296 ゴールイン・フライデー
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/* これ本落とす→拾ってもらう→自分の書いた本を拾われる →恋愛小説好きなんですか、褒められる→微妙な顔しつつ笑う →好きな人でも?→赤面する→そこ目撃されるとか面白そう(忘れるためメモする)
(-59) 2019/05/20(Mon) 16時半頃
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[手に入らないもの程焦がれるとはよく言ったものだ。
この数日間過ごした日々の中で彼を思わなかった日は 一度だって現れる事はなかった。
固く襟の詰まったシャツはネクタイを紐解けば 隠された首筋が見えるのだろうか、だとか 撫でつけられた髪を下ろした瞬間が見たいだとか 眼鏡を外した先の眸はどんな色をしてるのだとか。
想像は膨らむばかりで後を絶たない。 困った事にこの心臓は好き勝手がなりだし 呼吸する事すら下手くそになってしまう。 恋の病など可愛らしい表現じゃ足りない。 まさに恋に殺されてしまうような感覚だ]
(108) 2019/05/21(Tue) 01時半頃
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[同じものを味わえと願うのは、 まさしく彼に対して死を願っていて 出来るならあの人にはそんな想いをして欲しくない。 なんて、矛盾を孕んだ嘘を重ねていく。
時刻は刻一刻と迫っていて、 タヴェルナのディナータイムが始まる頃合い。 このまま今日は引きこもって土曜日を迎えよう。 そう決意した瞬間思い出すのは 作業中によく耳にするラジオのとある言葉]
……人を好きになるのは、自由、か。 こんなに爛れた思いでも? 青臭い事ばっかり言うよな。
[今更思い返しては鼻で笑ってしまった。 もう二度と行かないと決めた誓いは 立ち上がり扉の閉まる音と共に消えた]
(109) 2019/05/21(Tue) 01時半頃
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[星々が瞬く夜を一人歩く。 風が店先に並んだ花弁の香りを届けた。 あの人に捧ぐ花は何が似合うだろう。
ピセッロ・オドローソなんて願望が過ぎるし ナルチーゾなんて悲願じみて痛々しい。 ヴィルッキオ辺りがいいかもしれない。 カンナなんて今の自分そのもの過ぎるから アチェロを贈って美しい思い出にするか。
男に花をなんて思いながらも ミモザの花束なんて一生渡せないだろうし 夢みるくらいは勝手だろう]
ヴィオラもいいかもしれないな。 夢想の羽根だなんて、叶わなそうで。
[呟きながら唇を噛み締めそうになる。 踵を返そうとした時中年くらいの女性が 此方に気づいてしまった]
(110) 2019/05/21(Tue) 01時半頃
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あー……。ちょっと、花を見ていただけで。
[「プレゼントに?」その問いかけに首を振る]
いや……そんなんじゃなくて。
[言い淀んでしまうならそのまま適当に断り 立ち去ってしまったら良かったのに。 女店主は此方を見てちいさく笑ってしまう。 思わず怪訝な顔をしたのが良くなかった]
(111) 2019/05/21(Tue) 01時半頃
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[「あなた、恋をしているのね」]
(112) 2019/05/21(Tue) 01時半頃
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[頭から冷水を浴びせられたような 重たい衝撃を受けたような感覚。
ぶわりと爆ぜるように熱が広がる。 否定しようとして居た堪れなくなった。 眉間の皺を寄せたまま口端だけは笑って]
これを、恋と言ってもいいんでしょうか。
[本物なのか偽物なのか分からないこの感情を そんな尊いものと同じにしてしまってもいいのか。 尋ねながらもどうしようもなく視界が揺れた。 泣き出しそうになるその肩を女性の 柔らかな手が撫でてくれた]
(113) 2019/05/21(Tue) 01時半頃
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[どうしたって、とてつもなく逢いたくて仕方がないんだ]**
(116) 2019/05/21(Tue) 01時半頃
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