109 Soul River
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 00時半頃
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[眼差しは穏やかに。 おもむろに左手を胸の前まで持ち上げる]
痛い、か。 きっと、僕の友達も痛かったんだろうね。
[一度だけ天井を見る。 それから、また視線を戻した]
僕は。 別に弾けなくなんか、なかったんだよ。 ただね。 弾く事の意味が判らなくなったんだ。
何のために、弾けば良いのか。 何のために弾けば、許されていられるのか。
(4) 2013/01/06(Sun) 00時半頃
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考えずにこれたなら。 きっと、君とその子の周りは幸せ、良い事だ。
[此処にいる現実には少し表情を曇らせたけれど。
短く切り揃えた爪と、 硬くなり過ぎないように自分で手入れするたこ。 思ったよりも硬くないと、言われた事がある。 自分の指に少しだけ視線を落とし]
……友達が、いた。 ハープじゃなくて、人間のだよ。 その子はハープが大好きで僕より才能もあったけど。 可哀想な事にお金がなかった。
でも、僕がハープをあげられるわけじゃない。 だけど。
僕が弾けなくなったら。 誰もその子にハープをあげるのに、反対はしない。
(10) 2013/01/06(Sun) 01時頃
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/* 淡々とした言葉にすると。 >>10はそれほど重くもないというか。 なんでくよくよするのそれで。 という内容になるのだった。
そんな事かよ、と裏で 卓袱台引っくり返ってるかもしれない。
(-2) 2013/01/06(Sun) 01時頃
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/* 多分セシルは。 そこそこ傍目には上手く見えたけど、 水面下では練習しまくって。 でも友達より上手くなれないって思った子。
(-3) 2013/01/06(Sun) 01時半頃
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好き、だったのかな。 嫉妬してただけかもしれない。
練習しても練習しても。 僕よりあの子の方がきっと上手くなっただろうし。 なんで、僕とあの子は逆じゃなかったのかなって。 逆なら、僕はもっとあっさり諦めたと思うのに。
[冷たくなった袖に伸びる手。 留めるように右手を重ねる]
僕はずるいんだよ。 死ぬとかさ。 あてつけがましいじゃない。
(13) 2013/01/06(Sun) 01時半頃
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……ずるいって事に、しておくんだよ。 そうすれば誰も気にしないで良いから。
[湯冷めした左手が上手く動かない。 それは単に温度の所為だけなのだろうか。 やんわりと首を振った]
駄目だよ。 もう、ね。 未練になっちゃうからさ。 弾かないために、多分手にしたんだと思うんだ。
[最初から死ぬつもりで切ったんだっけ。 違ったような気もするけれど。 途中からはもう、死ぬしかないと思ったから]
ごめんね。 折角音楽家が一杯いるのに。 興醒めな奴がいて。 他の人には内緒。
(18) 2013/01/06(Sun) 02時頃
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気を悪くさせたら。 申し訳ないからさ。
君も。 悲しませるつもりはなかったから。 忘れて、良いんだよ。
[目元だけで、微笑んだ]
(20) 2013/01/06(Sun) 02時頃
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/* 目許と口許、どっちのが我慢できますか。 口で笑える時はまだ涙って我慢できて。 目が駄目な時は口も歪んじゃうなって。 思った事がある。
それより、地雷抜かれるの早過ぎないかという 声が飛んできそうであわあわ。
(-4) 2013/01/06(Sun) 02時頃
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[指先、握り返しそうになって、止める。 彼が幽かな力を込めるのに任せる。
何処かから軽快な拍子。 ドラマーがいると、言っていたっけ]
弾きたくなったら。 ちょっと、困っちゃうんだけど、な。 でも、ありがとう。 優しいんだね。
[手が離れてから。 もう一度そっと頭を撫でて、手を引っ込める。 嗚呼「忘れて」なんて言葉選び。 後から悔いる]
……それなら。 良いよ、ハープがもし此処にもあったら。 聞かせてあげるから。
(26) 2013/01/06(Sun) 02時半頃
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[名前すら覚えていない彼にとっての。 僅かな記憶が、不実な約束では忍びなくて]
取り敢えず。 お茶? 待ってるって、言ってたから。 行こう、か。
痛いの、平気?
