165 【突発村】bouquet
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[髭も生やして熟れてきた頃。 少女は女になり、侍らせるは幾人もの男性。
俺と友は、信頼された用心棒だった。 だった。
二人は引き裂かれ、仲違いをした。 策略を謀ったのはやはり女。
あの愉しみの表情は忘れられぬ。 年食った頭は呆けて久しい。
俺は、溺れる。依存の海へ。十年二十年。 しかしそれは、軈て身を滅ぼす毒となった――――――]
(54) 2014/03/05(Wed) 23時頃
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[何故、人が、死ぬのか。 冷たい身体。 遥もこんなふうに冷たかった。
――分からない。誰が、こんなことを。
沙綾は違う――そう?本当はそう思いたいだけ。 本当に違うだろうか?]
……。
[誰が犯人でもおかしくない。 ぱたぱたと公民館の中へ、裏口から入る。 中央の部屋へ行けば、男性の姿しかなく不安げに。]
(55) 2014/03/05(Wed) 23時頃
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誰か、が、死んでた。
[ぽつりと零すように、 その場にいる、段と朔夜と政人への報告とする。]
誰かは、わからない。 暗がりの中だったから。
多分……男の、人。 ここの裏手で…陽が明けたら、誰か見に行って欲しい。
[かすれた声で、紡ぐ]
……沙綾と、黒木は?
(56) 2014/03/05(Wed) 23時頃
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/* ぱるっくの死亡が一日目なのか二日目なのかわかんねぇべぇ(」 ふつかめ…ですよね…?
(-21) 2014/03/05(Wed) 23時半頃
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(…へぇ。殺ったのか。)
[小五月蝿い耳に突く声が館内に響く。 この女が怯えていることは明白で。 狂気を拵えた少女にどこか嬉しくなる。
―――あの女の破滅を見るようで。
さて、続くのか続かねぇのか。 匙加減は適度に深めよう。堕ちるのならば何処迄も。 俺に纏わるそれも、行き着く先はどうせ一緒さ。
どやし囃し立てる姿は滑稽だ。 部屋の向うでだんまり決め込み、顛末を待とうか。]
(57) 2014/03/05(Wed) 23時半頃
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あれ……
[ごし、と目をこすると その場にぼんやりと見えた姿は 気のせい、か。 少年がそこにいるだけ――]
……朔夜。
[少年に近づくと、大丈夫?と問うように視線を合わせるように首を傾げ、手を伸ばそうとして、先ほどナイフに触れた時に傷ついた指先と、凝血に止まる。]
ごめ、
[ごしごしと服で手を拭って、曖昧に笑った。]
(58) 2014/03/05(Wed) 23時半頃
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[不幸という湖に浮かぶ木の葉のような小さく頼りない幸福 例えそれしか救いがないとしても、ただ小さなその一点だけを見つめていられれば、掴まっていられればきっと幸せだろう。 周りから見ればそうではないとしても けれどそれが耐えられない重さに沈んでしまえば、後は己も深い水底へ堕ちていくだけだ。]
(59) 2014/03/05(Wed) 23時半頃
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[水底できっと木の葉は待っていてくれる、そう思い堕ちることを望んでいた。 それはまさに、姉を失った自分にとって追い求めるべき“光”だった。それだけを信じてここに来た なのにあの少年の言葉によって、幾度否定を叫んでも同じ場所には堕ちれないのだとそんな迷いが確かに生まれていて
光が、消えた気がした。]
(60) 2014/03/06(Thu) 00時頃
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[もう寝てしまいたかった。何も考えたくない 騒動など知らないまま静かな部屋で床に胎児のような姿勢に寝転がる。 意識が夢に零れ落ちる狭間思い浮かべていたのは申し訳ない勘違いをしてしまった女性の顔 人間は嫌いで死ねばいいけれど、姉さんに似ている人の死に顔を見るのは嫌だな、なんて]
(61) 2014/03/06(Thu) 00時頃
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……?
[じゃあ、他になにがあるのか。 不思議そうに首を傾げる少女は、きっともうじき悟るだろう。
自覚のない変化は、もうすぐそこまで**]
(62) 2014/03/06(Thu) 00時頃
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[それはもしかしたら、姉を重ねているとはいえ嫌い呪い続けてきた他者が死ぬのを見たくないと思うのは 深海のように暗く沈む青年の心の中微かな光のようなものといえたのかもしれない]
[見つけ出されるか、部屋に届くような騒動が起きない限りはそのまま朝まで起きることはない*]
(63) 2014/03/06(Thu) 00時頃
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/* もう知らぬ光の輪のRPなぞ知らぬ どうせここしか渡す相手いないしここ襲撃ちゃうしいいの!
