191 忘却の箱
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[ズリエルは、差し出した男の手を取っただろうか。
――男はカルテの内容を頭で反芻する。 彼は、内臓から花が咲いていたはずだ。 目の前のパンを見るに、おそらくそのせいで食欲もあまりわかないのだろう。
食堂を少し見渡せば、隣にヤニク、向こうにはセシル。
二人のように、体表から花が咲く例が多い中、ズリエルは体内から花が咲くタイプの病状だった。]
おや、それは……
[白い布に文字が書かれている。 恐らくやった相手は想像がついたのだけれど、それを咎める気持ちもなかった。
彼が望むなら、部屋までそのまま、院内の施設を教えながら案内するだろう。]**
(53) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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/* コアが合わない
(-4) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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[味のしない飴玉を口の中で溶かしながら、ぺたぺたと足を鳴らす。 散歩にも少々飽きたが、この施設内で出来る暇潰しは実に少ない。 必要最低限しか部屋には戻らないシーシャは、一日を回遊魚のごとく彷徨いて過ごしていた。
それにも飽きると書庫に篭ったりもするが、注視すれば無作為にシャッターを切る視界では、読んだ本の内容は一度で全て覚えてしまう。 読んだこと自体を忘れる事もあるが、頁をめくれば見覚えがある。 そんな状態のため、ここのところあまり食指が働かないのが正直なところだった。]
(54) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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[サミュエルの返答に頷き返す]
じゃあ、いきましょう…
[案内図を頼りに医師のいる診察室へ
途中、ポツリ呟かれた>>51 「虫が食ってる」という言葉へは 訳が分からず、首を傾げたものの
ゆっくりと向かっていっただろう*]
(55) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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/* >>55 >虫が食ってる 雪の女王のカイの言葉だったような
(-5) 2014/09/06(Sat) 01時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 01時半頃
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─廊下→診察室─
[ところどころ曖昧な記憶の中。 案内図に示された道のりは、鼻は匂いに慣れているというのに、目に映る光景はどこか色褪せて映る。
まるでモノクロ映画か、年季の入ったフィルムのような、そんな世界の中、やけにサイズの余るスリッパで廊下を歩く。]
…その赤い花、薔薇?
[歩きがてら傍にジリヤ>>55がいたのなら尋ねてみたか。
行きすがら誰か見かけたのならいくらか言葉を交わしただろうか。 忙しそうならちらりと一瞥に留めただろうが。
やがて診察室が見えてきたなのなら、軽くノックを。]
…あんたのいう、花の先生はどんな人?
[留守か、在室しているのか。 確かめる術を知らない男は、暇潰しがてら彼女のいう“先生”について尋ねてみた。]
(56) 2014/09/06(Sat) 02時頃
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/* ←マジで退行してんなこの爬虫類系三十路!
