191 忘却の箱
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/* くそう、せつねぇ!
(-1) 2014/09/07(Sun) 00時頃
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―麻雀の部屋―
[『どうぞ、開いてるよ。』>>2:156 そう言葉が返ってすぐ、動くような物音がして。
…きっと彼自ら、この扉を開けてくれるのだろう。 そうであれば、自分から開けて入るような無粋な真似はしない。]
……………。
[しかし待てど待てど、その扉が開かれることはなく。 気付けば物音一つない静寂。]
(13) 2014/09/07(Sun) 01時半頃
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………。マーチェ?
[終にはその扉に手をかけて。
ふわり、風をはらんで膨らむカーテン。 開け放たれた窓から扉へ、刹那吹き抜ける白。>>2:160 反射で思わず瞳を閉じれば、ほのかな甘さが頬を過ぎ逝く。]
(14) 2014/09/07(Sun) 01時半頃
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[ゆっくりと目を開き、そこに見つけたものは――]
少し。…遅かったかな。
[ ――輪郭のみ描かれたキャンバスと。 その縁を飾る、年季の入ったような枯れ木と。]
………マーチェ。
(15) 2014/09/07(Sun) 01時半頃
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[大切そうに絵を抱え、それは静かに花々の祝福を受けている。 その優しい時間を壊さぬよう。
――― そっと、そっと、その名を呼んだ。]
(16) 2014/09/07(Sun) 01時半頃
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[風に乗って鼻腔を擽る甘やかな香りは、何故か”初恋”に似ていて。 派手すぎない黄色の花弁は、”謙虚”な彼を彷彿とさせる。
…伸ばした腕は、届いただろうか。この絵の先に。
――届いたと、信じたい。 だってこんなにも、穏やかな終わりを迎えたのだから。]
(17) 2014/09/07(Sun) 01時半頃
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あぁ。いいなぁ。
[静かに屈み、蔓の巻き付く枝木に触れ。]
マーチェ。僕も最期は、貴方のように――
[忘れて、忘れて。そしていつか、辿り着けるだろうか。]
[ふと左腕の白衣を捲れば、新たに芽吹いた花を見つけ。 センニチコウ。それを切り取り、彼に手向けた。]
次は、青がいいんです。 だからこれはきっと、貴方のために咲いた花だ。 …貴方の絵と同じ、色褪せずに残るもの。
(18) 2014/09/07(Sun) 01時半頃
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[部屋の片隅に立てかけられた紫。>>2:132 そこに”顔”はなかったけれど、それが自身と知ることはできて。]
ふふふ。 ありがとう、マーチェ。 ちゃんと注文通りですよ。実に僕らしい。>>1:92 これ、もらっていくよ。…大切にしますから。
[“顔”がないのは、偽善で誤魔化す自分の本質だとも思うから。 これを描いた彼にそのつもりはなかろうけども。それでも。]
(19) 2014/09/07(Sun) 01時半頃
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―診察室―
…先生。おられますか。
[麻雀の部屋を後にして。 彼の変化を伝えようと、スティーブンの元を訪ねる。
さて、部屋には誰がいただろう。 誰もいなければ、医師を探して外に出る。 医師でなく、患者の誰かが居たとしたら―― ――話しかけるかは、相手の反応次第だけれど。]**
(20) 2014/09/07(Sun) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 02時頃
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/* 黄色い花は、金木犀のイメージで。 香りがあること、描写が木であること、マーチェに派手な黄色のイメージがなかったことから(偏見
金木犀と確定するわけにはいかなかったから、何となくありがちな花言葉を二つ並べるに留まる。
確定みたいな描写で不快だったらごめんなさい。 あくまでセシル目線の感想だと思ってもらえれば…無理があるかい…w
(-6) 2014/09/07(Sun) 02時頃
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/* 蔓の描写から、"美しい瞳・黒い瞳"のツンべルギアも実は候補だったのだけど、 これは花言葉が特徴的過ぎるのと、"彼女"の瞳が黒とは限らないのと、
…瞳が最期をじっと見つめてるとかホラー過ぎるだろwww って書いてて思ったので破棄しましたwww
センニチコウはそのまま、"変わらぬ愛・不朽・永遠"辺りをイメージして。
……しかし花言葉に縛られると周りが見えなくなりそうだから、そろそろ自重しようか俺w
(-7) 2014/09/07(Sun) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 13時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 19時頃
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/* ロルを書いてみたものの、ptが足りない予感。 日変わりまで待とうか。どうしようか。
(-17) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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―診察室―
