84 戀文村
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ー 翌日 −
[エリアスを見送る事はしなかった。 彼は彼として還って来ると信じていたから。 それと同時に眩しかったからか。 末を知りながら毅然とその道を進むセレストやエリアス。 自分はその道から顔を背けて我儘を通そうとしている]
……本当に俺は弱虫だ…。
[自嘲を浮かべる傍から、新しい招集の紙。 何時になったらこの紙は村人達の命を狩る事を止めるのか]
ウェーズリー……あいつがいなくなったら誰が手紙届けるんだよ。
[誰があの重さを背負うと言うのか]
(7) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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そういや、手紙、文通するって約束だったっけ。 書き方知らねえって言ってたな。
[数少ない貴重な約束の1つを思い出して宿舎を出る。 向かうのは本屋。 元々本より身体を動かす事が好きだった。 流石に軍人である以上必要なものは読んでいるが、 どうも眠くなって仕方ない。 当然本屋や図書館からは足は遠ざかる。
勿論この本屋に足を向けない理由はそれだけではない。 店主の陰口を部下が叩いていた事も少なくない。 その都度殴っていたが、殴るだけ自分の陰口と共に 彼への陰口も増えていった。 店主が知るわけもないが、申し訳なさと、自分が通う事で 更に嫌な思いをさせる事になるのではないかと気後れもあった]
(8) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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ベネット。いるか?
[だが今はそんな事を気にしている場合では無く、 緊張を見せない様に本屋を覗いた。 その時店主はいただろうか。他に誰かいただろうか。 誰がいても、軽く挨拶や二言、三言会話を交わし]
なぁ手紙の書き方と言うか作法書いた本あるか? 俺報告書の書き方しか持って無くてな。
(9) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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[珍しい訪問者の突然の注文にベネットはどんな反応だったか。 ウェーズリーの話は皆知っているだろうか。 自分からは話す事はせず、ちょっとなと濁すだけ。
目的のものは手に入ったか。 手に入ればそれと、入らなければ簡素なレターセットを 手にウェーズリーを探すだろう]
お、ウェーズリー! この前の話な、ほら文通の奴。 考えたら俺、字汚ねえし、人に教えるの苦手だから。 悪ぃけどこれで頼むわ。
[赤紙の話は彼から口にしなければ自分からは話さない。 おどけた様子で、彼に渡そうとするが、彼はどうしたか。 受取らなければ少しの問答の後、自分の手に戻すだろう]
(10) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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ウェーズリー…あんたは心残りはないのか?
[共に、と願う者はいるのか。とは口にはしない。 だがウェーズリーなら静かに、だが、 深い観察眼を持つ彼なら意味は判るだろう。 彼はどんな様子で答えてくれるのだろうか。 自分はただ静かに答えを待っていた**]
(11) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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[ヤニクが眠りに付いた事を知るのはダーラからか、 それともまた軍人達の嫌味からか。 何処で知る事になっても、 そっと通信を開いてダーラに一言だけ呼び掛けるだろう]
ダーラ…泣くな…。
(*1) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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そうか? じゃあ…俺の空耳だな…あんたが…泣いてる気がした。
[何時も通りに聞こえるダーラの声が、酷く耳に残った**]
(*3) 2012/03/29(Thu) 02時頃
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よせよ。んな事言われたら、酒呑みにいけねえだろ。 酒呑みたいだけなのに。他の男達に恨まれる。
[あんたに逢いにいけなくなる、とははっきりとは言わず。 大切な者の涙など見たくはない。 ダーラなら読み取るだろうと判っていても 上手い言葉が出て来ない。 情けない自分に舌打ちしながら、 回線を閉じた通信機を胸に抱いた**]
情けないな、俺。
(*5) 2012/03/29(Thu) 08時頃
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− 本屋 −
[あからさまな緊張感>>12をひしひしと感じ、苦笑よりも 破顔に近いものに]
んな緊張しねえでも、取って食ったりしねえよ。 ま、軍人見てイイ顔する奴も珍しいからしょうがねえけどな。 客だ、客。
[店主の様子から、あまり長居はしない方が良いだろうと判断する。 だが店主の勧め>>13に本をパラパラと捲り少し考え込む]
……そうだな、まぁこれだろうな。 気持ちを伝えたくても形式ばらないと表現出来ないって 奴もいるだろうし、無くて悪い事はない。 あんたならすらすらと詩や小説とか書けそうだな。
(59) 2012/03/29(Thu) 21時半頃
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ありがと、これくれ。
