194 花籠遊里
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/* ロミジュリだけ童話じゃなくて戯曲だな
(-19) 2014/09/19(Fri) 09時半頃
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ー宵闇ー
[それは赤い花の腕に抱かれる夢の中で果てた頃の事だったか。
荒く息を交わし見合わせていた花の顔がふいに後ろを向く。そして白い蝶の顔が僕の目に入る。>>2:204
白い蝶は赤い花に男を買えと言った。 それがどんな意味を持つのか僕には分からない。 ただ二人にはそれが大切なことなのだろうと記憶に留め、事後の倦怠感の中で少しだけ目を閉じた。
やがて謝罪の言葉が降り、目を開けると牢を去る白い蝶の背と、辺りに散らばる紙幣とがあった。
別に邪魔されたことに気を悪くしてはいないが、金にもなんの喜びも興味も沸かなかった。 ただの紙の形をした礼儀だ。]
(10) 2014/09/19(Fri) 12時頃
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[この館に訪れるのはもう三度目か。
片手に包みを持って、この館に似つかわしくない陽の明るさを身に纏った金糸雀は舞い降りた。
なぜこの館に来るのか。 それは今度菓子を持ってくると約束したからで…否、未だ識りたいことがあるからだ。
未だ、宵闇の暗さを。 太陽が如きこの身に教えて欲しい。
普通にしていれば太陽は己が照らし出した物の裏に潜む影を目にする事はできぬのだから。
僕は三度目ともなる花主の挨拶を耳にすると、それは恒例の文句なのだろうとやっと察して。 そのまま誰かがやって来るのを持つように館の入り口に留まった。]
(14) 2014/09/19(Fri) 19時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 19時頃
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ー昨晩の地下ー
くっ、は… やっぱり、優しい人じゃないですか…
[それは丁寧に慣らされた入り口に徒花の雄蕊がゆっくりと沈んだ頃だったか。>>15
口では耳を喜ばせる言葉を紡ぎ、穏やかな口づけを落とす。そしてその指は僕に快楽のみ味わわせようと丹念に慎重に僕の身体を行き来した。
これでどうして幻滅させるかもなどと口にするのか、僕には分からなかった。
指で確かめられた好い所へ楔を穿つその動きまでもがひどく優しかった。
けれども。 優しいだけでは物足りなくて、 僕は絶頂へと昇りゆく中でこう口走った。 もっと激しく、と。
それは自身への快楽の為ではなく、 赤い花の優しい以外の面を目にしたくて。*]
(19) 2014/09/19(Fri) 21時半頃
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あ、ヘクターさん。
[毒蛾を名乗る彼が風雅な台詞と共に笑みを向けてくれた。>>18 そのことと彼に会えたことが僕は嬉しくて、目元と頬とをゆるりと緩ませて微笑んだ。]
こんばんは。 そうですね、色々と普段ではしない 体験をさせてもらって楽しいですよ。
でも……そう見えますか?夜を知らない。 そうですね、僕もそう思います。
[彼の言葉に同意して、僕は初めて出会ったときのように彼の姿を改めて見回した。 やはり背丈ぐらいしか自分との共通点は見つかりそうにない、自分とはまったく異なる存在。 まるで宵の闇の中から生れ出てきたかのようだと僕は思った。]
じゃあ僕に教えてくれるというのですか? 闇夜の愉しみ方を。
[清廉な揚羽は誰をも厭わず、誰をも慕う素直さで、毒蝶に破顔した。]
(21) 2014/09/19(Fri) 22時頃
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/* そういやwikiでcoしたのと違うidで入っちゃったてへ☆
(-22) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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/* えぇ〜、毒を孕んでる〜? なんのことかな〜?
目指せぴゅあゲス
(-24) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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悪戯事と言うには到底及びませんが。 ふふ、ヘクターさんに認めてもらえたのなら嬉しい限りです。
[家庭教師に勉学の成績を褒められたときのような仕方で、ヘクターの言葉>>24を喜ぶ。
まるでこの館に相応しくない笑顔を金糸雀が纏い続けていられるのは、まだ宵の暗さに染まっていないためか。 それともその微笑みこそが不幸を知らぬ生が育てた確かな甘い毒であるためか。]
では是非…ご教授願えませんか。先生?
