270 食人村忌譚
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[集会所へと運べば、並んだ二つの死体に否応なしに現実を突きつけられることとなる。毒抜きがされたのか、あるいは食べられないとみて残った部分なのか。 形の有無ではなく、二人の死は、下手人が誰であるということは関係なく、ただその在り方だけで不可解さを残している]
ああ、 ……そうだ
[連日、血に濡れた手を拭わずに思いついたように顔をあげた]
あの豚、食っちまうか
[江津子はどの程度残っていようと、彼女を食べた豚を食べれば、それはまた弔いにつながるのではないか。屠殺にそぐう得物はないが、江津子の家に行けば、あるいは畑の傍にある小屋にいけばあてはある]
(56) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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ゆりの肉は……どうなるんだろうね。
[まだ毒のまわっていない部位ならば、食べられるのではという話も出ている。 だが、その量はそう多くもないだろう。 毒のまわった部位は、そのまま燃やして処分するのだろうか、それとも……]
あのさ、兄さんは 毒がまわっていても……食べる?
[恐る恐るに、零れた言葉。 それは、兄が己とゆり、どちらを選ぶのか、問うように。*]
(57) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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/* 本当にご迷惑をかけてすみません……。 メモ履歴を汚してしまいました。
(-54) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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―― 深夜: ―― [疲労の色のある息を吐き出して夜の縁側に腰を下ろしたとき、袂でかつんと音が鳴った。
―― 鞘に収まったままの短刀。 引き抜き、それで斬ればいいものを 鞘のまま振るわれた鈍器は>>45>>46志乃の頬を掠めはした。
袂から抜き出して眺めれば 手入れの薄い鞘がその表皮を削ったのだろう、 うっすらと朱色が表面に乗っている]
―― ――振るわんと思ったわけじゃないが ……釈然としない
[迷わず振るえ。 囲炉裏端 思い出す言葉に温度はない。 いまだ血に触れもしない――巫女の内臓は勝手場の包丁で暴かれた――短刀の切っ先は、持ち主の思いに関わらず、鞘の中でしんしんと凪いでいるのだろう。
また勝手につかった薬湯の冷めるまで、帳面をとじたまま、そうして夜が終わるをまち]
(58) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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[上げかけた悲鳴を、飲み込んだ。]
(59) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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/* 食人村なので食べてもらうのを念頭にキャラ作りしてしまったので、ロルが打てなくなってしまい……不覚です。本当にごめんなさい。
(-55) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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……やだなぁ、そんな、畏まらなくても。
[>>47“様”、だなんておこがましい、と。 そう言わんばかりに、私は笑って手を振って見せた。 そもそも、リツ以外の者が それを認める筈がない、と。そう言わんばかりに。
巫女にふさわしいのは、妹だった。 例え血が繋がっているとしても、 私が、巫女を名乗る資格など在る筈もないのだから。]
(60) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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……ところで、リツ君。 少し、頼みごとがあるんだけど。
[ややあって、大切な者たちの亡骸から目を背けた私は、 彼に向き直ったと思う。 それは、昨日の顛末を―ゆりを殺めた下手人の話を 聞いた後のこと。]
志乃の様子を、見てきてもらえないかな。 出来れば、話も聞いてきて欲しいの。
[彼は志乃と親しかった。 それなら、何故、彼女がこのような行動に至ったのか 聞き出せるかもしれない、と。私は頭を下げる。
尤も―]
(61) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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……理由はどうあれ、 『儀式』は、避けられないと思うから。
だから、最後に、話を聞いてあげて。
[彼女が人を殺したのは確かだ。 しかも、巫女であるゆりを手にかけた。
私の疑念はどうあれ、 その罪は裁かれなければならない。]
私じゃ、きっと話にならないだろうから。 だから、お願い。
[自分は未だ冷静になれてない、とか何とか言って、 彼が了承してくれるなら、その背を送り出そうと。*]
(62) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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[そして容の指示も聞こえ>>41>>42 容“様”と呼ぶ声>>47も。
頭痛の種が増える中、急に容が遠くへ行った気がした]
容、様。 そうか……容様、か。
[元から俺の傍にはいなかったのは判っているが。 昨日は掴めた腕はもう掴めそうにないのかと。
そんな身勝手な感傷も浸る余裕はない。
火の番をしなければならないだろう]
(63) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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それで志乃はどうした? その足で江津子さんまで殺したんじゃないのか?
