64 色取月の神隠し
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―神社/屋台通―
[菊屋、と白く縫取りのされた紺の暖簾をかかげた小さな屋台で たまこは朗らかに声を張り上げる もとよりよく見知る者も多く、ここ数年客足は好調である]
[昨日は準備とともに出した月見団子がよく売れた 紙で作った三宝に、十五夜にちなんだ丸い団子を15個ずつ 錐に盛った月見団子は、うちひとつだけ小さな兎を模して形作られ 頭の部分に芥子の実がふたつちょんと乗せられているものだ]
[社のあたりでも、それを片手に月を眺める村人たちが見られただろう]
[祭りの前夜は、雲ひとつない空がしんと濃く広がり 十五夜のまあるいお月さんが 賑やかな下界を見守るように、白く静かに浮かんでいた]
(1) 2011/09/13(Tue) 12時頃
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はいっ、いらっしゃいませ! みたらしと、草団子を5本ずつですね。
[―そして、今朝は早くから祭り初日で大賑わいだ]
[店から運んだ楓の棚箱には色とりどりの餡をまとった団子の串が並ぶ 菊屋のだんごは少し小さめで5つ串にさすのがこだわりである
黄色い餡は、粒を残した栗餡 白いのは白花豆をていねいに裏ごして作った白餡 鶯色は、枝豆をつぶしたずんだ餡 小豆餡に、黄粉、 甘辛いしょうゆだれのみたらし団子、 それに、昨日手に入れた蓬を混ぜ込んだ、よい香りの草だんご
どれも安価なきび糖で作ってあるためか、上品ではないが 素朴でこっくりとした甘さが自慢である]
(2) 2011/09/13(Tue) 12時頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/13(Tue) 12時頃
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>>9
"こんにちは。お団子ください。"
[かわいらしい声だけがして、姿が見えない たまこは屋台の外側にうんと背伸びをする 立ち並ぶ人の間に小さなおかっぱの天辺を見つけた]
あら、かわいいお客さんだ。 こんにちは。いらっしゃいませ。
おだんご、何しましょ?
[大人たちへと変わらず笑顔を向けて、いそいそと草団子を包んで渡す ふと、手を止めて、冷めないように濡れふきんをかけた蒸籠から 昨日の兎の月見団子をふたつ、一緒に包んだ]
(16) 2011/09/13(Tue) 17時半頃
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はい、おまけいれといたからね。 お八つに食べて。 夕ちゃんと、朝ちゃん、きょうだいなの?なかよしなのね。 へえ、朝顔。ほんとに可愛い名前。
[ぱらりと揺れる切りそろえた黒髪 自分も髪を結う前はあんな風だったな、と微笑ましく ばいばい、と手を振って見送った**]
(17) 2011/09/13(Tue) 17時半頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/13(Tue) 23時頃
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>>89
[文字通りくるくると動き回るたまこは、暫く人混みに紛れる背の低いおさげに気づかず ようやく客が途切れたところで、そっと佇む日向を見つけた 常ならば声をかければすむところ叶わぬ彼女は随分待ったのかもしれない たまこは思わずごめんね、と小さな声になった]
[けれど近づいて団子を指す日向の様子にほっとしたように息をつき 手拭いで汗をぬぐいながら、笑いかける]
(97) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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いらっしゃい、日向ちゃん。 毎度ありがとう。
白餡、みたらし、草団子。 はい、1本ずつでいいですか?
ああそうだ、日向ちゃん、昨日はありがとうね。 おかげさまで、草団子、無事に完成しました。
[たまこは、わざと深々お辞儀をして それから顔をあげてにっと笑ってみせる 嬉しそうに右手を蟹のはさみみたいな形にして突きだした]
(99) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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そういえば、日向ちゃんに教えてもらった、薬売りさん。 芙蓉さんて言うんだけどね。 蓬助かったしお礼に草団子を渡そうと思ってたの。 まだ同じ場所にいるかなあ。
[昨日、日向がいた屋台は遠くて仁右衛門しか見ていない 日向が既に見知っていることは知らず 屋台通の先へ首を伸ばすのだった]
(102) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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ちょっと休憩にして、差し入れ行こうか。 りんご飴くれたお兄さんにも、約束したんだよ。 日向ちゃん、一緒に行く? あ、もしかしておつかい途中だった?
