獣と人だけやない。 獣と獣、人と人……――― 全部、巡り合わせや。
やから、悲しゅうて、愛(かな)しぃんやろな。 歯車ひとつ、ちごたらと、想うから。
[僅かに離した唇と唇の間で、 ロビンに直ぐに謂わなかった裡を語る。 胡蝶の腕も、鵠の背にしかとまわっている。
歯車一つ違ったならと、その可能性を見て悲しいんで。 今、傍に在れることを、愛しむ。
瞼伏せれば、今、目裏に映るのは、耳奥に響くのは 命生きし世の、獣と人の織りなす物語の切片。
―――胸を満たす感情は、哀しい。]
(+41) 2010/08/08(Sun) 21時頃
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――巡り合わせ
[聴こえた音に、噛み締めるよう呟く硬質な声]
若し、あのとき
[夢の続きがあったなら]
……若し、あのとき
[手折られる事がなかったら]
嗚呼 そうかな そうなのかもしれないね。 [自身に置き換え、呟いた]
(+42) 2010/08/08(Sun) 21時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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あれが普通の人間の反応だね。
[ちら、と 視線流す先に高嶺の 対峙する相手の言葉に、吐息でわらう]
(+43) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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[骸に合わせられた手が、また一つ区切りをつける。
苦心する人の傍、か細い光を残しながら。 意識は響く声に向き、引かれた]
若し、あのとき?
[獣の面を持てる者にも哀も愛もあるとはまだ理解及ばぬ所。 声のする方へと顔を向け。 獣と伝えられた花が僧の腕に抱かれているのを見、言葉失う]
(+44) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[聞こえてきたのは白鳥と対を成した蝶の声。 此方に似合わぬ生者と同じ音。
そちらを一度見て。
揃った花へ薄っすらと笑みを向ける]
仏にはなれぬか。
私も、そのようなものにはなれぬ。 けれど。人を獣を憎むことは出来ぬ。
(+45) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 22時頃
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……やあ、夜光
[庭の見える廊下、 主の膝の上に座り擁かれたまま 片手でひらりと挨拶をかける。 困ったような笑みで]
気分は、如何?
(+46) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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――夜光。
貴方も此方に参ったのですね。
[新たに増えた声。 そちらを見れば花が一つ。
抱いた冬の花へ横に下がるように促して、けれど手は握ったまま。 着物を正す]
(+47) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[駒鳥の言葉に、瞼を持ち上げる。 向けるは、やはり、生前と変わらぬ微笑。
彼の裡は、親しくあったわけではないから識れぬ。 けれど、放った言の葉に、欠片でも琴線に触れるものがあったなら 獣と人、同じ道をたとえ歩めずとも、悲しいだけではないと。]
[と、揺れる翅に絡まりし細糸。 瞼伏せずとも、浮かぶ情景は、花の主の様。]
(+48) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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ロ、ビン、殿。
[己に死を齎したのは獣であり。 同じ獣と思えば震えもするのだけれど。 その困ったような顔は拒絶されたいつぞより、ずっと近しさを感じてしまい、混乱する]
法泉様…。
[そして縋った主の他、幾度か手を差し伸べてくれた人に呼ばれ。 その手が確りと花を握っているのを見る]
気分は…苦しい。 どうして。獣なのに。
(+49) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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そういや、刷衛様に刀の礼できへんかったなぁ。
[恨むには遠い言の葉を紡ぐ。 歪な双花――腕の中の片割れが、 先程、憎の念に悩んでいたとは識らず。 全て重ならぬからこそ、高嶺の花になれたのか。 乾の憎に対する言に、心裡で密かに蝶は同意を示す。
刷衛の口から華月の名が出れば、微かに浮かべる苦笑。 抱き寄せたままの鵠は、どんな反応をしていたか。 どのようであっても、抱きとめたまま離さずに。
