315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】
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[仄かな燈の夜光虫は、同胞を歓迎するように男を囲みさんざめく。 集っては記憶の中の『 』のように振る舞い、掴もうとすると淡くほどけていく。
渇きに苛まれていた、生きた時間。 紅い果実を食べ過ぎて夢想と現実の狭間に陥りながら、一つの疑問が生まれていた]
(-16) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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[幻覚を見せる毒があるように、『 』は宿主を操るため寄生種が作り出した架空の存在なのでは? 自分は、寄生される以前の自分は、本当に実在していたのだろうか。 存在の根底が、足元から激しく揺らぎだす]
(-17) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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『死なないで』 と彼女は願った
『生き続けろ』 と寄生体は急き立てる
『私をあげる』 と彼女は身を捧げた
『お前をよこせ』 と紅い蔦が内側を這い蝕む
『一つになるの』 と彼女は血の味を刻ませ
『もっと貪れ』 と更なる獲物を要求する
(-18) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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[『ジャルダン』と呼ぶ声は
己の記憶の中の彼女なのか 彼女を擬態する寄生主の命令か
どれほどの 記憶が 思考が 情動が 枯れかけた身にこびり付いているのだろう]
(-19) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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[無数の光で象られた輪郭に向けて、愛しい恋人にするように語りかける。 彼女が実在の人物でないならば――神を自称する墜ちた男よりもずっとずっと、狂わされていたのは自分の方]
(-20) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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[だから、搖蕩う光の群と同化する前に、思い出せる限りのことを心に浮かべよう。 それが荒唐無稽な、異形の見せる幻影であったとしても*]
(-21) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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[もう生きてる理由なんて──、
絶望感と戦いながら、傍らのマリオを見た。 不安そうに見上げる顔。>>31 それまでになく近くでじっと覗き込むと、 澄んだ子供の瞳がそこにあった。
不安混じりだけど、 希望を捨てたくない眼。 遠い昔、望遠鏡で覗き見た遠い星のような 潤んだ光──
昼も夜も薄暗い、奇形生物だらけの世界で それは唯一守らなければならないものにさえ 思えた。]
──マリオ…
(33) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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……大丈夫。 俺はしぶといんだよ。
[3つの皿を器用に腕に乗せて、卓へ運ぶ。 ずっと立ち尽くしていたフェルゼに声をかけた。]
フェル…
[彼の顔を真っ直ぐ見たのは初めてだっただろうか? 白い眼差しの奥に、何か小さなものが回っている。 ──歯車だった。
彼は、時計塔のように、体内に歯車を飼っていた]
(34) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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[自分の身体が運ばれていくのを、>>11 横たえられてシーツをかけてもらうのを、>>27 不思議な気持ちで見ていた。
自分はここにいるのに、そちらはただの抜け殻なのに。
自分の残したものが迷惑をかけているのを見ると なんだかとても申し訳ない気持ちになった。]
[誘われるままに厨房へついていく。ラルフにもマリオにも、フェルゼにも、私たちは見えないのだろうけれど。
空いている椅子に座って、まだ生きている人たちの様子を見守る。 願わくば、この優しい人たちの行く末が明るいものでありますように、と祈らずにはいられなかった]
(+29) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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[男の本名はやたらと長い。 百年以上続く伝統の果て、貴族の名家の一粒種。 皇子の乳兄弟として睦まじく研鑽し、将来片腕となるべく英才教育を受けた腹心の忠臣。
対する彼女は爵位を持たぬ家庭教師の孫娘で、第一印象は『ヘンな女』だった。 化粧気もなく、社交辞令や権謀術数を解さず、ただキラキラとした瞳で虫を弄り回したり、棄てられた雛鳥を育てたり、薬草を独自ブレンドして茶を振る舞ったりする、生粋の変人。 毒茸の見分け方から蜂の巣の採り方、解明されていない獣の習性から虫たちの奇妙な生態まで、庭園で馬場で狩猟用の森で、微に入り細に入り説かれたものだ。
(――その知識の末端に、今までかなり助けられることになろうとは)
周囲に居ないタイプだったから、面白がって付き纏ううち、それはいつしか恋心へと変わっていった]
(-22) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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キュオオオーーーン
[どこかでエンジェルシイラの声がする。 思わず後ずさり、マリオが居れば手を取った。
先程のフェルゼの言葉が頭に響く。 "なんだか、もう、終わりという感じがしています。"]
フェルゼ……お前は… ……そうか。
(35) 2023/01/05(Thu) 23時半頃
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ラルフは、最後に何を見ただろうか?*
2023/01/05(Thu) 23時半頃
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[フェルゼの白い白い眼の中で 歯車がぎりりと回る音が
何か、恐ろしいものの予兆の様に 周囲に、響いた]*
(+30) 2023/01/06(Fri) 00時頃
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/* 幽界オンだからフェルゼには何らかのカタチで オレらが見えてるんじゃと思ったり 光とか?
(-23) 2023/01/06(Fri) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/06(Fri) 00時頃
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なんかフェルゼ爆発とかさせようかと思ったけど、さすがに自重したw ほらもうすぐアレだし! というわけでフェルゼ投票で!
(-24) 2023/01/06(Fri) 00時頃
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/* 彼女は 議事キャラの誰かを モデルにしようか と思ってたんだが なんかピタッと ハマるチップがなくて
学者肌 研究家気質 ちょっと年上のおねーたまで モサくて 田舎者で 純朴で ゲイルとケイトとベッキーを足して三で割ったような (つまり眼鏡) レナータでもよかったかな……
(-25) 2023/01/06(Fri) 00時頃
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ジャーディンは、エンジェルシイラの咆哮が、世界の軋みのように聞こえた*
2023/01/06(Fri) 00時頃
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