66 【突発】世界滅亡のお知らせ。
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[それは今までの幻視とはあまりにも異なっていた。 上も下も、光もなければ闇もない。自分の体もそこにはなく、畢竟、自分という存在の境界すら曖昧で。
ただその場に在るのは、圧倒的にして根源的な畏怖。
恐らくそれは、名をつけるならば「神」なのだろうけれど。 教会が謳うような輝かしい慈愛とは掛離れた、ひたすらにおぞましく巨大な、まったく別の何かだった]
(*0) 2011/10/02(Sun) 01時頃
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この世界が終っちまうのは、俺たちが何かしたせいでもなく、この世界が悪いわけでもなくて。 ただの反復運動なんだ。更地にして、種をまいて、育ったら刈り取ってまた更地にして。そういう、反復。
[その仕組みの前には、世界の姿も生きたいという欲求も、ただの瑣末事]
(*1) 2011/10/02(Sun) 02時半頃
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[この時に見たものは、終末に関する幻視ではなかった。 精神の崩壊を防ぐために、一度堰き止められた「情報の理解」。 もつれた形そのままで留め置かれた糸玉のような情報を、ゆるやかに解きほぐしていく]
「あの存在」にとって、世界や俺らなんて何の意味もなくて。 それでも俺らは勝手に自分や世界に意味を見つけようとする。 ……もうすぐ、ぺっしゃんこに折りたたまれちまう世界だってぇのに。
[遠くから、柔らかな声が聞こえる]
なぁ、それでも、幸せだと、意味があると、お前さんは言うのかい?
(*2) 2011/10/02(Sun) 22時半頃
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世界の滅びはとても、自動的で、システマチックで、そしてとても不条理だ。
[それなのに。あぁ、それなのに]
なのになんでそこで生きてる俺らは、こんなに感傷的なんだろうな。
(*3) 2011/10/02(Sun) 22時半頃
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