65 In Vitro Veritas
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なんだ、これ……。
[はじめのうちは、これも演出のひとつだろうと思っていたが。 写し出される映像は、あまりにも生々しく、鮮烈で。 俄には、理解しがたい内容だったが。
けれど、そこに聞こえてきたのは、耳慣れた……正直、あまり好きではない女の声。 何だよりによってあの高慢チキな女も一緒なのかと、盛大な溜息をつくが、その話の内容に、また驚いたように大きく瞬いた。]
は? 雪織おまえ何言ってンの? 悪ふざけにしたって悪質すぎね?
[歩み寄り、あからさまに不快な表情を向けるも、女の態度は変わらず。 肩を掴もうと伸ばした手は、にべもなく払われた。]
(259) 2011/09/27(Tue) 21時半頃
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― 地下2階・B1行き転移装置前 ―
[掌から転げ落ちたボール。 追いついた、と、足を止め、拾い上げようとすれば、昨日、作業服のポケットに入れたままだった白い布の球が、落ちる。 手作りの球と、きれいなまるの、ボールと。]
俺は、……こっちのが。 ……こっちのほうが痛くなさそう、だし……
[小さく呟きながら手を伸ばし、二つの球を拾い上げようとした。
その時だった。]
[静かだった空間に、音が溢れた。
薄暗かった廊下が、明るくなった。]
(260) 2011/09/27(Tue) 21時半頃
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これ、
[何ですか、と、映像を映し出すモニターを指差し、眼帯に問いかけようとして。
流れる映像に、釘付けになる。
たまに映像に現れる文字は、ほとんどが難しくて読めなかった。 けれど、流れてくる音声はなんとか聞き取れた。
ニンゲンから、そっくりの“くろーん”を作る。と。 映像は、言っていた。]
………
[三白眼気味の瞳。 明るい中では、僅か、蒼く見える、瞳。
真っ直ぐに、モニターを、見詰めて。]
(261) 2011/09/27(Tue) 21時半頃
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[“くろーん”と呼ばれたニンゲンが、暴れて絶命していく映像。 食事の時に使うナイフに似たそれで、身体を裂かれて。 なんだか、あかい、どろりとした、ぐちゃりとしたものを取り出して。
それがはいっていた“くろーん”は、 ―――]
とり、かえる
[思い出す、眼帯の言葉>>215を呟くと、ゆるり、瞬く。]
……あ
[嫌な、予感が、した。
映像の、まだ途中のモニター。 何だか変わった服を着た、壮年の男性が話している、映像。]
[――― 少しでもそれから離れたくて、走り出す。]
(262) 2011/09/27(Tue) 21時半頃
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あ、 あぁ え、 ぇ ?
[ちいさな声を途切れ途切れに上げながら、廊下を走り行く。 階段のあった扉も通り過ぎて。 少しでも、音から、映像から、逃れたくて、走る。
ぐちゃぐちゃと、混乱した、頭のまま。]
[モニターのない一角で、足を止める。 走る事だけは得意だった。 だから、これくらいでは、息は上がらなかった。 それでも、頭を、心を落ちつけようとして、目の前の壁に手を吐こうとして―――]
……わ、っ、
[壁だと思って手をついた、「Pamela」と書かれた四角い板。
それは勝手に、横に開いた。]
→ 手術室 Pamela ―
(263) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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[ああ、そうか。話が咬み合わない。 きっと彼らの常識と自分たちの常識は違うんだ]
だから、僕は布や箒も何処にあるか知らないし、 そういうものは此処には無いかもしれないよって。
[掃除道具はこっちにはない、と>>249ホリーのクローンの声が聞こえてやっぱりな、と思う]
下だね、わかった。 僕はあれは慣れてるから平気。 具合悪くなったりしないよ。
それじゃ。
[再び階段のほうに向かおうとして、>>256問いかけに足を止めた]
(264) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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[A-13-023。やっぱり、ヒトの名前じゃない。 ヒト扱いされていないんだ。
違う常識を持っていても、こうして生きて、喋って、考えて、……血を流すのに]
――散花、ベネディクト。
きっともう二度と会うことはないだろうし、 君が僕の名前を呼ぶことは、ないだろうけど。
[胸に、複雑な思いが過ぎる。 女の姿をした自分への、生理的嫌悪感と。 彼女たちクローンの置かれた境遇への同情。
葛藤。ほんの一瞬、同情が嫌悪を上回った]
(265) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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………………、 教えてくれてありがとう。
[手を伸ばす。自分よりも長い、彼女の髪。 拒まれなければ、軽く頭を撫でて]
そして、さよなら。 ネク達は掃除、頑張って。
[別れを告げ、階段のほうへと駆ける。 手を引っ込めてしまえば、再び嫌悪のほうが強くなった。 早く、……早く帰ろう。帰って、柔らかなベッドでゆっくり休みたい。
そう思いながら、足を早めた]
(266) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/09/27(Tue) 22時頃
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― 手術室 Pamela ―
[広い、部屋。 いろいろなものが置いてあったけれど、それが何に使われるものか、よくわからなくて。]
………
[けれど、先程見た映像の中に、似たようなものがいくつかあったような気がして、触れるのを止めた。
似たようなモニターはこの部屋にもあった。 同じように、壮年の男性が語る映像。
