25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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―納屋― [2度目は、もう見てはいられず、 ただただ友を同じ目に遭わせたことが悔やまれてならない。 消え入るような黄泉花は、戸口で俯いたまま]
――……気の触れた、と そのように思われますゆえ。
[問いかける言葉には、一言返す、 己が身はその場の者には、見えぬやもしれぬから。 人目がなければ、ぽそりと口を開く]
――……わかりません。 夜光がイアン殿に会う理由、はないと思うのですが……
[友の怯えを知っていたら、きっぱりを否定出来ただろうが。それは隠されていたから。]
(@0) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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でもイアン殿が、夜光を呼び出した……と?
ならば、これは……でも、 センターの方が人喰らう獣などということは、あるのですか?
[見上げるそれは、主の出生を知らず。 その花の狂乱もまた知らず。
そしてついと透ける指先で示す。夜の光なすあの笛を――、と。 己が手には触れられず、形見は生者が持つものなれば。 彼が望むもとに届けたくて――けれど友の声は、聞こえず]
(@1) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 16時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 16時頃
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/* 本郷様とイアン殿の果た死合いが…! 今、眠れ緋の華をBGMにしております。
(-16) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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[狭間のこえが増えてゆく。 うたう声、殺し喰らう さだめがうたを。]
人と獣は相容れぬ……。
交わらぬのなら、なぜ。 獣は人と交わり、子をなすのです。
それとも、月瀬殿も獣なのですか……? 夜光を、………を喰ろうた、獣。
[呟く声は、主が耳に届いたか。 憎みたいなら、獣を憎め、と獣がうたう。 その傍らで――花と胡蝶の戯る、鈴の音]
(@2) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
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[返るとは、思わぬ狭間からの問いが答え―― 黄泉花は、そのふたつ心にひとつ、瞬いたのだけれど。
命無き者は、生者が定めに関われぬ。
それはこの身が、強く こちらに繋がれてあろうとも、同じだと。
思い知ったは、白鞘巻のあらずを見て―― 納屋の片隅幻と散った一片は、黄泉銀花の紅の花。
主の言葉が重なる]
(@3) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
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[ゆらぐ椿は小さく返す]
――獣も、人を求めると?
けれど、喰らう。
[す――と、主が袖を掴む。 透きとおる命無き腕]
月瀬殿の“子”……どうなさるのです。
[憎むのならば、人が憎むべきは獣だと。 獣が憎むべきは人だ、と。聴こえたうたを 思う]
(@4) 2010/08/08(Sun) 19時頃
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[イアンは獣を嫌っている、 とその言葉にふと過ぎる]
獣をきらう…… それが、本来、あるべき姿……
[狭間を過ぎったこえ、 うつろに呟き、反芻する]
今も、其処に――…?
[交わらぬ姿があると、言うのだろうか]
(@5) 2010/08/08(Sun) 19時頃
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[桜花の処遇を知れば、 一度眉を潜めるのだけれど]
発症しない処置。 それは、いったいどのような。
[人と獣の因果を聞いたがゆえに、それを問う。 主があえて沈黙を知らず]
……発症者には効かぬのですか?
喰われるがゆえに殺すのですから、 喰われることなければ、交わる道も……
[あるのでは、と 呟けば聞こえるは“殲滅”なる言葉]
(@6) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
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……止めずともよいのですか。
[一瞬、惑うような主の息の音に、 黄泉花はひたり、と眸を見上げて]
(@7) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
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[言葉を聞けばそれは、 少しだけもぞりと居心地悪そうに。 犬猫でもあるまいし、と己が言った言葉がふと過ぎる]
――…それは残し、増えるという 獣の意思とは、反するものになりますね。
そう、発症者には効かぬ、と。 [交えたとしても、長くは続かず、と。 亡者の謂う声がする。
主の待て、という声に案じる顔をすれば]
[ふわり、その背を翻す。 己が身に出来ることなどない、 それを分かってはいれど――。
――小袖のかえれば、姿の消える]
(@8) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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―本邸・廊下― [ひたり、と足の落ちた先、 色硝子の差し込む光に染まるその廊下。 燃え落ちる陽光が、赤い七色と彩る]
―――……、これは。
[足先に赤い花弁のひとひら。 この廊下で言葉を交わした人がある。 見上げた月を思い出すのだけれど――
けれど空は 鉄をも溶かす燃える色]
(@9) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時半頃
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―本邸・廊下― [そして、転がる太刀が一鞘。 花弁と刃、―――あるべき人の姿だけがなく。
そのこえは未だ聞こえず。 けれどあの宵と同じく見上げれば]
―――……本郷様?
