314 突然キャラソンを歌い出す村5
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2022/09/09(Fri) 17時頃
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─ 保健室/昼 ─
(cho:―どうか醒めないで)
(cho:―どうか枯れないで)
(cho:―ほのかに香った)
(cho:―どうか褪せないで)
(cho:―しんしんと散った)
(cho:―ぼくらの夏は……)
[保健室に人が増えるより少し前。 やさしい歌が流れていた。>>3:694>>3:695 てるる先輩の本気の歌を、僕は初めて聞いたと思う。 僕は眠っている柊木先輩の傍で一人息を吐いた。]
(129) 2022/09/09(Fri) 20時半頃
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いい、歌だなあ……
[一人呟いて微笑んだ。 勿論、その後のてるる先輩のアナウンス>>3:699にも。 きっとこれで、全部ではないにしても幾分かの騒ぎは収まるだろう。柊木への非難も、また。]
(130) 2022/09/09(Fri) 20時半頃
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[意識を失った柊木の周辺には、音量を抑えた特殊BGMが流れている。>>3:713 歌い手がなければ歌詞がなく、だからすべての意味は聞き取れないけど、幾度も柊木の歌を聞いてきたチトの耳には先輩らしい曲だなあと響いていた。]
先輩もそう思いませんか?
[眠る柊木に語り掛ける。 彼の呼吸は少なく、ともすれば寝てるより静かだ。 その身が案じられたが、周囲に響くBGMが彼の無事を知らせ続けてくれていた。
保健室の主はいないけど、既に柊木家に連絡はされている。 じきに家の人が迎えに来れば、病院にも連れて行かれるのだろう。]
(131) 2022/09/09(Fri) 20時半頃
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あっ、相良。
[それから少しして。 見知った生徒の声がして、チトはひょっこりベッド横のカーテンから顔を覗かせた。>>21]
うん、けいちゃん先生いないんだよ。 どこ行ったんだろ……って、禰多!?? え、大丈夫なの?
[クラスメートが運んできたのはもう一人の友達だ。 いつもより熟睡して見える禰多に(今は揺すっても起きなさそうだ)そちらへと向かい、相良のあとから禰多に布団をかけてやる。]
(132) 2022/09/09(Fri) 20時半頃
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わーーーーっ!!!? あんまり大声出しちゃだめだよ、相良。
え、あれ楽しかったの? うん…、まあでも良かったかな。 綺麗だったでしょ? あの花火。 柊木先輩のアイディア満載花火なんだ。
[柊木本人には本物じゃないと言ったけど。 でも実際に幻影を呼び出したのは柊木自身で、更に映像化されていたのは彼と仲間たちが夢見た花火だ。 だからそれを褒められて、チトは素直に嬉しそうな顔をした。>>22]
(137) 2022/09/09(Fri) 20時半頃
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うん、分かった。 相良が喜んでたって伝えとくよ。
また遊びにおいでよね。 ちゃーんと文化祭当日には、本物の花火を打ち上げるつもりでいるし。
[そう、チトはまだ諦めてない。 だから柊木には、早く目覚めて貰う必要があった。 相良の激励>>23に笑顔で頷き、手を振って。]
(138) 2022/09/09(Fri) 20時半頃
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よーっし、頑張るぞ…! 芝原もよろしくね!
[うん、と気合を入れる。 そうして、途中から一緒に付き添ってくれた元クラスメートにも笑顔を向けた。>>91]
(139) 2022/09/09(Fri) 20時半頃
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─ 保健室/昼 ─
[なんて、付き添っているうちに保健室には人が増える。 千客万来といっても、多すぎだろう。 まあ、あの騒ぎの後としては少ないくらいか。>>71]
あれっ、花輪さん!? と、君は下牧さんの弟さんだっけ。 どうしたの? どっか怪我した? 今、けいちゃん先生いないんだよね。
[二人を案じるように見遣って、またメアリーを心配するように目を向けた。 見る限り二人に怪我はなさそうで、ほっと息を吐く。]
(149) 2022/09/09(Fri) 21時頃
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うん、付き添い。 柊木先輩と、禰多も運ばれてきていて。 けいちゃん先生が今、いないからさ。
[病人だけにするわけにもいかないと眉を下げ。 下牧(弟)の言葉に首を傾げた。>>72]
爆発音?? いいや? えーっと、プロジェクションマッピング花火の最後に屋上から、本当の花火を上げたのは僕だけど。…小さいやつね! でも、それで終わりだったし。
何かあったの?
