262 【突発誰歓RP】聖夜におうちに帰れない村
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[来た道には、点々。薄灰色の足跡がひとすじ。 26.5cmは、その間に積もった雪に、少し埋まっていた。
それに向かって、反対側から来る、同じく足跡が。 今度はふたすじ。
真新しい26.5cmきっかりと、 その隣にならんだ22cm。
同じ調子で、点々。続く。]
あ、明るくなって来た。
(19) redegg 2016/12/23(Fri) 21時頃
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[真っ暗だった空が、 厚い雲の向こうにでも白み始めるのが見えて。
子供は見上げた。
お互いかさついた手と手を繋いで、 それは、何事もなかった朝のように。
ぽつり、溢れた言葉。]
どこに行こうか。電車もそろそろ動いてるはずだし。
[家にはもう戻れないけれど。 死んだわけでもないから。と、]
(20) redegg 2016/12/23(Fri) 21時頃
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[今度はこの、小さな彼女に。
自分が何かを贈れるようになりたいと。
それは、あるいは自分が生きていること。 けれど、今の彼女にその余裕がないこと。
そのくらいのことは考えられるように、 この一晩ですこしだけ、成長して。
また、少年とも青年ともつかない、 境界線の上をふらふら、と。それでも。]
僕が、働くから。心配しないで。
[すこし。ほんの、すこしだけ。 青年のほうへと傾いて、再び。]
(21) redegg 2016/12/23(Fri) 21時頃
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[歩き出すのだ。
聖夜の贈り物を背負い込んで。
それは、はるか先。 彼がすっかりと老いるまで。
訪れるたびに繰り返される、 若かりしころの、記憶となって。**]
(22) redegg 2016/12/23(Fri) 21時半頃
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[お父さんは覚えていないでしょうけれど、などと続ける女に被せるように、金色の娘さんは口を尖らせる。
『そう?おじいちゃんならすっごいいっぱい買ってくれそうじゃん。だって、毎回毎回クリスマスになるとプレゼントくれてさぁ。 おかあさん、それで毎回毎回おじいちゃんに『こんな高いのー』て怒ってたじゃん。
あたしは買ってくれるのが何だって、嬉しかったよ。 おじいちゃん、ビックリさせよー!って顔してて、あたしもそれ見てワクワクしててさ。
……まあ、覚えてないかもしれないけどさ。』
彼女もまた何かを懐かしむような目をして言うのだ。 覚えているか、と問われてみれば……儂はそれを覚えているかもしれないし、覚えていないかもしれない。]
(23) ヨキ 2016/12/23(Fri) 21時半頃
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[だけれど、探していたものが見つかったような、ほっとした心持ちになって、儂はにっこり微笑んで言う。]
んー、覚えとらんかもしれませんなぁ。 いやぁ、すんませんなぁ。
[ははは、と笑う口の中に雪が1粒舞い込んでくる。 けれど、もう儂は寒くはない。]
(24) ヨキ 2016/12/23(Fri) 21時半頃
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[まだまだ寒い雪道を三人、手を繋いで歩いていく。 なんと話のくだらない思い出話に花を咲かせて。
もうすぐそこが見えてくる。 暖かな場所。
誰しもがそこが帰るべきところと知っているから、誰とはなしにくちにするのだ。 鍵を開けて、誰もいないと分かっている家に向かってこう言うのだ。]
(25) ヨキ 2016/12/23(Fri) 21時半頃
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*ただいま。*
(26) ヨキ 2016/12/23(Fri) 21時半頃
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/* 挟みまくり進行ごめんよ… 私もこれにて締めでございます。 久々伸び伸びさせていただきました。 ありがとうございました**
(-28) ヨキ 2016/12/23(Fri) 21時半頃
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りんと冷えた冬の朝焼けは、ひどく澄んでいた。
気付けば雪雲は遥か彼方に遠く、
何にも邪魔されぬ朝日は堂々と。
白銀に染まった世界をゆっくりと、
