70 領土を守る果て
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ヴェスパタインは、セシルを泣き出しそうな目で見つめた。
2011/11/20(Sun) 00時半頃
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― 街中 ― [王を探し、どれほど夜の街を歩いただろう。 どんなに探しても、王の姿を見つける事は出来なかった]
いない……。
[その時、ふとセシルの声が聞こえた気がした。 夜の暗闇に向かって問いかける]
いるのか、セシル……?
[声がする方へと導かれるように歩き始めた]
(1) 2011/11/20(Sun) 01時頃
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/* ああ、ダメだな……。 俺はどうやら底抜けのお人好しらしい。 友人ではないと言われても尚、涙を流す彼を助けたいと思う。
例え再び裏切られたとしても、それでも……。 もう一度、彼を信じてみよう。
(-8) 2011/11/20(Sun) 01時頃
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ヴェスパタインは、セシルに、会いたい場所があるなら行くよ…。と囁いた。
2011/11/20(Sun) 01時頃
ヴェスパタインは、セシルに、静かに頷き、ランタン工房へと歩き始めた。
2011/11/20(Sun) 01時頃
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― ヴェスパタインのランタン工房 ― [森の中、敵兵の合間を縫って工房へと足を踏み入れる。 工房内は敵兵に荒らされたのか、少し荒れていた]
……よかった、まだ残っていた。 危うく失くしてしまうところだった…。
[何かを探すように戸棚や引き出しを漁っていたが、探していたものを見つけて安堵したように取り出した。 それはセシルからもらったハーモニカ。 幼い頃、彼から貰った大切な思い出の品]
……これだけは、何があっても失いたくない…。 大切な、思い出の品だ…。
[ハーモニカを手に取り、懐かしそうに見つめ微笑んだ]
(7) 2011/11/20(Sun) 01時半頃
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ヴェスパタインは、ハーモニカを吹きたかったが、敵兵に見つかる事を危惧し、ただ懐かしそうに見つめていた。
2011/11/20(Sun) 01時半頃
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― ヴェスパタインのランタン工房 ― [敵兵に見つかる事を危惧し、ハーモニカを見つめていた。 しかし、周囲に敵の気配を感じない]
……一曲くらいなら大丈夫だろう。 見つかれば、その時はその時だ……。
[敵に見つかれば斬ればいい。 そんな自暴自棄ともとれる態度でハーモニカを構えた。 そっと息を吹き込み音色を奏でる]
―――……♪
[それは今は無き故郷の歌。 しばし森の中にハーモニカの郷愁の音色が静かに響いた]
(9) 2011/11/20(Sun) 02時頃
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/* ヴェスパタインはハーモニカを吹いた! なんと、奏者セシルがあらわれた!
ドラクエで言う遊び人の口笛、銀の竪琴。 スライムのなかまを呼ぶ。 俺は笛吹きの才能もあったらしい……。
(-18) 2011/11/20(Sun) 02時半頃
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……!?
[ノックが聞こえ、演奏を中断して身構えた。 しかし、懐かしい呼び名と声に安堵して扉に歩み寄る。 そのまま扉を開いた]
セシル…? どうしたんだ、こんな場所に? 疲れてるみたいだ…どうして、泣いているのか…? 今まで何をしていたんだ? いや、そんな事よりも怪我は……怪我は大丈夫なのか?
[会えない間、聞きたい事は山ほどできていた。 自分でも支離滅裂な勢いでセシルを質問攻めにする。 その顔は心の底から彼の身を案じていて真剣そのものだった]
……悪い、いきなり喋りすぎたな…。 とにかく外は敵兵がいるかもしれないから中へ…。
[自分の口数の多さを詫びるように口を閉ざし、セシルを工房の中へと招き入れた]
(12) 2011/11/20(Sun) 02時半頃
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[セシルの泣き顔を見て息が詰まった。 なんとか慰めたくて頭を優しく撫でる。 そのまま工房の中へと招き入れた]
ああ、ここにあるのは全て俺が作ったものだ。 ……そう言えば、オルゴールは確か、セシルの誕生日に作って贈ったものだったな…懐かしい。
[懐かしさに微笑んでいると、怪我の話になり]
本当に大丈夫なのか……? もう、危ない真似をするんじゃないぞ?