厳つい外貌で頼りない感じの幼めのRP、は何回か経験あるけど。ズリっさんは『残った記憶から新たに人格を組み上げた』結果こうなったんだね、多分。 今になっても残っている、幼少期の記憶…って物は、今まで抹消されずに生き残ってきた記憶なのだろうから、ある種の根強さがあると思うんだ。シーツに残った鼻血の染みみたいにね。 だから『それだけ残った』。
それと同時に。 彼が悪人面になった根拠たる記憶はとても栄養に満ちた、 ある意味蓮の花の下の泥みたいな…それもただの泥じゃなくて、ド偉い物が大量に混じったドーピングコンソメスープ状態か。 若しくは赤潮の様な栄養に満ちた、そんな記憶だったのやも。
花に持って行かれて、自分が少しずつ「減って行く」のを恐れる (花に包まれたセシルさんや麻雀さんの腕が記憶に刺さる、ヤニクさんの失われた腕を見てビビる)のと同時に 新しく構築した幼い自分が『嘗ての自分がどんな人物なのか、わかってしまう』のを恐れている。 (自分の強面にビビる、人を傷つける事を極端に恐れる、俺、の一人称を避ける) そんな人物なのかな、ズリエルという男は。
(-6) 2014/09/06(Sat) 02時頃
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[眠るのも、食べるのも、決まった場所ではあまりしない。 食堂で食事を摂ること自体稀で、近頃では食事自体の回数が減っていた。
骨の浮いた手で怠そうに髪を掻き散らす。 ぱさ、と流れた色素の薄い髪の隙間から、柔らかな新芽がぱらりと落ちた。
冷めた視線で散った細い茎を眺め、眉間にこれでもかと言うほど皺を刻んで。]
チッ……、気持ち悪い、んだよ。糞、
[嫌悪感も露わについた悪態と共に、中庭──少し前にクリス達と会ったのとは別の入り口だ──の扉を、カラリと開いた。]
(57) 2014/09/06(Sat) 02時頃
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[サミュエルから、薔薇かと問われたのは きっと、左手首のものだろう]
…多分、そう
[生まれ育った故郷では 庭園や温室など、特別な場所でよく見かけ 自生はあまりしていなかった花
それが何故、自分の腕に咲いたのだろう 何故、彼女の身体を糧に咲き散っていったのか 考えたところで分かるはずもない]
(58) 2014/09/06(Sat) 02時半頃
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/* 自分一人でグイグイ進みすぎるのもアレなので少し様子見。 ズリエルってクマっていうよりかはパンダやね
お花について。 体表から滅茶苦茶咲き始めた!んですぐ散る! →治療で押さえ込んだよ →けど今度は内蔵にじわじわ咲いてきたよう…って感じかなーって思ってたけど、 コレあれだな。『発病当初は内臓から成長した莟が、皮膚を破って外へ露出する症状だった』という状況のがいいね。 シャツに落書き貰った後、腹の辺りに咲いた描写入れたし。
落ちた花を必死に集めた、か誰かが集めろ、と彼を説得したのはまだ決めてない。 過去の人格については言及しないつもりだったけど必要かも。 無法者時代の彼が『どんな状況であろうと己は己を保ち続ける事』をモットーとする。 ある意味『狂人』的なたましいを持った人間だったのか。 それとも他の患者樣方が少し匂わせたり明言したりしているような、大切に思ってくれる人間が居たのか。 まあ詳しくは外では言及しない。
セシルさんの回想、セシルさんがすっごいセシルさんしてて美しかった。忘却しても止まない探究心カッコイイ そしてそんなセシルさんにお部屋覗かれておこなクリスさん可愛いって思っちゃって…はい…
(-7) 2014/09/06(Sat) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 03時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 03時半頃
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…花束を持っていたわ これも、その中のひとつ
[手渡された淡い紫色のスイトピーを見る 花言葉に「私を覚えていて」があることも もちろん、知らない]
それから、花にすごく詳しい…かしら
[診察室よりも、研究室が似合いそうな 纏う白衣も医師ではなく、教師が似つかわしい]
(59) 2014/09/06(Sat) 09時頃
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[診察室には誰かいたか
もし、スティーブンがいたのなら 簡単に事情を説明してから サミュエルを引き渡し、部屋へ戻っただろう
そうでなければ、しばらく サミュエルのそばにいたかも*知れない*]
(60) 2014/09/06(Sat) 09時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 09時頃
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─午後・中庭─
[和らいだ午後の陽射しが注ぐ中庭に、幾つか設置されたベンチ。 木陰にあるものを選んで、腰掛けた。
背凭れに身体を預けて見上げると、広がった枝葉が重なる隙間で、きらきらと光が踊る。 深く息をすれば、鼻腔に届く新緑の少し苦い匂い。吐いてまた、吸う。]
