270 食人村忌譚
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[偽者、出来損ない。 その言葉を聞く度に、 心の中に仄暗い気持ちが沸き起こる。
けれど、私にあの子を――志乃を憎む資格はない。 何より、目の前の妹の表情を 曇らせたくはなかった。]
偽者なんかじゃないよ。 ゆりは、立派な巫女様だった。
[あの時>>3:176とは違う。 幼い妹の顔を覗き込んで、 その頬を伝う涙>>+1を、指先で拭う。]
(+21) 2017/12/03(Sun) 23時頃
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ゆりは、私の自慢の妹だよ。 よく、頑張ってたね。 助けられなくて、ごめんね。
[頭を撫でる。縋り付く手を拒むはずもなく、 私も、彼女の背に手を回して ふたり、わんわんと泣き喚いていた。
姉だというのに、 妹の苦しみに目を向けようとせず、 自分の事ばかりで。私というやつは、本当に。
ごめんね、と幾度繰り返したところで、 その言葉は風のように形無く失せていく。]
(+22) 2017/12/03(Sun) 23時頃
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[いつまでそうしていただろう。 互いに温かさはない。ただ、そこには風があるだけ。 でも、確かに。 ゆりは私の腕の中にいてくれていた。]
私も、ゆりとこうやって話せて とっても嬉しいよ。
その、こんなみっともない姉だから、 ……嫌われてるんじゃないかな、って。 ずっと、怖かったの。
[母の――先代の眼差しを忘れることは どうやったって出来そうにない。 それでも、ゆりは巫女である前に ずっと、優しい私の妹であった。]
(+23) 2017/12/03(Sun) 23時頃
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[事切れた自分の姿を一瞥して、 そうして、目を閉じた。]
……“次”も、姉妹だったらいいな。 今度は、ちゃんとした姉さんになるから。
[腕の中の小さな子。私の、大切な妹。 どうか、次の世でも共に、と。私は願う。 今度こそ、その手を離すことはしない、と。**]
(+24) 2017/12/03(Sun) 23時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/12/03(Sun) 23時頃
PPP イルマは、メモを貼った。
2017/12/03(Sun) 23時半頃
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