[のれんの横から屋台の前に出ながら隣の屋台をひょこりと覗いて]
あいすみません。 少しの間、一緒に店番頼んでもいいですか。 どうも、ありがとうございます。 よかったらこれお月見の残りで申し訳ないけど、食べてくださいね。
[温めた蒸籠を賄賂にちゃっかり隣の屋台に留守を頼んで たまこは草団子を5本ずつふたつの紙包みにして胸に抱える]
(103) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 00時頃
たまこは、日向の包みにもこっそり「おまけ」を滑り込ませる**
2011/09/14(Wed) 00時頃
たまこは、日向いたずらぽく笑いかけて、手を引いた。
2011/09/14(Wed) 00時半頃
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>>128
すごい人だから、気をつけて。
[地面に字を書きながらは歩けないので、そっと日向の手を引いて歩いた 愉しげな辺りの雰囲気に釣られるようにきょろきょろとしながら]
[志乃の姿に気づくのは、日向より少し遅れて あら、と小さな声をたてて、日向の顔を見た]
昨日の、綺麗な女の人だねえ。 的当てしてるんだ。あら、ゆりさんもいるねえ。
ん?
[日向の口が、”すごい”と動いたのに、首を傾げてそのまま出店のほうを見る]
わぁ、すごいすごい。じょうずな人がいるよ。 わたし、あれ、当てたことないもん。
(136) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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[志乃が投げた瞬間は見ていなかったから、 たまこもまさかそれが志乃の成果だとは夢にも思わなかった 神社の巫女であるゆりも見知る顔であったが、旅装束の男には見覚えがない]
はぁ、愉しそうだねえ。 志乃さんも、沙耶さまも、お祭り楽しんでくださってうれしいなあ。
あ、芙蓉さんじゃないかしら、あそこ…
[屋台通りの端のほう、行李を地面に広げた簡単な商いを出している なにやら頬張る姿をみとめ、つぶやいた 日向もいっしょに、と手をまた引いて歩き出す]
こーんー にーちーはー
[まだ着かないうちに大きな声で空いている手を振りながら挨拶を投げかける]
(147) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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たまこは、志乃さん、おしとやかに話してたもんなあ、と日向にうなずいた
2011/09/14(Wed) 01時半頃
団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 01時半頃
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[こーん まで言って少し間があったのは偶然である 芙蓉がこちらに気づけば、にこにこと手に持った包みを振ってみせた しばらくのんびりと芙蓉が海苔巻きを食べ終えるのを待っている]
芙蓉さんも、休憩ですか。 おつかれさまです。今日は、商いはどんな塩梅ですか。
[白湯を飲んで一息と見ると、商売人同士らしい挨拶をしながら、 すとんと行李の前にしゃがみ中身を覗き込む それから、包みをひとつ差し出した]
はい、草団子、差し入れです。 少しですみません。 いい蓬で作ったからか、よく売れたんですよ。 ゆっくり後でも食べてくださいな。
(164) 2011/09/14(Wed) 01時半頃
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昨日?鳥?
[ていねいに仮名がふられた日向の文字を覗き込んで 声に出して読むときょとんとした顔になった それから、どうやら顔見知りであるらしい様子のふたりを交互に見る
文字が読めないことは、芙蓉が話さなければわからないままだ]
なぁに、鳥を?芙蓉さんにもらったの? えー、芙蓉さん、どこでそんなの捕まえたの?
[ころころと楽しそうに笑いながら、丸い文字を読む 声に出すから、内容は芙蓉にだいたいは伝わっただろう]
(170) 2011/09/14(Wed) 01時半頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 01時半頃
団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 01時半頃
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[ひとしきり、話をしたり、地面に字を書いたり、草団子を食べたりして 戻る途中で飴屋の屋台にも差し入れをして たまこは日向と別れて、再び「菊屋」ののれんの中に立つ]
いらっしゃいませー。
[小店の菊屋には奉公人などいるはずもないから お祭りの間は、菊屋は屋台店だけで、店じまいだ 菊は、相変わらず表には立ちたがらない そうして、とっぷりと日が暮れるまで、賑やかな囃子と人々の喧騒は続いた**]
(179) 2011/09/14(Wed) 02時頃
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>>180
”ううん” ”わたしが昨日は忙しくしてたから”
”きじ、すごいねえ”
[日向が周りに分けていた話を聞いて、申し訳なさそうにするのを見て 慌ててふるふると首を振りながら、地面に少しだけ文字も並べた]
芙蓉さん、雉おいしかった?いいなー。 けど、羽もついたまま渡されたら、わたしだって困ってしまうよ。あはは。 なんだか不思議な方ですねえ。
[昨晩は、たまこ自身は、月見どころではなく祭りの準備に追われていたのだ それにしても、新鮮な雉、という言葉は、なかなかに衝撃だった]
(182) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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―長屋通り/菊屋―
ただいま戻りました。
あー、疲れたー。 ありがとぉ、おっかさんも休んでね。ずっと仕込みで大変だったでしょう。 わたしも今日は早く休むよ。うん、大丈夫。かなり多めに餡は仕込んであるからね。 米も下拵えはできてるし、明日は向こうで、だんご丸めて…ふぁ。 …はい、おやすみなさい。
[菊が寝間に消えると、うーん、と伸びをして肩をとんとんと叩いた 少し外に出て、床机に座りぼんやりと空を眺める 月を見ていると、どこか胸がざわざわする感触が消えない こんなことは、今までにないことだった]
[カタン]
(184) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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[カタン]
[カタカタ]
(186) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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[裏で物音がして、菊が起きてきたのかと中を覗く しかし、人影はなく、たまこは首を傾げる よく聞いてあたりを見回すと―― 土間から長屋への上がり口、小さな茶箪笥から音は聞こえるようだった]
…? ……!