[そう問い掛けて。 辛そうな素振りがないか気にしながら。 ピアノの彼が歩いていった方へ、足を向ける*事にした*]
(27) 2013/01/06(Sun) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 02時半頃
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― 廊下>>29 ―
[首を振る仕草。 何も覚えていないらしいのに、 優しさを否定するのは何故。 少しだけまた首を傾げる。 笑った顔は、どんな色だったか]
そう。
でも痛かったら。 無理はしないで。
[そう告げて、手を振った]
(48) 2013/01/06(Sun) 14時頃
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― ダイニング ―
[人気がある。 少し淹れすぎた紅茶の香り 話し声を頼りに辿り着いた]
……ここ?
[その場にいる人数、指折り数えて。 ことんと会釈をした]
初めまして。 お茶があるって聞いてきたから。
オーボエの彼は。 まだ、歩くって。
[そう言ったところで、音が聞こえた。 セピアに混じる淡色。 左手首を握った]
(49) 2013/01/06(Sun) 14時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 14時頃
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[手首を押さえたまま。 薄墨色が一つ、二つ、瞬いた。
小さく首を振る。
振り返った青年を見て]
……今何か。 遠い音が、したね。 不思議な音。
空みたいな音色。
[紅茶の様子を見てちょっと目を丸くした]
(52) 2013/01/06(Sun) 14時頃
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甘いミルクの香り。 気の所為だったかな。
[紛れ込んだ淡い過去の切れ端。 その欠片は何処にも見当たらなくて。
不思議そうに、ティーカップを一つ手に取った]
(53) 2013/01/06(Sun) 14時頃
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[目を擦っている様子に首を傾げた。 零れた涙までは見えていなくて]
新顔。 多分……さっき目が覚めたとこだから。 オーボエ、じゃないかな。 良い音。
[ミルクはどうやらやはり気の所為らしい。 紅茶に一口、口を付けて。 水面に小さな、小さな溜息]
君達みんな、楽器持ちって本当?
[カップを片手にキッチンを覗き込みながら、聞いた]
(55) 2013/01/06(Sun) 14時半頃
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[顔を突っ込んだキッチンの中。 ぐるり見渡す。 戸棚を幾つか開けては閉めて。 ポットに水を継ぎ足し、ミルクパン片手にうろうろ。 紅茶の缶の香りを嗅いでは開けて閉めて。 目当ての茶葉を嗅ぎ分ける]
[がたごと、からからん、ちちち、ぼっ]
[幾つか物音がして。 甘く砂糖を入れたミルクが煮立つ香り。 それから適量、紅茶の香り]
(56) 2013/01/06(Sun) 14時半頃
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起きたばかりの人もいるの?
[視線の先、バーナバスを見てことんと会釈。 逆説、では他の者はもう少し長いのか。 此処は何処なのだろうとぼんやり考えたが、途中でやめた]
そっか。 アコーディオン、じゃあ君がテッド。 彼に聞いた。
[怪我人のピアノ奏者を示して。 しかし、オーボエの彼が口にした“大きいの” という表現には合致しなくて少し首を傾げた]
僕は……ハープ、弾いてた。 今も弾けるかはちょっと、怪しいけど。
(58) 2013/01/06(Sun) 14時半頃
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[火を止めて。 温かいミルクに淹れたてのアッサムティーを注ぐ。 そこにいた人数分と、もう一つ。
かたかた、トレイを持つ手付きは少し危うい。 ゆっくりゆっくり、テーブルに置いてほっと一息]
ロイヤルミルクティー。
(59) 2013/01/06(Sun) 14時半頃
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セシルは、テッドに「いる?」とカップを差し出してみた。
2013/01/06(Sun) 14時半頃
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嗚呼、えっと。 僕はセシル。
[名乗り忘れたのに気付いて頭を下げる。 そして、テッドが飲んでいる紅茶を見た]
すごい、苦そう。 も一つの方はちゃんと入ってたけど。
[ミルクで淹れ直したのは、懐かしい音につられて。 甘い、ミルクティを啜る。 カップを置くと、少し身体を傾けて ハープを抱く仕草で右手の指がぽん、と弾く]
うん、こう、両手で弾くあれ。 大きいけど繊細で。 慣れたらでも、ややこしいってほどでもないよ。 何処でも弾けるわけでも、ないし。
(61) 2013/01/06(Sun) 15時頃
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セシルは、ジェスチャーに嗚呼うん、そんな感じだと目元を緩める。
2013/01/06(Sun) 15時頃
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[ドラマーの男がオーボエの音に大して評した言葉は、 はっきりとは聞き取れなかった。 何か、口にしたという事は判ったけれど。
戻ってきた時には彼はどんな様子だっただろう]
(66) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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[トレイを手に戻って来た時。 ヘクターの声が聞こえた]
……?