ゆっくりと昇りながら照らしはじめる。
目覚めた鳥の群れたちが樹上から飛び上がり、
ひぃひぃと鳴きながら横断していく。
子供達も、『サンタクロース』となった大人たちも
まだ浅い夢の中。
(#0) 2016/12/23(Fri) 21時半頃
けれども聖なる夜は明け、朝は誰にも平等にやってくる。
(#1) 2016/12/23(Fri) 21時半頃
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おーおー泣くな泣くな。 いや泣いてもええんか。 クリスマスに泣いちゃあかん法律なんざ 何処ぞにもあらへんもんなー。
[先ほどの剣幕とは真逆に、 ぺこぺこと謝り泣き始める女性。 うんうんわかるわかるで。失恋直後のおにゃのこちゅーのはメンタルがね? いやわかるんやけど、正直俺ぁ慰めのスキルにゃ自身あらへん。]
…あー、せやせや。
[何となく手の中で居心地の悪そうなペンギンの時計。 この贈り物が彼女との恋人との関係に なんかケツレツ的なアレを齎したんやろ。多分。]
(27) 通雨 2016/12/23(Fri) 22時頃
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/* 私がそもそも挟み挟まれしやすい作り方を今回しているので挟むのは申し訳ないと思いつつも挟まれるのはあまり気にしてないんだぜ……。
天声待てば良かったとやや後悔。
(-29) redegg 2016/12/23(Fri) 22時頃
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あんなぁ、確かえーっと… そ、多分あっちの橋…赤い橋があるんやけど… …の、近く……駐輪場の横。 リサイクルショップがな、あるんよ。 時々世話んなるんやけど。
そこに売っぱらっちまえばええねん。 折角ならほかすよか役に立てちまい?
[ぐい、と女性の手の中にその時計を押し付ける。 それからなお彼女の足元でてちてちとうろつく犬に しゃがみ込んでから声を掛けた]
おめさん、そこまで案内できっか?
(28) 通雨 2016/12/23(Fri) 22時頃
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[汚いまだらの名無しの犬は、 鳴き声あげず、こて、と首を傾げるだけ]
…出来んよなぁ、うん、知っとる。 でもねーちゃん一人じゃ あぶねぇもんなぁこん夜中に。
んじゃ、一緒に居てやり。 犬一匹居るだけでちゃうやろ。
[な?と手を伸ばし、犬の頭を撫でる。 犬はぺろりと自分同様に汚く汚れた手を舐める。 小さく微笑んで、男は立ち上がり。 折れたビニール傘と、散らばった小銭と。 諸々のがらくたを拾い集め、 最後にスチロール板を抱え上げて、]
(29) 通雨 2016/12/23(Fri) 22時頃
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ほな。 メリークリスマス、ねーさん。
[最後に一度だけ振り返ると、歩き去って行った。
勿論、相手に『人間と思われていない』なぁんて 夢にもうつつにも思わずに、だ。]
(30) 通雨 2016/12/23(Fri) 22時頃
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[普通の人間と俺は、対等になれん。 対等になれんから、逃げる。離れる。隠れる。]
ゆーて、もーちぃとすりゃあ朝か。 コンビニで雑誌読んでぬくりつつ暇潰すかねー。
[そういえば夕飯食いそびれとった。 道理でひもじいなぁ、とポケットの金を確認する。 1000円札が2枚。小銭がたくさん。 ひぃ、ふぅ、みぃ………………]
あ。
(31) 通雨 2016/12/23(Fri) 22時頃
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[公園の雪の上。 忘れ去られ、犬の足跡に潰れた上、 しけてふにゃふにゃになった諭吉の顔は、 なんとなく、泣き顔に見えただろう]*
(32) 通雨 2016/12/23(Fri) 22時頃
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/* 眼 鏡 拾 っ て な い
すっぽぬけ地点と眼鏡ガチャーン地点は きっと違うだろうなあと思った結果がこれでした ベッキーさんお待たせして申し訳なく!
おじいちゃんとおばあちゃんっこ、 二人とも探し物が見つかってよかった、よかった[ほわわ] 天声はちょっと投稿見えたので落とすのストップしてました。遅くなってごめんなさい!
トレイルさんのお姿が見えないのが少し心配なので、 延長1ぽちのみさせて頂きます。 ですが皆様、ご予定の村に入ったりどこか別のイベントなどこなして下さって構いません。 なんせ明日はクリスマスですから! 楽しんで!!