[診察室には、誰もいないのだろうか。 部屋の奥、カーテンで仕切られた区画にそっと手をかけて。
見つけたのは――腕で目元を覆い耐えるような様子の男を一人。>>8 真っ白なベッドに横たわるシーシャは、覗く視線に気付いただろうか。
どちらにしろ、彼がここに寝かされているということは…そういうこと、だから。 こちらからは声をかけるずカーテンを閉じ、診察台近くの椅子に座った。]
(38) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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Are you going to Scarborough Fair…? (スカーバラの市へ行くのかい?) Parsley, sage, rosemary and thyme… (パセリ、セージ、ローズマリーにタイム…)
Remember me to one who lives there… (嗚呼、それなら。そこに住むあの子に伝えてくれ…) For she once was a true love of mine…… (彼女はかつての、僕の恋人なんだ…)
[口遊むのは、とある国の伝統的なバラード。 誰に聴かせるでもなく、ただただ呟くように。]
(39) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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Tell her to make me a cambric shirt, (白麻のシャツを、作るように伝えてほしい) Parsley, sage, rosemary and thyme… (パセリ、セージ、ローズマリーにタイム…)
Without no seam nor fine needlework, (針仕事もなしで。そう、縫い目のないものを) And then she'll be a true love of mine… (それができたなら、君は僕の真の恋人だと…)
[それは到底、叶わぬ願い。 別れた彼女に、こうして無理難題を押し付けて。 この歌の男は一体、何を望むというのだろう。]
(40) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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[無理難題を尋ねる男に、彼女は問い返す。
失った記憶を全て、見つけるように伝えて。 パセリ、セージ、ローズマリーにタイム。 過ぎ去りし日々と。これから迎える未来の。
それができたなら、貴方は私の真の恋人だと―――]*
(41) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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―回想・タイムの記憶―
……君のその、左腕。 切ってしまったのかい?
[背後から、唐突に。 隻腕の男に声をかけた。]
勿体ないよ。 せっかく咲いたのに、落としてしまうなんて。
僕なんてほら、この通り。 今は、左手に紫の花束を作る実験をしているんだけど。 ここに来て随分経つのになぁ… まばらに生えてばかりで、なかなか綺麗に咲かなくて。
(42) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 21時頃
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[色々と言い訳しているが、私は知っている。 こいつには腕を切り離す”勇気”がないことを。
腕を切り離す痛みに、彼は耐えられない。 痛いのは嫌なのだと。…散々人にやってきたことなのに。 辛いことから逃げたいと。…『生える』腕を免罪符にして。
――身も、心も。 これを切り離すことを良しとはしないだろう…。]*
(43) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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―回想・ローズマリーの記憶―
[デリカシーの無い人。 一言で表すなら、そんなところかしら? ――妙齢の女性の寝室に、無断で入ったりして!>>2:50]
やぁ、はじめまして。 美人の金糸雀さん。お邪魔しているよ。
……え?何? 怒ってるのかい? 一体どうしt…
[『パンッ!!』
…そりゃそうでしょう。 勝手に部屋に入って、"記憶”を覗き見て。 平手打ちを喰らっても仕方がないわよね。]
(44) 2014/09/07(Sun) 21時頃
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[けれど。 一瞬驚いたような顔をしたくせに、この男ときたら。]
うん、そうだね。 日記に残された記憶は、筆者そのものだと僕も思う。 いや、だから君のことをもっと知りたいと思、 …って、わかった!わかった! えぇ?そんなにダメなことだったかな…? いいじゃないか、少しくらい。どうせ忘れるのに――
[それは、あの子の大切なもの。”変わらぬ愛の心”。
貴方の本質は、全てを知り、暴こうとするのでしょうけれど。 誰にも見せず、秘めたい想いがあることも知りなさいな。 誰しも持つ、大切なものよ。
――たとえいつか、忘れてしまうのだとしても。]*
(45) 2014/09/07(Sun) 21時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 21時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 23時頃
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/* 飴もらうの、期待しちゃだめ?w
(-18) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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―回想・セージの記憶―
