204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[フランシスにきいてから、と フィリップの言葉が伝わり]
そうだな。
[話す気ではいたけれど ラルフの仇を討つまではこの身がどうなるかしれぬと思い 言いかねていただけのこと。]
フランシスも心配だが そんな声出してるフィリップも心配だ。
[しゃくりあげるを聞いて困ったように言葉を向ける。]
(*1) 2014/11/24(Mon) 14時頃
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[飛び込む形となれば腕を支え 揺れるフランシスの双眸>>0を覗く。 彼から紡がれた言葉にははたと瞬いて血の漂うもとを辿る。]
――…自分で。 そうか、目を、な……。
[ふと自らの過去が重なる。 衝動を抑える為に目を傷つけた己と 二コラの行動も動機も違うとわかっていても気が沈む。 またフランシスがきつく拳握るに気付く。]
フランシス。 こんなことになるなら、 一緒に、居間を出れば良かったな。
[せめて部屋で休むよう言っていれば、と後悔する。]
(12) 2014/11/24(Mon) 14時頃
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[答えるフランシス>>1にフィリップの声>>5が返る。]
確かに大丈夫そうには見えねぇな。 手は足りる、大丈夫だ。
[顔色がよくないようにみえて案じるまなざしをフランシスに。]
(13) 2014/11/24(Mon) 14時頃
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[フィリップを手伝いラルフを三階へと運ぶ。 子守唄をとフィリップがフランシスに願う>>5のは ラルフが聞き慣れた歌声をフィリップに知って欲しいと思ったから。 透明な歌声で奏でられる子守唄は酷く優しく、 ドナルドのバリトンではそれらしくは出来ないように思う。 歌うよりも聴く側で、歌うよりも演奏する側。]
(20) 2014/11/24(Mon) 17時半頃
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[ラルフを運び込んだ部屋の出来る限り温まらぬ場所、 窓際に面した寝台に彼を寝かせ、窓を少し開けた。 吹き込む風は防寒具が無ければ長居するには厳しい温度。 けれどこれでラルフの遺体が損なわれるのを遅らせる事が出来るか。 ひら、と手を振るフィリップ>>14に怪訝な顔をする。]
――…此処じゃ身体が冷える。 ラルフの傍に居たいのも分かるが お前さんが風邪でも引いたら 山下りるのも大変だろ。 ラルフを故郷まで運ぶ体力くらいは温存しとけよ。
――…無論、手伝ってくれるンだろ?
[一緒に旅をしてきたラルフが帰るはずだった故郷。 うまれ育った場所をフィリップにもみせてやれたら、と思い]
(21) 2014/11/24(Mon) 17時半頃
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[みない方がいいとフランシスは言ったけれど>>18 二コラの姿を隻眼に映し込んだ。
復讐の為に、二コラを手に掛けようと思っていた。 けれど、彼は自ら選んだ。 トレイルに関しても階段から落ち 直接手を下すことがないままな状況。 復讐をした、という実感はわかない。 仇を討ったのだという気がしないのは ドナルドが思っていたカタチとは違ったからだろう。
仕方ない、とフランシスは言ってくれたけれど 彼に負担を掛けてばかりだという意識はあり頷く事も出来ず、 平気だったか、という問い掛けに漸く「平気だよ」と声返し 少しだけぎこちない笑みを浮かべた。]
(22) 2014/11/24(Mon) 17時半頃
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ラルフの身体は冷たくしとかなきゃ あたためると、ぼろぼろになっちまう。 ラルフも、フィリップに、そんな姿みせたくないんじゃねぇかな。
吹雪が止んで山小屋を出て故郷にかえるまで 一緒にラルフと旅することになるんだ。
だから、少しの間、ラルフをひとりで休ませてやれ。
[ずるい言い方だと思いながらも、 そんな言葉でフィリップに、共に来い、と手招く。]
(*3) 2014/11/24(Mon) 17時半頃
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[頬に触れるフランシスの手>>24に僅か目を伏せる。 気遣われていると知れるから その心遣いに甘えるように彼の手に、己の手を重ねた。
吹雪は未だ止む気配がない。 けれどいずれ通り過ぎる。 そう信じて、祈るようなフランシスの仕草と声>>25に 「そうだな」と同意の頷きを向けた。]
(33) 2014/11/24(Mon) 20時半頃
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[ずるい、と言われれば、微か笑う気配。]
――…ン。
[わかってる、と言いたげな音色をフィリップに向ける。 彼の気持ちもわかるからささやかな抵抗をそのまま受け止めた。]
(*5) 2014/11/24(Mon) 20時半頃
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―― 三階/個室 ――
[窓は閉められ外の冷たさはガラスとカーテンにより防がれる。 荷物置くままの寝泊りするために借りた部屋は ラルフを寝かせる部屋よりはだいぶ過ごしやすくある。 フィリップが荷物の事を言えば>>29 引き留める理由もなく]
分かった。 けど、荷物片したらすぐ戻ってこいよ。 ちっとばかし話したいこともあるし。
[と、言葉掛けるのみにとどめる。]
(34) 2014/11/24(Mon) 20時半頃
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[フランシスからの問いかけ>>4にはたとする。 サラシはノックスの行動縛る為に使った。 理由を言えば心配かけるか、とも思うけれど]
――…理由、言った方がいい?
