54 CERが降り続く戦場
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/11(Sat) 20時半頃
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複合に集積されし星の叡智の殿堂《セラエノ・パビリオン》の……!!
[遍く降りたる混沌にして淀みの驟雨《カオティック・イビル・レイン》が降る。全ての世界に。そのただ中、微かに残っていた陽《アキラ》の時空歪は消えた]
……やっぱり、無理だったのか…… 虫ケラ……いや、人間には……?
”約束”は遂に果たされない。 それなら、私は……?
[俯いて、黒い雨の降る空を見上げる。雨の中に、唯一粒。汚れのない滴が落ちた]
貴様が……貴様のせいだ… かつて6の天を堕とし、《Front》を闇に染め、《Rebirth》を今こうして闇に染めるきっかけを作ったのは…!!
(41) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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[そう言うと、女は目の前の人間を…いや、堕して闇に染まっていた天使を睨みつけた。その眼はうっすらと輝く滴がにじんでいた]
何もかも!!貴様のせいだ!!
[そう言うと”私”は剣を手に取り。
―――――心臓を一突きに突き刺した。 ―――――脳髄を一突きで抉りだした。 ―――――四肢を一突きで切り裂いた。
―――――なにも見えていなかった]
(44) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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[一突き。また一突き。さらに一突き。
――――そうして永劫とも思える時間が経った後。
”私”は剣を取り落し。黒い雨の中で静かに哭いた]
(46) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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どうして、こうなってから思い出したんだ…!!
私は……本当は守りたかったはずなのに…
虫ケラと呼んで散々墜としてきた者達こそ!!
本当は守りたかったはずなのに… 全てすり抜けていってしまう…… 掌から零れてなくなってしまう……!!
[《運命》なんてそんなものなのか!?《フォルトゥナ》――――!!]
[その時、”私”は初めて私の名を心から叫んだのだ]
(48) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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どくり。
――――――――――――《冥王》の元にあった私の―――
ネルフェリウスが確かに渡したはずの
《運命(フォルトゥナ)》の姿は―――
―――その瞬間、冥獄摩天楼《ハデスタルタロス》から消滅した
(52) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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[私の姿は今や――――
水晶に覆われたまま、”私”の前に静かに佇んでいた]
(56) 2011/06/11(Sat) 21時半頃
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『運命とは――――』
『運命とは何?』
『私であるあなたにとって”私”とは何?』
[目の前で静かに眠る女は、私にそう、心の中から問いかけてきた]
私は…!運命をあるがままには受け入れない! 私はお前じゃない!運命も私自身を規定できない! 私は私の正義を貫きたいだけなんだ……!
交わした”約束”を守れなくなっても、やっぱり諦めきれないものはあったんだ! そのために……
(61) 2011/06/11(Sat) 22時頃
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私はこの《終焉》の運命を変えたいと願う故に!
私は―――いや!私でなくてもいい!! 遂にはこの遍く降りたる混沌にして淀みの驟雨《カオティック・イビル・レイン》の中に《虹(プルウィウスアルクス)》を見よう!!きっとその《運命》を導こう!!
だから、《運命(フォルトゥナ)》よ!!
