25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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…何の花が開くかと思えば
[まどろみの中に聞こえた聲に小さな欠伸が一つ。 気だるげな声は数拍置いてから]
見えるは"晩餐"の時にて。 ……愉しませてもらおうか。
[低く、哂う]
(*41) 2010/08/04(Wed) 12時半頃
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[目覚めた花は、ふと思い出す]
――…して、晩餐に並ぶは 誰ぞ?
(*42) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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−B棟・居室− [朝食を部屋に用意させながら、完全に目が覚めるまでは大分時間を要した。 表庭を見下ろす窓を開けば紗がふわりと揺れる。 食事を続くテラスへと運ばせて]
…眩しい。
[少し瞳を眇めた。 池への日光の照り返しが目に入る。 美しいが、眩しいと思う。 そんな風に呻きながら、赤い実の浮かぶ粥を 蓮華で掬い、冷まし口にはこぶ。 舌に残る塩味は、丁度良かった]
(523) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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/* しまった描写不足した 赤ベネの時間軸とずれてる気がするんだぜ。
目覚める前のことを思い出した的な一文が必要だったかしら
(-112) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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/* ま、いっか
(-113) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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[用意された湯を浴び、着物を纏う。 仄かに香るなよたけの君の香りは、 まるでそのかいなにいつまでも包まれている様な、 そんな錯覚を鳥に誘った]
……法泉、さま?
[ふと廊下から見降ろした池の傍に見えるは、 昨夜言葉を交わした僧の姿。
こつこつ、と小さく窓を鳴らして。 鳥はにっこりと、微笑みを浮かべた]
(524) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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[時折歯にしっかりとした食感を寄せるのは 細かく刻まれた塩漬けの心臓。 悪くはないが、殺したての肉に比べれば鮮度が違う]
主から喰らうか。花から喰らうか。 …イビゼラ、だったか。 お前は誰を喰いたいと望む。
(*43) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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…儚く壊れて消えてしまったかと……
[低く掠れた声で、すり寄る温もりに目を細める。
朝の光のなか、乱れた夜着もそのままで、 華奢な身体に刻んでしまった、幾つもの紅い花びらを辿る。
幾度も啼かせて囀り疲れただろう身体の、 塗り込められた香油の香りにいまだ淡い夢を…]
(525) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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/* 朝から臓物粥。食い過ぎである。 赤い実から臓物まで発想できたら尊敬する。
だってほら、最近は粥って枸杞浮かんでること多いからねえ
(-114) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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[置かれた灯篭へと片手を置いて、庭を眺める。 静かな朝の空気が、肌に入り込んでいくような感覚。
朝の空気は、幼い頃から好きだった。
静かな中、何事か小さく響く。 見上げれば、霞の部屋に小鳥が一羽。 微笑を返し、迦陵へと手を上げて]
一時の夢でなく、育てたいと思う花か。 見るだけでよいのなら、花でなくとも構わぬのだから。
[零し、本邸の方へと歩いていく。 誰かがすれ違えば会釈をして。 食堂かどこかと聞いて、用意が済んでいれば*食べるつもり*]
(526) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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―A棟廊下― [寝間着から紫を基調とした着物に着替えて廊下へ出た。 懐には、己のためではない髪結い紐が眠る。 窓からは、うつくしい庭が見える。 押し開ければ風が吹きこみ、 ――りん と、髪を束ねた紐の先、 鈴を鳴らした。]
――…、――
[誰かが歩いているようだ。 宴席で見た――霞月夜と去った華花だった。]
(527) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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―夜→朝―
[本邸の屋根の上 見られていたとも知らぬ猫 明けに漸く動き出す 夜通し月を眺めていたか 陽が上がるを待っていたか 漏れるは欠伸 屋根を器用に飛び降りて 木々草花の溢れる庭へ]
腹減った。 …あ、ちょっともらうぜ?
[庭にある木に話かけるは笑顔 熟して成った紅い果実 ひともぎ離し ゆるりとその場に 腰を落とす]
(528) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 13時頃
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喰らいたい……私が?