…なあ、頼むよ…
[さわさわと風か草木を揺らす。 青年の瞼が、ゆっくりと開閉を繰り返した。微睡みの手が伸びてきて、意識はうらうらと霞む。]
(61) 2014/09/06(Sat) 12時頃
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[瞬きの度に、過る映像。居なくなった誰か。知っている筈の場所。白いドレス。赤い背表紙の日記。雨の日曜日。みんなで逃げた。ペンと、シャツと。だいじょうぶって言ったあの人。飴玉。ギラついたたくさんの目。カーテン。弟の、怯えた顔が。でももう、思い出せない。
泥のように重く生温い哀しみが、散らばった記憶の隙間に流れ込んで。いやいやと頭を振るも、その重さに抗えない。
溢れたものが、ひとしずく。頬を伝って落ちて。呼応するみたいに、肌の下を異質のざわめきが這い回る。根を張るように。枝葉を伸ばすように。]
おねがいだから…もう、だれも、つれていかないで…
[おれのなかから。
それっきり、意識は眠りの中に霧散して。 落ちた声音は、愚図る子供のように幼かった。]**
(62) 2014/09/06(Sat) 12時頃
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-診察室-
[ズリエルを部屋へ案内したあとだろうか。診療室に戻れば、ズリエルのカルテに先ほど見た情報を書きつける。 万年筆が滑り、彼の情報は増える。]
―――?
[その作業にしばし没頭していた彼の集中を、ノックの音が破った。>>56 一旦万年筆がその文章を書き終えてから、席を立ち、ドアを開ける。]
ジリヤとサミュエルじゃないか―――どうしたんだい?
[そう言って招き入れようとしたときに、男はサミュエルの様子に、気付いた。]
(63) 2014/09/06(Sat) 12時頃
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/* >>59ジリヤーーーーー!!!
おおおこれは嬉しい!ありがとうありがとう! 敢えて書かなかったのに!気付いてくれたことが嬉しい!w
あまりメジャーな花言葉ではなかったから、無理矢理っぽく映るかなって、 そう思って躊躇したのでした。
ジリヤは最終日までいるというのと、よく人の名前とか忘れてしまうという設定だから、 「セシル」を忘れてしまうとしても、未来に何かを残せたらなぁと思ってのスイートピーなのでした。
悲劇云々のくだりと合わせて色々と嬉しいぞ!
(-8) 2014/09/06(Sat) 12時半頃
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/* ズリエルの回想返しも素敵だったなぁ… >>49最下段をどこかで拾いたい。…拾うぞ。w
食堂で二人が話してるの見かけた時に、ヤニクに左腕の回想シーンを振れば良かったと少し後悔。 今からだとちょっとタイミングが遅いのよな。
クリスの回想>>50は、セシルあるある過ぎて笑ったwww たぶん確信犯的な何か。
ペラジーに酷いものをぶん投げたけど大丈夫だったかなー。 実は過去に出会っている設定を付けてみたいけど、それは墓下落ちた時に彼女の過去設定が埋まって無かったらでいいや。 新しく咲いた青い花に言及したいけど、うっかりズリエルのところ行っておいで言ってしまったんw
(-9) 2014/09/06(Sat) 12時半頃
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/* せっかくズリエルが青い鳥に反応して青い花を出してくれたので、 このまま青い花=忘れたい記憶=咲くことの幸福、の路線でいこうと思います。
落ちる1日くらい前まで、たぶんピンピン動いてるよ。 それまでは精一杯、偽善振りまいて生きるぞー(何 なんせ名前がhypocriteですし。つくづく救えない奴www
花を愛でる時点で、シーシャ辺りから負縁故もらえないかなーと思っているけどどうだろう。
マーチェとサミュエル、死ぬ前に何か絡みできるといいなぁ。 サミュエルはちと厳しいか。回想対応だろうねぇ…。 マーチェ爺さんは無発言続いてるけど大丈夫かい、リアル大変なのかな…
(-10) 2014/09/06(Sat) 12時半頃
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―昼―
[どこをどう彷徨ったか、あの新しい人には会えぬまま。 昼時を迎える。 くぅ、と主張する腹を抱え、食堂へと向かえば誰かと出会っただろうか。 会えれば何かと言葉を交わしたことだろう。 運よく新人さんに出会えたならば、頼み込んで写真を撮らせてもらうのだけれど。 できれば、ツーショット。 ダメなら、一人だけで。 それもダメなら隠し撮り。 許可が貰えるなら、二枚とって一枚はプレゼントする。 相手の顔がコワかろうが、彼女にとってはあまり関係が無かった。
写真が撮れても撮れなくても、昼食を終えればまた外へと向かう。 そういえば、朝に、まぁさんと日向ぼっこしようって、約束したんだ。 思い出せば足は中庭へと向かった。]
(64) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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…あれ?