今度こそ!! 私に変えたいと願う《運命》を変える力を――――
(69) 2011/06/11(Sat) 22時頃
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その瞬間。 私は私であり”私”になった。
そして、《Front》の真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》は再び一つにそろったのだ――――
(71) 2011/06/11(Sat) 22時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/11(Sat) 22時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/06/11(Sat) 22時頃
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雨は、止まないな。 止んで、虹になるにはきっと、もっと時間がかかりそうだ。
[修道女と《虹の女神》の前に私は降り立った]
あいつは…… きっとまだ生きているんだ。 咎に塗れて苦しんでいるかもしれない。 これは、そういう雨だから…
[遍く降りたる混沌にして淀みの驟雨《カオティック・イビル・レイン》の一部について知っていた私は、そう話しかけた。その眼は両方とも赤や黒などではなく―――青く澄んでいた]
(89) 2011/06/11(Sat) 22時半頃
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そうだよ。あいつは多分、外のどこかで苦しんでいるはずだ。
魔界戦争の折に天から落とされ、氷結地獄に長らく幽閉され、《Front》を滅亡させ、《Rebirth》も闇に染まって崩壊させかけた。
…お前はアキラの《クラスメイト》とかいう奴だったそうだから、きっとあいつの事も知っているだろう。 どんな奴だった? もし人間の心を少しでも持ってそこにいたのなら、今心が痛んでいないはずはないものな……
[私はそう2人に話しかける。その気《アウラ》はかつて地球に降り立ったときのものとも、槍を初めて手にした時とも違っているように感じられただろうか]
(109) 2011/06/11(Sat) 22時半頃
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……だけど、ああ。戻ってきたのか。
[その言葉の後どのくらいか。槍間は戻ってきた。紅晶玉《スピネル》の瞳は、私の蒼とは違うが、その澄みかたに変わりはない]
《闇》を持って戻ってくるなら今度こそ介錯しようと思っていたが……少しは落ち着いたか。
[ヤニクやHEROの到着の前の後か、ともかく一言だけそう語った]
(120) 2011/06/11(Sat) 23時頃
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ピッパは、アルフレッドの落ちてきた繭の音に、驚いて振り返った
2011/06/11(Sat) 23時頃
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運命<フォルトゥーナ>…
[その名前を反芻する。あるいはそちらの方がふさわしい呼び名なのかもしれない。だが]
……いや。やはり私はフィリッパだよ。 《ザ・マジェスティ》と共に在った『本物の』フィリッパだ。
超上位種《エルダーロード》としての記憶も誇りも持っている。星々の撃墜者だった事実も変わらない。 そういうものも全部ひっくるめて今の、この私はいるんだ。それを否定する気はさらさらない。
だから、私を呼ぶならやっぱりフィリッパと。そう呼んでくれ。 ……お前もミスティアじゃないんだろう?それと同じさ。
[くすりと、そう笑った]
(132) 2011/06/11(Sat) 23時頃
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[そして、《虹》の女神でもある有子のかつての記憶を聞くと、静かにそれを聞いていた]
そっくりだよ。見た目は全然違っていたが… 昔の《ザ・マジェスティ》と一緒だ。太陽のような。
だけど、そんな呼び名はあまり奴は好いていなかった。 約束は守れなくなっても、覚えていることはできる。
だから……お前もアキラとの事は覚えていてくれ。 もう戻ってこない奴の事も受け止めて、忘れないでいるんだ。
[そう言って、少しだけ蒼い瞳から滴がこぼれた]
(145) 2011/06/11(Sat) 23時半頃
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[槍間の言葉に、一つだけうなづいた]
《光》も、《闇》も。 そう、だな。《運命》から逃げないってそういう事だ。 咎も過去も忘れず覚えてい続ける。…消えていった者のためにできることはそれしかない。
[自ら噛み含めるように、つぶやいた。そして顔をあげる]
(160) 2011/06/11(Sat) 23時半頃
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天虹天陽《ソーリス・ア・ルクス》!?
[赤いスパークなどもはや発しはしないが、瞳は確実に気《アウラ》を。かつて時空歪《クロノノイズ》と呼んだものを捉えた]
本当だ……!形は変わっているが、なぜあれがここにある!? あれは確か、以前の私が《Rebirth》の世界構造から切り離して次元の狭間に消したはずなのに…
[『槍』を使っていなかったとはいえ、まさか、と驚愕が漏れた。しかしその表情は絶望には曇らない]
獣《ベースティア》の眷属なら、そのぐらいはしてくるか。 面白い。そのぐらいでなくてはな…
(164) 2011/06/11(Sat) 23時半頃
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[そして、槍間が暴走していた頃に天虹天陽《ソーリス・ア・ルクス》で起こった自分とホリーとの間の事を話した]
人類の滅亡だと。機会など与えないと確かにあいつは言った。どういう心境があったかは知らないが…
「倒しに」行くのは簡単だ。前の私でもできたこと。 だが「助けに」行くなら話は別。 お前にそれをやり遂げる覚悟は…… あるんだろうな。
[目の前の『HERO』を見て言葉を添えた。虫ケラと呼ぶことはもはやない]
(172) 2011/06/11(Sat) 23時半頃
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[そして、目の前のHERO(>>168)の手を静かに取った]
行かなければいけない。
……わかってはいたんだ。今ここで起こっていること《カオティック・イビル・レイン》が力で解決できる事なら超上位種《エルダーロード》は滅んだりしなかった。
力ではない。『因果』に依らなければこの雨は晴らせない。
(176) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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――そして私達も。奴らの「力」のみで死ぬことはない。
『因果』が私達を拒否しない限りは。
《運命(フォルトゥナ)》はそう告げている。
[はっきりと宣告した]
(177) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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[《虹の女神》に。あるいはクラスメートであり、私の手を取った少女の問い>>183に]
気《アウラ》ははっきりと告げている。 …町の中だ。彼方の―――!?