[言わないでおきたい、と滲ませる言葉もまた 聞き難くするずるいものではある。]
そうだな。 気になるから巻きなおす。
[上着を無造作に脱ぎそれを寝台へと落とし、 ポケットに突っこんでいたサラシの半分を取り出して 両手と顎を使いながら慣れた様子でそれを巻き直す。 フランシスの囁きが聞こえた。]
――…心配性だな。
[背に触れる温度に意識向けながらぽつと紡ぐ。]
(35) 2014/11/24(Mon) 20時半頃
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困らせるつもりはねぇよ。 大丈夫だって。
(*7) 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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お前さんがいねぇと話が始まらねぇっての。 戻ってこいって。 ラルフの聴いてた子守唄、聴くんだろ? そんで、ルーツにそれ、教えるんだろ?
(*9) 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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聞こえてなかっただけかもしれねぇぜ。 ま、そのへんは先に確かめといてもいいけど。
(*11) 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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[むりにとは、という前置きは気になると言う事だろうか。 フランシスの応え>>48に僅か考える間があく。]
――…ン。
[不吉な事、は考えずとも何となく知れる。 少しだけ困ったように眉が下がる。]
サラシはノックスの動き封じる為に、使った。 フィリップと対峙してたから、あいつを助ける為に。 ――…ラルフを殺したノックスに復讐する気で ノックスの大事な者を奪おうと、思ってた。 けど、トレイルは、階段から落ちて――… 二コラも、いつの間にか自害してて、 結局、仇討ちらしいこと、全然出来なくて。
[悪いことをしようとした自覚はある。 罪悪感とフランシスを心配させたくないという気持ちが口を重くした。 けれどドナルドに見えたものを言葉としてフランシスへと伝える。]
(49) 2014/11/24(Mon) 22時頃
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ドナルドは、ベネットの表情には気付けぬまま、ぬくもりだけが背に伝い。
2014/11/24(Mon) 22時頃
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[背中に当たる拳の軽い感触に振り返ろうとすれば フランシスに腕引かれ、覗き込む緑の双眸に息を飲む。]
――…ごめん。 でも、我慢出来なかった。 ラルフがあんな風にやられて――… どうしても我慢出来なかったんだ。
ちゃんと帰ってくるつもりだった。 悲しませる気、なかった、けど。
[ごめん、ともう一度謝罪の言葉漏らして眉を下げる。]
(53) 2014/11/24(Mon) 22時半頃
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[分かる、と言ってくれた事がうれしい。 フランシスの言葉に申し訳ない気持ちもあったけれど それでも同じ気持ちだったと思えば安堵できた。]
――…うん、ごめん。
[守りたい人は、己を指すのだろうと思う。 それは大事にされているのを十二分に感じるから。 守りたい人がいるから抑えたフランシス。 守りたい人がいるから動いたドナルド。]
でも、また同じ事が繰り返されたらと思うと……
[突く指先に、続きは消えて。]
……う。
[僅か眉根を寄せる。]
(58) 2014/11/24(Mon) 23時頃
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[突かれた個所を気にするように 眉間を中指の腹で軽く撫でる。]
フランシス。 フィリップが戻ったら、さ。 俺やラルフに聴かせてくれた子守唄、歌ってくれる?
