194 花籠遊里
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/* えぇ〜、毒を孕んでる〜? なんのことかな〜?
目指せぴゅあゲス
(-24) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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愛を知り、喪った物語の登場人物(彼ら)たちは 『しあわせ』だったのでしょうか?
(*6) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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―廊下― [変な胸騒ぎはしていたのだ。 昨夜はどこか上の空で蝶の相手をし、また何時ものように紙吹雪が舞うのを視界の端におさめ。 朝焼けを見ながら眠気が訪れることは無く、そのまま過ごし。
花籠から一輪、居なくなったのを知った。
雨はあまり好きではない。 それが霧雨程度の雨だとしても。]
(25) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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── 書斎 ──
[哀しげな雨の微かな音に、僕は目を覚ましました。 『おうじさま』の接吻けなんてありません。 櫻は緩やかにその射干玉を、数度瞬きさせます。]
………さ …む ぃ。
[寝起きは直ぐに動けない体質です。 瞬いたあと、散らばる本をじいっと見詰め 表題を読むでもないのに眸を滑らせ 埃ゆるやかに舞う書斎を、暫くぼやりと視線泳がせておりました。]
(26) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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/* 着々と積まれる死亡フラグ…
(-25) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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/* そういえば墓下の発言って赤窓の皆みえるのかなー ふにゃん
(-26) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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[――以前に花籠に咲いていた"丁"という花を、己は話のなかでしか知らない。
酷く花らしい花であったとか。 同じ花の面倒を見ていたとか。 其れから、彼が何故不在となったのか、とか。
花らしく咲いていた筈なのに、籠の中に許される咲き方以外を選ぶ程に。 毒は甘く、丁を蝕んでいたらしい。
伝え聞く内容を耳に、己は彼の名を真似る事にした。 他の花達はどのように感じたかは知れない。
唯、花主様へのささやかな反抗であった事。 子供じみた本心は、誰にも明かした事は無い。]
(*7) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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悪戯事と言うには到底及びませんが。 ふふ、ヘクターさんに認めてもらえたのなら嬉しい限りです。
[家庭教師に勉学の成績を褒められたときのような仕方で、ヘクターの言葉>>24を喜ぶ。
まるでこの館に相応しくない笑顔を金糸雀が纏い続けていられるのは、まだ宵の暗さに染まっていないためか。 それともその微笑みこそが不幸を知らぬ生が育てた確かな甘い毒であるためか。]
では是非…ご教授願えませんか。先生?
[美しい人と謂われたのなら、 薄い瞳を嫣然と眇めて毒蛾を先達呼ばわり。
甘い毒は苦い毒に教えを請うた。]
(27) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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/* かめちゃんに会いたいもあるけど、 おうじに毛布あげにいきたいし おぼろみたいし へくべる組に突撃もしたい うーん
(-27) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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/* うーーーーーーーーーーん
(-28) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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/* いや、かめちゃんとこにはとれいる行くかなって おもうんだけど、 会わずに落ちるのさみしいやんっていうあの
あの あーでもおうじが寂しそうだ
あーーー しかしべるさん見に行きつつお返しロールあー
(-29) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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―→書斎―
[自室に籠る気分にもなれずに、どうせなら静かな場所へと足は自然と書斎へと向かう。
一度中に入ってしまえば誰の声も届かなそうな静寂。 それでも霧雨の音は微かに届いたか。
ひとつため息をついてから、適当な書物を手に奥へと向かえば。
ぼんやりと微睡む桜を見つけただろうか。>>26]
…櫻子、こんな場所で寝てると風邪をひくぞ。
(28) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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[ぼんやりとまだ射干玉の眸が宙を見詰めておりました。 窓辺から差し入る月光も、今宵の泣き空では難しく 薄暗い部屋の中から見詰める廊下は 四角く切り取られたように、蝋燭の灯で彩られておりました。
廊下からやってくる気配に、その射干玉を向けます。 何方でしょう? 薄らとした意識は、記憶に重なる陰を幻に見ては何かを紡ごうとして動きます。 けれども言の葉になることを知らぬまま ゆうるりと首を傾げて、やってきた『花』を見上げました>>28]
お、ぼろ…… さん。
[いつもほやほやとしている声は、殊更のことでありました。 見上げて、見詰めた朧月はどこか陰っているようにも思えます。]
どうか、なさいましたか?
