242 【突発誰歓】桜が見せた夢
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―5年と少し前―
[ふわりと舞う春の色を背に微笑む彼女を初めてみたのは、4月。
桜の花びらがつまって流れがせき止められた小川のように、なにもかもがうまく動かせない。
新入生の浮かれた会話も、相棒の声も、みんなみんな遠くなって。
脳とは裏腹に、息苦しさを感じるほどに早くなる鼓動に、胸に飾られた紙の花をぎゅっと握り込むのが精一杯だった]
(36) 2015/12/15(Tue) 06時半頃
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[どうやら、入学式で人生初の一目惚れというものを経験した。 どうやら相手は3年生の先輩。 名を、来栖ヶ谷 櫻子といった。
サクラコ、という名前を聞いた瞬間にもあの情景が思い出されて、きゅうっと胸が痛んだことを覚えている。 それほどに、あの笑顔に心を奪われていたのだった]
(37) 2015/12/15(Tue) 06時半頃
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[ある時、視線の先を来栖ヶ谷先輩が友人らしき人物と歩いていくのが見えた。 いつもなら、ああ、綺麗だなあなんてぼんやりと思って見送るだけなのだが、その時は違った。
――彼女のポケットからふわりと落ちる、桜色。 一瞬桜の花と見間違えるようなそれは、彼女のハンカチであった。 彼女も、隣の人も気づかずに行ってしまう。 これはもしかして、千載一遇のチャンスなのでは。 …しかし知らない下級生に声をかけられても戸惑うだろうか。
悶々と考えているうちに、彼女達の後ろから新たな人影が歩いてくるのが見えた。 このままでは、拾われてしまう。]
(38) 2015/12/15(Tue) 06時半頃
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だあぁぁああっ!!! おっ!落としましたよ…ってうわああっ!?
[急いで駆け出してハンカチを拾う、まではいいのだが、勢い余ってつんのめって、でんぐり返り。そのまま廊下の壁に激突した。
…ただ感想はひとこと。今すぐ消えたい。]
[そんな俺を見て、彼女はどう思っただろうか。 呆れたか、ドン引いたか、もしくは可哀想なやつ、なんて思われていたかもしれない。
それでも良かった。 だって、彼女の心情はどうあれ、この大転倒のおかげで来栖ヶ谷先輩と交流を持つこととなったのだから。]
(39) 2015/12/15(Tue) 06時半頃
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来栖ヶ谷先ぱ…! お…おはっ「オハヨー!」
[来栖ヶ谷先輩はフィリップをかなり可愛がってくれていたように思う。 見かけるといつも構ってくれていたし、そんな彼女を見て、会う口実にするべく俺もフィリップを学校に連れてくる頻度が増えていった。]
[そして先輩の卒業を控えたある日。 いつものようにフィリップを口実に立ち話をしていたときに事件が起きる]
昨日の音楽番組見ました? フィリップのやつ、最近MYM48が好きみたいで…
(40) 2015/12/15(Tue) 06時半頃
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「スキー!サクラコ!スキダヨー!!」
[そのときの俺は相当間抜けな顔をしていただろう。 なんたって、今のセリフは卒業式に告白しようとフィリップに対してああでもないこうでもないと練習していたものの一部だったから。
この時点ならまだ誤魔化しようはあったのかもしれないが、どんどんと顔は紅くなっていく]
あ、あっははは… うえっと、あの……、 そういうこと、って言ったら。 …どうします?…なんて。
[目が泳ぎまくって、先輩の顔なんてとてもじゃないけど見られない。 今ならまだ引き返せる、と脳内で誰かが囁いたが あのでんぐり返り事件のように、進み始めたものは俺には止められなかった]
(41) 2015/12/15(Tue) 07時頃
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えっ、と。 ほんとは卒業式に言う予定だったんですけど。 …好きです。櫻子先輩。
あ!返事はその! 卒業式の後とかでいいんで!! …考えてもらえると、嬉しい………っす!
