64 色取月の神隠し
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 22時半頃
仁右衛門は、いつのまにか集まってきた妖怪達に現世の御伽噺を聞かせている。
2011/09/20(Tue) 22時半頃
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ほんまに無鉄砲揃いやねぇ。
[沙耶の呼びかけ、そして辰次の豪快な一撃 それぞれの身を挺した行いは、焔に身をやつした明之進に何をもたらしたか? 二人の痕を見据え、ちらりと明之進を見やれば]
その眼が節穴やないんやったらしっかり見ぃ? 龍の額も、沙耶の手も…
そこらの狐火とあンたのことが変わらん思うておったら こないなことせんやろぅ? あンたのこと……心配してるんよ?
元に戻って欲しい思うてるんよ? それが聞こえんか? 心の声も届かんか?
(+8) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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[ふぅと一息つけば]
今来た子、どっちも現の子やよね? 芙蓉さんでも奴延鳥さんでもないし…… 呼んでこよう思うんやけど?
[何か小さい気をもう一つ感じもするけれど、それも隠世に些かの戸惑いを見せているか? 明之進がどういう状況であれ、誰かがついてやらねばならないだろう。ならば…縁のある二人はここにいて貰った方が良いだろうか?]
ゆりちゃん? 少しうちと散歩しよか? 一平太さんたちのお出迎えや。 ……それにそこの色男のええ話も聞きたいところやしねぇ?
[ちらりと辰次を見やり、くすりと"嗤う" 言外に、『迷わないように早く連れてくるから、明之進を頼む』と…まあそんな意図が伝わったかどうか?]
(+9) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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……そうさ、お前は知らないだろう。
かつての京で、二条の帝が ――近衛の、或いは後白河の、鳥羽の帝の在りし頃より ずっと、ずうっと、人の子は己を畏怖してきたものだよ。
[鵺が言葉を零すたび、ごぼり、ごぼりと闇が溢れる]
清涼殿の賢き身の人の子も 北面の武士ですら、鵺の名を聞き、眼を見れば怖気たというのに――
それなのに――何故だ? 何故、お前は己を恐れない。
[日向の薄茶色の瞳に凶眼を据えた]
(9) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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[とはいえ、無理に誘うつもりもないらしく、色男のいい人嫌がるようならば一人で気のもとへ向かったか。 一度振り向いて、沙耶にもここをよろしくと告げれば、すぅっと闇へ消えていった]
(+10) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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>>9 きゃああ! 奴延鳥様ステキ! [箏はきゃっきゃきゃっきゃと悶えていた]
(-7) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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面白い――いや、己には日向が恐ろしく見えてきたよ。 どうしてあいつは、己を恐れないんだ?
分からない、な。
(*1) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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沙耶は、志乃にありがとう、と目配せして見送る。
2011/09/20(Tue) 22時半頃
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― あやかしの里 ―
ここが里…。 あまり、変わった感じは見受けられないけど―。
[里の入口から、初めて見る里に小さく感嘆の息を漏らす。周囲には偶々だろうか、アヤカシの姿は視界に入らなかった。]
(+11) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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/* >>9これ、もし眼鏡が言われていたら。 「あー、驚いた。凄いな。怖い怖い。」 と棒読みするんだろうなぁ。 しかも、ちょっと小馬鹿にしたように。 うん、最悪だ。
(-8) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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……センセなにしてますのん? もう、こっちの子らと仲良ぅなりましたんね?
うち、今からセンセの御門弟の方向かえに行こう思うてるんやけど、センセどないします? あ、そうそう…あちらにようけいセンセのお知り合いさんもおりますよん? お会いになったら如何やろか?
[道すがら話に花を咲かせる仁右衛門でも見かけたなら、声をかけたり明之進達がいる場所は伝えただろうか?]
(+12) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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明之進、明之進。 戻れ。戻ってこい。
忘れたいことは忘れとけ、って言ったけど、全部忘れるのはだめだ。 大事なことまで忘れんな。 真っ白になんかなるな、明之進!
[炎の塊へと、何度もその名を呼ぶ。 ずっと彼を象ってきた名前だ。 その姿を思い出させようと。]
(+13) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 22時半頃
辰次は、志乃へと頷きを返して。
2011/09/20(Tue) 22時半頃
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/* あ、内裏の警護は滝口の武士だった。 間違えたけど、まぁ良いよね?
