14 Digital Devil Spin-Off
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―とある路地:VS Hydra―
[時が、止まって見えた。
何があったのか、視覚では捉えきれなかった。 一瞬の光が走り、九つ首の竜が暴れ、のたうち、消えていく。
確実に言えるのは、荒川が、巨大な敵を打ち倒した、ということ。 ――その命と引き替えに。]
―――…。
[嘆くのも、涙を流すのも、荒川は望んでいない気がして、黙ってゾーイの側に寄る。]
(7) 2010/06/07(Mon) 01時頃
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[青龍が、荒川の死を悼むように、皆に告げるように、哀しげな声で(08)回、遠く吼えた。]
――荒川さん、あなたは、最期まで… いえ、これからも、僕たちを導いてくれるんですね…。 道を指し示す標となって。
[呟き、目を閉じて黙祷を捧げる。]
(11) 2010/06/07(Mon) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/07(Mon) 01時頃
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― とある路地・戦いの跡 ―
[荒川が遺したものは、どれほどのものか。 倒れることなく事切れたその背中を見ながら、その大きさに思いを巡らせる。]
…そうだね。 ――墓をつくって…
[御巫に頷き、亡骸を整えようと仁王立ちのその身体に触れる。 動いていたのが不思議なほどの傷と、やり遂げたその表情を間近で見て、改めて胸が痛んだ。 ――惑い、悩むだけの己とのあまりの差違に気付かされて。]
(56) 2010/06/07(Mon) 11時頃
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御巫くんは、理は――
[開いたのかと問おうとすれば、受け継いだとの答え。>>43]
縁…か。 皆があるから世界がある ――皆が影響しあって、世界が出来る。
…うん。わかる。 分かるけど、それは今までの世界とどう違うんだろうね。 新たな理で生まれる世界がこれまでと同じでいいなら、壊れる必要など無かったのに。
[御巫の理を否定するつもりはなく、ただ思ったことを言う。]
(57) 2010/06/07(Mon) 11時頃
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ラルフさんの理で作られる世界は、ある意味ではディストピアなんだろう。 ただ一つの価値観以外許されない世界。 …でも、それを言ったら他の理もみんなそうなんじゃないかと思えてさ。
だったら、理なんて要らない。 今までのままで良い。 そう思うと、もう…。
[語りながら、墓を作る。大きな木の根本に、小さな墓。]
(58) 2010/06/07(Mon) 11時頃
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[御巫がワレンチナの墓に行くと聞けば、ついていきたいと言った。 結局自分は彼女の理を知らないままで。 もう、二度と本人の口から聞くことは出来ないけれど、せめて墓に手を合わせたいと。]
ゾーイちゃんは、一緒にくるかい?
[もし首を横に振るなら、誰かに託していかないと、と思いながら尋ねてみた。]
(59) 2010/06/07(Mon) 11時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/07(Mon) 11時頃
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/* ん。落とそうと思ったら、ゾーイと超かぶる…。 どうしようかな…。 ちょっと恥ずかしいなぁ。
(-30) 2010/06/07(Mon) 16時頃
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/* ということは、ゾーイと感性が似てるのか? 今まで出てきた理に対する反応が、ほとんど一緒っていうのは、どういうことかと小一時間(ry
(-31) 2010/06/07(Mon) 16時頃
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― 荒川の墓の前 ―
[御巫が紡ぐ言葉を静かに聞いて。>>60>>61 ふ、とひとつ息を吐く。]
君を、死なせたくないな…。
[口に出したのは、それだけ。]
(86) 2010/06/07(Mon) 16時頃
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― 不忍池 ―
[一輪だけ、水の中から花開く蓮のほとりに、 一本、木の棒が立っている。 横に蹲る霧島は、酷く傷つき疲れて見えた。]
――…。
[口を開くこともなく、質素な墓の前に膝をついて、手を合わせる。]
(87) 2010/06/07(Mon) 16時頃
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[御巫と霧島が理を語るのを、黙って聞いていた。 初めて聞いた、ワーリャの理>>76 再生するのも滅びるのも、人の意思でもって。 それは、心に響き――だが。
ちらりと、肩に乗るほどに小さくなった青龍を見る。
ふと、ゾーイを見れば、自分と同じような表情をしている気がした。]
(88) 2010/06/07(Mon) 16時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/07(Mon) 16時頃
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―不忍池―
[――結局。
言葉を交わす霧島と御巫に、自分は一言も掛けることはなく。 二人が理について語り、ゾーイが霧島を治療している間に、そっとその場を離れる。
自分には、人を殺すと言い切るだけの覚悟も、絶対に止めると言うだけの強さもない。 この、世界の破壊と再生の場に紛れ込んだだけの、無力な人間ではないかと、そんな思いが最初からある。
だから、何も言わず彼らの側を去った。]
(141) 2010/06/07(Mon) 21時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/07(Mon) 21時半頃
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― 不忍池 ―
[三人の姿が見えなくなるまで歩いて、池の畔に腰を下ろし、手近な石を池に投げ込む。 ぽちゃん、と音を立てて、波紋が広がっていった。]
「悩んでいるようだな」
[ぼんやり水面を眺めていた脳裏に、不意に言葉が響いて。 はっとして顔を上げれば、水面に中華風な甲冑の男が立っていた。]
(154) 2010/06/07(Mon) 21時半頃
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え、えーと、どちらさまですか?