[美しい人と謂われたのなら、 薄い瞳を嫣然と眇めて毒蛾を先達呼ばわり。
甘い毒は苦い毒に教えを請うた。]
(27) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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/* やっべえ興奮する。はあ。
(-32) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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ええ。今まで知りませんでしたが僕はどうやら欲張りなようです。
[欲する前に欲しい物を与えられてきた人生の中では知りえぬ自分の一面。僕はその一面を嫌悪するどころか、むしろ益々自分のことが好きになったのだった。]
人の挫き方ですか? 僕は自分で兎の肉を捌いた事が無いのですよ。 いつも他人が捌いたものを食しています。 そしてこれからもきっと。
[姿だけで威圧感を齎す毒蛾に壁へと追い詰められても恐れは無く。>>31ただ距離が近づいたことに胸を高鳴らせるのみ。 見詰め合うには丁度良い位置にあるその顔ににこりと笑みを返す。]
心の遊ばせ方。ええその通りです。 僕には彼岸花の優しさだけでは物足りませんでした。
もっと別のものを、その奥にあるものを… そう求めずにはいられません。
[一字違いで毒に成り得る人の心の深さを。 あるいはその浅ましさを識りたい。]
(36) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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/*なんだこのなんだ灰を覗き見されたかのような、なんだ
ぬおおおおおおおおおお
ところでフランス人のゲイカップルがタチがネコを褒めるときはやっぱりbeauじゃなくてbelleと言うのだろうか。
(-37) 2014/09/20(Sat) 00時半頃
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この…奥?
[影が落ちれば毒蛾の表情は少しだけ読み取りづらくなって。 胸に圧を覚えながらのその言葉の指し示す意味に思い当たることがなく、微笑が固まる。
鳥籠の中のようなそこで生まれ育った金糸雀が、宵闇の蜜を求めて訪れた花籠で出会った毒蛾は真理を突いた。
なに不自由ない生だったはずなのに 何故鳥籠の外に蜜を求めたのか。 何を識りたいのか。
孤を描く唇に答えを探して視線を這わせた。]
(51) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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[お前は美しい。
「お前はベルだ」という意味には聞こえず、目の前の男の唇から紡ぎ出された正確な音に顔が赤らむ。]
…自分を、知らない? そんな、どういう
[未だ自分を知らないだなんて。 けれども否定の言葉を舌に乗せることはできなかった。
鳥籠の中で過ごしてきた22年間では充分に己を識ることができなかったのは明白であった。 与えられた生では金糸雀は自分がどのように羽ばたくのかさえ識らないまま。
他人にも自己にも本当の自分を識られていない寂寥感が蜜を求めさせたのか。 幼き頃から定められていた許婚の存在によって、すぐに変わってしまうことが分かっていた姓を自分のものだと思えなかったのと同じように。 自分の生をも自分の手の内にあるものだとは思えていなかったのである。
僕はそのことを初めて自覚した。]
(=8) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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[自分の生を見てきたかのように見透かす男の言葉に頬の温度は上がったままだ。 羞恥ゆえか。それとも理解されているという喜びからくる興奮ゆえだろうか。]
……。
[僕はどうにも離すことのできない視線と 沈黙によって彼の言葉の正しさを肯定した。]
(=9) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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/* ブルジョワ属性と小説家の卵属性と不治の病属性の三つもあったらやっぱり属性過多だから不治の病属性捨てようぜ。
(-39) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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/*ヘクターさんほんま、ほんま
あああああああああ
(-40) 2014/09/20(Sat) 01時頃
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/*はーなーぢーがでる
10分間くらいベッドの上でのたうちまわっていいですか。 口から黒砂糖を吐き出します
(-41) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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/*オープンセサミて!!!!!
(-42) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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/*吹いたやないかい!!!