(-22) 2014/03/06(Thu) 00時頃
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[>>41、>>42的確に言い当てて来る男の言葉に、押し黙って。男が去るのをその儘見ていた。灯里は、絶対に他者の不幸を望むことはない。それは幻聴であるだろうに――、喚び声が聞こえるのだ。]
[それは、彼女を見捨てた、あの日から]
(64) 2014/03/06(Thu) 00時頃
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朔夜、ちょっと来て。
[秘密めいた誘いの後に、がらりと押し入れを開く。 きゅっと朔夜の手を握ると、狭いけれど座布団が外に出ているので空間のあるそこに、入ろうと提案した。]
ほら、見たことない? 青い猫型ロボットがここで寝てるんだよ。 暗いのだめだったら、ごめんね。
[もしそうなら、隙間を開けて光が射すようにしよう。]
(65) 2014/03/06(Thu) 00時半頃
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――あたしにも妹が居たわ。もう居なくなったけど。
[そう言って微笑む。その笑みは作り笑顔とはまるで違う……悲しい笑みだった。]
(66) 2014/03/06(Thu) 00時半頃
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[>>47その鮮明な叫び声に少し身体を震わす。アイツを思い出すから、苦手なのだ。…大きい声は。それと共に再び目に入った彼の腕のアカが目に入って――、]
――ッ、
[頭が眩んでは言葉を発する事も出来ずに目線を下げて。だけれど、間違った事は言ってない――つもりだ。あの男に言われて気付いた、逃げてた自分と何処か、建物の奥へと消えていく青年の足元を見ながら被らせながら]
(67) 2014/03/06(Thu) 00時半頃
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[一人、頭痛が収まった後に人が居なくなった部屋に取り残されては――、動こうとして立ち上がれば、>>58声が聞こえて。]
…前に、出て行ったみたいですけど。 ……何ですか…?
[大丈夫か、と問われる様に視線を合わせられれば、それにはこくりと。唯、伸ばされた手の赤い滴に、再び記憶を刺激されて――、赤で埋め尽くされた、両掌が脳裏に焼き付いて。それは、一人を刺した傷では無い――その量]
[されど、然程今度は痛みは無く。もしかしたら彼女は手を拭いている間の事で気付かなかったかもしれない。]
…すみません、
[また、そう謝って俯いては――、手を引っ張られる感覚。何処か秘密めいた誘いに抗う事も無く押入れの前へと連れていかれて。テレビなるものを見た事は無いが、流石に其処まで精神が幼い訳でも無い――、現実は、片割れの様に夢さえ見ることが出来なかったから]
…見たこと、ないです、
[怪訝そう且つ、信じてはいなかったが。逆らう道理も無かったので促されるままに。暗いのは大丈夫、と端的に伝えて]
(68) 2014/03/06(Thu) 01時頃
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見たことない、か 最近の若者なのに珍しいね。
[押入れの中に入り込んで、朔夜にも手を貸して中へ。 そして中から扉を少しの隙間を残して閉めれば 傍の体温に、少しだけぎこちなく、 けれども優しく朔夜の身体を抱き寄せようと]
お姉さんと、一緒にここで寝るのはいや? 私は君の敵じゃない。少なくとも今はね。
ごめん――私も人恋しいんだ。 利用してるのかもしれないけど。 こうして、少しだけ一緒に寝てくれないかな……?
[そして、おまじない、というように、朔夜の額を撫でる。 軽く笑い、朔夜が途中で抜け出すにせよ、 この押入れで一夜を明かすつもりで**]
(69) 2014/03/06(Thu) 01時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 01時頃
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[>>69手を貸されながら押入れの中へと滑り込む。 軽く抱き寄せられて――、 感じる体温に、また片割れの事を思い出して]
[寒い日――、暖房も部屋も与えられなくて。暖房を付けたら怒られるから、二人で身を寄せあってた記憶。若者なのに珍しい、と言われれば、そもそもテレビなんて学校帰りにディスプレイの画面を短時間眺めているくらいだった]
……娯楽は僕達は与えて貰えなかったので、
[幼い頃。本当の父親の居た頃にもしかすると見たかもしれない。だけれど、楽しい思い出程人間、良く忘れるもので――、見たテレビまで覚えてない]
[此処で寝るのは嫌かと問われれば、女性を特に意識するでもなく。恐らく片割れと過ごす時間が多かったからだろうが。]
……構いません、
[敬語を未だ崩す事なく、頷けば。撫でられた額の感触に、何処と無くくすぐったさと、姉の様でもあった灯里の姿が重なって――喪失感で心が締め付けられて。顔が暗くなったのはこの暗闇だ、恐らく見えてはいないだろう。抜け出す気は、別段無かった]
(70) 2014/03/06(Thu) 01時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 01時半頃
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[妹がいたと、彼女はそういう。 いなくなったということは、既に。自分と―――謡と同じように、死んで。いるのだろうか。]
………ッ…?