[じっとこちらを窺う視線にやはり笑いながら本を差し出す。 会計の途中、ふとミッシェルの事を思い出す]
そういや本の栞になるものってねえの? あったらそれも欲しいんだが。
[村に来て間もない頃、エリアスにミッシェルの仕事を 教えてもらった事を思い出す。 生活費にもならないだろうが、仕事を、親方を、エリアスを 奪った罪滅ぼしの欠片の様に、そして村の想い出として 叶うなら手に入れたかった]
(60) 2012/03/29(Thu) 21時半頃
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あんがと。 あ、何か手伝いとかあったら言ってくれ。 出来る事なら手伝うから。
[彼の態度から軍人と関わりたくないのは判る。 長居すれば村人や他の軍人からもいらぬ噂を立てる事に なるかも知れないと、栞が手に入らなくても 代わりを探す事無く本を手に店を出るだろう。
酒場の女主人と懇意にしている事も密かに知っていたので 本当は彼女を頼むと伝えたかった。 そして彼ともっと話をしてみたかった。 だがどれも出来ずに店の扉を出て行くしか出来なかった]
何やってんだかな、俺。
(61) 2012/03/29(Thu) 22時頃
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[外に出れば丁度クラリッサに出会う。 ヤニクの事を知らない彼女は……。 この村に留まり続ける事を選んだ彼女は……]
…クラリッサ、おはよう。 今日も可愛いな。 で、可愛いクラリッサと話をしたいんだが、残念ながら俺は 用があって郵便屋のおっさんと話をしないといけない。 何処かで見かけなかったか?
[能天気に何も考えていない発言は村人達からすれば 不愉快に感じたかもしれない。 ここ数日で精神的にも参っているだろうクラリッサにも 感じさせてしまうだろうか]
(65) 2012/03/29(Thu) 22時半頃
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あ、あっち? 歩き回らなくて済んだ。ありがとう。
[ウェーズリーに赤紙が届いた話は自分からする事はないから 知らないままかもしれない。 だがこれからも次々と村人に赤紙が届くのかと思うと無理に 陽気に作っていた表情が歪み掛ける]
ここ数日ナタリアさんのとこ行ってないんだが困ったりしてないか?
[衝動的に、クラリッサに赤紙が届いたらどうする? と聞いてしまいそうになった。 大切な者がいるのか。その人に手紙を残すのか。 それとも共にこの村で眠りたいのか。 だが彼女にそれを聞くのは何より残酷だと、 衝動を押し留めて当たり障りの無い事を尋ねてから 彼女と別れた]
(66) 2012/03/29(Thu) 22時半頃
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[クラリッサのお陰でウェーズリーを探す時間が省ける。 何時もの様に酷い音を立てる自転車に乗った男に 本とレターセットを渡すが、センスの無さに笑われた]
こう言うのはギャップがあるのがいいんだよ。
[口を尖らせるが、いつもと変わらない落ち着いた様子に 困った様な笑みに変わる]
この村の人間はどいつもこいつも強いな。 強いと思ってるあんたにも心残りはあるんだな。 何だろうな。コレか?
[ふざけて小指を立てる。 戦時下で浮いた話等御法度だが、聞き耳を立てる者もいまい]
心残りがあるなら、その心残りを手紙にすればいいじゃねえか。
(74) 2012/03/29(Thu) 22時半頃
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− 回想 本屋 −
[完売した栞の話>>76にはあからさまにがっかりした表情で]
そりゃ残念。余程人気なんだな。
[また今度入荷した時でも、と予約でもしておこうかと 口にし掛けたが、それより先に示された意志>>77にまた苦笑]
そりゃそうだな。 本の匂いは落ち着くって良く聞くから。 その本から血や硝煙の匂いがしちゃまずいな。 商売の邪魔して悪かったな。
[本当に長居しない方がいいだろう。 苦笑したままじゃあな、と振り返らずに店を後に]
(80) 2012/03/29(Thu) 23時頃
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…今度はウェーズリーだと。
[通信機の向こうにそう呟いた。 また自分では無い、と苦しげな声になりそうで 一度通信を切った後]
ウェーズリーは多分…大切な奴がいても。 待っていて欲しいとも連れて逝きたいとも言わないだろうな…。
[それは確信に近い予想。 生死を分ける直感を信じたからこそ戦場で生き延びた。 悪魔になると誓っても、好き勝手にやりたいわけでは無い。 自分より余程ウェーズリーと付き合いの長いダーラは何か 答えただろうか]
(*6) 2012/03/29(Thu) 23時頃
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[ウェーズリーの飄々とした様子にお手上げだと 大袈裟な身振り手振りで軽口を叩きながら、彼を見送ったか]
……あんたの最期は…誰が誰に届けるんだろうな。
[誰もいなくなった後、ぽつりと呟いて踵を返す。 その後は役場に寄って、墓の手伝いなどを行うだろう。 眠る者のいない墓穴は虚しさと哀しみだけが詰め込まれて 行くようで、ヨーランダの強さと優しさを改めて想う]
(95) 2012/03/29(Thu) 23時半頃
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[通信機から聞こえる声に、 彼女が少しずつ壊れていく様な予感を覚えた。 だがそれを口にする事はない。何故なら]
訃報が届く前に…眠らせてやるのも優しさか。
[親方に続き、弟の訃報まで聞けば。 姉がどれ程苦しむか想像に難くない]
手伝う事…あるか?