(-43) 2014/09/20(Sat) 01時半頃
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/* 10分どころかもう20分以上嬉しさをかみ締めるのに使っている。 興奮しすぎて文章を書くどころではない。
落ち着け、自分。
(-46) 2014/09/20(Sat) 02時頃
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[「識っているぜ」
淡い指の感触が胸を突く。 彼は僕の何を識っているのだろう。 僕ですら知らない僕の何を。
僕とは一体]
(63) 2014/09/20(Sat) 03時頃
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なにも、変わらず…
[鸚鵡返しに彼の言葉を繰り返す。
きっとこれから僕は許婚と結婚して新しい姓を得る。家の稼業を継いで親の築いた財を富ますことに老いるまで執心することになる。子もできることだろう。 そんな人生を今までと変わらず… 何一つ不幸の無い幸福だと思っていた生が改めて眼前に突きつけられ、途端に虚無感を覚えた。
頬を息が吹く。 自分よりも長く、そして異なる生を送ってきた男の匂いが僕を囲っているような気がした。 彼の纏う空気は一体どんなものを積み重ねて得られたものなのだろうか。
羽ばたき方を識りたくて。 やっと得られた理解への渇望と共に、 僕は悪辣たる毒蛾の誘いに頷いた。]
…はい。
[無知ゆえに毒を喰らうのではなく、 毒と判っていながら溺れる危うさで。]
(=12) 2014/09/20(Sat) 03時頃
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あっ…。
[ふいに引かれる強引さにされるがまま、 踏鞴を踏んで身体が毒蛾に寄る。 手首を掴む慣れぬその力の強さには、 抵抗の意思さえ湧かない。
その代わり頭に浮かぶのは、 思いの外温かいな、なんてことばかり。 初めて味わう従わせられる感覚に 悦びすら覚えていたかもしれない。
彼は小姓に花を一輪摘んでくるように言いつけると、理由を尋ねる小姓に言い放つ。
「可愛いニコラス坊やの躾に」と。
その笑みにぞくりと背筋が震えた。 それは恐怖ゆえに這い上る感覚ではなく…**]
(64) 2014/09/20(Sat) 03時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/20(Sat) 03時半頃
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/*いや、お前思いの外温かい言うても、前に握手したやん(視点もれ
その、あれだよ、握手の時は握手用の心構えだから。急に触られるのとでは感想も違うんだよ(震え声
(-47) 2014/09/20(Sat) 03時半頃
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/* >>=13鼻血進行不可避
(-48) 2014/09/20(Sat) 12時半頃
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/* ガン!ガン!ガン!(頭を打ちつける音
(-49) 2014/09/20(Sat) 12時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/20(Sat) 12時半頃
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[もしかすれば最初から彼の毒気に 魅かれていたのかもしれない。
家の者が見れば眉を顰めるであろうこの男に 恐れどころか好意を抱いたのは何故か。 未知への興味だけか?
僕は無意識に自分の求めているものが 分かっていたのではないか。
純白の処女雪然とした己の人生を穢す 荒々しい足跡を望んでいると。*]
(=14) 2014/09/20(Sat) 14時半頃
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/*チョコレートクッキーはどっかにほっぽっとく。また今度。
(-51) 2014/09/20(Sat) 14時半頃
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/*ところでニコラスのチップのこの格好はシャツの上にセーターを着てるのかスーツを羽織ってるのかどちらだ?どちらにせよ省略するから問題はないのだが。
(-52) 2014/09/20(Sat) 15時頃
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ー地下牢ー
[今日は二人で暗い地下牢の中へと降り立つ。 三度目ではあるが、慣れるということはなく、 むしろ回を重ねるごとに緊張は増すようだ。
櫻色の恋人との逢瀬のような晩、 彼岸花の優しさに抱かれる夢、 そして今宵は……
肩を抱き寄せられる感触にどきりと心臓が飛び跳ねる。腕はすぐに離れるが、齎された緊張感にいつもの微笑を取り戻すことはできそうにない。]
(69) 2014/09/20(Sat) 15時頃
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