ラルフが好きだった歌を、あいつ、聴きたいンだって。
[ぽつ、と思い出したように フランシスへとその話題を振り]
(59) 2014/11/24(Mon) 23時頃
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ドナルドは、バーナバスに話の続きを促した。
2014/11/24(Mon) 23時頃
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[幼子を叱るようなフランシスの声>>62に瞬く。 照れくさそうに視線彷徨わせてから 再びフランシスの緑へと重ねて]
――…その叱り方、懐かしいな。
[ぽつ、と、言葉通り懐かしむ響き。 彼の優しさも甘さも痛いほどに伝わっていた。 良識備え、甘え方も教えてくれた保護者がいたからこそ ドナルドの今もあるのだと思う。]
痛くねぇけど、なんか、くすぐったい。
[そんな言葉を綴っていれば髪へと落ちる口付け。 くすぐったさよりも照れくささが勝り 目許が仄かに羞恥の色に染まる。]
(67) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[フランシスの頷きにふっと笑みが浮かぶ。]
良かった。
[寂しげな笑みと伏せられる其れを認め 一度目を伏せるはラルフを思うから]
――…好きになるよ。 フランシスの歌は優しい。 きれいな歌声、で、俺も、好き、だから。
(68) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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フィリップ。 お前さんも好きになってくれるといいけど、――だってさ。
[何が、とは言わず。 確かめたそれを伝える。]
(*13) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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…………? そりゃ気になることは訊くだろ。
ん、片付けにいったっきり戻らない誰かさんを こっちはずっと待ってるんだから。 早くもどってこいよ。
[軽く、わらうような音色を交えて返し]
(*15) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[変わらないようにみえるフランシス。 変わってゆくのはドナルドの方か。 背丈もあの頃とは違う。 今は、先祖返りと称されるそれと同じ力がある。]
――…俺は、フランシスの色のが、好きだ。
[照れ臭さに視線は外したまま。 けれど髪に絡む指先が気になってそちらを時折ちらとみる。]
たぶん。 そろそろフィリップ、戻ってくる、から。
――…俺も、遠くにいても、聞こえるように、なってて。 フィリップや、ラルフと、同じ、だったみたいなんだ。
[いずれ伝えようと思っていたこと。 隠し通す心算もなく、それを伝える。]
(75) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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わかった。 こっちはあんま片付けるもんねぇかな。 着替え、出し入れしたくらいだし。
[洗濯する気だったのに忘れていた、と。 着替えと自分で言って漸くそれを思い出すが それは何とでもなるかと思い考えるのを中断し]
(*17) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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……大丈夫だって。
[安心させるようにフランシスに言葉を向ける。 礼の言葉には笑みを浮かべてみせるけれど 染まる頬にはたと瞬く。 褒められて照れたのか、とそんな風に思い。]
(77) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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ん? 着替えが如何かしたか?
……あァ、吹雪がおさまるなら 此処から出られる。
此処は血のにおいばかりで、イヤだ。
(*19) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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[髪を気にする風なのを認めれば小さく笑う。 追いかける視線にそれが重なり、驚いたように瞬きして]
――……。
[全部、と付け足す言葉は先程より幾分小さな響き。 どうして、と問うフランシスから さらに尋ねるような響きがあればゆると頷く。]
本当。
[隻眼はまっすぐ緑の双眸を見詰め返す。]
(82) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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それなら、次の町で服を買おう。 俺もそろそろ新しいの欲しいし。
――…ン。 ラルフのは、そうだな。 好きなのは血のにおいだけじゃなく、全部、だろ?
吹雪がおさまれば、離れられる。 ああ、はやく、離れたいな――…
(*21) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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[フランシスの様子>>84は なんでもないようには見えなかった。 けれど誤魔化されておこうと思い]
そうだな。
[と、短く紡ぐけれど。 さらに頬染める色が鮮やかになれば視線が泳ぐ。]
……、
[言葉を探そうとして、扉叩かれる音>>83が聞こえる。]
フィリップか? 開いてるぞ。
[扉の向こうへと声かける。]
(85) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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[立て続けの質問にはたと瞬き 尋ねが一通り終わるを待ち]
衝動は、まあ、血のにおい嗅いだらざわつくけど まだ、我慢できないほどじゃねぇかな。 ――…いつかってのは、うーん、 よくわかんねぇけど、ラルフのこと一緒に探したあたり、かな。 ずっとじゃねぇよ、自分が先祖返りなんて思っても無かった。
[思い出しつつ答える。]
ああ、あの時も、聞こえてた。話してた。
[さらとそれを認めるけれど、 続く言葉には瞬いた後、クツクツと喉鳴らして笑う。]
なんか、色々だだ漏れになるっぽいけど それでも、いいの?
[ずるい、というフランシス>>86に首傾げて問うて]
(89) 2014/11/25(Tue) 01時頃
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