[短くそれだけを]
(*8) 2012/03/29(Thu) 23時半頃
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向こうでセレストと綺麗に着飾って楽しめよ。
[そこが平和で幸せな世界である事を祈りながら手伝いを終え、宿舎に戻る頃ブローリンから酒に誘われる>>58]
おいおいおい。 俺金ねえぞ。 ま、割り勘でいいなら。
[暫く話をしていなかったように思える。 誘って来ると言う事は何事か想う所があるのだろう。 ふざけながらも了承する]
(97) 2012/03/29(Thu) 23時半頃
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…ミステリアスな男ってか?
[珍しく口籠るダーラに笑う]
あ、今日ブローリンとお前さんとこ襲撃しに行く。
[酒の量から考えておどけつつ]
まずいなら言ってくれ。
[強いブローリンを思い出し、彼女の計画が狂わないよう確認を]
(*10) 2012/03/29(Thu) 23時半頃
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− 夜 酒場 −
[ブローリンとは以前と同様、店前で待ち合わせたか。 店ではもうミッシェルはいただろうか。 他にも誰かいたか。顔を出すなり]
よ、今日も美味そうな匂いさせてるな。 いつもの頼むな。
[いつもと変わらぬ笑みのままミッシェルに手を振り、 いつもの場所へと]
(106) 2012/03/29(Thu) 23時半頃
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[昨日のエリアスに赤紙が届いた後のミッシェルの様子は 知らなかったが、少なくとも笑みはいつもの気丈なものに 見えた。 だが纏う雰囲気は楽しい夕食を過ごしているとは思えない、 少し緊張感の漂うもの]
ここで喰ってたら隊舎の料理なんて喰ってられないって。 ミッシェルの手料理も美味いだろうから食べてみたいけどな。
[気付かぬふりでいつもの様子で声を掛けた]
ここ位しか夜顔出していいとこ無いだろ。 ミッシェルの家に毎日押し掛けたら追い出されるだろうが。
(113) 2012/03/30(Fri) 00時頃
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/* 襲撃パスしてもイイ気がしてきたが。
(-43) 2012/03/30(Fri) 00時頃
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/* ダーラに負担を掛けている分、 彼女の願いを叶えてやりたい。
(-46) 2012/03/30(Fri) 00時頃
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……ダーラ……。
[迷う声に名前を呼ぶ。 どちらの想いも判るから。 それこそ……]
(*13) 2012/03/30(Fri) 00時半頃
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(それ程苦しいなら…あんたを眠らせてやろうか?)
(*15) 2012/03/30(Fri) 00時半頃
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[と口に出し掛けた程]
ダーラ、あんたは壊れたりしない。 壊れるなら…俺が壊してやるから。 苦しいなら…俺が抱きしめてやる。 あんたはあんたのままでいろ。
[本当は自分が手を汚さなくてはいけないのにと自己嫌悪に 陥りながら、その手で彼女の背を推した]
(*16) 2012/03/30(Fri) 00時半頃
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シチューとか男が落ちる定番料理だぜ。 手先器用なんだろ? そう言う人こと料理美味いんじゃないか?
肉か魚は入れて欲しいけどな。
[ミッシェル>>115ににこにこと笑うが、彼女の母親の話には 敢えて触れずにいた]
(121) 2012/03/30(Fri) 01時頃
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ほんと、ブローリンは酒強いよな。
[横で水の様に酒を胃に入れる部下を見ながら苦笑を1つ。 自分も差し出されたグラスに口を付けてから、彼に顔を向けた]
で?
[短すぎる一言で彼に話を促した]
(122) 2012/03/30(Fri) 01時頃
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[1人ですか、と尋ねられ一瞬何の事かと首を傾げ掛ける。 だがすぐに思い当たり、ああ、と呟いてもう一口酒を呑んだ]
狭義ならno。広義ならyes。だな…。
[知っていた、止めなかった、背中を推したと言うなら]
(127) 2012/03/30(Fri) 01時頃
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