俺の体調は大丈夫だよ。 無理さえしなければ、発作も起きないからな。
[安心させるようにそう言った]
(17) 2011/11/20(Sun) 03時半頃
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/* 鳩を召喚しました。くるっぽー! 箱と違って使い勝手が悪いね…。 ちょっと文章推敲もできなくて変になってたらごめん……。
(-23) 2011/11/20(Sun) 03時半頃
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[話したい事はたくさんあった。 でも、まずは疲れているセシルを落ち着かせる事が大事だと思った]
…確か、台所に茶葉が残っていたはず。 少し茶を用意してくる。 話はそれを飲んでからでも遅くはないだろう…。
[台所で紅茶を淹れる。 相変わらず、沸騰した湯に大量の茶葉を入れて煮出しただけで渋くて濃い。 だが、その温かさは疲れた体を安らげる事くらいはできるだろう]
(20) 2011/11/20(Sun) 04時頃
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ヴェスパタインは、セシルの言葉に、用意した紅茶がカップの中で静かに揺れた。
2011/11/20(Sun) 04時頃
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[紅茶を用意して戻ってくると、セシルから国を出る気はないかと聞かれ]
……俺も何度か考えた。 だが、それでも……
[迷いがあった、今も決意は揺れていた。 でも、それでもーー]
病でいずれ死ぬ運命なら、せめて最期は友人達を守って死にたい……。 この国には俺の事を兄と慕ってくれる少女がいるんだ。 森で会った優しい女性がいるんだ。 父のような男にも会えた。 愛する人を失っても強く生きる娘がいるんだ。 初対面でも病に倒れた俺を担いで街中を走り回ってくれた青年がいるんだ。
[そして、セシルを真っ直ぐに見つめて力強く言った]
そして、セシルがいるから……。 俺は、お前を守る為ならこの命、惜しくはない。
(21) 2011/11/20(Sun) 04時頃
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ヴェスパタインは、鳩からで無駄に長くてごめん、と呟いた。
2011/11/20(Sun) 04時頃
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だから、俺はこの国に残るよ。 お前を戦場に残して一人だけ逃げるなんて、俺にはできない……。
病に侵されたとは言え、友人を守る力はまだ残っているはずだ。
[そう言って、真っ直ぐにセシルを見つめた]
(23) 2011/11/20(Sun) 04時半頃
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ヴェスパタインは、ヤニク気にしないで!こっちも鳩からで使い勝手が難しくて…と、鳩の扱いに苦戦している。
2011/11/20(Sun) 04時半頃
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/* 文章推敲できなくてカオス……。 読みにくくてごめん。 みんな大好きだったから縁故全員言及してみかっただけだったりする。
(-24) 2011/11/20(Sun) 04時半頃
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……!?
[セシルの大声に驚いて口をつぐんだ。 そして、その後にスパイだと打ち明けられ、目を見開く]
本当、なのか……?
[問い返しても、その態度から事実なのだと分かってしまう。 ――冷静に思い返せばセシルの行動は不審な点が多かった。 それでも、優しいセシルならばと、同郷の友だからとあえて目を閉じ密偵の可能性を考えないようにしていた。 だが、友人は変わってしまっていたのだ。 自分が病に侵されかつての面影すらなくなってしまったように]
…………。
[悲しみを湛えた瞳で微笑むセシルに無言で歩み寄る。そして――]
(29) 2011/11/20(Sun) 12時半頃
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パシン!!
[セシルの頬を叩く小気味良い音が工房に響いた。 平手打ちをした手を力なく下ろし、怒ったような顔で、悲しそうな目でセシルを見ていた]
馬鹿……!! 何故簡単にスパイだとバラした…!? スパイの誰かに知られれば殺されるかもしれないんだぞ……!