(-30) 通雨 2016/12/23(Fri) 22時半頃
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/* 延長確認しました。 お疲れ様です。
そして、天声は、難しい。 ですよね、早漏ですみません。
じいちゃんとは勿論ですが、色んな人と絡みたかったなー。と。 時間不足が怖くて、一人で篭ってしまいがちの人生でした。
クリスマス?なにそれ美味しいの?って進行ですが、定期的に覗きますー。
公園組気になりますしおすし。
(-31) redegg 2016/12/23(Fri) 23時頃
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/* どうやって帰ろうかのんびり頭を悩ませていたら、 蒲生さんが道をつくってくれた……神だ……
こちらこそ遅くてすみません! 延長ありがとうございます、ゆっくりお返ししますねー
クソスマスは普段通りですや……ふっ
(-32) myu-la 2016/12/23(Fri) 23時半頃
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/* ※なお中の人は仕事の模様 リア充の夜景は俺が作る…ククク…
諭吉がベッキーさんの帰宅フラグだと思っていましたCO 天声に関してはまごついていた私に責が御座います… 昨日は軽く嵐でしたが明日は快晴そうで。 どうか平穏なクリスマスを。
(-33) 通雨 2016/12/24(Sat) 00時頃
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/* クリスマスが喜ばしいのは子供とカップルくらいなもんですよ。(真顔
公園組の進展待ちつつ、今日はお休みなさい……。**
(-34) redegg 2016/12/24(Sat) 01時頃
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[>>28めそめそが一向に止まらずに怯えていたら、手の中に戻るペンギン(重い)。 今となっては忌々しい、役に立たなかったオフ会の残骸。 これを、売っぱらって役に立てろ、という提案を耳にした。
もう一度、しゃくり上げて、 そこでようやく頭が冷静になる。]
……あ。
[そうだ。よく考えたら、これは結構な値打ちがしたし。 売り払えば帰りの交通費が出て余りあるだろう。
今までどうして気付かなかったんだろう。 腕の中のペンギンを見下ろした。 幸い、すっ飛んでいった際についた傷はちょっとしたものだ。]
(33) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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……あっ。 はい、その……あの。
[>>30とても優しかったモンスターは、聖夜の挨拶を残し、その巨体を翻して去っていった。 後に残ったのは犬っぽい影。あたしの後をついてくるらしい。 眼鏡は無くしたままなので、結局モンスターの正体は分からずじまい。
まあ、でも……。 種族が違っても分かり合える。分かってくれる。許してくれる。助けてくれる。 そんなこともあるんだなあと、別の意味の涙が溢れ出た。
忌々しいクリスマスだけど、ちょっとした奇跡のように感じる。 ——例え勘違いに勘違いが重なったとしても、だ。]
(34) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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[赤い端の近く、駐輪場の横。 都会のモンスターが教えてくれた場所へ向かう。 リサイクルショップはこんな時間でも開いていて、おそるおそる入り込んで、 へっぴり腰になりながらペンギンの時計(重い)を見せてみた。
もしかしたら品物がお気に召さず、センスのない田舎者は死すべしということで、 地獄の業火で消し炭にされてしまうかもと身構えたけど、 事は上手く運んで、お札を何枚か懐に入れることができたのであった。
足元でこっちを見上げてわふわふと息を吐く、犬っぽい影の頭を撫でる。]
(35) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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……そう、だ。 これ、おわびに……。
[手に入った金額から交通費を除いて余ったお札を数枚、犬っぽいのに咥えさせる。 諭吉ではなく、野口だけど。
お金のことはしっかりケジメをつけておくべき。と、何かの本で読んだ。 後から慰謝料を請求されて財産差し押さえされることのないように、 魔除けのような意味合いを込めて、犬っぽいのに託す。
破れたプレゼントの包装紙(重くない)の裏側に、持ち合わせのボールペンで走り書き。
『お騒がせしましたごめんなさい>< メリークリスマス』
さっき言いそびれた挨拶をメモに添えて、野口に重ねて咥えさせ。 ちゃんと届けてくれますようにと、犬っぽいのをもう一度撫でて、別れた。]
(36) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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[眼鏡は見つからないままだけど、もうそんなことを気にする余裕もなく、 へとへとの体を引き摺って駅へ向かう。 始発電車がもう動いているだろうか。
都会はこわいけど、なんとか生き延びた。 今はそれを喜ぶ……べきなんだろうか。*]
(37) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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/* おそくなりました! よし帰れるぞ……帰れるぞ……
あとは締められそうなら締めにまた来ます。
(-35) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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