241 線路上の雪燕
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― 昼ごろ・食堂車 ―
[ 運ばれてきた食事のメニューは何だったろう。 一等車両の乗客にしては質素なメニューを頼んだとイアンはいぶかったかもしれない。 いや、 「この辺りじゃあ、いつもこんなものだよ」>>8 という笑いを含んだ説明が、ペラジーの出身を見抜いたものならば、文化的、あるいは宗教的な制約だと判断するだろうか。
「……君はこちらへは、旅行か何かで?」>>8 イアンは何かを探るかのように、巧みに質問を混ぜる。]
ええ、旅をしています。 ……ずっと。
でも、本当は……、 寒いところは少し苦手です。
[ 窓外の寒空を眺めながら、ぽつりとこぼす。]
(14) 2015/11/30(Mon) 01時頃
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[ 「南へ向かっているんだし、ね?」>>8 笑顔のイアンがそう付け加えたのは、ペラジーの憂鬱な表情を気遣ってのことだろうか。
直後に質問を重ね>>8られ、ペラジーは戸惑う。]
旅先で似た事件の話を聞いたことがあるので。
[ 短く答えながらも、打ち明けたほうがよいのだろうかと悩んでいた。]*
(18) 2015/11/30(Mon) 01時頃
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/* 20行制限が地味につらいです。 のろのろですみません、イアンさん。
(-8) 2015/11/30(Mon) 01時頃
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[ ペラジーはイアンに向き直ると、思い切って尋ねた。]
レモンの木を見たことがありますか?
……私はあります。 ごく幼いころ、暮らしていた家の庭に植えられていました。 丸い実が日に日に大きくなっていくのを、幼い私たちはとても楽しみにしていました。
町の名はナルトス、河畔の町です。 近くを流れる大きな河はクサリ河と呼ばれていました。 ご存じでしょうか……?
地図にはその名が記されていません。 似たような名前の河も見当たりません。
故郷のアイラの名も。
(20) 2015/11/30(Mon) 01時半頃
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地図には見当たらないのです……。
(21) 2015/11/30(Mon) 01時半頃
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[ 食事を終えれば、イアンに少しずつ話すだろう。
生まれ故郷はアイラという都市国家らしいこと。 ただし、その名が地図に記されていないため、場所もわからないこと。
幼いころ、訳あって故国を出たため、記憶にも残っていないこと。 以降、ずっと旅をしながらアイラを探していること。]
一緒に旅をしていたのは、私の乳兄弟の……アイラの王子でした。 でも、半年前、不慮の事件………、
事件、で、 ………っ!
[ こみ上げてきた涙をこぼすまいと、顔を背ける。]
(22) 2015/11/30(Mon) 01時半頃
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[ 軽々しい気持ちでは言えない。 まだ。 いいや、もしかすると、一生言えないかもしれない。]
………失礼しました。
とある村で王子は………王子は、 殺された、のです………………。
人狼の仕業だと説明されました。 村長や、自警団の責任者に。
私は半信半疑ですが………。
(23) 2015/11/30(Mon) 01時半頃
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[ イアンはどういう反応をしただろうか。]
だから、その記事を読んだとき、もしかすると、と思ってしまい……。
人狼だなんて、おとぎ話の世界にしかいないのに。
頭ではわかっているのです。 王子は村人の誰かに殺されたのだと。 それを隠すために、村の有力者たちが人狼なんてものを持ち出しただけだと。
けれど、 もしかすると、と思ってしまうのです……!
(24) 2015/11/30(Mon) 01時半頃
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[ ペラジーはイアンに向き直ると、質問した。]
あなたはサラグニッドの町に詳しそうです。 愛犬家の事件について、何かご存じではありませんか……?
