258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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[にしても、なんでこんな事になったんだ、と思う。 季節外れの曼珠沙華、その緋に惹かれたのが運の尽きだった、とでも言うのか]
……つか、あん時真面目に聞いときゃよかったか……。
[いつだったか、一緒に秋の風景を撮りに行った時。 緋を好んで撮る自分に、呆れたように言われた言葉が蘇る。
『龍を故郷に連れてったら、簡単に呼びこまれそうだなあ』
何の事だと首を傾げば、昔話を思い出した、と言われて。 どこか遠くを見ている視線に、それ以上聞いていいのかわからなくなって。 結局、それ以上は聞けずじまいで]
(43) 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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[そんな、ちょっとしたやり取りが現状に繋がるなんて。 当時は思っても見なかったし、今だってそうだ]
……ぁー……もー……。
[ちゃんと聞いときゃよかった、と。 過ったそこから芋蔓式に、大量に積み上げてきた『後回し』の記憶が引きずり出されてきて。 苛立ち紛れに、がしがしと頭を掻いた]
(44) 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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……帰らねぇと。
[このままここにいたら、ずるずると引き出されて来る後悔に飲まれそうで]
……帰って、ぶつけねーと。
[それを積み上げる元となった人にぶつけないと、本気で病みそうだった。
……元々、こんな無謀な自転車旅に出たのは、もやもやが溜まり過ぎて精神がヤバくなりそうだったから、それを晴らすためだった。 それなのに、現状は気づかなかった分までもやもやを引きずり出して、息苦しさを高めてくる]
(45) 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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……このままじゃ、いらんねぇ。
[なら、どうするか、どうすればいい。 この状況から逃げるには、逃げきるには、どうすればいい。
じっとしてはいられない、これは『鬼ごっこ』だ、という認識はあるから。 なら、どこへ、どう動く、どう『逃げる』。 考えろ、『逃げる』のは、得意だったはずだ──昔から。*]
(46) 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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/* 突発飛び込みで裏もなんもなかったんだ、が。
どうにか背景が埋まって来たんで、明日のあれこれも頑張れそうである(
ここら、ライブ投げ合いで縁故つくれたのが大きいわー、うん。
(-35) 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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[空っぽな前向きさも追い風さえあれば身を持つもので、彼女の>>23声で鼓舞される。自己への暗示はやっぱり人の声の方が、より強くなる。本心であるかどうかは、いいのだ。希望を抱いて勇気を貰えるから]
甘いの?……ああ。 うん、……色々とありがとう、おもんさん。
手水舎への誘いは素直に頷いて、それから飴を受け取りポケットへ。この人には助けられてばかりだ。出たら何かお礼をしないといけないな、と少しだけ前向きになった心持ちで、へらりと笑いかけよう]
(47) 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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……にしても、前に人が居なくなったのってもう随分と前の話だよね?ぼく、もしかしてとんでもない時に来たのかなあ……。この辺のこと、さっぱりわからないから観光としては悪くないけどね。
[……それからアキくんと手水舎へ向かえば、そう遠くないそこにはすぐに着くはずだ。道中、そんな風に他愛ない話をしながら彼の隣を歩く。応えてくれるかはわからないけど、お話をするほうがお互い幾分か気が紛れるは筈だ。 何事もなく手水舎につけば、しかしそこにある筈のない水筒に気がつくだろう]
……?なんだろう、忘れ物かな。
[ひょいと拾いあげれば見覚えある?と連れ立った子を見るだろうし、怪訝な顔もするだろう]
(48) 2016/11/19(Sat) 21時半頃
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[けれどそれ以上に胡乱な顔をさせるのは直後かけられた声>>40のほう。えっ、どちらさまですか。なんて感情はきっとありありと浮かんでいる筈、首を傾げてゆっくりと迫ってくる誰かをきょとんと眺めていた。 ……妙な前向きさが警戒心を確かに鈍らせていて水筒を握りしめたままで接近を咎めようとはしない]
……アキくん、知り合い?あの人……誰?*
(49) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/19(Sat) 22時頃
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─手水舎─
[御門さんに見送られて、わたしとネリエルさんは手水舎へ向かった。 道すがら、周囲を警戒しながらも、ネリエルさんは気をつかってくれたのか、わたしに時々話しかけてくれる。 気さくな口調が、重くなりそうな気分を救ってくれる。 言葉を返しながら、優しい人だなと思った。 ほどなくして手水舎に着く。 周囲に誰もいない事を確認すると、わたしはすぐに水のある方へ向かう]
…あれ?