[首を傾げては訪ねてみるのです。]
(29) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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[普段と何ら変わらぬ顔で、花は館の廊下を歩む。
昨晩、もっと、と強請った金色の蝶。>>19 彼は今日も、この花籠へと来ているのだろうか。
蝶に満足を与える事こそ花の使命と、激しさは言われるままに。 余裕の無い貌は、彼の中に果てるその刹那に。 優しさを全て取り払う等とは、きっと出来はしなかったけれど。
夜抱く熱とは正反対のように。 しとりと濡れた窓は、肌寒さを感じさせた。]
(30) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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花街遊楽覚えても、性根が捻れちまうだけだが、 お前さんは火遊び程度で満足しない性分。そうだろう?
[彼の喜悦は難解なれど、上流階級らしい育ちの良さを無下にする男でなし。>>27 彼は自身をこの花籠より浮いた存在だと判じているようだが、中々どうして、欲深さたるや一目を置かざるを得ない。
今もこうして誘い文句を遊ばせる彼に、喉の上下が収まらず。 霧雨に冷えた指先を彼に向かい伸ばした。]
夜の深さを、人の挫き方を? 止せ止せ、月のない夜に刺されちまうぜ。
[口では咎める素振りを見せながら、指先を彼の耳横について、廊下の壁へと彼を追い立てる。 静かなる軟禁は、花にする暴力的なそれでなく。 されど、対等であるはずの彼へ教える上下間。
視座の変わらぬ眼差し触れ合わせ、首を僅か傾ける。]
―――…それとも、心の遊ばせ方を? 情熱を知らず、毒に過敏なる籠の鳥よ。
(31) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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どなたか、居られるのですか?
[縦枠に背を預ける姿。 背後の廊下からはゆらりとした蝋燭の灯が、彼の『蝶』を照らしておりました。
四角く切り取られた記憶>>0:233が、一片の幻を見せました。]
(-30) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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「――…欲しい答えは決まっている癖、愚問だな。」
[ほんとうにその通りでございましょう>>230 夢と現わからぬ中に記憶が見せた幻は。]
「―――よう、櫻子。」
[蝶の羽ばたく幻聴でした。]
(-31) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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/* やっべえ興奮する。はあ。
(-32) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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― 廊下→中庭 ―
[ごつりと一際大きく踵を鳴らし、開けた場所に出たならば。 硝子戸の先に透き通る曇天を、霧雨を。唯一瞥しては湿る髪先を揺らし。 急いで来る間に跳ねた水は脚を濡らしているだろうが――そんな事は、如何でも良く。 今宵も夜に咲く淡藤が、誰にも取られぬ様にと焦りの向こう側。 館の入口にて宵闇に聲を掛けられた事は、記憶に新しい。]
(32) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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――…今日は、部屋に居ると良いけど。
[仄暗い廊下を雨音を背曲に歩むのは聊か億劫だと、自分本位に胸中を染めながら。 銀月の沈む籠の元へと視線を向け、足音を響かせようと片足を宙へ浮かせた時に出でる彼の月儚気な月>>23
何を慌てているのか、それとも気でも狂ったのか。 急ぎ足にて硝子戸を引いた彼は、夕暮れ時の霧雨の中、ただ立ち尽くし。 思わずに唇を情けなく開いてしまったことは、隠す事も無く。]
…ねェ、何してんの
[未だ呆ける頭を飾ったまま、引かれた硝子戸から焦り月を覗けば、ぱちりぱちりと上瞼は下瞼を叩く中問うた。
傘を持たぬ手は月を雨から守る術を知らずに。 肌寒さの為に一枚持って来た羽織物を脱いだならば、それを被せ様と庭先に爪先を伸ばしたことだろう。
――常ならば雲上に在り濡れることも無い月が、その躯を濡らすなんて珍しいと、心中にからかいを乗せながら。]
(33) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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どうか……?
[櫻は月を見上げ問いかける。>>29 『何時も通りの日常』を過ごす朧の顔をしていたつもり、だったのだが。 その瞳に一体何を映したのか。
覚えは沢山あるせいか、無意識に書物を握る手に力が入る。 ちらつくのは、昨日見たきりの墨色と藤色。 具体的な何かを指しているわけでは無いと分かっていながらも過るのは、何故なのか。自分でもわからず僅かに歪んだ笑みを作った。]
どうも、してない。雨の音が煩わしくて逃げてきただけだ。 ……櫻子、
[同じ年頃の花の名前をなぞったところで音は止まる。 一体何を彼に問おうとしていたのやら。
今日の俺は、何処かオカシイ。]
(34) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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/* >>0:230 でしたね! アンカー間違えましたね!!