次に狭間の世界の音を拾えば、苔色は夜光の姿を映す。]
(+50) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[ロビンと乾と、言葉交わすようなら 生前と変わらぬ微笑をだけを挨拶に向けた。
苔色は、狭間の世界と生者の世界を、静かに見詰める。]
(+51) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 22時頃
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[蝶が笑むをきょとんと瞬きひとつ。 主に促されて身を離し、乱れた裾を直す]
うん。 そりゃそうだ。 あの方は、手加減なかったでしょう。
[手は繋がったまま、半歩下がって首を傾いだ。 二人の会話に割り入って良いものか、訪ねる風]
(+52) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[夜光を見て、そしてあちらを見る]
貴方が、縋りたかった方の無事を、願っております。
[祈るとは、口にせず。 けれども。 もし獣がここを出るときには、獣でないものはすべて死してしまうのだろうかとも思い]
獣、なのに? 私にとって、ロビンは花。 それ以外にはなにもなく。
獣であったか人であったかなど、意味を持たぬ。
(+53) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
|
……、――そう か。 そうだな、…己がいきているうち、 聞けなかった――朧様の“理由” は
[伏せていた眼を、苔色に合す]
――…己の相棒になれるのも、 …胡蝶、だけだ。
[囁く。並び、咲くと願ったのに 半ばで散った愚かな生贄――だが。]
…ありが、 とう
[俯いて、本当に消え入りそうなくらいの声で謂う。 掠めるような口付けに、紫苑色を一度薄く開いた。]
(+54) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[>>+41間近で苔色が語る。 一つ、瞬いた。 裡なる想い。かなしい。――哀しい。]
…嗚呼、
[物思うように眼をまた伏せた。 ロビンの、呟きもまた――耳に入り。>>+42]
かなしい、… か。 …そう、だな。
[瞑目する。かなしげな、くるしげな――]
(+55) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
|
此処は、何処なのですか。 彼岸とはこういう場所なのですか。
[法泉を見て小さく問う。 法師ならば知っているだろうかと]
恨んでも憎んでもいいと言われた。 当たり前だ。僕は主様の傍に居たかった。 ようやく。みつけたのに。
[ロビンへと戻る怨みの視線。羽織の上からぐっと胸を掴む]
(+56) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[>>+45 僧が、答える。静かな、 悟りを開いたような薄い笑みが見えた。 対する鵠はくるしげな表情を浮かべ]
憎めないなら… なん、なのだ。
[片手、顔を覆って。 現世の言葉が聞こえる。朧月の言葉が己の想いと重なる。]
――… …かなしい のか、
[相手への問いかけのようで居て、 自分の内側への問いでもあったか。 ――あらたなこえが在る。常世へ迷う魂が。 顔を其方へ向けて、覆っていた手を下へずらした。]
……夜光……
(+57) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
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――…、…わからない
[首を横に振る。 ――りん。鈴が鳴る。
己を殺した刷衛へ抱く思いも、 人狼でありながら情を強く見せる 本郷や、ロビンや――霞月夜。
微笑み浮かべる胡蝶とは対照的か。 全てが重ならない故に双花足りえる。
胡蝶の衣の裾を、く、と握った。]
(+58) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
|
さて。 ここは、あちらと死した世界を結ぶ場所、なのかもしれません。 場所は同じであるのに。
あちらに此方の姿は見えず、声は聞こえず。
ああ、でも。
二人には聞こえているようですね。
[いずこかを見る。 そしてまた夜光の方を向いた]
憎めといわれたのなら、憎むと良いでしょう。 けれど、それで何が変わるわけでもなく。
憎むことは、己の醜さを表に出すこと。
それが悪いことだとは思いませんけれど、ね。
(+59) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
|
[夜光の視線を受けて、冬色を細める。 主が応えるなら口を挟む事はしない]
(+60) 2010/08/08(Sun) 23時頃
|
|
[邦夜の無事を願う言葉に、怨の念は幾らか薄れ]
獣であっても、変らぬと。
[獣に裂かれた人の言葉なれば、それは深く心に響く。 迷うように、ロビンへと法泉へと視線が彷徨う]
見えず、聞こえず。 …二人?
