258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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[駆ける、駆ける。 鳥居の一つを抜けて、坂道を駆ける。 山歩き用の靴は、悪路にも対応してくれるけれど、身軽さという意味では向こうが上か]
は……そーゆー事言われると、なんとしても、って思っちまうねぇ。
[あの人に出来なかった事なら、尚更に。 そう思ったら、『追いかける』という事、それ自体にのみあった意味が、ひとつ、増えた]
……っと!
[緋に送られ、走り行く。 林の小道に飛び込む動き>>57は想定外、一度行き過ぎ、とっさに戻って]
(59) 2016/11/20(Sun) 22時頃
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……林とか、こーゆー所は、俺の得意フィールドなんすけどねぇ。
[呟いて、周囲に落ちている小石をいくつか拾い集める。 小道に駆け込み、しばらくはそのまま追いかけて。 途中、敢えて違うルートに駆け込んだ。 距離は一定保ったまま、ただ、真後ろに着く事はせず。 走りながら、拾った石をあちこち投げて茂みを揺らし、音を立てる。 どこから来るかを、簡単には特定させないように。*]
(60) 2016/11/20(Sun) 22時頃
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/* [やってる事がばとるになってきてませんか] [気のせいです。気のせいです]
(-49) 2016/11/20(Sun) 22時頃
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[先輩が過去にできなかった事。
それを投げかけた意図がどこにあるのかは知らない。
ただ、羨望と憧憬の対象にできなかった事をやるというのは、妙に響くもの。
それができたら、それができれば。
もう、あのひとから『逃げる』必要なんてないんじゃないか──わき上がったのは、そんな感情。
それは、『鬼』に揺らされ、『彼』の中で急激に強くなる]
……なんとしても……。
[捕まえる。 捕まえて、それから──は。
やっぱり、見えていないけれど]
(*7) 2016/11/20(Sun) 22時半頃
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[音を使ったかく乱に、返ってきたのは威勢のいい声。>>65]
は。 都会のもやし、舐めると痛い目見るかもしれねぇっすよ?
[投げた軽口は届いたか、否か。 それでも、慣れた、なんて言葉だけじゃ表しきれない動きで駆ける姿には、あー、これ確かに半端ねぇ、なんて思ってはいたけれど]
……そー来るか。
[木に登り、枝を伝って高所を取る様子に、やれ、と一つ息を吐く。>>66 向こうがそう来るなら、こちらは]
(68) 2016/11/20(Sun) 23時頃
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[周囲の地勢は、『わかって』いる。 憑いた『鬼』の記憶にある。 だから、同じ道を辿って追う事はせず、藪の中に身をひそめるようにして本殿の方へと駆け。 そのまま、本殿の外周にぴったりとくっついた。
上から覗き込めばすぐにわかる位置。 逆に言えば、そうしないとはっきりとわからない位置を取った上で、一度、完全に息をひそめる]
……高さ的には、いけなくもないな。
[飛びつけばここからでもよじ登れなくはない。 そんな事を考えながら、一先ず、追う相手の動きを伺った。*]
(69) 2016/11/20(Sun) 23時頃
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[本殿周囲で絵を描く気配には、気付いていたけど意識を向けなかった。 追っているのはそっちじゃない、という、それだけの理由で。
上で、瓦が軋む音が微かにする。 移動しているのはそれでわかった。 それと、外周の造りから、降りてくる場所を先読みして]
……足で追いつけねぇなら、頭つかえってね。 都会のもやしならではの戦法ってのもあるんすよ。
[迂闊だった、とため息つく御門に向けるのは、楽し気な笑み。>>74 両手上げ、ギブアップの姿勢が見えれば、それは『彼』の笑みから『鬼』の嗤いにすり替わる]
(77) 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[追いついた、捕まえた]
[あの人が出来なかった事が、できた]
[過るのはそんな思い──それを為せたのが、自分だけの力じゃない事は、見えない、見ない]
[今はただ、『鬼』の高めた感情のまま、その事実に酔いしれるだけ]
(*8) 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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……は、姉さん、潔いっすねぇ……。 『前』も『今』も、結構抵抗してたのに。
[くく、と嗤う、あわせて後ろ頭に引っ付いた面が軋む]
まー、でも。 面白い話してくれたおかげで、こっちも満足できましたよ。 そこは、感謝しときますわ。
(78) 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[器が『望み』のために、全力を出して闇を深めたから、とは言わないけれど]
(*9) 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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さぁて、それじゃあ。
[するり、と手が後ろ頭に伸びる。 引っ付いていた鬼の面──楽し気に嗤うようにも見えるそれは、呆気なくその手に移って]
……次の器に、ご案内しますよっと……!
[ひょい、と反対側の手を伸ばして、御門の肩を軽く、掴む。
つかまえた。
声に出さずにそう呟いた後。
『彼』の姿は、ふわり、と。 溶けるように、解けるように、そこから掻き消えた。**]
(79) 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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……繋げ朱渡し、鬼渡し。
次の器へ、ご案内、っと……。
(*10) 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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/* 紅の解釈とかこれで大丈夫じゃろか、と迷い迷いしてたけど、うん。 中々、こういうろるはやる機会ないからな……!
休みの日に引けてよかった、マジで……!
(-58) 2016/11/21(Mon) 00時頃
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