191 忘却の箱
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/* みんなのログ見て涙が止まらん
(-27) 2014/09/08(Mon) 13時半頃
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[ビニル傘。] [褐色の肌。] [警棒と怒鳴り声。]
––––––…。
[チワワの遠吠え。] [角の向こう。] [雨。]
…ぼく、は……
[金網が無い。] [壁にぶつかる打撲音。] [飴。]
…………どう、いう…
(100) 2014/09/08(Mon) 13時半頃
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泥と混じったビニル傘。至る所に飛び散るくっせぇ泥。 硝煙の臭い。音も無く流れる赤。二度と上がる事の無い、項垂れた男の頭。 どれもこれも降り頻る雨が洗い流すどころか、ぐちゃぐちゃに嬲る。
怒りの気配を背後、入り組んだ路地の向こう側から感じる。 振り向かなくても解る。犬は大抵うるせえから視界に入れんでも解る。 問題は犬の飼い主の方だ、鉱脈潰し、俺等みてーなのは邪魔だかんな。 顔でも割れて余裕があんならブッ潰しに向かってくるわな。 ツラを見られん様、ボロ上着を深く被って大股に歩き出す。 走り逃げるなんて事をしたら俺がナニかを殺りました、なんて自白してるよーなモンだ。
路地裏から、大通りへ。臭ェ貧乏野郎共の濁流。 道ド真ん中の水溜りがしこたま練られ衝かれて泥が踊る。 その中に紛れ込み…ちょいと大袈裟に背を丸める。でか過ぎる図体にゃこーいう時難儀するもんで。
(-28) 2014/09/08(Mon) 13時半頃
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先程、仕事を終えた路地裏からは騒ぎ声と悲鳴が聞こえる。金属の擦れ合う音。 誰かその辺で立ち尽くしてたルンペンか何かが。罪を代わりに被ってくれたかな。 最近のルンペンはどうもアホっぽい。 護身用に銃なんぞ、持ち歩いてちゃあ 『そーいう疑いをかけられる』ってモン。 雑踏に身を任せ、暫く流れてるうちに、ほぅら、撒いた。 金網がしこたま食い破られ、機能していない境界線をわざとよろめきながら越え…ん。
俺は何処へいこうと…いや、あれ? 帰る…どこへ帰るんだったか…?
滑り台の上で、ガキが手を振っている。 『ここ』で待ち合わせだよ、とふざけて斜面に飴を置いて。
(-29) 2014/09/08(Mon) 13時半頃
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[–––––ばつん。
パック飲料を踏み弾けさせた様な音がして––––目を覚ます。 左肩に何かばさばさと邪魔な物。手で探ればそれは呆気なく落ちた。]
何、これ。
[花弁。百合類と似た大きな…… だが、魚のヒレに近い、筋を持った半透明。 黒いぶつぶつとした斑が微かに入っていた。 咲いた傷口からは血が滲んでいる。 身体から分離した5枚の花弁を眺める顔は、少し複雑。]
………何の記憶…だろ。
[明るい記憶は明るい色に。 哀しい記憶は哀しい色に。 濁った色はきっと、ロクな記憶じゃあない。 じゃあこれは何だ。床からはがした粘着テープ、みたいなこれは。 まじまじ眺める花弁が風に揺れる。己が外に居る事を悟る]
(101) 2014/09/08(Mon) 13時半頃
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[只でさえ量のあまり無い記憶を、眠気の残る頭で手繰る。 きちんと残っている、断片と断片を繋ぎ合わせながら。
飴。優しい子。ペラジーさん。滑り台。待ち合わせ。 パンの耳。間違ってる。フレーク。ペン。 ミシンの向こう。扉の前。シーシャさん。 手を握る。先生。案内板。角を右に。図書室。 僕と同じ、名前のシャツ。ヤニクさ…ヤニク。 角砂糖。割られるピーマン。 左袖。魔法使い。赤い光と『魔法使い』の腕。
順番が間違っている気がする。丁寧に整理する。 『記憶』が正しい関連性を得る。流れを復活させる。 そうだ、朝ご飯が、遅くて。食べきれない、昼食を鳥にあげに来た。けど…]
屋上…中庭の方が、近い、のに……
[スティーブンに促され、覚えようと凝視した、案内図。 自室から余り距離は無い中庭に何故行かなかったのだろう? 中庭の方が陰は多いのに。日光は余り浴びると、ふらつくのに。]
(102) 2014/09/08(Mon) 13時半頃
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[ベンチを見下ろす。 包んで来た食事はもう残っていないが。 あれ、と首を傾げた。
片方だけのスリッパ。誰の物だろ…随分使い古されている。 持ち上げて、縫い目を撫でる。思い出す。 これの持ち主は、苦笑いをしていた。 ……大きな蕾が、足首に。]
…預かったんだっけ?