[法泉の視線を追いかける。 此岸にいる人々。誰を指しているのかは分からず]
(+61) 2010/08/08(Sun) 23時頃
|
|
[傍らの花、握る手を強くして]
解らないのなら、解らぬままでも良いのではありませんか。 それとも、解るので考えるのか。
――ここに後どれほどいられるのかわからぬ。 考えるには、時間はあまりに短く。
ここにこのまま留まれるのなら、どれほど良いか。
[あの、二つの花のように。けれども、あの花たちもいつまで]
私は、人を獣をと考えるよりも。 今傍にある花と――。
(+62) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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[主の許可出るまでは、二人の間に口を挟まない。 其の様は飼い慣らされた狗のようでもある。
握られた手に力が篭ると、瞬きを一つ。 見上げ、切なげに眉を寄せた。
瞳を伏せる]
(+63) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[胡蝶は、正確には華月は、 誰かを怨みつらみする感情が希薄だった。 それは、初めが主に共の死を求められ、添えれなかったが故。 怨まれはすれど、怨むことはできない、と。]
わからんくても、えぇんやない?
[りん――鳴る鈴の音。袖引くに気がついて、ポツリと返す。]
感情いうんは、変わるもんでもあるしなぁ。 見て、聴いて、識って、 それでも変わらんかったら怨めばええんよ。
[鵠に返しながら、夜光にも重ねる言の葉。]
わては頭かしこないから、むずかし考えとったら頭壊れるわ。 どんな答えだしても、鵠は鵠や。 多分、わてが鵠好きや謂う気持ちはかわらへん思うしなぁ。
(+64) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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…恨んで憎んで、苦しんだ人を知ってます。 醜く、何も変らない。
[時には直接身にも受けた。 落花は苦しくてもそうせずに生きられなかった]
……悪いことではなくても。
[法泉の視線から逃れるように顔を背け。 双花の姿にも気がついた]
鵠殿。華月殿。
[華月がどう散ったのかはまだ知れてない。 けれど鵠は。そう。獣に寄らず散らされたのだ]
人も、人を、殺す…。
(+65) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[花の様子にくつりと笑い]
ロビン、言いたいことがあるのでしたら、言って構わないのですよ。
[人には人の、獣には獣の言い分があろうと、花を見る視線は柔らかく注ぐ]
(+66) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[夜光が眸に宿す怨のいろ、それがゆらり、ゆらりと変わり往くのに己の紫苑色を重ねる。]
…分からぬままでも、…よい、…?
[法泉と、――胡蝶の言葉と、 重なる。鈴が鳴る。]
――…、―― 己は、知らぬこと、多く 見て聞いて、そして、惑っている。 ……にくめたら、楽なのに
[零した胸のうち。 憎みきれないのだと、そういう。]
…否、胡蝶は、……――凝り固まった己より、余程…、…ッ
[好き、と聞こえた所為か。紅くなった。]
(+67) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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説法師 法泉は、手妻師 華月斎の言葉に、微笑を一つ見せた
2010/08/08(Sun) 23時頃
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[華月の言葉に考える。 邦夜は違うと知っているけれど。若し。 若しも彼が獣で。獣であっても同じに温もりをくれたなら。 自分は、恨むことが、憎むことが出来たのか?