[その方角を指差そうとした瞬間に、私は転移した]
(187) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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……お前か、アーディアス。
《ジ・アキューズドワン》。魔界戦争以来… いや、そう言えば一度だけ会っていたな。
…水を差すなよ。無粋な奴だ。 何をしに来た?
[転移した先。目の前にいる男に尋ねた]
(189) 2011/06/12(Sun) 00時頃
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……鍵?アーディアス。 なぜお前が鍵をほしがるんだ?
[この男の眼には、《混沌》が宿っていた]
……これはお前が正しく扱えるようなものじゃない。 この鍵の本当の使い方を知っているのは、栄光《グロリア》と運命《フォルトゥナ》だけだ。それに、お前に必要なものとも思えない。
…いったいなぜ鍵を求める?
(202) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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[槍間の言葉に、逃げなかったのかとそちらを見た]
…どうかな。 だがまあ、私も白銀《アルジェント》の「皇女」と。そう呼ばれた存在だ。 百万の天軍が死を望もうとも。一度ぐらいは立ち続ける覚悟はある。だから…
[心配しなくてもいい。と告げた]
(207) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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ちょっと使うだけ…?ふふっ……
鍵を獣《ベースティア》の玩具にでもするつもりか?
それに、もう1つの鍵は…
[言いかけて、ふと口をつぐんだ]
なぜお前が持っている?以前の所有者は確か…
(223) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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…… なんだ、そういう事か。 獣《ベースティア》の手先だと。そういう事か。
犬に飼われる人間ほど滑稽なものってないな。なあ、アーディアス。 『栄光の欠片』は獣《ベースティア》の娘が今一度人間に分け与えたものだ。それはできない相談だよ。
(224) 2011/06/12(Sun) 00時半頃
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ふぅん…… 獣《ベースティア》の手先ではないと。
だとしたらなぜ鍵を手に入れたがる? お前は理由も聞かずにはいそうですかと貴重品を渡したりするのか?
しないだろう。私だってしない。 つまりそういう事だ。 なあ?裏の鍵を持つ者よ。
(235) 2011/06/12(Sun) 01時頃
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なぜそこまで「栄光」を忌み嫌う? その鍵を有していながら……
[瞳に少しだけ翳りが灯ったが]
この鍵は渡せない。《栄光》と守るべく分かち合ったもの。 約束を守れなかった私が今守れるのはこのぐらいのものだ。
…力づくで?いいだろう。「力」づくで奪いたいならそうしてみるがいい。
(250) 2011/06/12(Sun) 01時半頃
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[そう言って、私は『槍』を……今や完全なものとなった《表の鍵》を地に突き刺し、柄を握った]
(253) 2011/06/12(Sun) 01時半頃
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不要? ……違うな。違うよ。 《栄光》はなくなっても、彼女の事を覚えている者達がきっといる。彼らがこの力を束ねて再び使うんだ。
そのためにその鍵はある。 ……貴様がこれを奪おうとするのは結構だが、それなら奪い取られる覚悟もしていなければ筋が通らないな?
……お前の持つ鍵は必要なものだ。預からせてもらうぞ。 平和的解決などと、よく言えたものだな。
[特に笑うでもなく、私は出方を待った]
(265) 2011/06/12(Sun) 01時半頃
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世界の再生を拒むものが、生きている人間を語るか!!
[私は、その時初めて、聞こえた声>>267に声を荒らげた。自分でも驚くほど、雷のような声が周囲に響いた]
アーディアス。いや今の名は何だ。 お前が何を思うかはわからないが…
この鍵はお前には取れないよ。
(268) 2011/06/12(Sun) 02時頃
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