[泣きそうな目で睨み付ける。 会えない間、確かにセシルは変わってしまったのかもしれない。 それでもずっと変わらないものがあった。 それはセシルの優しさと、自分に向けられた想い――]
本当に、お前は馬鹿だ……。 昔からずっと変わってない、俺の大切なっ……
[言葉が涙で詰まる、そのまま強引にセシルを抱き寄せた。 様々な感情が込み上げ、とめどなく涙が流れ落ちて行く]
(30) 2011/11/20(Sun) 12時半頃
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ヴェスパタインは、涙で言葉が詰まり、苦しそうに咳き込んだ。
2011/11/20(Sun) 12時半頃
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/* 「俺の大切なっ……」 で、言葉を詰まらせるあざとい中の人……。
俺はセシルを大切な友人だと思っているよ。 例え密偵であったとしても、この気持ちは変わらない…。
(-29) 2011/11/20(Sun) 13時頃
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[涙で言葉が詰まり、苦しげに咳き込んでいたが落ち着いたのかすっと体を離した。 どうして、と聞かれ悲しそうに口を開く]
…薄々勘づいてたのかもしれないな。 お前は嘘をつくのが下手だから…。
[寂しげに微笑むが次の瞬間、真剣な目でセシルを見つめた]
……それでも、俺にその話をしてくれたと言う事は……俺をまだ友人だと思っての行動、なのか…?
[どこか祈るような気持ちでセシルの言葉を待った]
(32) 2011/11/20(Sun) 15時半頃
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ヴェスパタインは、ヤニクに話の続きを促した。
2011/11/20(Sun) 17時頃
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/* スーパーベネットタイム……!!
(-36) 2011/11/20(Sun) 17時頃
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ヴェスパタインは、ベネットに話の続きを促した。
2011/11/20(Sun) 17時頃
ヴェスパタインは、ベネットに、ここから更に発狂するのか…恐ろしい子!と呟いた。
2011/11/20(Sun) 17時頃
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っ……だい、じょうぶ…少し息が詰まっただけだ…
[>>41セシルの気遣う声に「大阪弁?」とどこか冷静に思いながら声がでにくかったので慌てて首を横に振って答えた。
なんとか落ち着き話を続けながら、セシルの自分を気遣う顔や情けなさそうにする顔、嬉しそうにする顔… ころころと変わる表情を見ていれば大体の心情の変化は分かった]
……相変わらず、分かりやすいな……。
[ふっと苦笑し、頭を撫でる。 その後、真剣に投げかけた問いへの答えを聞いて安堵の表情を浮かべて微笑んだ]
そうか、それを聞いて安心した……。 俺はその言葉を聞きたかったんだ。 ……ん?むしろ……?
[最後に途切れた言葉に少し不思議そうに首を傾げた]
(51) 2011/11/20(Sun) 20時頃
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ヴェスパタインは、なんで大阪弁なん?と不思議そうに首を傾げた。
2011/11/20(Sun) 20時頃
ヴェスパタインは、ヤニクに愛刀の鞘でツッコミを入れた。
2011/11/20(Sun) 20時半頃
ヴェスパタインは、セシルに「そうやでー」と頷いた。
2011/11/20(Sun) 21時半頃
ヴェスパタインは、メアリーの言葉に驚いた。「関西だけだと思ってた…」
2011/11/20(Sun) 22時半頃
ヴェスパタインは、セシルに、細かい事はいい。セシルは可愛いで結論すればいいと思う。と断言した。
2011/11/20(Sun) 22時半頃
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/* ほっ、よかったー……。 告白されてもヴェス視点では「?」になるだけだからね。 それにセシルもエンドルートを色々残したいはずだから、あんまり邪魔しちゃいけないし……ああ、ちなみに私は引き続き放浪エンドを視野に入れて頑張ってます。
そして、セシルを守る為にアンゼルバイヤを離れる予定だったんですが、伝えるタイミングを逃しました。ふにゅぅ。
(-52) 2011/11/20(Sun) 23時頃
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>>61 セシル [口を噤んだ後の言葉に静かに頷いた]
ああ、俺も……。 この先何があってもお前は俺の友達だ。
[力強くそう告げる。 だが、自分から離れて立ち上がるセシルに不安を感じて引き留めた]
…俺は大切な友人達を守る為にアンゼルバイヤにつこうと考えた。 だが、お前がアウストのスパイならば、俺はお前を守れない…。 大切な友人を守れない立場になんの意味があるだろう? 俺はアンゼルバイヤを抜ける。 そして、誰にも属さず友人達を守る為に戦おう。 勿論セシル、お前の事も……。