感情は変るもの。再び視線はロビンへ。 あれだけ拒絶されたのに、其方から声を掛けてくれた]
……頭が痛い。
[蟀谷を押さえて首を振った。 華月の言葉は頭でなく別の場所で分かる気がした]
(+68) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[柔かな主の視線に促されて、口を開く]
憎み、嫉み 幾ら向けても構わぬのに。
……道天満月の彼も 同じ道を辿らせる手筈がしくじった様子 二度同じ手は、あるかどうか。
[人食いの花が聞く言の葉は 現世と狭間と、もうひとつ]
まだ、痛みがあるんだ? ……そうだね、色々まだ此処は感じる事が出来る。 彼岸にたどり着いたなら、消えてしまうかな
[冬色の瞳が夜光を見遣り、気遣わしげに揺れた。 拒絶が無いだけで随分印象が変わる]
(+69) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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そう、ですね。
[夜光の言葉に頷いて]
そも、人の生き死にには獣より人が多く関るもの。 縁あるものを屠られれば、人であろうと獣であろうとあまり良い感情は浮かばぬでしょう。
…。
獣を恐ろしいというのなら、人はもっと恐ろしい。
けれど、だからこそ、どちらも恐ろしいものではない。
(+70) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[おそらくは、乾がロビンを獣でなく花と見ることに、 どうあっても鵠は鵠と思うのは似ているのかもしれない。 乾の微笑にそのようなものを感じ、胡蝶もまた微笑む。]
人も人を殺す。 わても、朧様に殺されたけど、感謝こそすれ怨む気はおきへん。 ま、人それぞれやろ。想いも事情も。
あんま、考えこんだら、頭莫迦になんで? 考えるより感じろ!……とか謂うてみよか。
[光夜に己が死の原因を告げ、傷むという頭を心配した。]
(+71) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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説法師 法泉は、門下生 一平太が痛がる様子に首を傾けた
2010/08/08(Sun) 23時半頃
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……憎めたらええのに、ってのが答えな気ぃもするけどな。 裏返せば、憎みたくないってことやろ。
わては、鵠のそういうとこ、好きやよ。
[そして、好きという言葉に反応した鵠に、 重なるようにまた好きという言葉を向けた。]
なんや、かあいらしいなぁ……――
[紅く染まった頬を突いてみたり。]
(+72) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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……あれを初心と謂うんでしょうね。 幾らか見習った方が良いでしょうか。
[生まれながらに艶ごとは知っている。 経験こそなくても媚態を取るのは人食花 白い鳥が紅く染まっているのをふと見て呟いた]
(+73) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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なっ!
[同じ道をといわれれば、憎しみ浮かばぬわけがなく。 されど冬の瞳は気遣わしげで、以前のそれとはまるで違う]
…変るんだね。 人も。獣も。同じように。
[ほぅと息を吐いて、法泉の言葉に頷いた]
(+74) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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ロビン、私は造られたものはあまり好ましく思っておりませんので。
お前はお前のまま、傍に在るといい。
[花の言葉に僅か目を細めて、白鳥を見やり、また視線を戻す]
(+75) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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[同じ道をと言っても昨夜の話。 それ以上は告げず]
利用して謀る気で近づいたのに 主さまがあまりに心深くいらっしゃるから。
[同じように変わるのか 己の変化については頷いた]
(+76) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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主さま……
[つ、と視線を流し見遣る。 少し下げた眉と、薄く開いた唇。 躊躇い、音にした]
お誘いしたあの時は 笑みも仕草も、計算の上であったのですよ? お部屋に招いて頂いて ……そのような余裕は直ぐになくなりましたが。
造りもの交じりが私の顔なれば 主さまは、幻滅なさいますや?