(´;ω;)びぇ
(-33) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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……?
[これといって、何が原因で気がついたなどと明確なことはございません。 そのお顔が『何時も通りの日常(もの)』ではないように思われたのです。 この花籠にて、長きを共にしてきた『花』同士でもあります。 仲のとてもよろしかった藤之助さんならば、きっと 朧さんが謂わずとも何があったのかまで気付けたことでしょう。
『何時も』なら優雅に微笑まれるお顔は どこか歪に、歪んでおられました>>34
続く言葉も、不自然さを助長してならないのです。]
……お座りに、なられますか?
[追求するでもなく、僕はそっとソファの隣を空けました。 散らかした書物は重ねて端に寄せましょう。]
(35) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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/* おおおおおん、丁助さんがお独りだ…!!!!
あかんな、これはちょっと花主さま呼びましょう。 丁度、なにやら話もふっていてくれたのでね。 ひろうひろう。ふふ。
(-34) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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ええ。今まで知りませんでしたが僕はどうやら欲張りなようです。
[欲する前に欲しい物を与えられてきた人生の中では知りえぬ自分の一面。僕はその一面を嫌悪するどころか、むしろ益々自分のことが好きになったのだった。]
人の挫き方ですか? 僕は自分で兎の肉を捌いた事が無いのですよ。 いつも他人が捌いたものを食しています。 そしてこれからもきっと。
[姿だけで威圧感を齎す毒蛾に壁へと追い詰められても恐れは無く。>>31ただ距離が近づいたことに胸を高鳴らせるのみ。 見詰め合うには丁度良い位置にあるその顔ににこりと笑みを返す。]
心の遊ばせ方。ええその通りです。 僕には彼岸花の優しさだけでは物足りませんでした。
もっと別のものを、その奥にあるものを… そう求めずにはいられません。
[一字違いで毒に成り得る人の心の深さを。 あるいはその浅ましさを識りたい。]
(36) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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[昔々“丁”という花が咲いていた。
とかく花らしい花であった。 花の面倒もよく見ていた。 花に慕われる花であった。
そして、咲き方を間違えた花であった。
毒に根を犯され、狂い咲き。 醜く咲いた花であった。
“丁”の最期を看取った花も、此処にはいる。 何故、不在となったかの話も絶えずある。
――けれどその花手折った者が、誰であるかは誰も知らない。]
(*8) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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[廊下を進む翳がある。 濁った空気を身に纏い、濡れた体は足音も無い。 窓辺に佇む焔を見つけて、男はそっと傍へと寄った。]
“丁”。
[ゆっくりと背後に立つ。 霧雨が落ちている窓辺より、冷えた空気が背を撫ぜるだろう。]
(37) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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―回想・中庭―
[漂う煙が相手の呼吸を犯す様を、見下すような視線で眺める。いい気味だ、とまでは思わないが。 此方を見る視線は、小綺麗な花に積もる霜のようで、煙草の火だけでは寒気を催した。]
お前が悔いた所で、何も変わりゃしねェよォ……
……後悔すんのは、もっと花に溺れた時だろう。
[中庭ではなく、廊下に向かって小さく吐き捨てた。 それから藤色に向かい合って話を再開したのだったか。*]
(-35) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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/* 昨日のシーシャの行動がはたからみて意味が分からない、凄く戸惑わせてしまった丁助さんとニコラスさんには申し訳ない。 計画性無いの、ほんとに良くない。
(-36) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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……あぁ。
[櫻子が空けてくれた空間に腰を下ろして息をつき。 手に持っていた図鑑は膝の上にでも置いておいただろう。
突き詰めて聞いてこないでくれるのは、彼の正確故にか己の寡黙ゆえにか。>>35 少なくとも、長い付き合いなために機嫌が悪いわけでは無いのは見て取れただろう。
少しの間、口の中で沢山の言葉を転がす。 どれも本来なら『花』へと投げていい言葉では無いものばかり。 しかし自分一人だけでは迷路からは脱出する事はできずに、その苦悩は小さく音となり。
そういえば昔。まだ己が花としての知識教養が足りなかった頃、同じ問いかけをした事があったかもしれない。]
櫻子は、自分が『花』であった事を後悔した事はあるか?
[櫻子は、自分が今知る中で最も『花』らしい花は。どんな反応を示したか。]
(38) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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