[どちらも食べさせないような姿。 江津子さんが気を許すとしたらと男性よりも 女性だろうかと考えながら。
志乃の身体で江津子さんは殺せるのだろうか]
痛……、歳だな……。
[考えるだけで頭が痛い。 今は減毒の方に意識を優先しようと 集中しなおすために、首を回す。 痛む肩に歳を感じると独り言ちた*]
(64) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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―― 帳面 ――
当月 志乃、毒もて巫女を殺す
あくる朝、進、江津子の豚に食わるるを見つける 老翁に集められたもの 数減りて九人
(65) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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[痛んだのは肩の傷>>+6>>+7
錠の為に作った軟膏は自分の傷に使ってしまった。
痛みに眉間の皺は深くなるが、それでも肩の傷が。 江津子さんがそっと手を置いてくれているような 気がして少しだけ嬉しかった*]
(*14) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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― 畑に ―
[畑小屋に寄り、自前の鉈を手に取った。 江津子に研いだものほどの切れ味はないが、よく馴染んだ柄を撫で、麻紐を巻き付ける。
そして豚小屋に戻る途中。 ――――鬼を、見た気がした>>49]
………おぉい、志乃
[少し離れたところから呼ばわる。 土を掘るに夢中と見えれば、声は届かないかもしれない。 集会所で、ゆりを殺した下手人の名は聞いた。
まだ若い娘だというのに。 おに、と思った。人を殺した彼女を。 血に濡れ、刃物を持つ己と、どちらがよりおにに近いだろう]
(66) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/11/29(Wed) 23時半頃
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[戻ると言う弟を連れて惨劇の場から離れていく。]
ゆりは巫女だから、誰かしらは食うだろう。 確かに錠の言う通り食べられる場所は少ないから。 だから私は遠慮するよ。 私よりも親しい者に優先した方がいいだろうしな。
[それは毒の問題ではない。 愛する女から産まれた娘、嫉妬を覚えていた相手。 それでも情に絡み取られ時にはその肉を誰にも食べさせず、一人で食べてしまいたいなどと思った事はある。
だが実際に死んでみればその思いは消えていた。 所詮、あれは愛した女ではない。 巫女にもなれぬ紛い物だった女。]
(67) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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ああでも錠、お前なら。 お前の肉なら毒が回っていても食べる。 いっそ毒が回っていた方が誰も食べずに私一人で独り占め出来るからいいかもしれんな。
[そしてその毒で死ぬ事が出来ればそれはきっと幸せな事だろう*]
(68) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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[儀式なんて生温い。 巫女を―あの子を輪廻の輪から外しておいて、 自分は食われ、のうのうと罪を許されようなど、生温い。
母や弟と同じように。 炎に焼かれて苦しみ続ければいい。 弔われることも、送られることもなく。 地獄の業火にその身を焼かれてしまえばいい。]
(69) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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[首を振る。そんな恐ろしいことを考えてはいけない。 それで誰が幸せになるというのだろう。
けれども、きっと。 私は、もう、志乃の顔を見られない。 話もできない。したくない。
妹を失った悲しみを、煮えたぎるような怒りを、 どうやって沈めればいいのか、分からない。**]
(70) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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/* っかー!!!いけしゃあしゃあと!!!ってなる(定期) 容ちゃん、めっちゃ冷静 がんばれ もうちょっとだ
(-56) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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[少し落ち着いた後に、 学生らしく素直な質問が飛んできた>>*9 なるほど死体を隠す。それもあるだろう]
そうだな。 敬意って奴かな。
この村に生まれ変わらなくても良い様に。 生まれ変わって欲しい、なんて。 気持ち悪い事言われないように、 豚に食ってもらったんだが。
同じ家畜なら豚や牛や鶏の方がよっぽど優秀だからな。 [敬意を表したのは江津子か豚か。 だが他の村の連中よりも、江津子には確かに情もあったし、 敬意もあった。
それから生まれた行動が、村の中でも外でも 誰にも理解されない異端だとしても*]
(*15) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/29(Wed) 23時半頃
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それにしても、志乃も考えたな。 毒を使ってゆりを食べられないようにするなんて。
[ただ、後の事を考えないのは、人間になり損ねたか。 それとも女だからか。
男の俺には判らないから、人間のなり損ないで 勝手に結論付ける]
着眼点も良いし、覚えも応用も上手い。 石動さんをあっという間に追い抜くんじゃないか?
俺はもう追い抜かれたかもなぁ。
あ、薬の知識だけは負けないがな。
[そんな大人げない張り合いをして見せる位は まだ余裕が俺にはあった*]
(*16) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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― 翌朝 ―
[翌朝、通い慣れた集会所へと足を運べばまたも増えた遺体。 あまりに凄惨なそれに思わず顔を背ける。
豚に食い荒らされた遺体に人間の尊厳などありはしない。 何故、彼女が殺されたのか知ってはいても。 胃の中身がせり上がりそうなムカつきを覚える。]
……容さんは、進君を下手人だと言っていました。 でも彼は昨晩ずっと私と錠と一緒にいてこんな事は出来ない。
だから進君は潔白です。 寧ろこうなってくると、
[ちらりと容を見る。 彼女に対する疑いの視線を乗せて。]
私はやはり貴女が疑わしい*
(71) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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…?
