194 花籠遊里
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僕が好きなのは悲劇だから。
[そう、救いようのない悲劇が僕は好きだった。 それは隣の芝生が青いというより、ほらあそこにあんなにも荒涼とした大地があるのだから自分たちの庭は充分に青いでしょうと確認するような下衆な魂胆。 けれども僕はそこまで赤裸々に語ることはできなくて、こう取り繕う。]
だって悲劇って安心するでしょう? 最初から悲劇になると分かってるんだから。
[ふいに櫻子の口から言葉が漏れた。>>66 おそらくはヘクターのことを言っているのだろう。]
そう、嫌ってないの?それはよかった。 あんな人でも…こほん、ヘクターさんでも 嫌われるよりかは好かれる方がいいはずだからね。
[いやあの男なら真っ赤に泣き腫らした顔で嫌がられるのが一番好きだなんて言い出しそうだなと想像しながらも、自分の予想とは逆の言葉を平然と口にする。]
(74) 2014/09/22(Mon) 14時半頃
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うん、出来たらいいね。 そのときは僕もまた新しいお菓子を持ってくるから、 櫻子さんの好きなお茶をまた淹れてくれる?
[ずっと此処に咲いているという櫻の花に、僕はささやかな約束を交わした。>>68
やがて櫻の花は呼ばれて席を立った。>>69]
またね。 僕、また櫻子さんに会いに来るよ。 櫻子さんのこと好きだから。
[微笑みを向ける櫻子に何故か好意を表す言葉がするりと口から漏れて。 そんなことを言ってしまった自分にびっくりしながら櫻子の去る背を見送った。*]
(75) 2014/09/22(Mon) 14時半頃
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/*ニコラスがさあ…ナチュラルにドライで幸運すぎてしかも恋よりも愛を抱くたちだから悲恋ができそうにない。
ヘクターさんへの恋心も自覚へは遠く。
どうしてこんな性格になった。悲恋?不幸?悪意?なあにそれ美味しいの?って無駄に人生において幸運スキル発揮されるのやめい。
(-43) 2014/09/22(Mon) 15時頃
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/*もはやブルジョワ属性以外いらなかったのではないかという勢いで小説家属性掘り下げられてない。
(-44) 2014/09/22(Mon) 18時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/22(Mon) 19時半頃
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/* さて、何をしようか。 1.花を買う 2.花とお茶する 3.展開がやってくるのを待つ 2
(-45) 2014/09/22(Mon) 20時半頃
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[僕は櫻子が去った後も広間でゆっくりしていた。
今宵は別に花を買う気はない。 さりとて独りは寂しいし…。 話し相手を求めて花を買うのもいいだろうか。]
うーん……。
[だとしてもどの花を。相手は誰でもいいのだが。]
花主さんに言えば適当に見繕ってくれるかなあ。
[だがお茶の相手を見繕って下さいなんて文句は些か間抜けに過ぎるなと、冷えきったとうもろこし茶を飲みながら思案顔。*]
(80) 2014/09/22(Mon) 21時頃
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/* どち神
1.朧 2.丁助 3.両方 1
(-48) 2014/09/22(Mon) 21時半頃
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あ、丁助さん。
[ごきげんようとの言葉に顔をあげると赤い花がそこに>>81。]
ああ、櫻子さんとは一緒だったんだけど、 他の蝶に買われてしまったみたいで。
[困りごとがあるわけじゃないよ、と安心させるようににこり微笑みを浮かべる。]
丁助さんは?今暇なの? それなら一緒に…いっ、
[丁助のそばに寄ろうかと椅子から立ち上がりかけたところで、昨夜の出来事で疼く腰が少し痛んだ。]
(83) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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/* ヘクターさんイケメンすぎる>メモ
(-51) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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あっはは、ありがとね。
[>>88丁助には自分の腰が痛む理由が分かられてると思うと気恥ずかしかったが、心遣いは嬉しかった。 言葉に甘えてその場に座っておく。]
隣に座る?クッキー持ってきたんだ。 一緒に食べようかなと思って。
[なんて、さっきまで櫻の花が腰掛けていた場所を示しながら尋ねる。]
それとも丁助さんは僕なんかとお茶はいや?
[昨夜のことで幻滅されてはいないだろうかと、問いを重ねる。]
(92) 2014/09/22(Mon) 22時半頃
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ああ、すっごい喜んで貰えたよ。 ありがとね、教えてくれて。
[おかげでいい贈り物ができたと礼を言う。>>94]
うん、丁助さんの笑顔は好きだからね。 それより丁助さんこそ…その、
[二人の男のまぐわいなんか見させられて嫌だったろう、と口にするのはあまりにも直截すぎて言葉が途切れる。]
それよりその、 丁助さんは悲劇と喜劇はどっちの方が好き?