くろーんのぎじゅつ、いしょく、ひやくてきなしんぽ。 けんこうであんぜん。ほしょうされたみらい。]
……俺は
[何なんですか、と。
問いかけた、泣きそうなくらいに震えた声は、部屋の中に響いただけ。]
(267) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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―B1F/スタッフルーム―
そんな言い方ってないよ。
[余りの言い草に抗議の声。 けれど、ヨーランダの顔にちらと向いた後、視線は床へ落ちた。 本気で彼女に抗議できはしなかった。
椅子を立ち、顔を伏せ、どこへともなく歩く。 クローン達の顔など、尚更真っ直ぐ見られなかった]
(268) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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/* あっ、名前呼ばないって思ったのに音速で呼んでる
/(^o^)\1時間近く長考してこれはだめだー
いや、切り替えよう。 「これが最初で最後のデレ」ということにすればおk
(-79) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/27(Tue) 22時頃
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……全く。
[壁に寄りかかって、纏まらない思考を纏めようとする。 自分達の生活の中で、クローンは必要なのだろう。 労働力が安価になった。それはそうだ、雇うのにお金など……]
かからない、でしょうね。
[先ほど会った“彼女”その服装も。 髪や肌を見ても、無意味に金を使って整えた自分とは随分と違う……其れ一つとっても、まともに給料を払っているとは思えない。むしろ]
あの子の方が
[どこかで見た気もする、暴言を吐いていた彼女。 それは果たして、糾弾する資格は誰にあると言うんだろうか。
……暴言を吐かれた彼女達にはあるのだろうけれど。]
(269) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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[みんなを追って上に来たら、電気がついた。 モニターに映る――ひと。]
(270) 2011/09/27(Tue) 22時頃
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セシルは、コーダは、その人がこちらを見ると、>>243>>245、身体がかちんと凍ったように。
2011/09/27(Tue) 22時半頃
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/* そういやあ、クローンの中には[fortune]とかで振って 番号決めた人もいるのかなーと思いつつ、 自分の006って何でかっていうと
リーネ→りんね→六道輪廻 の六 みたいなかんじです
ふはは番号なんて適当適当(
(-80) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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[それが、自分で、ある、と、彼はまだ思っていなかった。 そうじゃなく、それは、消えてしまったその人なのだと。
その人が、いるのだと思ったのは、それほどに本当は、 しいと思う気持ちをきっと自分に対しても隠していたから。
だから、こちらを見る眼差しに息を吸い込んで、何かを言おうとするのだけど、何も言葉がでない。]
(271) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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[何を考えているのか、同じ顔なのにわからない。 それでも名を聞けば頷いて]
ちるはなベネディクト。 ふーん、長い名前なんだ。
[個を認識するそれを口の中でくりかえす。 頭を撫でられると、また思い出す。 今は明るいし個室でもなく、相手は女性だけれども……]
(272) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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さよなら? 掃除は頑張るけれど、何処へ行くの? 掃除しないの?
[こちらに背を向けて去ってゆく姿に問いかけたがもう此方には向きそうに無い。 どうしようかとクロの方を向いたり、他にも誰か居れば視線を泳がせる。 指示をくれるロボットが居ない、それだけでどうして良いのかわからない。作業を開始しなくても警告するロボットすら居ない。
困った、どうしたらいいんだろう。 とりあえず、ポケットに入っていたメモ帳に「ちるはなべねでぃくと」「ねくににてる」一行だけひらがなを残した]
(273) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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―B2F/北よりの倉庫―
[そっくりさんと話しているベネディクトの横を通過し、一つ下へと降りる。電気がつき、全貌がみえつつある病院。 思考を放棄するため、あちこち見て回ろうと歩く。
先ほどのVTRで見た気がして、ダストシュートは見なかった事にした。 空の棚が置かれた薬品庫、縄やらハサミやらが置かれた倉庫]
開かない?
[その隣の部屋は揺すっても叩いても戸が開かなかった]
(274) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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/* あはん場所表記間違えたぁああ 倉庫あたりなのにいいい
(-81) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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>>273 ?