[『ばつん』。 絶たれた様に…記憶が喪失している。 何処でそのやり取りをしたのか。いつの事だったか。 思い出す事が、出来なかった。辛うじて思い出したのは、先生の微笑み。]
…傍に、先生が居たかな。 この人の居場所…聞こう。あと、は…
[手元で花弁が揺れる。乾いた音だ。薄い、花弁だ。]
(103) 2014/09/08(Mon) 14時頃
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[もう一度、備品室に行こうか。 先に先生を探しに行こうか。 決めあぐねるが、少しの肌寒さを感じて荷物を纏めると、 足早に屋上の扉へ向かうと階段を降りた。 ズボンやシャツが僅かに湿っていて、風が吹く度に寒い。通り雨でも降ったのだろうか?
屋上にはもう、鳩の一羽も居ない。 フレークの一欠片も、残っちゃあいない。
スリッパを右手に、花弁と手提げを左手に。階段を降りる。 踊り場で消化器が倒れているのを見つけて、 危ないなあ、なんて呟きながら。 腰をかがめて元の位置に戻した。]**
(104) 2014/09/08(Mon) 14時頃
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─回想・勿忘草─
[世界に蔓延する病──勿忘草病。 自身がそう宣告されたのは、念願叶った舞台での演奏の一週間程前だった。
まさか自分が? 診察室の中で瞬きを数度。後につり上がる唇は疑問を投げかける。]
『冗談だろ?』
[手首に腕時計。指し示す時刻はカチコチと正常に時を刻んでいるというのに。
──カチリ。
重なる秒針と、長針。 完成されたパズルがばらばらと崩れる音を遠くで聞いた。]
(+9) 2014/09/08(Mon) 14時頃
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[問いかけに対して医師はどう答えたか。 あまり覚えていないのは心に与えた衝撃が大きかったせい。
自身の容態は男が望む望まないにしろ、家族に伝えられた。
膝を折る母。机に肘を立て顔を逸らす父。状況が飲み込めずただ顔を歪めて泣きじゃくる幼い妹。
何と声をかければいいのだろう。 誰に問えばいいのだろう。
答えは何処からも、誰からも伝えられることなく。
ただ止まぬ歯の音を止めるために、唇に噛み付くしか出来なかった。]
(+10) 2014/09/08(Mon) 14時頃
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[──それから。
友に連絡をした。 皆最初は信じなかった。冗談だと乾いた声で笑っていた。 だが、それも鳴り止む。現れたのは沈黙。
肩を揺さぶられる。 嘘 冗談 やめてくれ 否定を 望む声が頭の中で反響する。
滲む視界。張り付いた喉から発せられた言葉。]
『こんな夢は望んでいない。』
[全ての音が鳴り止んだ。]
(+11) 2014/09/08(Mon) 14時頃
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[一度散ってしまった花は再び咲くことはない。 地に落ち新たな命を芽吹かせるために眠りにつくだけ。
赤いイヤホンと、ギター。 手紙と写真と、日記。]
『どうか 忘れないで。』
[友と父と母と妹と交わした約束。 だから受け取った。 綴った。日々のことを。 忘れてしまっても、また思い出せるように。]
(+12) 2014/09/08(Mon) 14時頃
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[だけど、気付いてしまった。 思い出す前の俺と 今の俺。 今の俺は俺ではないのだろうか。 俺は一体誰なのだろうか。
はらり。 紙面に落ちるもの。 花の香りと頬が濡れて。
断線したイヤホンから伝えられる音は、無音。
聞きたくないから聞こえない。 泣きたくないから泣けない。
嘘は真実へ。塗り替えていかれる。
記憶は散る。花は揺れる。 全てを無かったことにしようと。
同じように 肩を揺さぶられてしまうまで。 淡い頂点の花は、記憶を確かに吸い取って。 *瑞々しく揺れていた。*]
(+13) 2014/09/08(Mon) 14時頃
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[相手がポケットにビスケットを仕舞うのを見届ける。 診察室へ向かうのを促したのはその後のことだったか。 診察室行きを承諾してくれた相手に、内心胸を撫で下ろした。]
患者の経過を一番把握しているのは、先生だからね。 見せるに越したことはないよ、きっと。
[そのまま二人して診察室へと爪先を揃えただろうを 少女は右、男は少女に歩を合わせて左を歩きながら。
道中、珍しく口数少なになりながら少女の右目をチラチラと見る。 暫くして、相手の口から出た言葉>>94に、時が止まった。