[止めてくる。 何かがいけなかったのだろうか。 彼の心境知らぬまま。 走り去る男。 手が塞がっていて引き止める事もできないし。 理由を尋ねる言葉も出てこない。
湯気をたてるミルクティが残される。 冷めるまでに戻って来るだろうか]
(69) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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ん、嫌いじゃなかったら、良かった。 少し甘党だから。
[ほっとして、笑う。 楽しそうな様子にも少し、笑う。 それから少し、薄墨色を紅茶に落とした]
生まれは、そこそこ、だったかな。 とびきり良いとこ、ってほどでもないけど。 中流?っていうのかな。
うん。 好きなとこで弾いたりとか、できないから。 ちょっと他の楽器に憧れたりも、した。 楽しそう。
[アコーディオンは此処にはないらしい。 ちょっとだけ、辺りを見渡したのだった]
(72) 2013/01/06(Sun) 16時頃
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[テッドが、ヘクターに呼びかける。 楽器を弾く事が駄目なのだろうかと一瞬思ったのだが、 そういうわけでもなさそうだ]
……どうしたんだろう。 何かが、いけなかった?
あまりよく、此処の決まりとか知らないけど。
[紅茶で口を湿らせる。 周囲の様子を、*窺った*]
(73) 2013/01/06(Sun) 16時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 16時頃
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― ダイニング ―
[決まりはない、そうか。 しかしそれならどうしてだろう。 眠たげな薄墨色をゆるゆる上下させていたら、 テッドが盛大に椅子からひっくり返った。 目を丸くする]
……大丈夫?
[ティーカップを持っていなくて良かった。 持っていたらきっと今頃大惨事。 椅子を起こすのを手伝いながら、 あれ、ほら、また何か透明な空の音色。 気を取られていたら、テッドはもう席を立っていて。
カップに残ったミルクティー。 ヒューと一緒になって、続きを啜る]
(87) 2013/01/06(Sun) 20時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 20時半頃
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[オーボエの音はいつしか止まっていたか]
名前。 確かにないと、不便だね。 オーボエの彼はちょっと長い。
[甘い味にほうっと息を吐く]
思い出したら、一番良いんだろうけど。
[悩む、悩む。 知っているのは、オーボエと友達な事くらい]
(88) 2013/01/06(Sun) 21時頃
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セシルは、ぐるぐる、やっぱり思い浮かばなくてまた甘い溜息一つ。
2013/01/06(Sun) 21時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 21時頃
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どんな風に呼ばれてるか。 誰も知らない? 後で、聞いておこうかな。
[ティーカップを置く音。 美味と言われて微笑む]
良かった。 口に合ったみたいで。 また、淹れる。
[懐かしい味。 思い出して少し、目を細めた。 自分もカップを置いて立ち上がる]
少し、探検してみようかな。 まだ、此処の事何も知らない。
(97) 2013/01/06(Sun) 21時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 21時半頃
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→ 廊下 ―
[使い終わったカップを片付けて。 廊下に出る。
窓の外を見た、知らない空。 懐かしい音、少し痛かった。 手首をそっとさすって傷跡を確かめる。 遠い昔の古傷のようなそれは大きく、深かった。
そういえば。 楽器、弾く事になるのだろうか。 思いながら、人気のない部屋を見て回る。 何かが動いた、音がした]
(100) 2013/01/06(Sun) 22時頃
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セシルは、立ち止まって、耳を澄ませる。
2013/01/06(Sun) 22時頃
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[幽かな、空気の動く匂い。 やはり眠たげに一度瞼を閉じる]
誰か、いる?
[足音がまた動き出した、アンダンテ]
(102) 2013/01/06(Sun) 22時頃
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― サンルーム ―
[音が聞こえる方へ。 硝子を叩く音は拍子をとっているよう。 水音が、何処からか迷い込んで。 混ざる。 眩しい]
……。
[蝶番が擦れる小さな音をたてた]
(107) 2013/01/06(Sun) 22時頃
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[目が慣れてからゆるゆると薄墨色を開く。 陽射しの中、一つ影が落ちていた。 少し上から、声がする]
……こんにちは。
少し探検を、してた。 此処には。 楽器は、ないね。
君も、死んでる人?
[背後に流れる音に硝子の並びを見た。 外ははっきりとは見てとれない]
(112) 2013/01/06(Sun) 22時半頃
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