(+77) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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…、…――
[頭が痛い という夜光へ 気遣わしげな視線を向けた。]
いたい、 まるで――生きていた頃の、ようだ。 ……人は変わる、……変わる、か…
[呟き、惑いは晴れない。 胡蝶の声に、顔を向ける]
――…、……そう、なんだろうか
[もう一度聞こえてくる声に、 視線を彷徨わせて眼を伏せた。]
…や めろ。
[困ったように頬を防御した。]
(+78) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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心深いかどうかは、さて。 私はただ、欲深いだけのような、気がしますから。
[白鳥と蝶の戯れる様子を目に映す。 やがて視線はあちらへと向いた]
どちらも。 滅びの身を向かっているように、見える。
人も獣も。
(+79) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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[冬花の声に視線巡らせ。 鵠と胡蝶の様子を見れば小さく頷いてしまったり。 羨ましいとも思うのは、どうにか心の裡のみで]
そう。それは。 良かったと、思う。
[獣を厭う思いもまだ消えないけれど。 そこには共感できるものが確かにあって。 まだ蟀谷押さえながらも、冬の瞳に小さく頷きを返した]
(+80) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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ああ。 だから、私はお前の顔をもっと見たかった。
手折ればその表情は変わるだろうかと。 手折ってなお変わらぬようなら。
どうしていたでしょうね。
[花へと向ける笑みは変わらず穏やかに]
幻滅などするなら最初から花と認めず、 ――造り物が混じるのがお前の顔なら、それもまた良しと。
今は思っておりますから。
(+81) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[夜光の頷きを見遣り、少し眉を下げる]
良かったと、そう謂ってくれるんだ。
[冬の蕾の仕草。 大分間を置いて]
ありがとう。
[瞳閉じて呟いた]
(+82) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[もう一つの気遣わしげな視線に、再び鵠を見て。 変るというのを肯定するよに小さくコクリと頷いた。 変れると思った。何かが変ったと、今でも思う。のだけれど]
邦夜様…。 違います。邦夜様のせいじゃない。
[此岸に意識が引き寄せられ、聞こえた声に何度も頭を振る]
役に立ちたいと。 まだそこから変われてなくて、間違えてしまったのです。 僕が自分で引き寄せてしまったこと。
(+83) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[無力な光が何度も何度も。 否定するように舞うけれどそれは。
此岸ではあまりに儚くて。見え難い]
(+84) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[頬を防御する表情まで、あいらしい と、謂えば照れを越して怒るのだろうか。]
わてには、そう見えるけど、本当はどうか判らんわ。 でも、急がんでもええんよ。 この先どうなっても……共に飛んでくれるんやろ?
[悪戯はやめて、真摯に告げた。]
(+85) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[法泉から言葉が返ると、ちらと視線を上げる] 試されていたのですね、矢張り。 味見だけに留まらなかった理由 一つは其れでしょうか。 ……獣は、己を造らねば 人の中では生きられません。 生まれながらに偽る術も、この身に。 また良しと、思っていただけるなら
たまには違う私もお試しくださいませ? ロビンと謂う花は、多才多芸で名を売っておりますから。
[束の間、愁いを忘れたように そう謂って笑った]
(+86) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
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[もし、あいらしいなどと聞いたら、 うろたえた後、どうしたらいいか分からず怒るだろう。]
――…、…自分で、 自分自身がわからない、のに。
……――嗚呼、
[じ、と苔色の眸を見返し]
飛ぶよ。 …それは、変わらない。
(+87) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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味見に留まらなかったのは――。 いえ。
お前の表情が、もっと見ていたかったから。
[じぃと、冬色を見詰めて。 違う私を、という言葉には少しだけ考え込むように]
それもお前なのでしょう。 なら、愛でることに変わりはなく。
白鳥と同じようにされると、少し罪悪感が沸いてしまいそうですが。
[笑う花の額へと唇を降らせて、顔を上げる。 目の端に映った白鳥の反応が、眩しい]
(+88) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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そやったら、えぇんよ。
[悩む愛しい片割れに、飛ぶが変わらないなら佳いと。 悩むだけ悩んだらいいのだと、少し身を抱き寄せた。
そして離すは、夜光の気持ちを慮ってか。 これ以上、初心で愛らしい様を、他者に晒したくないと思ってか。
紫苑色を見詰め返す、苔色は穏やかだった。]
(+89) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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…明?
[黒檀を瞬いて、主へと告げる友を見て。 その腕にある太刀に気付いてまた瞬いた]
邦夜様が求めて下さったこと。 それが何よりも幸いですと。
(+90) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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お気に召したのは、顔だけですか?
[くす、と意地悪く笑い]
内に二つ心あれど、どちらも私に違いありません。 人の心と獣のこころは、もう混じってしまいましたし、ね。
[下りてきた唇を額で受けると びく、と身を震わせ目を丸くした。 片手で額を押さえ、ぱくぱくと口を開くも言葉は出ず]
……っ
[ぷしゅうと音を立てそうなほど顔を赤くして俯いた。 間を置いて ちらり、見上げる視線は笑み交じり]
罪悪感、湧きましたか?
