103 善と悪の果実
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[恨みが、魂を染めて怨霊となる直前、 胸元にひとひらの純白の花。]
ケッ、モノ好きな。
[その気紛れに手向けられた花に、魂はほんの少し救済されたなど、信心深くない男には解らぬ。**]
(+10) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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[警察官の、検分するような目は夕闇伯には疎ましい。 半目になって、紫煙を燻らせる様を見やる。]
…… 当たり前だ、何の得にもならん。
[先にあのプレートの意味にはっきり気づいていたならば尚更であったろう。研究所の関係者が、まだ生きていたなど、心躍る話ではないか。 面識があったかどうかまでは、覚えては居ないが。 ゆるく腕を組み、警官が検分するように 部屋を歩くのを眺めた。]
……何?
[凪いだような声がもうひとつの死を告げる。 警官の眼には、濃い紫の眸が見開かれたのがよく見えただろう。]
(25) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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[少年の浅黒い喉には、客室全てに用意されていた 精巧な銀のペーパーナイフ。]
はぁ、はぁ、は………
[それは誰の言葉だったか。 "おどおどした男"が"衝動"で。
不意に後ろから視線を感じて、青ざめた顔が振り返る。誰もいない。誰もいない、のに。]
(26) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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―3F グロリアの部屋―
――…… 、 は
[眉を寄せ、歪めたまま、微かに唇の端を上げる。 咽喉をひとつ低く鳴らすような笑い。 治療を施していないままの肩に手を当てる]
そうか、死んだ か…… あの男。死んだか。
……残念だな。
[この手で殺してやろうと思っていたのに、と、抑圧をなくし爆ぜて燻る感情が暗く歌うように紡いだ。]
(27) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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/* くっくっく……。
ジェフが何かいろいろ抑えてそうでいいな
そしてこれだよ ウェーズリーがすごくいい すごくいいなこれ 詰って殺す殺さないまで持っていってみたい
(-9) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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ひ、ッ………
[悲鳴が声にならなかったのは、男にしては上出来の話だった。 開け放ったままの階段から足音がする。
慌てて、血に濡れた手で少年の懐や服の裏を探って 遺言のひとつでも、罠でも認めていやしないかと。 そんな盲信がたどり着いた一枚のメモ>>2:200 中身も確かめずに掻っ浚い、縺れる足が、部屋を後にする。
階段から、足音がする。 だからそれとは逆の廊下を。廊下の作る闇に向けて**]
(28) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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おまえじゃあ、ねぇの?
[責めるように聞こえる声は、果たして幻聴……?]
(+11) 2012/09/28(Fri) 13時半頃
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連続殺人、というやつですね。
[陳腐な言い回しをする声が、平淡なまま響く。 じっと見つめる先で、夕闇が短く息を漏らして笑うのが見え。 最後の呟くような言葉は、小さく、だがはっきりと男の耳にも届いた。]
自分の手で、殺してやりたかった ――、ですか?
[言いながら、少年の遺体の横にしゃがみ込む。 虚ろに開かれたままになった目。 暫く、それを無言で見下ろしていたが、手を伸ばすとそっと瞼を伏せさせた。]
(29) 2012/09/28(Fri) 14時頃
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―回想―
[女が発した第一声には、男は少し間を置いた後に口を開いた。>>20]
いや、何も。 使用人が最初に見つけたようだが。 あの様子だと、何も見てはいないかと。
[続けて返った言葉を聞けば、その繊細な面立ちに似合わず気丈なのか、それともそう振る舞おうとしているのか。>>21 すでに、屋敷内に広がりつつある“麻痺”にまでは思い至る事はなく、男は緩く小さな笑みを女に浮かべて見せた。]
ご無理はなさらず。 貴女にまで何かあれば――…、気が気ではない。
[使用人の付添を断り、その場に佇む女を最後に一瞥してから歩き出す。
見られては、いないようだ。 おそらくは。
男は、廊下を進む脚を速めた。]
(30) 2012/09/28(Fri) 14時頃
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ヴェスパタインは、ジェフの方を見、笑みともつかぬ表情のまま頷く。。
2012/09/28(Fri) 14時頃
ジェフは、ヴェスパタインのその笑みを見据えたまま、応えを待つ。
2012/09/28(Fri) 14時頃
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/* 笑みじゃないね ごめ!