[そこにあるはずの、柄杓が見当たらない。 辺りを見回すと、少し離れた場所に落ちていた。誰かが使った後だろうか。 そちらに近づき、柄杓を拾う。すぐに戻って、早速水を使う。 手を洗い、水を溜めて口を漱ぐ。仰向けになってうがいをした後、柄杓に掬った水を飲みほした]
…────、はぁ…。
[柄杓から顔を上げ、ようやく一息吐く。いつもの習慣で袂に手を突っ込んだが、そこにはいつも通り手拭いがあった。 それを取って拡げて、手と口元を拭う。手拭いから顔を上げた時に、わたしは”それ”を見つけた]
(50) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[その時、ネリエルさんも同じものを見つけたらしい]
それは、祥子さんのだ。
[それには見覚えがあった。 ネリエルさんに手を差し出して、それを受け取ると改めて確認する。 間違いない。 あの時、わたしにお茶を分けてくれたのと同じもの。さっき、遊戯が始まる前にも同じものを提げていたはずだ。 ということは、祥子さんはここへ来て、これを置き忘れたのだろうか]
持って行ってあげないと。
[そういえば、祥子さんは今どうしてるだろう。 鬼に捕まってないだろうか。鬼ではない大人と一緒ならいいけど、もし一人ぼっちでいるなら、とても心細い思いをしているかもしれない]
(51) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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…探さないと…。
[あまりここに留まってもいられない。そう思った矢先に、聞こえてきた呼び声]
…───みょんこ、さん…。
[会って、しまった。>>40]
(52) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/19(Sat) 22時頃
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/* 昔利き手を折ったのですが 天気悪いからかやたらと痛くて ロルガすさまない……(土下座) */
(-36) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[悪夢を見ていた。
長い悪夢を、醒めない悪夢を。]
(*3) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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待って、ネリエルさん。
[新たにこの場に現れたみょんこさん。そちらへ近づこうとするネリエルさんの背後から呼び止める]
その人が、御門さんが言ってた”みょんこ”さんだよ。
[慌ててネリエルさんに駆け寄り、後ろから左手首を掴んで引く]
御門さん、言ってたよね…?
[”みょんこに近付くのは…なるべく、止めたほうがいいね。”>>20って。 会話の内容を直接伝えるわけにはいかず、せめて会話を思い出してくれとネリエルさんにひそひそと言葉を重ねる]
(53) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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ね、…赤羽さん…。 あの後、ちゃんと逃げられた?…籠城って、何するの?
[ネリエルさんを盾にするつもりはないけれど、大人の背後に隠れながら、みょんこさんが言った内容について尋ねる。 みょんこさんが持つ手桶、あれは一体何するものなんだろう?と注視しながら。*]
(54) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[子供の頃は、誰にも負けた事がなかったんだ。 年齢が上がるにつれて自分より上の連中が現れたけれど、いつだって最後に笑うのはあたしだった。
なんでかって?
走りに全てを捧げたからさ。若い時間の全てをつぎ込んでさ。 いつかはヒロインになれると思っていた。世界大会にもガンガン出て、日本中あたしの名前を知らない奴はいなくて。そんなあたしに見合った白馬の王子が迎えに来てくれる、そう思っていた。]
(*4) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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───だのに
(*5) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/19(Sat) 22時頃
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[どうしてあたしに誰も興味を示さない? どうして誰もあたしに振り向いてくれない?