[先ほどの光景がざわりと思い浮かぶ。 手が震えたのがバレないようにコップを置くと、不思議と怯えや恐怖は心になくて。 ただ、ふわふわとした心地。 感じたことのない感覚に何故かぞっとする。]
『すみません、気分が優れなくて……お話は後日窺っても、いいでしょうか』
[そう書いたメモを、彼女に見せた**]
(71) 2014/03/06(Thu) 13時半頃
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――夜半。公民館の裏手にて――
[木々も寝静まる丑三つ時。 影があった。その影は死体を眺めている。]
心臓を一突きねぇ。随分と綺麗じゃねぇか。上出来だ。 [男は、死体を始末した。]
(72) 2014/03/06(Thu) 16時頃
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――明け方。和室。――
グあ…あぁっ。
[大きな欠伸。乾いた舌を弄び、何度か瞬きをする。 壁に寄りかかって寝ていれば、傍には酒瓶。 震える手で握ろうとするが、はっとして、止める。
習慣を改めるのは斯くも厳しい。 愈々天か地獄か行きてぇもんだ。 躯に嘆くことはなく、朽ちることもないのだろう。]
…また一つ。そして、二つ。 冥土の土産と酒の肴にゃ丁度いい。
狂っても、人間五十年。 …そろそろ潮時か。
[つぶやきは、廃れた時に埋もれていった。**]
(73) 2014/03/06(Thu) 16時頃
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ええ、構わないわ。
それじゃあ、これもあげましょうか。
[ポケットから取り出したのは、一見すると粉薬。 これもまた粉末状の合法ドラッグだった。]
気分が悪くなったら飲むと良いわ。 極端な話、水が無くても飲める薬だから。
[そう言って微笑む。 その表情は優しい人間を取り繕っていた。]
(74) 2014/03/06(Thu) 17時頃
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『すみません、ありがとうございます』
[渡された、一見すれば粉薬のようなそれを受け取る。 風邪だろうか。熱が出て来たなら飲もう、そう考えながらその優しい笑顔は疑うことなく。]
『もう夜も遅いので、明日に響かないように気を付けてくださいね。』
[今日はもう人を殺すつもりはなかった。 だから気遣うような言葉を綴り、呼び止められなかったなら下へと降りていっただろう。]
(75) 2014/03/06(Thu) 19時半頃
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アイリスは、沙綾が降りていくのを見送った。
2014/03/06(Thu) 20時半頃
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―記憶の断片―
[瞼を閉じた、暗闇に呪租の様な幻聴が響く中で一面の赤い世界が、視えた。過去の記憶。逃げ出した後に――、片割れを裏切った癖に裸足でその儘逃げ出して。自分だけのうのうと逃げた癖に、心配で戻るなんて図々しさを抱いて、元来た道を足が痛むのも気にせず――また駆けて戻った]
[ただ、その時にはもう既に遅かったのだけれど。 …先程の頭痛で集まったピースは、頭から鼻から口から、至る所から血を流して膨れ上がった顔で虚ろに空を見つめる灯里の姿を断片として蘇らせた。…そして、傍らに虫の息で転がるアイツも。]
(76) 2014/03/06(Thu) 21時半頃
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/* ひいん、何度寝かしてたらこんな時間
(-23) 2014/03/06(Thu) 21時半頃
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―― 回想/或る少女の記憶 ―
[赤い水が、小さな体から滴り落ちる。 青ざめた顔。血の気の失せた肌。 可愛らしい声で家を華やかにしていたその唇は、きっともう動くことはなく。
ただ一人残された少女は。
やり直すことさえ叶わず、そこにいた。]
[人間なんて存在しなければ良かった。 自分とあの子以外、みんな消えてしまえば。そしたらきっと、幸せな姉妹になれたのに。]
…………あ゛、……ッ!
[けれど、一番悪いのは。
酷い言葉を投げた私、で。]
(77) 2014/03/06(Thu) 22時頃
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―――――うあぁああああああああああああっ!!!
[ごめんねと謝ることさえ、もう許されない]
[がらがらになった喉で叫ぶ。泣き喚く。]
[そして、動かないあの子に縋って消えた存在価値を求めた]
(78) 2014/03/06(Thu) 22時頃
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[それはいつか泡沫となってすり抜ける幻。]
[ゆるして、と。
封じ込めたあの日の恐怖から、目を逸らす**]
(79) 2014/03/06(Thu) 22時頃
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―時の流れは斯くも短く、廃村は夜へ―
[日が登っていく。日が頂点迄達する。日は降りていく。
逢魔が時。
衝動は昂っていく。我慢が怺え切れなくなる。血が滾っていく。思い出を蘇らせて追体験すれば、もう未練は無くなった。否、生に興味が無くなったのだ。走馬燈が終わり、後は此の世での最後の悦を望むのみ。]
あァ、 何 も戀しくねぇ 何処 も變じゃねぇ。
[肴は、あぁ、柘榴が弾けたような。 甘ぇモンで酒はいきたくねぇが、構わん、殺る。
男は寒夜空の下、 のろのろと駈け登る月を瞳に宿していた。]
(80) 2014/03/06(Thu) 22時頃
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