112 燐火硝子に人狼の影.
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―朝/個室―
[この部屋で迎える三度目の朝。 夜毎人を喰らってきた獣の腹は満ちている。 飢えによる衝動は薄い。 力満ちる状態なれどくちびるに付いた薄い痕は残したまま。 注視すれば気付ける程度の名残をそのままにするのも気まぐれ]
それにしても――… 自警団の持つ硝子細工は厄介だな。
[窓越しに眺める自警団。硝子細工が人狼の存在を知らせるならば 喰らい尽くしても警戒は解けないだろう]
物語の結末は、村人が力をあわせ人狼を退治して めでたしめでたしで終わるんだったか。
[幼い頃に双子の妹と一緒に読んだ本。 その結末に抱いた二人の思いは 双子でありながら全く別のものだった]
(17) 2013/02/07(Thu) 20時頃
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――…嗚呼。
[昨夜喰らった踊り手の言葉を思い返す。 彼女の心の内は、結局知れぬまま。 何を抱えていたかも、わからない。 思い馳せるのは情というより探究心に近い。
彼女との時間は愉しいと思えるものだった。 一度くらいならば狩らずとも良いかと思っていた獣の心を 動かしたのは踊り手の言葉と温度。
その時間も己の手ですぐに壊してしまったけれど]
(18) 2013/02/07(Thu) 20時頃
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[捕食者で在り続けた人狼にも何れ報いがあるだろうか。 生きている限り人を襲うのを止めぬであろう獣に 罪の意識らしきものはない。
姿をくらましたまま一夜過ごした男が テッドの一件を自警団からきいたのは朝。 フランシスカの亡骸が空き部屋で発見されてからの事。 誰が見つけたのかまでは聞かなかった]
(19) 2013/02/07(Thu) 20時頃
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― 昨夜:テッドの部屋の前 ―
[扉にそっと手をつける。 こくり、と狩り直前の興奮に喉を鳴らすと、 扉を押し開けようとドアノブに指をかけ。]
………何?
[僅かに扉の開く音。 いくつもの硬い音がこちらへと近づいてくるのを察すれば、
扉から離れ、近くの柱の影に身を隠した。]
(20) 2013/02/07(Thu) 20時半頃
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ああ、今日の生贄は彼になったの。
[手に灯りを持った自警団の男達は、 柱の影にある『本物』の存在には気付かなかった。
狩りの邪魔をされた事に不快を覚えつつも、 飢餓が薄ければその場に割って入る事はせず、 静かな夜に響く処刑の音を聞いていた。]
――タァン
[バリケードが破られた後に耳に届いた銃声。 ひとつ、ふたつ。折り重なるように、更に続いて。 青年の最期の声は聞こえただろうか。]
(21) 2013/02/07(Thu) 20時半頃
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[テッドの遺体を運び出す自警団員達の足音が遠ざかり、 集会所の扉が閉まる音の余韻が完全に消えれば。 無人と成り果てた部屋へと足を踏み入れた。
濃厚な、血と硝煙が入り混じった空気に顔を顰める。]
銃の臭いは嫌いだわ。 ……母さんが殺された時を思い出すもの。
[嫌悪を顕に呟く。 床に、椅子に飛び散る赤は、人狼の狩よりも野蛮に見えた。
椅子についた血を指ですくって口に含む。 火薬の臭いが混じりこんだ血は、本来の味を損ねていて。
眉を潜め、それでも唾液と共に嚥下すれば。 用のなくなった空き部屋を後にした。]
(22) 2013/02/07(Thu) 20時半頃
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―広間―
[容疑者として集められた者ももう半数ほど。 閑散とする広間の椅子に腰を下ろした。 自警団から説明を受けたあの日。 ホレーショ―に促され座った場所。 隣に座る誰かは居らずぽっかりと空いたままの空間]
―――…「同じ」であれば
[言葉が途中で途切れる。 ふる、と頸を振り]
私と同じになるなら、
[遠い昔に紡いだと同じを綴り口の端をつり上げる]
(23) 2013/02/07(Thu) 20時半頃
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― 翌朝 ―
[休息の時深く、十分に。 食餌は一晩間を空けたものの、蓄えた力は体に馴染んでいた。