偶然、似ているように見えるだけかもしれません。 記者が商売のために面白おかしく誇張したのかも。
でも、 ……どうしても、気になって……。
[ イアンが新聞記者の身分を明かすなら、事件について問い詰めるだろう。 知らなければ、詳しく調べてもらえないかと頼むだろう。 その眼差しと口調は懇願に見えたかもしれない。]**
(25) 2015/11/30(Mon) 02時頃
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― ニズ到着時・コンパートメント ―
[ ペラジーはその後、頭痛がするからと断わってイアンと別れ、一等車両のコパートメントへ戻った。
ニズ到着までの残り時間を仮眠して過ごそうとベッドに入る。 勢い良く鳴る汽笛>>#0に起こされるまで、ペラジーは横になってうとうとしていた。
汽笛に続いて、車輪が線路と擦れ合う大きなブレーキ音>>#0が響く。 ペラジーはベッドで上半身を起こした。 頭を小さく振ると、窓の向こうの夕陽>>#0を眺める。
朱色の雲の筋は、冬空を飾るリボンのようだ。
乗車口付近で途中停車の案内が声高く伝えられている>>#0ことにも気づかず、ペラジーはぼんやりした視線で雲を見ていた。]**
(26) 2015/11/30(Mon) 02時頃
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/* アイラ、ナルトス、クサリ河の元ネタはH・P・ラヴクラフト『イラノンの探求(The Quest of Iranon)』です。
(-11) 2015/11/30(Mon) 02時頃
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/* レモンの木のエピソードは、ジョージ・R・R・マーティン『七王国の玉座(A Game of Thrones)』から。 流浪の王女デナーリスが取り戻してほしかったのは、子ども時代のささやかな幸せだったのですね。
(-12) 2015/11/30(Mon) 02時頃
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[ ふと視線を下へ向けると、降車した人々が魚のように群れを作り、それぞれの方向へ流れていくのが見える。 三等車両の乗客が多いようだ。
その中から、小さな外套姿がぱたぱたと走って離れていく。>>27
ペラジーは思わず身を乗り出した。 フェンスを飛び越えて>>27視界から外れたのは、あの赤い手>>0:1をした少年ではなかっただろうか?]
………どこへ?
[ 胸騒ぎがする。 駅の外へ出られるのだろうか? 出ては、列車に戻れないのではないか?
あるいは、少年は戻らないつもりなのだろうか……。]**
(29) 2015/11/30(Mon) 02時半頃
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― ニズ駅構内 ―
[ 降りるつもりのなかった途中停車駅の構内を、ペラジーは急ぎ足で歩く。 フェンスに近づくと、ぶかぶかの外套の少年が飛び越えた>>27のはこの辺りだったかと、周囲を見渡した。 向こうは階段だ。>>27
どうしてもあの少年が気になってしまう。 ぶかぶかの外套>>0:1、薄汚れた顔>>0:33、傷ついた赤い手>>0:1、狼狽し怯えた表情>>0:33………。 恵まれない暮らしの、下層階級の子どもにしか見えないのに、熱心に新聞記事を読んでいた>>0:33ことも違和感で。
ペラジーはフェンスの周囲をうろうろ歩き、ときおり立ち止まっては前後左右を見渡す。 少年の姿は見つからない。]
(51) 2015/11/30(Mon) 13時頃
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[ 諦めて列車に戻ろうとしたころだったか、遠目にも目立つ異国の衣装が目に留まった。
一等車両の廊下で見かけ>>0:178、目顔で挨拶しつつ通り過ぎた>>1:31ことをペラジーは思い出す。 小さく会釈しながら、 「ごきげんよう」>>1:31 と挨拶を返したのは、東洋系の少女めいた顔立ちだった。
その彼女が、せかせかと急ぐイアン>>12にぶつかり、よろめいて。 尻餅をついた。>>19
イアンは手を差し出し、謝っているようだ。>>30]
(52) 2015/11/30(Mon) 13時頃
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[ そういえば、この国では長い戦争があったはず。 相手国は東洋のどこかだったような……。
三等車両で見かけた兵士>>0:121の姿を、ペラジーは思い出した。
どの国でもそうだが、下層階級の者ほど偏見が強い。 少しでも自分たちと違えば、憎悪を向けるのだ――おそらくは根底に、苦しい暮らしへの不満があるせいで――。
異邦人として、その偏見を日々受けてきたペラジーには、今彼女が集めているぶしつけな視線>>49の意味がよくわかる。 愉快な経験ではないだろうに、背筋を伸ばしてしゃんと立った彼女は、とても健気で。
何か深い事情があることを窺わせた。]*
(53) 2015/11/30(Mon) 13時頃
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[ イアンは彼女にどう対応しただろうか。
視線を横へ滑らせると、黒いコート姿の男性が歩いている。>>10 売店へ向かっているのだろうか。 彼とも一等車両ですれ違った>>0:87な、とペラジーは思い出した。]**
(55) 2015/11/30(Mon) 13時半頃