どうにかすぐに歩き出して、口元も笑おうと努めていたけれど。]
……僕らは今から診察室に行くんだよ、ペラジー。 君の右目の花をスティーブン先生に診てもらう為に。
(105) 2014/09/08(Mon) 18時頃
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迷いそうなら、診察室まで手でも繋ごうか。
[何だか無償に恐ろしくなって、男は少女に手を伸ばす。 掴んでくれたのなら、決して離れないようにキツく握り締めて、少しだけ少女の先を歩いただろう。
(Parsley, sage, rosemary and thyme…)
どこかから歌>>86が聞こえた。 勇気にも行動力にも真実を見出せなかった男は、ただ、少女に手を投げ出した。]
(106) 2014/09/08(Mon) 18時頃
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―回想・タイムの記憶―
[彼>>87>>88の口調は快活で、彼自身を蝕む病に対して敵意も辟易も感じていないように見えた。 …可笑しな人だ。 話を聞きながら、ふと笑う。]
ブーケに、ウエディングドレスか…素晴らしいね。 式の時には、僕の分も一席用意しておいてくれよ。 紫の花に白が映えて、ああ…マーチェならきっと最高の1枚を描いてくれるだろう。
[彼は言う。 次は青だと、虹色の花壇にするつもりなのだと。
花は彼の命の一欠片でもあるのに。 そんなに生き急いで、何を考えているんだろう。 「可笑しいかな?」 笑みの奥に勇気を出せないでいる彼が居ることなんて、分かり得ない。]
ちょっと、分からない、なぁ。
(107) 2014/09/08(Mon) 18時頃
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まぁ…笑えないよ。
[眉尻を下げて微笑んだ。*]
(108) 2014/09/08(Mon) 18時頃
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/* クリスさん大丈夫かなぁ… あ、あと…誤字…誤字してる、ごめんなさい…!
診察室にペラジーちゃんを送り届けたら、シーシャさんと二人きりにするか、そのまま見届けるか… 二人きりの方がシーシャさんの傷が抉られるような ううん…もっと人の目線に立った動きできたら…
(-30) 2014/09/08(Mon) 18時半頃
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―回想・中庭―
[怒りだけが記録されている、その男の誘い>>2:138には、乗るはずもなく。 まして、人の仏頂面を残そうというのだから、本当にその気がしれない。 それでも、空白を埋めたい、という言葉に一瞬考えはするものの。]
…だとしても、一緒に行かなくてはいけない義理はないわ。 巻き込まないで!
[ぷぃと、顔をそむけたまま、拗ねた反応しか返さなかったことを後悔することになるかもしれないことには、思い至らない。]
(109) 2014/09/08(Mon) 19時頃
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[うん、と頷いてから歩き出す。 いつも通りの歩調。そこに不安や恐怖はない。
男が自分と並んで歩いている。 ……さっきから一緒にいたから一緒に歩いているのだろうけど。自分達はどこに向かっているのだろう?一緒に歩いている、今、このとき。その前は……
そうして口をついて出た疑問>>94。 一瞬、相手の動きが止まる。表情もどこかこわばったように見えて>>105。そして、行き先が告げられる。]
診察室。そっか。先生の所に行く所だったんだね。
[納得したように、こくりと頷く。]
(110) 2014/09/08(Mon) 19時頃
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うん。手、繋ごう。 その方が、安心だもんね。
[迷いそうなら、と差し出された手>>106。 疑問もなく、左の手でその手を掴む。 そう言えば、ヤニクはこっちの手しかなかったんだ。 なんて。ぼんやりと、思う。 手の甲の花はくしゃりと潰れ、それでも咲く事を止めはしない。
男について行くように歩いて、やがて診察室に辿り着く。 手は、繋がれたままだったろうか。 その背について行くように、部屋の中へと歩を進めた**]
(111) 2014/09/08(Mon) 19時頃
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-回想・パセリのざわめき-
は―――やりたいこと、ですか。
[声に戸惑いを隠せない。
男は矢継ぎ早に言葉をつづける。>>56 どうやら発症者である男自身が、己に対して何かを。]
それは―――あなたの体を傷つけることですか?