訪れた自警団員からもたらされたテッドの処刑については、 昨晩その場にいた事を匂わせはせず。 同時にフランシスカの死についても教えられたが、 顔色ひとつ変える事なく受け取った。]
さて……どうなるかしら。
[自警団がフランシスカの亡骸を運び出した後。 エントランスにある色硝子を眺めながら、独り言を。 脳裏に蘇るのは、あれによく似た自警団の持つ硝子細工。
館に残る者は少ない。 いつまでも細工が人狼の存在を示し続けていれば、 自警団が館ごと中の者を屠る事も考えられた。]
(24) 2013/02/07(Thu) 20時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/02/07(Thu) 20時半頃
ケイトは、シーシャがテッドを指名したとも、自警団から聞いただろう。
2013/02/07(Thu) 20時半頃
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/* 正直たまに。 私いなくてもよかったよなー…。
(-4) 2013/02/07(Thu) 21時頃
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[サリスの尋ねに答えるのは広間に現れてからの事だった。 彼がどうしてそれを訊こうと思ったかは見当もつかない]
グロリアは私とは違う。 特別なコエも持たず血肉を欲する事もない。
[ひとりぼっち、とその言葉に柳眉が寄る]
そうでなければ――… 「サリス」に同じとなるよう求める事は無かっただろうさ。
[あの日の気まぐれを思い、静かに目を伏せた]
(*3) 2013/02/07(Thu) 21時頃
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―― 回想:自室にて ――
[綺麗だなんて言われた事はない。不気味な子、ならあるけれど。 彼の言葉>>14に顔が赤らむのを感じたが。 そんな自分に気付かない振りをして、咳払いをする彼を見る。 …次の言葉に流石に動揺は隠しきれなかったけれども。]
…えっと、その……それは、その。 …………あの。
[言い淀むほど恥ずかしくなって、困った様に見上げれば。 言った彼自身の頬が、僅かに染まっているのに気付き。 やがて笑って告げただろう。]
……うん、あのね。私からも、お願いします。 一緒に、居てください。シーシャさん。
[彼の傷痕を見れば、心を開いてくれている事に嬉しいと思い。 ――そして、自分の未だ明かせぬ秘密を憂っただろうか。]
(25) 2013/02/07(Thu) 21時半頃
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メアリーは、シーシャの手を取れば、微笑んだ。
2013/02/07(Thu) 21時半頃
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―― 自室:夜明け前 ――
[――声が、聞こえた気がした。 締め切ったカーテンの裾を、小さく持ち上げる。 増えた人影は、二つ。蹲るように震えているのは恐らく青年。 そして、真っ直ぐに此方を見据える凛とした佇まい。]
………、
[今日は、彼と、彼女だったのだと知る。 …話した記憶は少ないけれど。 穏やかに見つめる視線が、印象に残る人だった。 真黒な瞳を見ていられなくて逸らした視線。 けれども涙はもう零れない。
……ふと、彼女の視線も逸らされる気配がして。 先を追えば、暗い廊下を誰かが歩いていくのが見える。 背格好的に、男性だろうか。思い浮かんだ姿は二人。 けれども一人は今、傍で眠っていて。 つまり、あの影は。もう一人の方の、彼だろう。]
(26) 2013/02/07(Thu) 21時半頃
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[静かに寝台を降りれば眠る姿へと毛布を掛け直しただろう。 傷を隠さぬその姿に、また少し、目を伏せる。 もし。『居ないはずの物が見える』話をしたならば。 ――彼も、私を拒絶するのだろうか。]
…嫌いにならないで。
[小さく呟けば、頭を振って。そのまま部屋を後にする。 先程もう一人の方の彼が歩いていたのは、調理場の近く辺りだったろうか。裸足のままで廊下を早足で駆ける。 近付くにつれて、やがて漂う赤く錆びた様な匂い。 …そして、廊下を彩る赤い赤い、導>>124があった。]
…入るね。フランシスカ、さん。
[不思議と心は静かだった。少し開いた扉へ手を掛け、そして。]
(27) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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/*
メアリー、発見ありがとう…!