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/* ルーカスさんは列車内でしたね。 どう絡めようかな。
(-18) 2015/11/30(Mon) 13時半頃
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[ 列車に戻ろうと構内を歩いていると、二等車両の廊下で挨拶を交わした若い女性と出会ったかもしれない。 「ちゃんと毛布は持ってきたもの」>>0:179 と言った快活そうな彼女と視線が合えば、いくらか言葉を交わしただろう。]*
(57) 2015/11/30(Mon) 14時頃
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― 列車内 ―
[ 清掃員が置いた床の片隅のネズミ用の毒餌>>3には気づかず、自分のコンパートメントに向かって廊下を歩く。
途中のどこかで、先に検札を受けていた>>0:26にんじんのような赤い髪>>0:21の若い女性を見かけたかもしれない。 サラグニッド駅のホームで新聞を受け取り、無言で立ち去った>>0:181男性を見かけたかもしれない。
彼、彼女と挨拶を交わせば、改めて何かを感じただろうか。]*
(58) 2015/11/30(Mon) 15時頃
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[ 二等車両の廊下を歩きながら、イアンの入っていった席のほうを見やるが、外にいた>>30彼はまだ戻っていないだろう。 食堂車でのやりとり>>31、>>32、>>33、>>34、>>35を思い出したペラジーは歩みを緩め、小さく深呼吸する。
差し出された名刺には、 「サラグニッド・タイムズ」>>35 という新聞名が印刷されていた。 それで、鳩の籠やら首から下げたカメラやら鞄からはみ出した原稿用紙やらの謎>>29が一気につながった。
イアンは記者なのだ。 あの新聞社がいかなる経営方針であろうとも、旅暮らしのペラジーよりはずっと多くの情報を持っているだろう。
その彼の口から、人狼の仕業だと騒がれた事件が他にもあった>>35と聞かされ、ペラジーは驚いた。]
(59) 2015/11/30(Mon) 15時頃
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[ 初耳だった。
………いや、噂話を耳にしたことくらいはあったかもしれない。 自分が聞き流していただけで。]
(60) 2015/11/30(Mon) 15時頃
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[
信じなかった、だけで。
]
(61) 2015/11/30(Mon) 15時頃
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[ 朗らかな笑顔を消し、 「……考えてみれば、この愛犬家の事件と、少し似ている、と思う」>>35 と真面目な口調で告げたイアンに、]
それなら、詳しい状況を調べることはできないでしょうか? 記者仲間に問い合わせてもらえれば……、
何か、確実なことがわかるかもしれません………。
[ わかったところで、ペラジーにはどうすることもできないのだが、頼まずにはいられなかった。]
(62) 2015/11/30(Mon) 15時頃
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[ ためらいがちに付け加えた。]
この記事を熱心に読んでいた少年の話>>80をしましたね。 彼のことも気になっています。
……私の勝手な想像なのですが、 もしかすると、
彼は何かを目撃し、危険を感じて逃げてきたのではないでしょうか……。
……たとえば、 たとえば、家族が被害者に雇われていた、とか。
(63) 2015/11/30(Mon) 15時半頃
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[ 声もなく怯える様子>>33から、少年は巻き込まれた被害者だと信じていた。 だから心配でならない。
イアンがさらに質問してくれば、そのことも伝えただろうか。]*
(64) 2015/11/30(Mon) 15時半頃
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― 一等車両・コパートメント ―
[ 戻って鍵をかけたペラジーは、テーブルに置いた新聞>>0:96を取り、例の記事>>0:2を読み直す。
「少しぐらいなら、君の力になれると思うな」>>35 というのが職業上の好奇心の延長から出た言葉であっても、今のペラジーにはイアンを信用するほかない。 コンパートメントの番号は伝えたので、彼が何かを伝えたいと思うならやってくるだろう。
ペラジーは新聞を脇へ置くと、ベッドで横になった。 列車が揺れ、ニズを発車したのに気づいても、しばらくはその姿勢でうとうとしていただろう。]
(65) 2015/11/30(Mon) 16時頃
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/* あと21ptのぴ−んち!
(-19) 2015/11/30(Mon) 16時頃
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/* 櫻子さん、かわいいなあw メモでもRP口調を続けているのが素敵です。
(-21) 2015/11/30(Mon) 16時頃
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