[顔を顰めて花輪と下牧、二人に聞いた。 屋上からのドタバタで、今だ応接室の爆破を把握してない。 だから僅かに話が食い違った。]
(150) 2022/09/09(Fri) 21時頃
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あーー…
花輪さん、その。ごめん。 びっくりさせたよね…。 文化祭の前奏イベントといっても、随分な大騒ぎになっちゃったから。
[そう、前奏。 てるる先輩がそういうことにしてくれた。 だからそれで押し通すつもりで、けれど花輪さんの少し居心地の悪そうな様子>>76には、申し訳ない顔になる。]
(151) 2022/09/09(Fri) 21時頃
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場を和ませようって、…あ。
[何度も言うが、ここは保健室だ。病人も寝ている。 そう言って止めようとしたけど間に合わなかった。>>113 ことこの学園で、歌を止めることなど出来やしないが…
甘い星屑のような、優しいメロディ>>114 それは確かにその場を和ませるようで、チトも止めようとした手を止めて聞き入っていたのだが、]
あれ? 花輪さん、どうしたの?
[メアリーが声を上げる。>>111 それに、下牧(弟)と一緒になって声を掛けて、ついでにスマホ画面を覗かせて貰った。>>119]
(152) 2022/09/09(Fri) 21時頃
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!??? これ、化学部じゃないからね!??
えっ、なになに。 なんでこんなことになってるの!? 下牧さんが行ってるって、……えっ???
[一瞬のフリーズ。 ひとまず、先の爆発音>>72とやらには全力の否定を置いて。 訳が分からないという顔で、花輪さんと下牧(弟)と、辺りの皆と顔を見合わせた。**]
(153) 2022/09/09(Fri) 21時頃
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― 昼休み/保健室へ ―
[時は少し遡って、柊木先輩を保健室に運んでいた時。 チトが口にしたユウの名>>3:624に少し気温が下がった…ような気がした。>>144 見上げれば、桃園の鬼が鬼らしい顔をしている。]
ユウさんの連絡先?は、分からないんだ。 願いがあれば、ってことだったんだと思うけど…ううん。 僕は偶然、ユウさんが僕の目の前にいてくれたから。
[ずりやん先輩の問いにはそう答えて。 一応、事の経緯は説明してみたものの、あまり役に立たない気がして少し申し訳ないような顔をした。 そうして保健室につけば、ずりやん先輩の言葉>>145に頷いて、彼を見送ったのだ。*]
(156) 2022/09/09(Fri) 21時頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2022/09/09(Fri) 21時半頃
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─ 保健室/昼 ─
ううーーん……
[花輪さんにじぃぃって見られて、チトは苦笑した。 必死といえば確かに必死だ。TLNだって酷かった。 これ以上の悪評が広まるのは、正直避けたい。>>159]
でもこんな、人を傷つけるような爆発を起こすなんて誤解されたままじゃ嫌だよ。 化学部だって、柊木先輩だってこんなことは絶対しない。 花輪さんだって、してもいないことをしたことにされちゃ嫌でしょ?
[と、返してはみたものの。 チトは正直少し疲れていた。疑いと悪意に。 昨日の、名前も知らない生徒たちにしても。>>3:418 言葉だけじゃ通じない。 疑いは晴れないという諦めに近いような気持がある。]
(160) 2022/09/09(Fri) 22時頃
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下牧さんも誰も怪我してないといいけど…
[ぽつ。と、案じるように呟いた。*]
(161) 2022/09/09(Fri) 22時頃
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/* なにいってんの
(-83) 2022/09/09(Fri) 22時半頃
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/* >>175 ばかwwwwwwww なにいってんのwwwww
お墓に逃げなきゃwwwww
(-84) 2022/09/09(Fri) 22時半頃
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─ 保健室/昼 ─
うん。だから… 少しだけ、信じてくれたら嬉しいかな。
[メアリーの素直な反応に、ふわと微笑んだ。>>177 傍らからのフォローもありがたく、嬉しく受け取る。>>182
疲れてはいる。 けど、こうやって受け止めてくれればやっぱり嬉しい。 だから、二人にうん。と頷いて、]
……… えっ!??
[案じ顔のメアリーが、無防備に顔を寄せて来る。 それに弾かれたように顔を上げた。]
(184) 2022/09/09(Fri) 23時頃
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うん、僕は大丈夫だけ、どっ、…
花輪さんこそ大丈夫!????