[あの日のことは、よく覚えていますよ。 ずっと辛い環境で”耐えて”きた少女の話を聞いて。 彼は罪悪感に苛まれ、軽率な嘘を吐きました。]
…ねぇ、ペラジー。 僕の秘密を一つ、教えてあげるよ。
実は、僕はね… ―――君の”お兄ちゃん”なのさ。
きっと覚えていないだろうけれど、 君がうんと幼い時に、僕は家を出てしまったから……
(53) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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……ずっと、遠くにいてごめんよ。 でも。もう、大丈夫だから。
これからはここで、ずっと一緒に暮らせるし きっと、楽しい毎日が待っているよ。
[彼が今まで、身寄りのない貧困層の人々にしてきた『酷いこと』。 これはその罪悪感を埋めるための、自己満足に過ぎなかったのでしょうけれど。 ……人の心を利用して、なんたる偽善。
嗚呼、けれど。 彼にも、あったのかもしれませんね。 ――“幸福な家庭”を、望む心が。]*
(54) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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―回想・パセリの記憶―
[――あぁ!そうさ。 あの日、彼は”祝杯”を上げた。文字どおりね。 それを僕は、彼の左手から眺めていた。]
…これで。これで、やっと! 僕は解放される。この苦しみから、解放されるんだ…
もう、誰かを使って実験する必要なんてない。 僕自身が、被験者なんだ。 なんだってできる。きっと役に立つデータが取れる。
……それに。 それに、忘れることができる。いずれ何もかも忘れるんだ。 これまでのことを、全部。
今まで発症者達にしてきた酷い実験を、全部、全部―――
(55) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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[手元のワインより、歓喜による酔いの方が強いようだった。 まぁ確かに”苦味を消し”て、”お祭り気分”にさせるのがパセリの役目ではあるけどね。 こんな皮肉なことがあるかい?最初に芽吹いたことを呪ってしまうよ。]
―――もしもし。 そちらのサナトリウムで現在、患者の受け入れは可能ですか…。 えぇ、はい、そうです。勿忘草病です。大至急手配して欲しいのですが。
担当医の…スティーブン先生、ですね。 よろしくお願いいたします。
…あぁ、すみません。発症者は、僕自身です。 いえ、容体は悪くないのですが、早く安定した環境に身を置きたい。 色々と、やりたいことがあるのです。 条件を統一しなければ良いデータが…
[電話越しに話していたのは、行き先と定めたサナトリウムの医師のようだ。 たぶん、優しい人。そんな声が、受話器から漏れていた。]*
(56) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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[今の彼はもう、 この日々のことを断片的にしか覚えていないけれど。
代わりに、僕たちが覚えているよ。 だってこの記憶が、僕たちの糧だから――…]*
(57) 2014/09/07(Sun) 23時頃
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―診察室―
[歌を歌いながら。記憶の断片を繋ぎ合わせ。 パセリにセージ、ローズマリー。それからタイム。 ―― さて、何の記憶だっただろう。
そうして最後の一節かかる頃、重なる歌声に気付いて>>47]
ふふふ、怒れる子猫ちゃん。起きてたのかい? 君も、知ってるんだね。この曲を。
でも… もしかして、気に入らなかったかな?
[悪態には軽く肩を竦め、気にした風もなく。]
(58) 2014/09/07(Sun) 23時半頃
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たしかに君の言う通りだ。 不可能だろうと、妄言だろうと。 …何もしないよりは、マシなんだろうね。
でないと彼女の愛は得られない。 何かを手にしようとするならば、努力はいつだって必要なものさ。
僕も、僕なりに努力しているよ。 まぁそれも…なかなかに難題なのだけどね。
[――そう、ただそれは君と違って。 主に『忘れる』方向へ向けられているのだけれど。]*
シーシャ。君は…
――"花"は、嫌いかな?
(59) 2014/09/07(Sun) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/09/07(Sun) 23時半頃
セシルは、どこかでスイートピーが揺れた気がして。小さく微笑んだ。
2014/09/08(Mon) 00時頃
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おかしいなぁ。何か嫌われることをしたかな。 ……あ、なるほど。子猫ちゃんがダメだった?>>63
――だって君、 よくあちこち引っ掻いたり、悪戯したり、してるじゃないか…
この口調については、もう癖だからなぁ。 そういう記憶なのさ。きっと最後まで忘れないよ。 でも気になるようなら、謝ろう。申し訳ない。
[悪びれた様子もなく、くつくつと笑う。 が、そこでふと、思案する。]
(66) 2014/09/08(Mon) 00時頃
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ふーむ。そうか。『内容以前に』、ねぇ。 …ということは少なからず、 口調だけでなく、内容にも要因があるわけだ……
[彼に嫌われる話題。思い当たるものと言えば。
――そうして浮かんだのが、この質問。>>59]
(67) 2014/09/08(Mon) 00時頃
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