[中庭には先客>>62がいた。 どうやら眠っている様子に、そうっと近づく。 それがシーシャさんであると分かるのと同時、どうにも心地よさげとは言えない表情に、つられるように眉を寄せた。]
…嫌な夢でも、見てるのかしら。
[起こしたほうが、良いかなぁ。 思ったことは、意識せずに言葉に零れ。
悩んだ末に、どういうわけか、眠る彼の隣にちょこんと腰かけてしまうのだった。 起きるまで待つ構えだが、うなされていれば起こすかもしれない。 何ということも無く目覚めたならばおはよーいい天気だねぇ、などと間の抜けた挨拶をかけるだろう。 あまりにも長い事起きなかったらば…隣でうっかり眠ってしまうかもしれなかった。]
(65) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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/* 話が進行しているところに絡みに行くのが苦手なもので、ソロルに走ってしまうだいちさんです。 なのであぶれてる人がいたら簡単に食いつきます。
(-11) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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[「多分」どこかふわふわと浮いた言葉>>58 薔薇を見慣れぬとは、彼女の暮らしていた場所はあまり花の見られない場所だったのか。
はたまた都合により外出などが出来なかったのか。 思い浮かぶ考えはそんなもの。]
綺麗な花には毒がある、だっけ…?
──…あんたの故郷ではあまり花が咲かなかったのかな。
[それとも 花の名を忘れているのだろうか。 彼女が庭園や温室でしか見られなかったことを知らない男は、ポツリと零した。]
(66) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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[縁取られた睫毛の先、紫のスイトピー>>59を眺める。]
……なかなか、ロマンチックな先生だな。あんたのいうその人は。
[花言葉など男も知らない。 それは、忘れてしまったのか。元々なのかは分からないけれど。
引き抜かれた花は束の一つだという。 “花に詳しい”のなら、確かに先生には間違いないのだが、それがスティーブンとは重ならず。]
……誰だったかな。
[顔は、浮かばない。]
(67) 2014/09/06(Sat) 13時頃
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─診察室─
[コンコン。機械的なノックの音>>56 鳴らせば顔を覗かせた白衣の人>>63]
……この人があんたのいう先生?