[あわあわと慌てて顔を離せば、今度はメアリーがスマホを見て赤面している。それにちょっと余計に慌てて、目を白黒させて彼女に寄った。>>177]
(185) 2022/09/09(Fri) 23時頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2022/09/09(Fri) 23時頃
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/* wwwwwwwwwwwwww wwwww
やめろ
(-99) 2022/09/10(Sat) 00時頃
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─ 保健室/昼 ─
そっか。うん、そうだね。 実は僕もちょっとだけ、……さ。
僕は化学部も柊木先輩もみんな大好きだし、 だから文化祭もその準備もすごく楽しみだったんだけど、 …こんな、ことになっちゃってるから。
[花輪さんの慰めに、少しだけ弱音を零す。 と、自分で思っていたよりもぽろぽろと心が零れて、 少しだけマズいと思った。>>190
あまりにも本音が零れてしまいそうになる。 彼女が少しでも力を抜いてくれていたなんて、 知ればきっとすごく嬉しくなっちゃったけど。]
(193) 2022/09/10(Sat) 00時半頃
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でもうん、本当に大丈夫だよ。 だってほら、下牧君もああ言ってくれたし、 芝原もいるし、花輪さんだってこうしていてくれるんだし。
……僕はまだ、一人じゃないから。 だから花輪さんも無理しちゃだめだよ? 挫けそうな時には頼っていいからね。 頼りにならなくてもほら、ここにいるから。
[ほんの少し、おどけて見せたのは笑って欲しくて。 どうしたって不安げな彼女を少しでも安心させてあげたくて。]
(194) 2022/09/10(Sat) 00時半頃
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きっと下牧君も下牧さんも、みんな君を心配してる。 だから花輪さんも一人ぼっちじゃないよ。だろ?
[とん、と彼女のスマホ>>191を指さして。 花輪さんと下牧さんはクラスでも仲が良い。 だからきっと、この繋がりは彼女の大事な心の支えなんだろう。]
(196) 2022/09/10(Sat) 00時半頃
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でも心配ありがと。 そうだなあ…、じゃあちょっと話でも聞いてくれる?
[そうして、僕はちょっとだけ大事な人たちの話をした。 部室での普段の柊木先輩の楽しい話だとか、 びっくりした話だとか、すごく頼りになった話だとか。 顔の怖いずりやん先輩が実はすごく優しい話だとか、 てるる先輩の気さくなところだとか。 化学部と、その周りの人たちの大事な話。
話の中で下牧君や芝原が加わってくれるなら、 彼らも勿論歓迎して!
僕は僕の大切な人たちの、 誤解のない姿の話をきっと誰かに聞いて欲しかった。 心が温かくなるような話を、知っていて欲しかったんだ。**]
(197) 2022/09/10(Sat) 00時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2022/09/10(Sat) 00時半頃
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/* 幼馴染組wwwwwwそこさあ そこさあっwwww
インパクト強すぎんよwwwwwww
(-103) 2022/09/10(Sat) 01時頃
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─ 保健室/昼 ─
あ、…それ。 持っていてくれたんだ。
[メアリーが目を向けた造花>>209を見て、チトははにかんだ。彼女の胸ポケットの造花。 お守り代わりに渡した、なんでもない花。
とりとめのない、いろんな話を聞いて貰って。 大好きな人たちの大好きな話をしていたら、 チトの凹んでいた心も明るくなるようだった。 そうして、それらを包み込むように歌が響く>>212]
(244) 2022/09/10(Sat) 15時頃
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……♪
ひとさじの砂糖 手に入れられたなら ねえ 一緒にお茶会をしよう
お供にしますは ショートケーキにチョコレートパフェ♪ プリンにクッキー お望みのまま
ねえ 一緒にお茶会をしよう お日さまの花を テーブルに添え 甘い砂糖には 魔法をひとつ
「 君がいっぱい 笑顔になれますように 」
Dear my princess, 星のような微笑み向けて
Dear my princess, 花のような笑顔を見せて……♪
(245) 2022/09/10(Sat) 15時頃
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[彼女の歌は、ほっとするように優しくて、 心があたたかくなったから。 気付けば自然と歌が口をついていた。 彼女のメロディラインに寄り添うように、引き継ぐように。
そして願う。 彼女も、柊木先輩も、 疲れた人みんなの心に優しいお砂糖が届きますように。 歌い終わって、ふふふと笑いあう。 こんな風にいられたらいいなと思った。*]
(246) 2022/09/10(Sat) 15時頃
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/* おいどこかのメアリー、どうして歌いましたか どうして????????
どうしてwwwwwwww
(-128) 2022/09/10(Sat) 15時頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2022/09/10(Sat) 15時頃
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─ 夕方 保健室 ─
[夕方までに柊木先輩は、 おうちの人に病院へと連れて行かれた。 相良が来るより少し前、やっと級友が起き出す様子には、]
あ、起きた? おはよう。
[と、保健室の主のような顔で声を掛ける。>>243]
(249) 2022/09/10(Sat) 15時半頃
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