[短く吐息を零す。 暫しの間]
種を植えるなら、育ててゆけぬものを 喰らうなら、財有るものを
[声の届く二人とは、間逆かもしれず 謡うように節をつけて囁く]
嗚呼 しかし 幼い肉は柔らかく美味と謂う
悩ましい
(*44) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 13時頃
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[擽る様に身体に残る花弁を辿る指>>525 その度に、鳥から花へと変わってしまった身体は、 なよたけの君の耳元に零す、甘い泣き声]
壊れてなど……。 いえ、いっそ壊れてしまっても構わぬ、のです。 あなたの手に齎されるものなら、どんなものでも僕は……。
[縋るように華奢な腕を巻き付けて、 うっとりと微笑む、花のかんばせ]
(529) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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…柔い肉の味は霞に聞くがいい。 私は、あまり好まん。喰らわぬわけではないが。
[率先して子供を、とはあまり言い出さぬ口。 霞のほうは、誰を好むのであろうとは思いはすれど]
(*45) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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[使用人がやがて運んできたのは、誂えられた眼鏡 矢張りこの姿に良く似合う洋服だった。 袖を通し、身なりを整える。 包帯のした、傷は塞がっているらしく もう朱がにじむ事はなかった。 けれど、立ち上がり戸口へ向かい歩む度に痛みが走る]
昔々――足を得た人魚は 痛みを見せず、射止めんとする者の前で 見事に舞い踊ったと謂うけれど それほどに気を引こうとする姿は ……花に良く似ているね
[イアンは目覚めているのか、いないのか 呟きは何か確かめる風に。 短く息を吐いて、表座敷をあとにした。 朝日を浴びながら、壁伝いに回廊をゆるゆると歩む]
(530) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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…――雛鳥は
[からかうような囁き]
さぞ、美味かろうや
(*46) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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[齧る果実は甘い蜜 唇を、口端を濡らし 朝陽にも艶めいて光る 夜に眠るを為せぬ猫は 木に寄り掛かり瞼を閉じるか]
……ん。
[防備などありはしない 静かに桜を風に揺らし 食べかけの果実を弱く握り]
[その様は眠る仔猫か否か この場所のみがまるで春のよう 陽射しも花も風に揺れ ただ優しげな彩りを添える]
(531) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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/* 人魚COじゃないっすよ……! 紛らわしそうだすまん
(-115) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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[粥に少しの菜と茶。こうして朝食は終わる。 歳の頃を考えればあまりに少ない食事量だが、 その分は回数で補っている。 たとえば、落雁しかり、干琥珀しかり]
…?
[樹が派手に揺れる音がした。 何事かと思って落下防止の手摺より少しだけ覗きこめば 先日のじゃじゃ馬の姿。 呆れ交じりの表情でちらりと見はしたけれど]
(532) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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…雛、ねえ。
[あまり興味はないのか、呟きもうつろ]
旨味はあるが、食感に欠ける。 まあ、初物に食うには好いかも知れんが。
(*47) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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/* おや。セシル守護なのかしらん。 夜寝ないってことは守護してるってことかしらん。
(-116) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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/* イビセラって ブブセラに 似てるよね。
ぶぃーぶぃーぶぃーぶぃー。
(-117) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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先ずは前菜 幾つか挟んで漸くメイン デザートは最後にとっておくもの
[さて雛鳥は何処に当てはまるか、と哂い]
ただ…――形式に拘らぬ晩餐であれば 好きなものを好きなだけ 皿を手に歩き回れば良い
[付け加える]
此度の晩餐は……どちら?
(*48) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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初物は傷みやすい。 喰らうなら早めが好かろうね。
[くつ、と小さく喉を鳴らすのは愉快さか。 それとも、憶える餓えによる期待か]
皿を持ち歩くも構わんが、食後の甘味ぐらいはゆっくりと味わいたいもの。 …そういうものは、取っておくが良いと思う。 皿を持って歩きまわってばかりでは、忙しなかろう。
(*49) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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……ん、…?
[夢と現 彷徨う中で視線があるか 薄く開いた瞼 奥にあるのはヘーゼル ぼんやりと視線の先を眺め]
………。
[ふわり と、笑む]
[視線の主と変わらぬのかも知れぬ 口を開きさえしなければ 見てくれだけは愛されよう、と]
(533) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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奏者 セシルは、寝言のように唇を動かし
2010/08/04(Wed) 13時半頃
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喰らうて良いなら、今すぐにでも
[腹の底から込み上げる本能が 急かすように焦らすように蠢いている]
嗚呼……腹が空いた
(*50) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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糧として、喰らうのならば…
[そっと腹を撫でるのは、一夜の夢を見せた法師のことか。]
食べ頃ならば、若い桜の猫が盛りか。 だが、ようやく開く花のお目見えならば、先ずはどなたかに、一夜の夢でも魅せてごらんよ。 いくら美しくとも、徒花は要らぬ。
(*51) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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―→ 庭 ― [先ずたどり着いたのは、ヨアヒムの私室。 出迎えたのは使用人]
シュレーゲルさまは……そう、お食事中ですか。
[青褪めた貌に憂いを乗せて俯く。 用件をと問う使用人に、楽器を一つ貸して欲しいとせがんだ。 許可は直ぐに下りる。 もとより花の為に集められたものだと。 場所を問うて、庭へ下りた。 幾つもの道具を揃えた離れは、裏庭の先]
……
[ふ、と 人影を見つける。 セシルの微笑みと、視線の先にある花主たちの棟。 足を止めてその光景に目を留める]
(534) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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腹が空いて堪らんならば、一番食いでが有るのは小山のような肉饅頭では無いかえ? [くく、と落とす揶揄。]
ああ、雛鳥は食後の水菓子に…
(*52) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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