(-9) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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[椅子へと戻り、串に刺さった団子へかぶりつく。 よく味わったそれを、飲み込んでから]
居ながらにして、隠世の里に手え突っ込んで、 人ひとり引っぱり戻して来る子だよ。
さっきまで一緒に喋ってた色男が、 その黒い烟ん中に見えてるんなら――怖くは、ないんだろうさ。
[あまり驚かない様子で口を挟んだ]
(10) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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辰次は、仁右衛門が遠くで一反もめんに絡みつかれているような気がした。
2011/09/20(Tue) 22時半頃
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さあて。 あるいはあの子、鵺より怖い、大妖かも知れないねえ。
見ようによっちゃあ、ね。
(*2) 2011/09/20(Tue) 22時半頃
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志乃は、どこかで逢った一反もめんににこやかに手を振った
2011/09/20(Tue) 23時頃
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おぉ…丁度良かった。 こやつらを何とかして呉れ。
[志乃から>>+12声を掛けられれば、心底困ったように助けを求めた。 身体には一反もめんが親しげに絡みついている。]
いや、仲良くというより何故だか知らぬが集まられてだな―――…
[言い掛けて。]
一平太君も、此方に連れてきたのか…
[複雑な顔をする。]
その他にも―――…
(+14) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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この手探り感である
(-10) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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>>*10
……そうさ、それもさ。 何だって己の裡に、選りにも選って人の子なんぞ見出すんだ。 人の子なんか、己には仇か獲物でしかないというのに。
くそう。余裕綽々で団子なぞ食いやがって。
(*3) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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明之進……。
[辰次>>+13の呼び掛けに勇気づけられたように、娘も顔を上げる]
お願い。 憎いと思う分は、全部私にぶつけていいから。 楽しい、嬉しいって気持ちまで、捨ててしまわないで。 一緒に取り返してくれる人が……ここにも、いるから。
[憎しみ、苦しみも彼を形作るものだというなら、それを全て引き受けようと思った。 彼と笑い合う事が己にはもう叶わぬなら、と]
あなたに傷付けられるのが苦しくたって、あなたがいない苦しさよりずっといいんだから……!
(+15) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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あら、そんなに好かれとるんに、酷いこと仰いますのね。 ほら、いっタン。センセ困っとるから離してあげぇ。
[するすると抜ける一反もめんと少しじゃれ合う]
センセはいろんな人にも妖しにも好かれるんねぇ… え? 連れてきた? どうですやろ? 誰ぞ案内して来ないと普通はこちらにはこれませんのやけど。
[良くわからないといった表情で仁右衛門をしげしげと見つめ]
ええ、沙耶はうちと一緒に来てくれたし、ゆりさんも色男と一緒でしたよぅ? あぁセンセも色男さんやったねぇ? [何故複雑そうな顔をしているのだろう? とでも言うように首をこくりと傾げながら瞬きをしている]
(+16) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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さて、どうしようかな。 ここに居てもまごまごしても、しょうがないよね。
[立ち往生してもしょうがないと。 今更、怖がることは何も無いのだと。]
そういえば、揚羽さんはこの場所どう?
[少し気を逸らし気味に。 そう言いながら一歩踏み出した。]
(+17) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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ああ、これ、旨いよう。 あんたも食べれば……って、今は無理か。
さっきはちゃんと、あたしの分も頼んでくれてありがとね。>>5:79 たまこが包んでくれる前に、こんなことになったけど。
――難しく考えるこたあ、ないんじゃないのかねえ。 あの子に馴染みのあるあんたの姿が、人の形をしてるってだけで。
(*4) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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[宵闇に似た黒がその形状を波打たせる様を見詰める。 漆黒は底知れぬ不安を煽る色だという。 まして、ひとは本能的に闇を恐れるもの。 古の時代ならばどれだけ畏怖すべき、忌避すべきものと映ったことだろうと思えば、唇を静かに引き結んだ。]
―――… “何故って……藤之助さんだから かな”
[椅子に戻っていた芙蓉に気付けば、驚いたように表情を変えた。 彼女が良く似た意味のことばを紡いだならば、その手にある団子に少し笑んでから頷く。 鵺に恐れを抱かぬ理由は、見えているものに他ならない]
“………もし、先に鵺さんの方に会っていたとしても 見えるものは変わらなかった と、何となく思う”
(11) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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まあそれはそうと、 うちこれからお迎えいかななんですよぅ?