(-5) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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[赤く染まる部屋の中を渡った先。 寝台に眠る彼女の表情はきっと、穏やかだったろう。 被せられたシーツは捲らない。 私も嫌だし、彼女も見られて嬉しい物ではないだろうから。 綺麗なままの腕を取れば、生乾きの血が垂れてきたけれど。 気にせずに、その指先を握る。 グラス越しに触れた時と同じ様で、違う。
冷たい指先だった。]
(28) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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[彼の傷痕。廊下を立ち去るあの影。 …真実は見えてきた。けれども、それでも。]
……私は誰も、選べない。
[きっともう、終わりは近い。そんな予感がした。 私も。殺されるのだろう。 ……それで、良いと思った。]
(29) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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メアリーは、フランシスカの横に座り込んでいる。*
2013/02/07(Thu) 22時頃
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ミドル――…。 昨夜は食餌に呼ばず済まなかったな。
今宵の獲物は、キミが選ぶと良い。 此処から逃れるには 人狼の存在を知る人間を生かしてはおけない。
喰らい尽くして逃げ延びるか 人間に屠られるかのどちらかだ。
[後者を自ら選ぶことはない。 覚悟の有無を同胞へと問う]
(*4) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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[声が、聞こえる。
まだ幼い、無垢な子供の警告が。
光が、揺れている。
か細く、闇へと消えていく道標のような灯が。]
(+0) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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[弱々しく、嘆く声が聞こえる。
最期まで死に抗い、拒み続けた叫びが聞こえる。
暗闇の中で、女は目を開き。 耳を塞ぐこともせず、暫くその中に居る。]
(+1) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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[そっと握られた、か細い指。
弱くも、柔らかな、暖かい魂。
それを持つ少女の頭にそっと触れ。 女は、最期を見た部屋を後にする。]
(+2) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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/*
よくよく考えて15歳位と28歳位て シーシャさんあーた ろりこ
だがゆるす
(-6) 2013/02/07(Thu) 22時頃
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/* め めありいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
今日誤爆ロルやろうかと思ってたんだけれど ど どうしようかな……。 リヒトとミドルの遣り取り次第でもあるん、だけれ、ど
(-7) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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[床を踏む爪先。
挫いた痛みは、もう無い。
混沌の闇と声が満たす場から遠ざかり。
誰かを探すように時折、瞳を上げて。
―― ひらり。
踊るように、薄闇の中を進んで行く。]
(+3) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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/*
そして私はRP的にこれでいっぱいいっぱいなのです雑魚め!
わーん
(-8) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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気にしないでください。 狩ったのはリヒトさんなんですから。
[獲物を他に分け与えるのは義務ではない。 あくまでも厚意によるものである。]
……今日はあたしに譲っていただけるんですか?
[昨夜で満足したからか、侘びの気持ち故か。 選択を譲渡されれば、ゆるりと思考を巡らせる。 とはいえ、同胞を除けば残る数は少なく。 内一人は声を共に、また一人は彼が赦しを乞うていた。
容易さを思えば、標的はあの少女だったが。]
(*5) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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/* とりあえず、サリスとしてはあの状態のメアリーを放っては置けない。 先ずそこから、になるかな……。
(-9) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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この窮屈な檻を破って、外へ。
殺されるつもりはありません。 この中にいる人にも――外にいる人達にも。
[答えの分かりきった問いへ明確な意志を持って伝える。 生き延びるために喰らう対象は、 内だけでなく外にもまだ残っている。]
(*6) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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/* とおもったらミドル ミドルめ!!
こここれはもえる!! よし、がんばるオレがんばる よ!!
(-10) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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[ 遠い記憶。
女を、護ると言った男。
一人、また一人と死んでいく中で。 最期まで信じていた。 この男だけは、違うと。
だが、男の偽りを暴いたのは、他の誰でもない。
決して目を逸らす事を、止めようとしなかった。
―― 自分。]
(+4) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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……
[個室の扉は開け放したまま ベッドの上に腰掛けてぼうやりと窓の外を眺めている]
(30) 2013/02/07(Thu) 22時半頃
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