[そう謂って、少し背伸びして首筋に音を立ててくちづけた]
(+91) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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――…ん。
[頷いて、抱き寄せられた少しの間に 額を肩にもたせかけた。 眼を閉じるそれは、心預ける証。
離れる身体に、 ほんの少し、名残惜しげな様子を見せるのは 隠し切れなかった、いろだろう]
(+92) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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表情は、同じ顔でも心が違えば違うもの。 顔だけではありません。
心が表れるからこそ、私はお前をもっと知りたい。
[口付けへの反応に一度細い目を僅かに見開いて]
――、湧いたかどうか。 ですが、少しお仕置きが必要かも知れませんね。
[首筋へ触れる唇。 身を屈めて、冬の色を覗き込む。まだ赤い名残が残る顔。 握った手指を絡めて、逃げられぬよう腕の中に閉じ込めた]
(+93) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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[ちらと周囲を見る。 心を通わせる人達。それを見ていると]
不甲斐なさ過ぎて自分の方が憎くなりそうだ。
[表にするつもりでなかった分まで零れた。 はたと口元を両手で塞ぎ]
…ありがとう。明。
[一呼吸置いてからそう呟いた]
(+94) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
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まだ離れたくないから。かな。
[虎鉄の呟きには小首を傾げて。 答えながら、ああと思った。
言われたではないか。去年の夏の祭の夜にと。 友も、自分より此岸に近く見えても。
既に彼岸の側にある者なのだと]
少しでも長く感じていたい。 痛くても、この想いを。
(+95) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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|
そんな貌しぃへんといてや。
[離れ穏やかに見詰めた先が見せる表情に、眉尻を下げる。 酷くしとうなる―――何度か謂った言葉は続かない。 その言葉代わりに、互いにかかる糸と糸を絡ますように、指と指を交わらせた。]
―――……朧様の、望みは
[ロビンの表情を見て 「なんや、かあいらしい貌できるやんか」 と、裡で呟いた後、絡めた糸2つが繋がる先に想いを馳せる。]
(+96) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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なんや、判った気ぃするわ。 違うかも、しれへんけど……――――
[鵠と情を交わしたくなるのを耐えたのは、 朧の行く末を見守らんとしたため。
彼の人の望み――尋ねられても曖昧に微笑むのみ。 尋ねる頃には、もう、望みの切片、窺うこともできたか。 想うが正しいか、見、聴き、識ろうと、窺う対岸の世界。
――絡めた指にそっと*力を込めた*]
(+97) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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……主さまは 真顔で恥ずかしい事を仰る。
[息止まった身であるのに、未だ小細工が出来る不思議な場所 文字通り絡め取られた身はすっぽりと腕の中]
仕置きでも 下さるものなら何でも嬉しいですよ?
お陰で、先刻の重い気分が薄れました。
[視線は幾度か現世に。 夜光が向こうへかける言葉に、一つ頷いた]
――…少しでも長く 嗚呼、恐らくは皆
(+98) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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執事見習い ロビンは、手妻師 華月斎の視線に気付くと、唇の端を持ち上げて蠱惑混じる眼差しを送った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
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[夜光の声。長く。 その思いは変わらず。
いつまで――]
思いを口にするのに、恥ずかしいことなどありはせぬ。
ふむ、嬉しければ、仕置きにはならぬ。 ……。
この手を離してしまうのは仕置きにはなるか。 でもそれは、約束を違える事。
それに、私が困る。
[絡めた指で、花の細い指をなぞる。その一本一本を軟くほぐすように。 思い浮かんだ仕置きは、すべて自分に跳ね返るのだと気づいて、一つ苦笑を浮かべた]
(+99) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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[長く何時まで居られるか 人ならぬ身故に思う事はあれど]
慎み深い方だと思っていましたが ……死して新たな一面見られるとは。
[薄く微笑んで其れを隠す]
手を離されるのは、何より恐ろしい。 主さまを満たせなくなってしまう。
[指先が遊ぶ感覚に時折吐息落としながら 浮かんだ苦笑に首を傾いだ]
(+100) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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