「サクラコー!アイシテル!」
[未だ愛の告白を続けるフィリップの額を人差し指でぐりぐりと押し付け黙らせると、 そのまま挨拶もそこそこに脱兎の如く逃げ出した。
そのときはやってしまったという気持ちはあれども、ついにやったという気持ちもあって。 熱を持った顔を手で覆いながらも、にやついてしまう顔が我ながら気持ち悪かった。]
(42) 2015/12/15(Tue) 07時頃
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[しかし、運命の卒業式。 自分の好きな彼女は、あの時の彼女とは違っていた。 どこが違うとか、どうしてかとか、具体的な要因はわからないけれど。あのときのと同じように桜色に囲まれた彼女は、あの時の笑顔とは少し違って見えた。]
せんぱ…、あっ。
[偶然か、タイミングが悪かったのか、…それとも彼女の意思か。 何かと邪魔が入って、その日俺と彼女が会話をすることはおろか目が合うこともなかった。
それと同時に、もしかしたらあんな顔をさせたのは俺の告白のせいか、迷惑だったのではないか、という考えに思い至ってしまえば 臆病な俺の勇気はすっかりしぼんでしまい、その後深追いすることもできず。
そのまま、桜から始まる淡い恋は、 音もたてずにはらはらと散っていった。]*
(43) 2015/12/15(Tue) 07時頃
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/* 若干キャラを掴み損ねてる気がする ほんとうまく縁故ふれるひと羨ましすぎるなあ
(-26) 2015/12/15(Tue) 14時頃
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― 昇降口→ ―
[同級生と別れたはいいが、 回想に浸っていた自分は、実はタオルの場所なんて知らなかった。
そんな時、何か外で地鳴りのような音。 振動を伴うそれは、暫くすると収まって、 また何事もなかったかのような静寂。]
え。な、何だったんだ…?
(185) 2015/12/16(Wed) 03時半頃
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[辺りを見回しても答えてくれそうな気配はなくて、沈黙。 スマートフォンを使おうにも、 開いた瞬間に企業のロゴを映したっきり、こちらにも黙り込まれてしまった。]
「ツバサ、ガンバッテー」
[フィリップの応援だけがむなしく響く。 とりあえず、濡れた身体だけでもどうにかしなくてはと暫し思案。]
きたな…いや、そんなこと言ってられない、か? でもなあ…
[そんなことを言いながらも理科室へと足を進める。
水道の蛇口にひっかかっていた雑巾。 濡れに濡れて思考力の低下した頭ではそれ以上のアイディアは思いつけそうになかった。]**
(186) 2015/12/16(Wed) 03時半頃
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[理科室に入ると、タオルもとい雑巾の束を頭から被ってがしがしと水分を拭き取る。 どうしても感じる生臭さは、文字通り目を瞑ってやり過ごした]
ほら、フィリップも…ってこら!逃げるなよ!?
[そんなものを近づけるなとばかりにひらりと逃げるフィリップを雑巾を両手に握りしめながら暫し追いかけっこ。 すると理科室のドアがガラリと音を立てて開いた>>203]
うっわ!?え、えといま…す?
[なぜか尻窄みな返答になってしまって、ごまかすように頭に乗っていた雑巾を動かして余計な水分を取る。 すると、すっと差し出されたのは自分の持っている物とは違い、 色を聞かれればはっきり白と答えられるようなタオルだった。]
(240) 2015/12/16(Wed) 17時半頃
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な、なんかすみません…!
[綺麗なタオルでフィリップの身体を拭きつつ、話を聞く。 想像以上に大変な事態であると知ると、 不安からタオルを握る手に力が籠った。]
あ、はい。わかりました。 えっと…桐生さん。 俺は赤星翔って言います。 その、タオル!ありがとうございました!
[理科室を離れる彼の背にぺこりと頭を下げた]*
(241) 2015/12/16(Wed) 17時半頃
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