[いくら相手が一度その研究をしていたとしても、その体を傷つけることは許すことは医師として許せなかった。 何よりも―――その声には、どこか……救いを求めるような。]
……空きはありますので、では―――
[入院の手続きを口頭で伝える。足りないものは郵送でも、手渡しでも。 等しくここは、そのためにあるのだから。]
(112) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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/* ヤニクさんとセシルさんのやり取りがとても好きです ペラジーさんとヤニクさんもほのぼの切ない しかし体調不良の方々大丈夫でしょうか 心配
(-31) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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[一人中庭に残された彼女は、待つ。 待ち続ける。
約束を、叶えるため。]
…まぁさん、遅いなぁ。
[忘れちゃったのかな、と通常続く言葉を、呑み込む。 忘れる、その単語を、口にしたくなくて。 仕方ない、ことなのだけど。
本来なら、この病気の自分たちは、約束なんてするべきじゃないのだろう。 守れないことが多々あるのだから。 けれど、それでも約束をしたくなるのは。 忘れたくない、その願いに尽きる。 定められた運命に、逆らおうといわんばかりに…]
(113) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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[そうこうするうちに、またまどろんでしまったようだった。 気づけばだいぶ傾いた日が、赤くやさしく差し込んでいる。 一人きりの中庭。 まぁさんが来ていれば、きっと起こしてくれたと思うから。 たぶん、来てない。
ふと、手元を見れば、覚えのないリンゴが一つ。 無意識に、口に運んで気づく。 あぁ、これも、きっと。]
…部屋、戻らなきゃ…
[ぽつり、呟いて、ふらりと立ち上がる。 大きく膨らんだ髪を通り抜けた風に、白い花弁が混じった。*]
(114) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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[壁に飾られた絵を見つめる 色鮮やかな花々は まるでひそひそ囁きあってるかのようで]
…中庭、かしら?
[見覚えのある花もそこに 薄紅色をした花を咲かせる大きな大きな桜の木 白い花を咲かせる、林檎の木
林檎は故郷でもたまに見かけたが 桜はここで初めて見たのを覚えている]
(115) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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[そういえば、廊下を歩いている時>>113 金色の髪の女性がひとり中庭にいたのを思い出す
名前はもちろん、意識からすでにすり抜けて 顔はどうにか覚えているくらい
そして、そばに大抵誰かが
顔には笑み、唇にはいつも歌かおしゃべり 記憶の欠落から、そんな像が作られる
キラキラとふわふわと 妖精とはああいう人物こそ相応しい
きっと、そう──少なくとも自分ではない]
(116) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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-回想・薔薇園の-
今日から、ここが君の部屋だ―――
[少女が部屋に入るのを見て、その左手をもう一度見やる。 一見どこにでもいる少女。しかしその腕には薔薇の茎蔓がしっかりと絡みついていた。
先ほどの診察で言っていたことが確かであれば、おそらく左手首を中心に薔薇が育っている。 それも―――かなり長期間。]
―――もし不便があればいつでも声をかけてくれ。
[彼女の母も、連れてこれたらよかった。
少しだけ薔薇のとげが刺さったような痛みが、心に走った。 写真で見ただけの美しい薔薇の彫像が、刹那、彼女にダブって見えた気がした。]
(117) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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-診察室-
―――ああ。
[掠れた声が声帯を震わせる。
マーチェは、その年齢から進行はゆっくりだったけれど、確かにいつどうなってもおかしくない状態であった。 セシルの言葉にすべてを悟る。
恐らくは――この病に侵された全ての人と同じく――その人としての生はきっと安らかで。]
ありがとう。
[横をするりと通り抜けるセシルの背に声をかけ――シーシャの頭に触れる。 まるで泣きじゃくる子供をあやすように。
花が、揺れ。]
(118) 2014/09/08(Mon) 20時頃
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[長いため息をひとつ
腕の蔓には刹那、新たな蕾が現れ 瞬く間に咲いて消える 金色と見まごう濃い黄色の花が
ため息と共に空気に溶けたかのように
しかし、それに気づかないまま 開かれていなかった物語を読み始める]
Parsley, sage, rosemary and thyme…
[それは古から伝わる魔除けの香草 妖精の騎士のバラッドから作られた古い唄に 織り込まれた恋心を裏返し、遠ざけるための呪文**]
(119) 2014/09/08(Mon) 20時頃
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