[凛々しき蓮の佳人の姿を描く、 それが獣であるとは知らず――、
紅の花弁の引きずる後を一つ見つければ、 その方角へと、意識と足を向けて。 彷徨い花は、見えるだろうか]
(@11) 2010/08/08(Sun) 20時半頃
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[天満月の傍らにあるは、 夜を舞うべきか細い光――
黄昏時なれば、その光は、 無力で小さなものであったけれど]
(@12) 2010/08/08(Sun) 21時頃
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―本邸・廊下― [と、向けかけた足を留めて、太刀に手を伸ばす。
それを所有するは、 己を繋ぎとめる手の一つであったからか。 掠めることなく、触れることが適う。
下げ緒はあれど、その太刀を抱いたまま。 ふわり、と廊下を歩みゆく]
(@13) 2010/08/08(Sun) 21時頃
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落胤 明之進は、追った先、様子を伺うその姿と抱かれるひとがたを見出した
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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―渡り廊下― [ふわり、と歩みを進めたそれは、迷い花の姿を見出す。 ――腕に抱かれる佳人は、既にその色を失って]
本郷様……
[腕には太刀を抱いたまま、 けれど近づくのは躊躇われて 何事か言葉を紡いでいるイアンのその姿を見る]
なぜ……
[殺めてしまったのだろうか、 殺めたのなら何故そんなふうに大切そうに抱いているのか。 きつくそれを見据えていた]
(@14) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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落胤 明之進は、つ、と袖をひかれる感覚にふりかえり――びくり、とひいた
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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……狼、
[怯えてあとずさる、 それは己を喰らうたもの、既に躯無き身なれど、 その根源的な畏れは、根強く魂に染み付いて――
すがるように、きつく太刀を抱き。 その瞳の色を見る――見覚えのあるその色と、揺れる尾を]
あ……
[獣の眼差しの先、――イアンにへと映るを見れば。 黒紅は揺らいで、歪んで、口唇を噛む]
(@16) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[少しばかり表情を歪めたまま、 イアンに視線を移せばこくり、と頷いて]
……本郷様を殺められたのですね。
[小さく謂うのだけれど、 けれど、何故と問うたその理由は、もう。 わかってしまった、気がした]
(@17) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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――え?
[イアンに問われた意味が、 己の言を捕らえてのことと気づけば、少しうろたえて]
知った、というわけではない ……のですけれど、その。
[虎鉄の手を上げる姿が見えれば、 困ったように眼差しをそちらへ向ける]
(@18) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[肯定の答えが返り、 その手が慈しむように佳人を撫でるをみれば―― 傍らの狼を一度振り返り]
――そう、ですか。
[それについては沈黙するより、他になく。 ただ気になるのは、主が漏らした言葉のひとつか]
……あの、 あまり主様を困らせないでくださいね。
[ぽつり、と呟く]
(@20) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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/* つっこみそこねた。
>記者 イアンは、本屋 ベネットの姿は見えないからアケノシンの様子に首を傾げた。が、まぁ、自分も幻聴聞くしと思った
い、いっしょにしないで…!
(-34) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[イアンからは視線を外したまま、 かたわらの狼に、そっと触れ撫でる。一度だけ 彼には見えぬようだから、余り不自然にならぬよう。
蓮の佳人が狼であったこと、 ゆらぐ心持はあれど――獣を憎め、と詠われた狭間のうた。 彼の人の姿を思えば、それは到底適わない。
イアンより返された言葉に、ふと面をあげる。]
――あ、すみません。 あの、私の花主様は刷衛様です。
[抱いた太刀を示すように、笑み浮かべ答える]
(@21) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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落胤 明之進は、狼が虎鉄をかぷっとする様にはうろたえた けどよく考えたら、身はないから大丈夫だろう、と微笑ましげ
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[ぱちり、と瞬く。 その存在そのものを知らぬようなその答え]
……え、あの。それはどういう? 刷衛様はあなたの相方、というか……お仕事の。
この太刀も、 主様が砥ぎをなさったものでは、ないのですか?