[隣にジリヤ>>60がいたのならそう尋ねたか。]
………怪我、してるらしいから。ついでに看てくれないかなって。
[「どうしたんだい?」と問われたのなら、自身の左胸辺りを指差す。 さすれば、彼の目にも滲んだ赤が見えただろうか。 ジリヤが事情>>60をスティーブンに伝えたのなら、口添えせず。 この場を去ろうとするのなら、小さく礼を言おうと口開き]
どーも。………。また。
[名は結局呼べずに彼女を見送っただろう。 窓からは、柔らかな昼の陽射しが射し込んでいた。]
(68) 2014/09/06(Sat) 13時半頃
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[ふわり、と花の香り。 朱のにじむサミュエルの胸元。]
ああ―――じゃあこっちへ。
[簡素な治療用ベッドへ案内し、そこに横たわるように指示する。 ジリヤはどうしただろうか。
消毒薬。ガーゼ。ピンセット。 朝のシーシャ同様の手当の器具を用意するが。]
(……出血が、少なすぎる。)
[明らかにその胸から生えた花をちぎったはずなのに、医師が考えるよりもその赤の量は少なく感じた。 努めて冷静に、覗き込んだ傷口には*何が見えたか。*]
(69) 2014/09/06(Sat) 13時半頃
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/* メモ 目的:先生に病が完全に回るとどうなるのか尋ねる 出来たら行いたいこと:記憶を忘れていることを忘れて焦りたい 部屋に行く→楽譜を見つける なにこれ? イヤホン見つける曲を聴く→何故か懐かしい→部屋漁る→手紙や写真、日記発見 日記をやめたのは 忘れた以前の自分を自分だとは分からない、知らない そんな自分の記憶を持っていたことを受け入れられない怖いから だから知らないままでよかった そんなことを思い出したくもないから
灰汚しすまぬです…
(-12) 2014/09/06(Sat) 13時半頃
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………、…ン、
[どの程度時間が経ったか。 ざあ、と一際強く吹いた風が、枝を大きく揺らした。刹那、差し込む光に沈んだ意識が引き上げられる。
薄っすらと目を開く。一瞬、自分が何処にいるのかわからず数度瞬きを繰り返した。 外?夢の続きかと見紛う光景。けれど直ぐに気付く。良く手入れのされたここは、サナトリウムの中庭だ。]
────……く、ふあァ…
[欠伸しながら大きく伸びをひとつ。 そこで初めて、揺れる金糸が視界の端に入る。>>65]
…なんだよ、いつから……
[言いかけて、辞めた。 隣に座るクリスが、小さく寝息を立てているのに気付いたからだ。 肩を揺すって起こそうか。少し迷った手が、そのまま自身の頭をぼりぼりと掻く。なんだか、眠る彼女が余りに心地良さそうで。]
(70) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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[診察室に設置された簡素なベッドに促されるまま身体を横たえる。 カチャカチャと治療具の音>>69が小さく音を立てている頃、ジリヤはどうしていただろう。
覗き込まれる傷痕。 露わになる自身の身体を蝕んでいた痕に、初めて頬が引き攣る。]
……俺、死ぬの。先生。
[声は淡々と、抑揚はなく。 ただ、機械的に問いかける。
花の匂いが濃くなると、堰を切ったようように唇は動いて。]
俺は……何を忘れてるんだろ。 何か、約束をしたような気もするけど。 それさえも、…思い出せない。 そもそも本当に俺が約束したのかな。約束した俺は俺なのかな。俺は今ここで生きてるのに。俺は俺のことを覚えてない。知らない。俺のことなのに……分からない。
(71) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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[寝台に寝そべったまま、問いかけるというよりただ呟く。 彼がどんな反応を示すのか。それは分からないけれど。 自身の存在すら危うい今の男には、周囲を気にする余裕など、無く。]
…俺の部屋、どこだっけ。 何か……忘れ物、したような気がするから、取りにだけ行ってもいい?
[せせら笑いながら、尋ねる。 自身がどのような容態なのか男には分からないからそんな言葉を。 ただ少しばかり*医師の言葉を待つ*]
(72) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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― 少し前廊下 ―>>1:122
そうか、おいしかったかい。
ピーマン入りか。 苦手なこが居た気がする。
[彼女の思い出し笑いにつられて、くすりと喉を震わせる。 子供っぽい好き嫌いに一喜一憂する日常。 無意識の感覚だけが、また、遠い記憶に重なり。微笑ましさが胸に満ちる。]
外で絵を? そうだね……最近描いてなかったな。 なぜだろう。
[最後に外で絵を描いたのは、いつだったか。 緩く首を傾ぐ。
時折。太陽に誘われるように中庭へ赴いてしまうのは、植物を宿す病故なのか。]
(73) 2014/09/06(Sat) 14時頃
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