[先ほどの櫻子との会話を思い出して、会話を繋ぐためにそんな話題を差し向けた。]
(95) 2014/09/22(Mon) 23時頃
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そう、幸せに終わる物語…。
[ぱきり、とチョコレートクッキーを噛んだ。 咀嚼すると甘い味が広がる。]
丁助さんにとっての幸せって?
[いつものように微笑は浮かべず、さりとて重要な話をしているという風でもなく、なんでもないことのように尋ねる。横目でちろりと丁助を見つめて。]
僕にとっての幸せは…
[なんだろう?
朝、目覚めること。 起きて食卓に着けばそこに家族がいること。 可愛い許婚との結婚が間近であること。 それに関して友人たちが祝いの言葉をくれること。
どれもこれも一つ一つは確かにその瞬間には幸せだと思うものを感じるのだが、改めて考えると分からなくなる。]
(97) 2014/09/22(Mon) 23時半頃
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よく分かんないんだ、 だから丁助さんはどう思ってるのか聞きたくて。
[多分不幸ってことが僕には良く分からないから幸福も分からないのかな、なんて。]
(98) 2014/09/22(Mon) 23時半頃
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丁助さんらしく、ね…。
[それもそうかもしれない。 本当の丁助さんらしさがなんであって、今それができているのかなんて知らないけれど。 僕が僕であることが出来たのなら、きっと僕は幸せだろう。
…「きっと幸せだろう」? まるで今は幸せではないみたいな言葉だ。そんなことはない、僕は今幸せな筈なんだ。]
失くして初めて分かるものかあ。 僕の失くしたくないものってなんだろう。
[脳裏に浮かぶのは櫻の花の微笑み。 この館に来ればいつもあの微笑を浮かべてくれて、ベルの名で僕を呼んでくれる。 そんな時間を狂おしいほど求めているというわけでもないが、無くなるのは嫌だと思う。
ならば櫻子と過ごす時が僕の幸せか…?]
…うん、そうだね。 失くしたくないものはある。
(100) 2014/09/23(Tue) 00時半頃
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ならその反対の欲しいものは? 欲しいものを手に入れた時も人は幸せを感じるのかな?
[自分の欲しいものは…昨夜あの男に暴かれた。 珍しく昼の格好をした彼が寂しげに中庭を去る姿が閉じた瞼の裏を過ぎる。
確かに僕は昨晩大きな悦びを得たし、嘘偽りのない自分でいられたと思う。いつもと変わった格好をしているのを見たときなんて胸が飛び上がったし…
…駄目だ、あの男について考えると何故か胸の動悸が激しくなる。何故かちっとも安らがないんだ。やめておこう。
僕は首を振って思考を中断した。]
(101) 2014/09/23(Tue) 00時半頃
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/*本当に恋をしたらニコラスは「僕が一人の人間にこんなに入れ込むはずがない」みたいな感じでツンデレになる可能性が微レ存。
(-56) 2014/09/23(Tue) 00時半頃
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[丁助さんは欲しいものを手に入れられてないと言った風な解答だな、と思う。>>102]
そうだね、欲しいものと一口に言っても ただの欲望と夢との違いがあるものね。
[そういえば丁助を買ったあの晩、闖入してきた白い蝶…あの蝶の言い残したことの意味とはなんだったんだろうか。僕は気になって尋ねてみた。]
そういえばあの蝶は丁助さんに確か、 「男を買え」とかなんとか言ってた気がするけど。 あれってどういう意味だったの?
[あの白い蝶と、そしてこの赤い花は何を望んでいたのか、もしくは望んでいるのかを想像を巡らせてみる。 果たして欲望を意味していたのか夢を意味していたのか。]
言いたくないことなら、別にいいけれど。
[どこか秘密の多いこの花はもしかしたらはぐらかすだろうか。]
(104) 2014/09/23(Tue) 01時頃
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花の生き方に?
[花の生き方に思うことだって? そりゃあ少しは可哀想だと思うが、花が花であることは仕方ないし。そんなことに思いを巡らせて何になるのだろうと思う。 酔狂なことだ。
…それに、櫻子さんがもしも花でなかったのだとしたら、クッキー一つであんな笑みを見ることはできなかったろう。
求める者がいて、求められる者がいる。 それでいいではないか、この館では。]
そう、それは…珍しい人もいたものだね。
[なんて、また一つチョコレートクッキーを手にとって歯を立てた。**]
(107) 2014/09/23(Tue) 01時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/23(Tue) 01時頃
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