流行の服も半端に新しくできたテーマパークにも行かず、あたしは走り続けてきたってのに。
返せ、返せよ。あたしの青春を。]
(*6) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[終わりたくない。終わればあたしの負け。
戻りたい。あの神社で勝利を掴んだあの瞬間に戻って、やり直したい。]
(*7) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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/* とにかく駆け足で落としたらやっぱり推敲が足りなくて辛い言い回しになった…
(-37) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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ヒトに取り憑いた霊は、ウツワの本心を時には誇大して曝け出す。
(*8) 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[あと20歩近寄れば、手が届く。
あと少し・・・・・・あと少し・・・・・・]
なーに言ってるの。逃げられたから、ここにいるんじゃない。 さあ、あっちに鬼が行ったみたいだよ。ここは危ない。あたしに付いて来な。
明之進君も、ネリエルさんも。
[美夜子知り得るはずのない、その名前を呼ぶ。 ほんの少し震えた手先が2人を招く。]
さあ、早くこっちへ・・・・・・
(55) 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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[そして、わたしは気が付いた。 ネリエルさんが、あの人誰?>>49と言ってる一方で、みょんこさんがネリエルさんの名前を呼んでいたことに。>>40>>50]
……。
[祥子さんが御門さんにわたしの事を伝えたように、みょんこさんもどこかでネリエルさんの名前を聞いたのかもしれない。 ただ、ここで得た疑問は無視できないと、わたしの直感が警鐘を鳴らす]
やっぱり、気を付けた方がいいかもしれない…。 いつでも、…逃げられる準備をしようね。
[ネリエルさんにだけ聞こえるように、そっと伝える。 みょんこさんは足に自信がある風だった。>>2:36 けれど、わたしもこちらの世界に来てからは、”いくら走っても疲れない小学生男子”に変貌を遂げたという自負がある]
(56) 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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……。
[みょんこさんが近づく。>>50 わたしは、ネリエルさんの手首を引きながら、詰められた距離だけ後ろに下がる。 ネリエルさんも、ちゃんとついてきてるかな]
……。
[近づく速さと同じくして下がる。互いの距離は縮まらない。 この場合、先に痺れを切らせた方が、…───]
(57) 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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逃げろ!!
[みょんこさんに距離を詰められる前に、わたしは大声を上げると、咄嗟に踵を返して駆け出した。ネリエルさんは、一緒に来たか。それとも別の方向へ逃げたか。 こんな神社、来た事ない。建物の配置なんて、分からない。 だけど、がむしゃらに駆けて角という角を曲がって、追っ手の目をくらまそうと一目散に走る。わたしは逃げ切る事が、出来ただろうか、───。*]
(58) 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/19(Sat) 22時半頃
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逃さない。
[体は美夜子のものだ。一気に加速を付ける。 面がひとりでに顔に張り付いたのは、見方によれば幸いだったか。
その下にある、文字通り鬼の形相を見ずに済んだのだから。]
滑るよ、滑るよ、さあどうする? ふふふふ・・・・・・
[水をまいた石畳へと追い込んでいく。 その先の木に登っている、龍人のいる方向へ。]
(59) 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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/* たぶん、滑らずに走ってこれたんじゃないか?←
(-38) 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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明之進は、みょんこに話の続きを促した。
2016/11/19(Sat) 22時半頃
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……取りあえず、場所、かえっか。
[止まっていても仕方ない。 なら動く。 『逃げる』事に関して回る頭は健在だったようだ。 素直に喜んだら負けな気がするが、そこに意識は回らない──回さない]
……んぁ?
[取りあえずは、と思った矢先。 こちらに誰か近づいてくるような気配を感じた]
やーな予感。
[こんな時のこんな予感は何故か当たるもの。 枝の上、いつでも飛び降りられるように身構えつつ、何がやって来るのかを見極めようと息を詰めた。*]
(60) 2016/11/19(Sat) 23時頃
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…───うわ、っと…!
[駆けている途中、どこか濡れている地面を踏んできたかもしれない。 そこでは足が滑って、思わず転びそうになる。 わたしはたたらを踏んで、何とか転倒を免れる。一度止まった足、その場で慌てて振り返ったが、追いすがる姿は認められず]
……、よかった、…ぁ…。
[みょんこさんは、別の目標へ向かったのかな。>>59 近くにその姿がない事に安堵すると、乱れた息を落ち着けようとして何度も深呼吸を繰り返す]
(61) 2016/11/19(Sat) 23時頃
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……ここは…?
[どこだろう、境内の中であることは間違いないはずだが。 これまでに見ない光景。ここが、神社の裏手と呼ばれている事をわたしは知らない。
そうだ、呼びかけてみようか。 わたしは袈裟懸けに提げた水筒を思い出して、その持ち主の名前を呼ぶ]
祥子さーん
[建物の裏手に回り込む。そこに身を潜めている姿を>>1、わたしは見つける事ができただろうか。*]
(62) 2016/11/19(Sat) 23時頃
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