(-10) 2012/09/28(Fri) 14時頃
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―3F 女主人の部屋―
成る程事件だ。 ……警官 、得意分野ではないのかね。
[揶揄するための謂い様である。 囁くようなこえも静けさの中ではよく届く。 己の言葉の鸚鵡返し、己の口元を押さえた。 殺してやりたいなど、まるで正気とは思えぬ、だが]
――…… 嗚呼。そういうことだな。
[夕闇伯は、確かに妖しげな光を眼にたたえたまま頷いた。 静かに歩を進め、トニーと警官の側まで来る。]
滅多刺しか。 随分と……衝動的だな。
(31) 2012/09/28(Fri) 14時頃
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[大広間で感じた怒りと屈辱は 胸の中で燻っている。 現状、それは宙吊りだ。 足りぬ、足りぬと急き立てる]
……まあ アレは随分と恨みを買うような性質であったろうしな、…… …… ――しかし トニーはどうだったか……
[謂いながら、少年のプレートを確かめるため指先を伸ばす。血に汚れた数字は、“被験体:0678”――]
(32) 2012/09/28(Fri) 14時半頃
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/* ヘクターかっこいい(ごろごrごろごろ
とにーのばかぁ><
(-11) 2012/09/28(Fri) 14時半頃
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― 大広間 ―
………兄様
[滲んだ血を舐めとるは、蛇の如き赤い舌。 細まった瞳を昂ぶった感情の抑えきれぬ潤んだ瞳で見上げた]
これで…一緒ね
[黒に成った蝶、赤に染まる蝶。 二匹が邂逅する先はあるだろうか]
(33) 2012/09/28(Fri) 14時半頃
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[その言葉に鼻を鳴らして笑った。>>31]
…まぁ。 流石に人が死ねば、私も黙って見ているだけにもいきませんしね。
[問い掛けへの応えを聞いた後、少年の傷口を確かめる。 めった刺しにされたそこには、細工が施された銀色のナイフが突き立てられたままだった。 確か、男の部屋にもあったものだ。
徐に立ち上がり傍の肘掛に置いてあったガウンを掴み、少年の上にかける。 それから、夕闇の方を向いた。
芝居であれば、大した物だが。 男の目には、目の前の相手が人を殺した後の人間の物には見えなかった。 殺人を犯した後、警官を前にして平然として居られるような人間は、そうそう居ない。]
(34) 2012/09/28(Fri) 14時半頃
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衝動かどうかまでは解りませんが…。
[と、室内を歩き回り呟きを漏らす夕闇を見、気がついたように小さく笑う。]
…犯人探しの推理ですか? 素人が、下手に手を出すといらぬ刺激を招くだけかも知れませんよ。
[せせら笑う声を向けた後、夕闇の指が伸びた先に視線を落とす。>>32 ガウンでは覆い隠せぬ、細い脚首に鈍く光るプレート。 それに見入る夕闇の横顔。]
―― それがどうかしましたか。
(35) 2012/09/28(Fri) 14時半頃
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怖くは…ないわ
[強がって、それでも嬉しそうに笑顔を作る。 欲しいものは、ひとつ。 それがまだ近くにあるのならば 甘い声と仕草で擦り寄って、少しずつ、毒を流し込めばいいのだ。
甘い林檎は誰かの手の中に。 奪い取った烏の、その温もりを忘れた手のひらは 今、蛇の冷たさを知った]
(*0) 2012/09/28(Fri) 15時頃
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/* そろそろ省エネ入るか
(-12) 2012/09/28(Fri) 15時頃
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[やがて警官に指示された使用人が大広間へ駆け込んでくる。 声を殺そうとしても、興奮状態にある彼の動揺は広間銃に広まり、動けなくなる者、ひたすら果実を探して荒らす者、そして――]
何か…?