[眠気が覚めて急いで箪笥に駆け寄り引き出しを開けて中を覗き込む ―――!顔になにか当たって、ぽんと飛び出したものがあった]
わあぁっ
(187) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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ひっ
[声を上げようとして、はっと口を押さえた]
おか…あ、ちゃんの。
[宙にひらひらと浮ぶ、それは、亡くなった母の形見の簪であった
黒檀を薄く薄く蝶の形を模って削り、細かな透かし模様が彫り込まれ 透かしの部分には虹色の貝細工、そして真っ赤な珊瑚が一粒
およそ長屋に似つかわしくない高貴なそれは、縫い子であった母が 武家の姫さまの婚礼衣装を作ってたいそう気に入られた際に贈られた品だ]
(188) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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…痛…な、なぁに
[ぎゅっと瞑って開いた目の前は行灯もなく暗いはずなのにぽぅと淡い光]
…あ
[震える手を伸ばそうとしたそのとき ポン、と消えたかと思うとくるりとそれは人型になってたまこの前に立ったのだ]
『あー!やっと出れた! 気づいてくれないんじゃないかって、まったくそわそわしたよ。 たまこ。ちょっと、ぽかんとしすぎだよ。まぬけ面だねぇ。
…あたしは、揚羽。』
(189) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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[珊瑚のような真っ赤な髪をひとつに束ね波打って背中を滑り降りる 艶やかな紅を差した口を尖らせて、切れ長の目を細める 黒に派手な大輪の柄のお引きずりを着流して 花魁のように肩からずり落ちそうなくらい落としはだけた胸元 その細い白い手が、たまこの頬まで伸びて、ぺちんと軽く音を立てた]
『あたしは、揚羽という。 今日で齢100歳、満月の次の日、逢魔が時。よい機が重なったというもの。 この美麗な姿をごらん。 特別大切に扱われた高貴な古い古い品は、妖になる。 こうしてあたしはとうとう九十九神になれたというわけさ』
『おや』
[揚羽と名乗る九十九神は、頬に触れた手をそのままにふと動きを止める]
『ふぅむ。たまこ、お前は10年間あたしを大事に大事に磨いてくれたね。 どうやらそのせいか、ほんの少しあたしの霊力が移ったようだよ。 まぁ、あたしも新米であることだし、そんなにたいした力はないが』
(190) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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[お喋りがようやく止むと、たまこはぽかんとした口を閉じて 添えられた手に恐る恐る自分の手を重ねた]
こんなに、人みたいなのに。 人であらざるもの、妖、なの? 逢魔がとき…今が、そうなの?
[人であらざるもの、に初めに興味を持ったのは一平太だったか 小さい頃に、母が亡くなった――― ――と、聞かされていた頃に一平太に聞いたことがあった 母はほんとうに死んだのだろうか
逢魔時のはなし 隠世と現世のはなしをしてくれたのは、 一平太が学問を始めてもっと後のことだったろうか それとも たまこは、だんだん意識が薄れていく中でぼんやりとそんなことを*考えた*]
(191) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 02時半頃
たまこは、長屋の上がり口にもたれたまま*すやり*
2011/09/14(Wed) 02時半頃
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/*
ぜんぜんなんにも方針も設定も決めずに入って、 後からだんだん背景や設定が増えるのはじめてです 後妻 菊もなんとなく出した 母親の話もいつのまにか つくもがみはすごく出したかったです でも何の道具かすら決めてなかった なんだろう PCが勝手に動いていくかんじがします 楽しい。 ふしぎ。
(-54) 2011/09/14(Wed) 02時半頃
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/*
でもなんか マイペースですみません ソロールもなんだか勝手なかんじですみません
あわわおやすみなさい
(-56) 2011/09/14(Wed) 03時頃
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/*
はっ 辰次さんがつくもがみで入ってきた時すごい嬉しかったです。つくもがみ大好きなんです。
導師を希望して、取れたらつくもがみを出す、だけは決めていたのです。
(-58) 2011/09/14(Wed) 03時頃
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