95 File.2:Do you Love me?
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[ワンダは其れを“ぜいたく”と言った。 掌のガラス玉へと視線を向ける。 移りゆく空の色へと思い馳せたレティーシャを思い 空を思わせる“青”の一つだけが其処から除かれていた]
―――ん、ワンダは十分すぎるって言うけど レティーシャは、まだ、あなたにあげたいと思ってたと思う。
[双方の気持ちが分かるような気がして 少しだけ困ったように眉尻を下げ小さく呟いた]
わかった。 ワンダの分も預かっておく、から――… いつか、ちゃんと、取りにきてね。
[頼まれたとばかりにこくと大きく頷きを返す]
(125) 2012/07/01(Sun) 21時半頃
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[ワンダの手により再び握られた手の中身。 確かめるように、ぎゅっと握り締めて彼女に微笑む。 話が途切られ、本来の目的へと移ろえば 娘の顔からは笑みは消えてガラス玉は再び鞄の中へ]
時間までに、片付けなきゃ、ね。
[ワンダやオスカー、ラルフについてとある部屋の前にゆく。 オスカーの指示に耳を傾け理解すればこくり頷いた]
私たちは右から、ね。 分かった、今度は、――…外さない。
[小さく返し、鋏を利き手に握り締めてゴクと唾を飲む]
(126) 2012/07/01(Sun) 21時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/07/01(Sun) 21時半頃
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[扉を開く音に、ピクと肩が揺れる。 扉の左側へと潜む娘は中へと意識を向けるけれど]
――…、
[中を窺うオスカーの合図を待つように彼女へと涅色が向く]
(127) 2012/07/01(Sun) 22時頃
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[欲しいたった一つはきっと手に入らない。
寂しいと感じる心の隙間を埋める其れが 何であるかさえ娘自身にもはっきりとは知れない]
(137) 2012/07/01(Sun) 23時頃
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[オスカーの合図に頷き反対側の二人に一度視線を向ける。 それから部屋の中に身体を滑り込ませ左の壁を伝うようにして 標的と定めたモリスを狙い、鋏を構える、が――]
――…話 ?
[微か怪訝そうな響きが漏れる。 警戒は解かぬまま、 他の三人の反応を確かめるように視線を移ろわせる]
(138) 2012/07/01(Sun) 23時頃
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オスカーが良いなら。
[尋ねるよう向けられたオスカーの視線に一つ頷く。 話すうち絆される懸念も多少なりともあったから 進んで話を聞こうとはしないのだが――。
それと同時に別の所で 死者となったリンダを気遣うモリスには 絆されないだろうとも、思う]
でも、出る、なら…… 抵抗されないように拘束した方が、安心、じゃない?
[二人殺さなければオスカーがあの人形に殺されてしまう。 それを厭うがゆえに、そんなことを口にした]
(142) 2012/07/01(Sun) 23時頃
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[オスカーの笑みと言葉に 案じるような眼差しが和らぎこくと頷きを向ける]
――…うん。 そう、ね。
[味方となって呉れたオスカーを失いたくないと思うが故に レティーシャの時のように何も出来ぬまま 失われてゆくのを見ているだけにはしたくないと思う。 ――繰り返さない、心の中で、そう誓い、 他の者の後について部屋を移った]
(159) 2012/07/01(Sun) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/07/01(Sun) 23時半頃
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一時的なパーティー、だっけ。 最初は、――…一人だった。
[私は、と付け加え、モリスに答えるけれど 彼のペースにのせられるような感覚を覚え柳眉を寄せる]
――――…っ、
[不意に響くアラートに抱くは焦燥。 モリスが動くを見て、白い足が床を蹴るは無意識。 けれどオスカーが動く方が早く身を引くが見えたから、 ワンダがモリスを狙うをちらと確認し娘は鋏を構えなおす。
体勢立て直しオスカーを狙うモリスの脇腹へと腕を突き出した]
(169) 2012/07/01(Sun) 23時半頃
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い、痛い、手の平、痛い(ノノ)
(-70) 2012/07/02(Mon) 00時頃
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――… オスカー !
[痛みを訴えるような彼女の声に 娘は悲鳴染みた声でその名を呼ぶ]
(178) 2012/07/02(Mon) 00時頃
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[手に伝うのは鈍い感触。 モリスの脇腹の肉へと突き刺さった鋏が その生々しい感触を娘に伝えてきていた。
ぞわり、鳥肌がたつ。 人を傷つける感触に生理的な嫌悪を感じる。
途惑い、怯えたようにモリスを見上げれば 彼により振り回されたメスが娘の片方の胸のふくらみを裂いた]
――… ぁ、っ。
[薄い声を漏らし冷たい感触を感じた胸を押さえ 後ろへと数歩よろめき、膝を折る]
(181) 2012/07/02(Mon) 00時頃
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[カラ、と床に落ちるは血に濡れた鋏。 冷たいと感じた其処は熱を持ち遅れて痛みを伴う。 押さえた手にはなまあたたかく滑る感触]
……、は。
[使えとワンダの言ったメスが傍らに見えて 鋏を失った手がメスの柄を取り握り締める]
死ぬのを待ってたら…… オスカーが殺されちゃう。
[ゆらり、立ち上がるけれど]
(188) 2012/07/02(Mon) 00時頃
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[駆け寄るオスカーの姿を認めればふっと目を細め薄い笑み。 赤く染まる彼女の手へと視線を向けて]
――…痛い思い、させて、ごめんね。
[案じるように謝罪の言葉を口にして モリスへ向かおうとするけれど 彼の声が聞こえ、その状況を知る。 ラルフの攻撃がモリスの首筋にあたり モリスが苦しむ姿が、オスカーの向こうに見えた]
(194) 2012/07/02(Mon) 00時頃
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[動きの止まったモリスの姿。 涅色が静かに見詰めるが感情らしきものは薄い。 放送を待つように一度上を見上げるが オスカーの応えが聞こえ、彼女へと涅色を移ろわせた]
平気、じゃない。 痛いときは痛いって言っていいんだよ、オスカー。 早く、止血した方がいいと思う。 保健室に包帯があったはず、だから……
[案じる言葉を掛け]
私は――…少し切っただけ、だから。
[左胸の避けた箇所から白いワンピースが 赤へと染まりゆくけれど傷は浅いとオスカーに告げる]
(206) 2012/07/02(Mon) 00時半頃
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[差し出されたオスカーの手を取ろうとして 両の手が赤く汚れている事に気付けば手を伸ばすは躊躇われ]
ありがとう、オスカー。 でも、汚れちゃう、から。
[少しだけ困ったように笑い、ゆら、と体勢を立て直す]
ワンダと、ラルフも――… ありがとう。 二人きりじゃ、きっと、倒せなかった。
(209) 2012/07/02(Mon) 00時半頃
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