[決意を込めてそう言い切った]
(67) 2011/11/20(Sun) 23時半頃
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/* サイラスがフラれたな……。 墓下に届かないだろうが頭なでなでしておこう。[なでなで]
それにしてもこの国の人間関係は複雑だな。 大抵の人間が二股かけたりかけられたり、乗り換えられたり…。 ああ、怖い怖い……。 実は国外にいる俺の恋人に思う存分甘えたい気分だ。←
(-55) 2011/11/20(Sun) 23時半頃
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ヴェスパタインは、ヤブラスの喧騒を横目に、メモを初めてはがせた喜びを一人静かに噛みしめている。
2011/11/21(Mon) 00時頃
ヴェスパタインは、グロリアまぁ、はがすとアクションを消費するので極力はがさないほうがいいんだがな。
2011/11/21(Mon) 00時半頃
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>>67 続き [そこまで話し終えたものの、ふと考える。 こんな事を話して果たして信じてくれるのか。 もし、信じてくれたとしても密偵として何処に赴くかも分からないセシルをどうやって守ればいいのか、と。 しばし思案し、ふと思いついたように工房の戸棚から何かを探し始めてセシルのもとへ再び戻ってきた]
信じてくれなくてもいい……。 だが、俺は何があってもセシルを守るつもりだ。 それだけは覚えておいてくれ。
……これを渡しておく。 もし身の危険を感じる事があればこの笛を吹くといい。 かならずセシルのもとへ駆けつけよう。
[そう言って、銀製の小さなホイッスルを渡した。 傭兵時代から使っていた救援要請の為の笛、特殊な音波で特定の人物――つまり、自分にしか聞こえない音を発する笛だった]
(72) 2011/11/21(Mon) 00時半頃
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ヴェスパタインは、セシルの身を心底案じるように見つめている。**
2011/11/21(Mon) 01時頃
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>>82 [街の人を守りたいんじゃ…、と言われ]
…俺は最初からこの戦争、どちらが勝とうと興味がない。 降りかかる戦火から友人達を守り、戦争の被害を最小にする事。 それが俺の戦いの目的だった……
[戦いの目的を淡々と語るが、ふっと瞳が揺らいで目を逸らす。 そして、どこか複雑な面持ちで再びセシルを見つめた]
……友人達を守りたい気持ちは今も変わらない。 だが何故だろう、セシルは、お前だけは……違うんだ、他の友人達とは何かが違うんだ… もっと大切で、もっと近くにいる存在……
[自分でもその気持ちが何なのか分からないようで、どう伝えたらいいのか考え込みながらも、途切れ途切れに言葉を紡ぐ]
(87) 2011/11/21(Mon) 14時頃
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[言葉を紡ぎながら戸棚を探り、ホイッスルを手渡す>>72 しかし、返されそうになり怒ったような悲しそうな顔をする]
守る必要ないとか、言うなっ……! 俺はセシルを守りたいんだ、例え命に代えても……。 子供の頃からずっと…ずっと俺はお前を守ってやりたいと思っていた…! 俺が本当に守りたかったのは今も昔も……セシル一人だけだった…。
[やっと気付いた自分が本当に守りたかったもの。 しかし、それに気付いた時にはすでに自分にもセシルにも守るべきものや立場が多くなりすぎていた]
だから……頼む、受け取ってくれ。
[ふっと悲しそうに微笑み、ホイッスルを再びセシルの手のひらに握らせ、包み込むように自らの手を添えた。 そして静かに目を閉じ、セシルの無事をただただ祈った]
(88) 2011/11/21(Mon) 14時頃
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>>83 [それからセシルと幾度のやり取りがあっただろうか。 そろそろ行くと言われ、静かに頷いた]
ああ、セシルも気をつけて……。 俺もこうしてセシルと会えて、話ができて良かったよ。 ハーモニカ、また会えた時にでも新しい曲を教えてくれ。 俺の知っているのはあの故郷の曲だけだからな。
[ランタン工房を後にするセシルをその場で見送る。 そのまま、朝になるまで工房で昔を懐かしむように静かに過ごした]
(89) 2011/11/21(Mon) 14時頃
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ヴェスパタインは、敵陣だろうとお構いなく紅茶を飲みながら寛いでいる。
2011/11/21(Mon) 14時頃
ヴェスパタインは、ぐっと涙を堪えている。
2011/11/21(Mon) 14時半頃
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― ヴェスパタインのランタン工房 (夜明けまでの間) ― [セシルを見送り、工房内で一人静かに紅茶を飲みながら寛ぐ。 その様子はさながらここが敵陣の只中である事すら意に介していないように落ち着き払っていた]
…………?
