147 書架の鳥籠
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―サロン―
……んんん。
[めざめると、サロンにいた。ラルフと一緒にいたはずだが、 何故だか意識がない間に、この男はサロンに移動していたらしい。 不思議なこともあるものだが、それは「この場」においては、 さして不思議なことでもないように思える。]
オレ、難しいことはわからないッスけど。 オレたちって、単なる「生贄」に過ぎないスか。
[寝起き頭で、それだけは理解した。]
(14) 2013/10/06(Sun) 14時半頃
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ははは……はは…。結局願いなんて叶わない…ってこと?
[がっくり、と肩を落とした様子でうなだれる。 本当に落胆しているのか、演技なのか。 それはこの男本人にしかわからないことであり。]
そうだ…オレはいつもそうッス。恵まれない。実に恵まれないッス。オレには周りの人にはいる親だっていないし、今この現在だってモテないから、彼女だっていないッス。思えば、この世に生を受けてから、いいことなんてこれっぽっちもなかったッス。この世の不幸を一身に背負って生まれたようなもんッス。オレが、オレ程度の人間が人並に「願い」なんてもつべくもなかったんスよ。ああ、申し訳ない。オレ程度の人間がそんなたいそれたことを……
[堰を切ったように。]
(15) 2013/10/06(Sun) 14時半頃
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オレが死んでも、誰も悲しまないし―覚えてもいないッ!!!
[ダンッ!―……思いっきりテーブルを殴りつけた。 見た感じでは、全身が震えているように見えるが。 本心からなのであろうか。]
オレは死んで……肉体はおろか、人の記憶の中にも 影も形もないままに、ただ「消える」だけなんスね。
[テーブルに両手をついたまま、硬直した。]
(16) 2013/10/06(Sun) 14時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2013/10/06(Sun) 14時半頃
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オレなんか……慰めてもなんの得にもならないッスよ。
[顔を伏せたまま、目も合わせないように。 重ねられた手は震えていた。]
自分程度、そんな綺麗なお姉さんに 慰めてもらう価値なんてないんスよ。 オレ知ってるッス。
[絞り出すように。]
(23) 2013/10/06(Sun) 15時頃
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ボリスは、手→背
2013/10/06(Sun) 15時頃
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…………。
[シメオンの言葉には微動だにしない。 「不幸に不幸重ねられても心に響かない」ということか、 どうなのかはわからないが、微動だにはしなかった。]
(25) 2013/10/06(Sun) 15時半頃
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や……だって…………単なる肉体労働者ッスよ。 金もないし、親もいないし…………
[ビッパの迫力に気圧されている様子。 思わず、彼女の方を見た。糸目の端が垂れている。 萎縮したのか、急に歯切れが悪くなった。]
「友達」だって……できたことないし。
[究極的に。究極的にだ。この男の願いをパラフレーズしたら。
「友達が欲しい」
というのが最適な言い換えだろう。]
(28) 2013/10/06(Sun) 15時半頃
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………………。
[シメオンの言葉は図星だった。 シメオンに答えないのは、推察になるが、 「あまりに図星過ぎて何も言えない」ということかも。]
…………その通り…ッスよ。 オレは「戦って」は来なかったッスよ。
[絞り出すように。]
(34) 2013/10/06(Sun) 16時頃
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[もう一度、ダァン!とテーブルに拳を叩きつけて ……もちろん、テーブルは壊れない。]
わかった……わかったよ。やるッスよ。
[俯いた姿勢のまま、そう呟いた。]
やってやりゃいいんスね。 どうせ、オレ程度の人間……たかが知れてるッスよ。 どうせやられるなら、一矢報いてからッスよ。
[やけくそ気味だが、とりあえず前向き?な感じには**]
(45) 2013/10/06(Sun) 16時頃
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―少し前のサロンでのこと―
「友達」……。
[思えば、この男の「願い」は魔女に頼まなくても 自ら足を踏み出せば、叶う類のものだったのかもしれない。 目の端を少し煌かせながら、カトリーナを見た。]
「友達」―……ああ、もう死ん…。
[言いかけてやめた。それは言ってはいけない一言。 ギリっ、と口を一文字に締めて。]
わわ、わかったッスよ。もう「自分程度の人間」とか言わないッス。 自分が死んでも、「友達」の記憶に残って生き続けるなら。 その残る記憶も、腰抜けよりは戦っている オレの方が―……カッコいいッスよね?
(213) 2013/10/07(Mon) 01時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2013/10/07(Mon) 01時頃
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―さて、今のサロン―
[さて、今ボリスはみんなから見て悩んでいるような様子だろう。 理由を推察すると、こうである。 「やっとできた『友達』が『楽にしてくれ』と言っている。 こういうとき、『友達』として、どうすべきか」 こうであると推察できるが―はたしてどうだろうか。]
お……おおおお…!!オレはどうすればいいッスか!? うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!
[身体同様に、声もでかい。頭を抱えている。]
オレは「カトリーナ」をどうしたらいいッス!?
[名前で、呼んだ。]
(219) 2013/10/07(Mon) 01時頃
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[困ったような顔をして、周囲を見回す。 「どうしたらいいかわからない」とも読める表情だ。 その通り額面で受け取るとしたら、だが。]
かか、カトリーナを―……って。 難しいことはオレわからないッスけど、 「亡霊」って自殺願望でもあるもんなんスか? オレが「亡霊」だったら、「死にたい」とか言わないッス。 カトリーナの望み通りにしても、前進はしないかもッス。 でも、「友達」は「友達」の望むようにすべきか―……
ああああああああああああああ!!! わからねぇッス!わからねぇッスよぉぉ!!!
[ふるふるふる、と頭を振っている。]
(221) 2013/10/07(Mon) 01時頃
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/* カトリーナ[[who]]/ラルフ[[who]]/ボリス[[who]]
(-60) 2013/10/07(Mon) 01時頃
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/* 4/3/1
(-61) 2013/10/07(Mon) 01時頃
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オレは―……前に進むッス。
[ふと、傍に目をやると本が落ちていた。 拾い上げて、背表紙を見る。基本的に文字はあまり得意ではないが、 からっきしダメというわけではない。 何となくわかるものもあるし、各人の名前の綴りは 「アレ」を通じてよく知っていた。]
この本のタイトル、「あの人」の名前の頭文字と 同じ文字で始まっているッスね。 決め手もわからねぇッス……えぇいままよ!
[「何かを決めたぞ」といった顔をした**]
(227) 2013/10/07(Mon) 01時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2013/10/07(Mon) 01時半頃
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