[害意はなさそうだとみて声を掛ければ、額にある三つめの目がうっすらと開いた。]
「我は二郎真君。天界より、少々苦言を申しに参った」
[二郎真君…道教の治水の神で、蛟退治の神…なんて知識を頭の中から掘り起こす。 そうしている間に、真君は先が三つに分かれた太刀でびしりとこちらを指してきた。]
「お主等人間が、さっさと理を定めねば、天も魔も人も大地も定まらぬ。悩んでおらず、疾く理を定めよ。」
[いきなり言われる言葉に、目を白黒させる。]
(164) 2010/06/07(Mon) 22時頃
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そんなこと……僕に言わずに、理を持ってる人に言ってくださいよ。
[僅かに俯いて、苦情を申し立てれば、ぴしりと頭をはたかれた。]
「そなたと属性が合うゆえ参った由。下らぬ泣き言を申すな。 それに、そなたとて選ばれし者。理を持たぬとて、この戦いに無縁でいられる故も無し。」
[きっぱりと言い切られて、唇を噛み締める。 どうあがいても逃げられないと言われたようで、逃げだそうとしていた自分を見透かされたようで、言葉も無かった。]
(169) 2010/06/07(Mon) 22時頃
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「そなたが理を定められぬのは承知の上。 だが、理を持つ者とて、一人では理を定められぬ。 そなたは、最も共感する理を持つ者を助ければよい。 あるいは理など要らぬと言うなら、理を持つ者全て排してしまえば良かろう。」
[しれっという二郎真君の言葉に、軽く目を瞠る。]
――理を持つ者がすべていなくなったら、どうなるんですか?
「さてな。そのようなことは、"そなたら"に聞けばよい。」
[帰ってきたのは、はぐらかすような答え。]
(179) 2010/06/07(Mon) 22時半頃
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[理を持つ者が全ていなくなったら… それは、ひどく恐ろしく、かつ魅力的に聞こえる言葉。 所詮、理が一人の人間のエゴであるなら、それだけで定まる世界など…。 ――そう、思いかけて、頭を横に振る。]
……僕は、皆の理を聞いてみたいと思います。 それからでも、きっと遅くない。
[理が本当に要らないかどうかを決めるのは。 心中に呟いたところで、ぱたたた…と軽い羽音が耳のすぐ横で聞こえた。]
(184) 2010/06/07(Mon) 22時半頃
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「では、早く行こうではないか。」
[声のした方を見れば、肩に乗ってるミニ青龍の、さらに頭の上に、ミソサザイが一羽、ちょんと乗っている。 青龍の、なんとも言えない迷惑そうな顔が、少し気の毒で。]
え、行こう…って?
「うむ。そなたはすぐ迷う。我が目付としてついて行ってやろう。」
[偉そうに喋るミソサザイを横目に見ながら、小さく息をついた。 ふと見上げた空に、遠ざかる赤い竜の姿――]
(194) 2010/06/07(Mon) 22時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/07(Mon) 22時半頃
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[がしがし、と頭を掻いて、決めたとおりに理を持つ人間を探そうと立ち上がる。]
『人を探すなら、シナガワとやらに往くがよい』
[耳元でさえずるミソサザイに、はいはいと頷いて。 巨体を現した青龍の背に跨った。]
―→ シナガワへ ―
(213) 2010/06/07(Mon) 23時頃
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/* みんなの移動手段が飛行になってまいりました。 サマナー便利。
(-78) 2010/06/07(Mon) 23時頃
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― シナガワ上空 ―
[前を行く大鴉の黒い背中。さらにその先を飛んでいく、赤い霧に包まれた三人の人影。 高く高く舞い上がってそれを見ながら、みんながシナガワに向かっているのを知る。
追いかけるように、シナガワへと到着すれば、霧島の赤い竜と、眩い黄金の光を纏った天使の姿が見えた。]
霧島さんと、ラルフさん…。
[天使と堕天使。相容れない悪魔と共にいる二人。 戦いが始まるのだと、容易に知れた。]
(230) 2010/06/07(Mon) 23時半頃
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― シナガワ上空 ―
[ゆるゆると遙か上空から戦いの場を眺める。 赤い霧が、一旦地上に降りた後、赤い竜の側に寄るのが見えて。 天使の側にももう一人、浅見と名乗った少年が居た。]
『そなたは往かぬのか?』
[耳元のさえずりには、否定を返した。]
霧島さんの《理》に荷担する気はない。 ラルフさんは…荷担しなくても大丈夫だと思う。
[戦いに加わる他の二人は《理》を持っているのだろうか。 彼らの命が危なくなったら、助けに行こうと心に決める。]
(250) 2010/06/08(Tue) 00時頃
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[赤竜の咆吼、小悪魔の歌。そのどちらの影響も届かない高空で。]
うう、寒……
[ミソサザイに、だらしないなと言われながら戦いを見下ろす。 ゾーイともう一人赤いフードの男を、吾妻の大鴉が守るのも見届けて。さらに東雲と、そこに近づいていくリムジンも見つけた。]
なんだ、あれ。
[戦いを気にしながらも、場違いな高級車を怪訝な顔で見る。]
(258) 2010/06/08(Tue) 00時頃
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[地上から巻き起こる、眩い光の爆発に目を細める。]
さすが、桁が違うな。 青龍、あれ受け止められる?
[ぐるる…と青龍が不機嫌なうなり声を返す。 それを見て、少し笑った。]
…やっぱり、何をするにも仲間がいるよな。
[呟いて、地上の様子に目を戻す。]
(276) 2010/06/08(Tue) 00時半頃
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[見下ろす戦いは二組となっていて。 霧島とラルフの戦いはともかく、もう一組の戦いが気になった。 おそらく…力の差は厳しい。]
いざとなったら、あの赤い髪の子を助けに行くよ。
[青龍に囁いたそのとき、地上に新たな光が降臨する。]
――ラルフさん…!
[COMPに表示される悪魔のアイコンが、一つ増えた――]
(291) 2010/06/08(Tue) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/08(Tue) 01時半頃
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