[知らぬ振りをしてるようにも見えず、 ただいぶかしみ返す。]
(@23) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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落胤 明之進は、虎鉄が狼の尻尾をぎゅっとしたのは、めっと たしなめた。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[朗らかな笑いのあとに、訪れる静寂。 狂気とは時に華やかでさえある、もの]
……そんな、ことは。 だって、今も刷衛様と、 連絡を取っていらっしゃるでしょう?
[幾度が通信をする主が姿は眼に入り、 だからその主が存在を消されたような言葉に怯える。 返して欲しい、と請われれば、ふるふると首を振る]
――……あ、いや、嫌です。
[“殲滅”という言葉、何より 主を知らぬというその言葉が怖くて、抱いた太刀を握る。 もっとも現世にあらず身、奪おうと思えばそれは簡単に為せるか]
(@24) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[ぎゅっと太刀を抱いたまま、 用事、と告げてイアンが去れば、小さく吐息を零す。 傍らの虎鉄と狼に、交互に視線を彷徨わせ]
……イアン殿、様子がおかしいです。 いえ、一見普通に見えますけれど。
主様を――刷衛様のことを、 それだけを、すっかり忘れてしまわれたよう。
何故……
[袖を引いた狼が、 ゆるゆると首を振り、イアンを見る。 追ってそれを見やるのだけれど]
心の一部の――壊れてしまわれた?
(@26) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[狼の言葉を肯定するような その様に、ゆるく、一度首を振る]
……お2人の間には、 何がおありだったのでしょう。 私はあの方が、少しこわい。
[そう、今目の前にある獣たる狼よりも、 気の触れたような人の朗らかさがこわくて]
――主様に、これを預けてまいります。 [ひとつ、頭を下げる]
(@27) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[鉄色の眸の狼に、一度眼差しを映す]
そういえば、 本郷様にお話、伺えませんでした。 ……一つ、思い描いてたうたがあるのです。
露の身は ここかしこにて 消えぬとも 心は同じ 花のうてなぞ
[浄土を思う、 咲き乱れるは蓮の花――夢のような舞殿。 ゆらぐ姿は、数歩足を進めれば――角の先に、消える**]
(@28) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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[思い出したから、平気だという 虎鉄の言葉には――案じるような色を見せる。 思い出したからこそ、惑うこともある。]
……同じじゃない?
[声も、なんだか寂しげだったので。
すこしばかり真剣な顔で その頭を撫でようと手を伸ばしておいた]
(@31) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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―本邸・廊下― [ふわ、と足の落ちた先。 廊下の角隅、ちら、と様子を伺えば]
――……主様
[主の姿を見る、その傍らにある。 ――友が幾度か言葉を交わしていた、花主の姿。 天満月、その周囲にはか細き光の舞う。
既に狭間よりの声、友の声が聞こえ始めている。 主に拾って貰うように頼んだ、あの笛はどうなったであろうか]
(@32) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
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―本邸・廊下― [しばし、様子を伺いながら、 ぼうと声を聞いていたのだけれど、ふわり揺れる光の軌跡]
……あ、あの。天満月様……!
[壁から小さく顔をだして、 ぺこりと一礼すれば歩み寄る]
その、夜光のことはあなたのせいでは…… 夜光も、そのように思って欲しくない、はずです……
[彼も見覚えあるものだろうか、 太刀を抱いたまま、傍らにしゃがみこむ。 か細い夜の光は、彼を取り巻くように瞬いて]
(@33) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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あ、はい、明之進と申します。 幾度か、夜光とお話なさる姿、見ておりましたので。
[小さく非礼を詫びながら、 ふっと天満月を見つめる、黒紅の中には―― 狭間映す瞳の中には過ぎる、か細い光が]
夜光は、今もあなたの傍らにおりますし…… それに、
[友の声が聞こえて、少し声が震えて歪む]
あなたが求めて下さったこと、 それが何よりも幸いです、とそのように……
(@35) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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