センセはどうされます? せや、いっタンもセンセ気に入ってるようやし、乗せて貰ったらええ思いますよぅ?
な、いっタン?
[ふわふわひらひらしている一反もめんの端をちょこんとつついてやれば、ソレは少し嬉しそうに仁右衛門の廻りをぐるぐる廻っただろうか?]
(+18) 2011/09/20(Tue) 23時頃
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“だから、怖くないよ ”
[ほんの少し首を傾けて。 ひとよりも永い永い時を生きた藤之助が、 何を見、何を知り何を思い、世を渡って来たのかは、 正確に推し量ることは叶わないけれど。]
“……ただ、姿を見せてくれた後も、 やっぱり、痛むのかな って”
[それは心配だったよ、と。 最後にぽつりと、独り言のようなことばの破片を零す。 据えられた視線は逸らさずに、見詰め返して。]
(12) 2011/09/20(Tue) 23時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 23時半頃
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/* さて。適当に混ざるか。 ログを読みきれていないの……うっかり連休中に、旅に出ていましtt
(-11) 2011/09/20(Tue) 23時半頃
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……ねえ、ひなた。 藤之助だから怖くないって、あんたは言うけど。
大妖と恐れられた、あやかし。 今は人の世に紛れるために、大人しくしてるけど……これまでに何人も、平気で殺めてきたとしたら?
昔よりはちょいと力を落としちまったけど、あんたのことなんか、その気になりゃ頭から喰らっちまうかも知れない、そんなあやかしだとしても? それでも、怖くないのかい?
(13) 2011/09/20(Tue) 23時半頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 23時半頃
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[──かくして、しばらくして里を歩く三人の姿>>+17を見つけた女は、ふわりと下りて事の顛末を話して聞かせ、皆の元へ誘ったことだろう]
(+19) 2011/09/20(Tue) 23時半頃
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―――ふぅ、助かった。
[一反もめんが離れればそう零して、ズレていた眼鏡を掛け直した。]
ああ、ヒトが自らの意思で此方に赴くことは難しかろうと思ってな。
[不思議そうにする志乃を見つめる。]
志乃君……君は、君達と言ったほうがいいかもしれぬが。 何故、ヒトを此処に連れてこようとするんだい?
[けれど問いかけは、彼女の一平太を迎えに行こうと逸る気持ち>>+18に遮られたようだった。]
いや…、私は。
[誘いにはゆるりと首を振る。]
一平太君はそう短くはない期間私の傍に居たのだから、態々迎えに行く必要はなかろう。
[それに何かあれば、彼から訪ねて来るだろう。]
(+20) 2011/09/20(Tue) 23時半頃
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─ あやかしの里 ─
[仁右衛門とお団子食べて、少し笑って。 一旦別れてそして、朝顔の姿を探しに里を歩いた。
辺りに響く祭りの囃子。 狐の面が笑っているけど、鏡写しの童女の姿は遠いまま]
(+21) 2011/09/20(Tue) 23時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 23時半頃
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…?
[そのとき。祭りの向こうに火が見えた。 ちらちらと瞬く火のほうへ、童女がふらりと足を踏み出す。 賑やかなそちらのほうに、白い布にゆらめいている>>+14]
あきづきじんえもんおじさんに、志乃…?
[筝の化身の姿を認め、大きな一つ目をぱちりと瞬く。 赤い手毬を抱きしめて、そちらへと足を進めた]
(+22) 2011/09/20(Tue) 23時半頃
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[己の問いに、事も無さげに日向が答えれば 鵺は――それこそ"鵺を見た人の子のように"得体の知れないものを見たような、そんな心持ちになる。
「鵺の姿を捉えた瞳には、何が映るのか」
当人だけは決して知ることの叶わないそれを 鵺は日向の言葉に見たのだ]
……痛む? この、脚の金創のことか。
[毒気を抜かれた態で、日向の問いに鸚鵡返しの様に答えて 心配だったよ、との呟きが耳を打てば、不思議そうに僅かに首を傾げる]
(14) 2011/09/20(Tue) 23時半頃
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