[ふと、扉の向こうに何かの気配を感じて視線を向ける。 そこには……1 1.アウストの兵士が3人、踏み込んできた 2.負傷したアンゼルバイヤの義勇軍が転がり込んできた 3.森の動物達がお腹をすかせてやってきた 4.ローズマリーの幻影が見えたような気がした]
(98) 2011/11/21(Mon) 15時半頃
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[どうやら、工房に長居しすぎてしまったらしい。>>98 人の気配を感じたアウストの兵士が三人、踏み込んできた]
……なんだ、騒がしい…。
[紅茶を片手に兵士達を一瞥し、不機嫌そうに呟いた。 その落ち着き払った態度に兵士たちが怪訝そうにたじろぐ。 しかし、アンゼルバイヤの国民は生かしておけない、と剣を抜き放ちこちらに切りかかってきた]
――………。
[しかし、兵士達が切った場所にはすでに彼の姿はない。 無残に叩き斬られた机と椅子が転がっているだけだった]
(100) 2011/11/21(Mon) 16時頃
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[カチン――…… 兵士達の背後で刀を静かに鞘に戻す音が響いた。 気付けば、音もなくヴェスパタインが兵士達の後ろに立っている]
……安らかに眠れ。
[祈りの言葉と同時に兵士達から血飛沫が飛び散る。 三人の兵士達は自らが斬られた事すら気付かずその場に崩れ落ち、そのまま息絶えた]
…………。
[血の匂いが満ちた工房内、しばし目を閉じ佇んだ。 その時、彼は何を思っていたのだろうか。 その表情からは何も読み取る事ができない、ただただ静かな時間が流れていった]
(101) 2011/11/21(Mon) 16時半頃
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ヴェスパタインは、お腹をすかせた森の動物達に会いたかった…と、静かに目を閉じ佇んでいる。
2011/11/21(Mon) 16時半頃
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― ヴェスパタインのランタン工房 → 王宮前 ― [工房を後に、王の護衛を辞退する為に王宮へと訪れた。 しかし、王宮前の衛兵達に足止めされて通れない]
通せ、俺は王の護衛だ……。 直接会って話さなくてはいけない事がある。
『駄目だ、上層部からの命令で今は何人たりとも王と面会させてはならないと言われている。通すわけにはいかない』
なんだと……?王は何故面会を拒む?護衛まで遠ざけて…… ここで話していても埒が明かない、通してくれ。
『黙れ!それに貴様、王の護衛だと言うが正式な手続きを行っての護衛ではないのだろう?そんな人物を王に会わせるわけにはいかない』
クッ……!
[兵士の言う通り、王の護衛を引き受けたはいいがまだそれは王との個人的な約束の範囲であり公式な手続きを踏んでの護衛ではなかった。 釈然としない思いを抱えながら、その場を後にする]
(112) 2011/11/21(Mon) 18時半頃
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― 王宮前 → 共同墓地 ― [王宮を後に釈然としない思いを抱えながら街を歩いていると、ふと、共同墓地付近で葬儀があったらしく多くの参列者が集まっていた]
随分と人が多いな……。 死んだ者はそれほど皆に慕われていたと言う事か。 ……ん、ギリアン……?――………!!
[参列者の囁き交わす言葉から、それが酒場で働いていたギリアンである事が分かり絶句する。 酒場でランタンを割ってしまった時に手当てをしようと近寄ってくれた男。絶叫酒場で出された料理が不味くて絶叫した時にお詫びにデザートを用意してくれた。 優しい男だった、人懐っこい笑顔をした男だった]
将来、立派な料理人になれると応援したばかりだった……。 義勇軍……か、良いヤツほど早く死んでしまう……。 ……――安らかに眠れ。
[墓標に跪き、ギリアンの冥福を祈った。 遠くにグロリア>>97の姿もあったかもしれないが、以前とは違うその姿に声をかけられでもしなければグロリアだと気付かないだろう]
(113) 2011/11/21(Mon) 19時頃
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