[ネクに視線を向けられ、どうしようかとクロも首をかしげる]
道具も見当たらない、ロボットもいない…困ったね…。
[いつもならほかに仕事が無ければ、子供たちの相手をすることになるわけだけど…その子供たちのいるところまでどうやって戻るのかもわからない。 どうやら自分たちが、『おりじなる』の部品だということは、漠然とだが理解できた。 しかし、部品として呼ばれたわけではなさそうだ。 となれば、ソレも今する仕事ではない]
うーん…掃除じゃなかったのかな、今日の仕事。
[ロボットが間違えた、とまでは思い至らなかったけれど、もしかしたら何かが違うのかも、という可能性を、ふと口にした]
(275) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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[でも、そしたら、その人は目をそらす。 また、どこかに行ってしまうかもしれない、と、そう思ったとき、足は動いて…その人を捕まえられる距離まで寄る。]
どこに、いってたかと……。
[眉を寄せて、目を伏せた。]
(276) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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[クロダフランシスカがこっちを見る。>>235 くろーん?が、当たり前? そもそもくろーんが何かわたしは知らないんだけど。
振り返った彼女の奥、モニターに映るひと。 わたしたちと、おなじ服。]
くろーん、って、わたしたちのこと?
[おなじ服を着ている、わたしたち。]
――あ。
[動かなく、なっちゃった。]
(277) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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→地下2階・B1行き転移装置付近―
[頭を撫でて、彼女が何を思い返しているのかなど知る由もない。 知っていたら、きっと更なる嫌悪感に襲われていただろう。
問いかけには、振り返らず、返事もしないまま]
……さっきのフロアと同じ場所にあるとしたら……。
[と、階段を降りてそのまま直進する。 ドナルドの姿は近くにあっただろうか。 彼がそこにいてもいなくても、そこにある転移装置を軽く弄り――やはり動かないことに落胆した]
(278) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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きれい?
[とても、そうは見えないんだけど。 クロダフランシスカは、ちょっと頭がおかしいのかもしれない。 何かわめいているやっぱり頭がおかしいとしか思えない女のひとの目を見たあと。 じっと見てくる。]
……あげないよ?
[だって目がなくなったら、アイロンかける時、ヤケドしちゃうかもしれないじゃない。]
(279) 2011/09/27(Tue) 22時半頃
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ベネットは、階段を降りて扉を開けたとき、やはり無駄に大きく、扉が閉まる音が響いた。
2011/09/27(Tue) 23時頃
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[カウンターの上、手にした荷物を置く。 花瓶に入れられぬままの花束は萎れかけている、 紙袋とヴァイオリンケース、持っていても荷物になるだけだ。
今はとりあえず、 目の前の“自分”から目を背けたくて――]
……出口を探すか。
[呟けば、それはこちらに近づいていた。 行方を問う言葉に緩く瞬く、明かりの中、青は色濃く]
は? え? どこにって、なに言って、るの?
誰と勘違いして――……、
[言いかけた言葉が途切れる、 表層には現われない何かが、思考の渕で繋がってゆく]
(280) 2011/09/27(Tue) 23時頃
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/* @俺 日本語でOK……
なんで扉を開けたとき扉が閉まる音がするんだよ!
(-82) 2011/09/27(Tue) 23時頃
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[歪んだ笑みを浮かべた後、その存在から離れる様にくるりと背を向けると彼女はスタッフルームの方へと戻ろうとしたが―――… ]
…、電気が…。
[突然ついた明かりに周囲を見渡した。 やはり、そこには見覚えのある光景。 旧ソリテス中央病院の移植病棟。]
あ…、転移装置…!
[使用できるようになっているのではないかと足を向けようとして、近くにあるモニターが目に入り…、そこで… ]
(281) 2011/09/27(Tue) 23時頃
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>>280
――……かん、ちが い?
[彼はその人が口開き、そう告げるのに瞬く。 いや、その人は27番……。
ニーナにしか見えないのに、
いや、もう彼は数えてはいないけれど、5年前のそれは記憶。 きっと、それを27番だと、思いたくて…。]
ニーナじゃ、ない の?
[眉は下がる。]
(282) 2011/09/27(Tue) 23時頃
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[メモ帳は大事なもの、と分類してまたポケットに仕舞う。 明るい室内は掃除が必要そうにはあまりみえなくて、それも困惑の原因になった。
生まれてこのかた子供たちの相手以外の仕事を知らないから、余計にどうしていいのかわからなくて]
でも、ロボットが間違えるなんて。 ナイよね? 来る所間違えた?
アレが部屋なら、何か探してみようか。
[何を探すのかも良く解らないけれど、ただ立っているだけなのも嫌で自ずと体を動かす事を選ぶ]
(283) 2011/09/27(Tue) 23時頃
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―B2F/手術室「Pamela」―
私だって、あげないよ。
[『手術室』の文字を見て、呟いた。 もし、自分が誰かのクローンだったら? ぞっとする。
振り払う様に首を振った。 怖いもの見たさなのだろうか、手術室の戸を開けた]
ドナルド?
[立ちすくむ赤毛の背中はドナルドのようで、けれど纏う空気が随分と違っていた]
(284) 2011/09/27(Tue) 23時頃
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