[自分の名を呼ぶ声>>66が聞こえれば、口元に泥をつけたまま目を細める]
……なに?
[低く澱む声で応えて立ち上がり、口元だけじゃないすっかり泥まみれの服で呼ぶ声の主に身体を向けた。]
ほとんど食べてない、見逃してくれない?
[畑を荒らしていることは隠せない。足元にはたくさんの芋が掘り起こされて集められている。 呼び止めたのはそのせいか。それとも昨日のことか 悪びれもなく自らで伝えて彼の様子を見ようか。*]
(72) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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/* せっかくなのでかいたのをおとすかなや むむ
(-57) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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[一年前、家族を失った志乃とは、それ以前もそれ以後も多くの言葉を交わしたことはない。 時折ぼろぼろの家の前に野菜やら干し柿やらを置いたことはあるが、たいしたものでも量でもなく、おそらく親交のある誰ぞからだろうと思っているだろう、と丞は考えていた。
正しく言えば、そんなことをした、というのも芋を掘る姿を見て思い出したほど。施しともいえるそれを行ったのは、火事からさほど時間が経たない頃だけだ。 だから志乃の人となりはよく知らない。
昨日の荒ぶった様子と、今の姿と、そしてゆりを殺したという事実――現場を取り押さえたという声も聞いた。きっとそれは事実なのだろう。 それでも、その姿>>72は常と変わらぬように見えた。むしろ昨日より落ち着いている。さて、何故声をかけたのだっけ、と返事をする前に考える]
(73) 2017/11/29(Wed) 23時半頃
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ミナカタは、志乃は今どこにいるのだろうと考えていた。
2017/11/30(Thu) 00時頃
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―― 朝:集会所 ―― [男はそんな文字面を帳面に記した。 江津子の死体を見たとき、 昨夜の巫女の前とおなじように、眉根をきつく寄せ]
むなくそがわるい
[弔いもさせないように、 また生まれるを阻むように 汚された死体を前にそう吐き捨て]
食われず、“こんな”―― ――ひとのなりそこないにはなりたかないだろうに
(74) 2017/11/30(Thu) 00時頃
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[死んで、食われて巡る。 巫女とて同じこと、死ぬも生きるも、 平素あがめられるが地に落ちるも感慨はあれど、行きつくさきは一緒。蛇の巡り輪のなかだ。
だからこそ、振るった力の理由は別にある。 昨夜にふるった拳の延長は巡るを阻む仕業を見、 ―― それを、なにに重ねたのだろうか。などと、思索するのも馬鹿らしい]
(75) 2017/11/30(Thu) 00時頃
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別に。 構いはしない
食べる口も少なくなったし
[きっと、志乃はもうすぐ儀式で命を落とす。 それならば食べたいように、やりたいようにやればいい。 そんな思いもあった]
ただ、そのままでは不味いだろうに。 焼くかふかすかしたほうがいいだろう
それに ………江津子さんを弔わなきゃならんし。
[そういえば、志乃は江津子の死を知っているのだろうか。 口に出してからの疑問は、捨てておく]
俺はこれから豚を潰しにいくから 気が向いたら集会所へ行けばいい
[ひら、と手を振り、本当に芋のことなど気にもしない素振りで背を向けようとする*]
(76) 2017/11/30(Thu) 00時頃
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ん?なんだい、容様
シノ……そういえば、今日は流石にまだ来てないな
[集会場を見回すがシノの姿はまだ無く]
儀式か。そうだな なんでかあいつは間違えちまった 間違ったなら正してやらないとな
了解、それじゃ行ってくるよ [容様に頷くと、その場に居た他の人たちにもそう告げてまずはシノの家へと向かう]
(77) 2017/11/30(Thu) 00時頃
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[聞こえてくる二人の会話。 まるで異国の言葉でも聞いているような心地だ。
確かに手を貸すと言ったし、そのつもりでいる。 そのはずだが二人と己の間に深い溝が存在しているよう。]
敬意、か。 豚に食わせる事が敬意なのか。 私には少し理解出来ない。
この村に転生させたくないのなら、燃やしてしまえばよかったのに。
[豚に食い荒らされた遺体は確かに凄惨ではあったけど。 まだ可食部分は残っている。 誰かが弔いをしようとするのなら、それを食べる事は可能だ。]
(*17) 2017/11/30(Thu) 00時頃
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