66 【突発】世界滅亡のお知らせ。
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あんたが、ホリーを連れてきてくれたのか。 ありがとう。
[ホリーからイアンへと視線を向け、軽く頭を下げ礼を言って。 またホリーへと視線を戻し。]
…僕を、怒ってる? それとも、恨んでる?
[僕は彼女の気持ちも確認しないままに連れ出した。 もう覚えてはいないけれど、彼女の手を離したのも多分僕だ。
そんな身勝手をした僕を怒るか恨むかしても不思議じゃないからと、そう問いかけた。]
(78) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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[みんな、みんなしんじゃったのに。 涙は、ちっとも出なかった。
だって。
私も、もうすぐそっちへ行くから。]
(79) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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[髪を撫でるオスカーの手が、とても気持ちいい。 ごめんね、ばさばさの、きたない髪の毛で。]
……ぁ……。
ホ、リー?
[顔を上げると、そこには、オスカーそっくりの女の子。 だから、すぐに分かった。]
オスカー。
よかった、ね。
(80) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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[けれど、ホリーの答えを聞く前に目に入った光景に、意識を奪われた。
遠くに見えていたはずの瓦礫が、消えていた。 さらさらと音を立てるように、崩れていく世界が見えた。]
───…嗚呼。
消えるんだ。
[何もかも。
世界も、自分も、ホリーも。 そう思った時、さっきのマーゴの言葉を思い出して彼女の方を振り返り。]
(81) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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…マーゴ。世界が消えるよ。 終わりが来る。
君、さっき、僕と一緒なら嬉しいかもって言ったろ。
だから…一緒に、消える?
[そう、手を差し伸べて*微笑んだ。*]
(82) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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[さらさら さら
きこえる
とてもきれいな おと
せかいのきえる おと]
(83) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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[滅び奏でるが如き歌に、鮮やかな色の翼は天を目指すように舞い上がる。 高く高く、梢の先へ。
同じ色を持つ二人の視線が出会うのに気づいて、満足気にうなづいた。 ともにあるべきだと、そう思ったから。
もう僅かな時間しか、残されていないけれど。]
(84) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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もうすぐ、僕は消える。 そうしたら君に、逢えるのかな。
そうだといいね。
[その先は無だと、解ってはいるけれど。 願わずにはいられなかった。]
(85) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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……
[残された僅かな時間 空を仰ぎ 大樹に視線を移し ゆっくりとドナルドへ移す]
私はリンダ。 [今の今まで彼にだけは意図的に名乗らなかった きっと其れが最後の言葉になると 何処かで自覚していたから]
(86) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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あなたと過ごした時間は とても短かったけれど
[一度俯いて]
" "よ、―――ドナルド。
[顔を上げると 彼の名を確りと呼び柔らかく*微笑んだ*]
(87) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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リンダは、さらさらと足元から光の粒子のように*解けていった*。
2011/10/05(Wed) 23時半頃
牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/05(Wed) 23時半頃
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いっしょ、に?
[首を傾げる。]
私、オスカーと……いっしょ?
………。
うん。
とっても、嬉しい。
[おそらくは、今までで一番の笑みを浮かべて。 オスカーの手をとり、握った。]
(88) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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[遠く、世界の輪郭が煙る。溶け落ちる度に伸びる梢]
俺は、最後まで俺でいられるかな。
[幻視の中の存在が自分を浸食しているのがわかる。 さまざまな摂理がゆるやかに理解できてしまう]
……なんで俺だったんだろうなぁ。
[一番最後に消える、世界のひとかけら。何故自分はそれに選ばれてしまったのだろう。
そこにも意味はないのかもしれない。 それを完全に理解した時、自分は自分でなくなってしまうのだろう]
(89) 2011/10/05(Wed) 23時半頃
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[次第に身体は透き通り、輝く塵となって消えていく。
人ではないそれは、世界を終わらせるために生まれたのだろうか? それも、全て壊れて消えてしまえば、無意味なのだろうけれど。
高い高い空の上、鸚鵡は一際甲高い声で啼いた。]
(90) 2011/10/06(Thu) 00時頃
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[きえてゆく
せかいが
きえてゆく
わたしも
でも、怖いとは思わなかった。
だって───……]
いっしょ、だもん。
(91) 2011/10/06(Thu) 00時頃
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[世界は無情でも、その御使いはとても情け深いようで。 世界樹の御元に侍る彼らもまた、同じ滅びの定めを辿る。 上を見上げれば膨れ上がる若葉の中を羽ばたく赤。 世界は未だとても美しい]
……リンダ、
[告げられた名を、繰り返して。彼女の方へと手を伸ばす]
ありがとう、な。最後まで……、
[あぁ。生きたい、生きていたい。 ずっと、ずっと自分で在り続けたい]
リンダの、願い、俺は叶えてやれたか?
(92) 2011/10/06(Thu) 00時頃
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[伸ばした指先が頬に触れるのと、 彼女が崩れて消えるのと、どちらが先だったろう]
リンダ、
[傍にいたい、と。繰り返し言った彼女。 それはそのまま結局、誰かの傍にいたい、誰かに望まれたいという自分の願いで]
ありがとう。
[――…あぁ、苦しい。 なんの意味もなくたって、世界の終わりはこんなにも静かで、明るくて、恐ろしくて、そして、]
(93) 2011/10/06(Thu) 00時頃
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[マーゴの手を強く握って、笑う。
ホリーよりも世界の終わりを選んだ、その理由を忘れるまでは孤独はむしろ心地良かったんだろう。 だからホリーを追わなかった、求めなかった。
でも、理由を忘れてからは半身がいないことが辛かった。 視て探すことは出来ただろうけれど、引き換えに半身を忘れるかもしれないと思えばそれも怖くて。
だからずっと、一人でいた。 笑うことも、驚くこともなかった。
マーゴに会うまで、ずっと。]
(94) 2011/10/06(Thu) 00時頃
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[――…とても、とても愛しい]
(*1) 2011/10/06(Thu) 00時頃
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…僕も。
君と一緒が、嬉しいみたいだ。
此処で君にあえて良かった。
ありがとう、マーゴ。
君のおかげで、―――
(95) 2011/10/06(Thu) 00時頃
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