[食事を終えた少女が見渡せば、もうコリーンの姿も消えていたか。 駆け出していった使用人の後を追い、廊下へ出れば]
(36) 2012/09/28(Fri) 15時頃
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[笑うさまに、はやり肌の合わなさを感じる。 半眼は少々睨むよう。 己の沸点が低くなっているようであった。]
――……ふん、……
[警察としての観察の眼、 何食わぬ顔で受け止める。 厚顔はお手の物の、筈なのだが]
―――刺激して襤褸を出せばそれはそれ。……ああ、皆殺しと暴れるかも知らんな、それは困る。……逆上して林檎を壊されでもしたら
[指先に血が付着する。プレートから指を離した]
さて、お前たちが見覚えあるかは知らんがね、 ……“実験体”のタグだ。
(37) 2012/09/28(Fri) 15時頃
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…… 惜しかったな、実に惜しい……
[もう少し早く気づいていれば、と思う。 断片的に言葉を鏤めたが、 警官の記憶に触れるかどうか。]
(38) 2012/09/28(Fri) 15時頃
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[シーツをかけられんとする男の亡骸。 手向けられた白い花弁は、不思議と赤に染まらず清廉さをたもっていた]
…まあ
[驚きに見開かれた瞳。 グロリアの時のように、美しさなどは微塵も感じなかった。 ふ、と視線を逸らし一点を暫く見つめた後 少女の瞳が男の抜け殻に向けられることは二度となかった]
(39) 2012/09/28(Fri) 15時頃
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モノ好き…?
[耳に届いた言葉に傾げたのは その言葉を発した者への驚きよりも、意味を問う単純な、純粋な疑問の為]
…白いままだなんて おかしいわ
[かけられたシーツは同じく赤に染まるだろうに、 視線を逸らした少女は、それを認めることはしなかった]
(*1) 2012/09/28(Fri) 15時半頃
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[夕闇の顔に、僅かだが苛立ちが見えたように思った。>>37 すでに大分短くなった、銜え煙草の先からぽとりと落ちた灰に気づく。 煙草を指に挟むと、テーブルの上にあったガラス製の小物皿の中に押し消した。
ガウンに覆われた少年を再度一瞥し、上着のポケットからハンカチを取り出す。]
皆殺し…とまではさせぬつもりは、ありますがね。 一応。
[“実験体”と語られた言葉に、怪訝に眉を顰めるが。]
その話は、後程お聞かせ願えますか。 少し、急ぐので。
(40) 2012/09/28(Fri) 15時半頃
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[その言葉、プレートの意味。 そして、少年から奪われた物が、その命以外にもあった事には気づかぬまま。 男は少年の顔の上からガウンをのけ、ハンカチで銀のナイフを包んだ。 そして、もう片方の掌を少年の額にあてがうと力を込めてナイフを引き抜く。
ガウンを直し、立ち上がる。 そして、ナイフをくるんだハンカチが所々、血に滲むのを見下ろした後。]
それでは、夕闇伯。 ―― …お気をつけて。
[最後に目礼し、部屋を出て行った。]
(41) 2012/09/28(Fri) 15時半頃
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――……大層な心がけであることだ。
[横に男を流し見ながら、屈んでいた体勢を戻す。 この警官が身を持ち崩していたなど知る由も無いゆえ、嫌味交じりとなる。]
……興味があるなら後で声をかけるがいい。 忘れていなければ話してやろう。
[鷹揚に告げ、うなじに掛かった長い髪を己の手で梳く。]
そちらも、背中には気をつけよ。 ……何処から刺されるかわかったものではないからな。
[迅速に立ち去る背には、 届いたかどうかは分からぬ忠告じみた言葉であった。]
(42) 2012/09/28(Fri) 16時頃
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[さてその時ペラジーは傍にいたか。 駆け出していったくたびれた男の後姿によぎった不安。 グロリア姉様に、もう一度会ってくる、と、知った顔があれば告げて階段に足をかけた。
汚されたくなかった。 あのままで、いてほしかった。 それはグロリアだけでなく、生前の彼女が愛しただろう、あの空間全て――]
(43) 2012/09/28(Fri) 16時頃
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─ 階段→階下へ─
[>>42 背中には、という最後の夕闇の言葉には苦く笑った。 随分前から、背後ばかり気にして暮らすようになっていた男には、もう忠告ともならない。
階段を早足で降りながら、手元のナイフを見る。 これが、備え置かれている場所と、紛失した場所に当たりを付けられれば、少なくとも犯人の目星は付けやすくなる。
使用人部屋に向かおうとする途中、見覚えのある少女を見かける。>>43]
──レディ。 今は、あまり出歩かない方がよろしいかと。
[目が合ったならそれだけ告げて。 男は先を急いだ。**]
(44) 2012/09/28(Fri) 16時頃
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/* 灰で汚しやがって!ってなるかな?
ごめんね!ぶち殺していいよ(
(-13) 2012/09/28(Fri) 16時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/28(Fri) 16時半頃
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/* !! ログ読みながらうとうとしてたらすれちがった・・・><
(-14) 2012/09/28(Fri) 16時半頃
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