252 【飛び入り歓迎】学園の七不思議
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-廊下-
……はぁ。
[そんなに存在感、ないのだろうか。 好みの色が白とか銀とかいうのも駄目なのだろうか。 最近、ちょっと真剣に悩み始めている。]
…はぁ。
[部室の戸締りをして、片付けて、何度も幸せを逃しつつ歩く。]
───わ、これ近くない?
[雷光に窓の外を見遣れば、フッと周囲が真っ暗になる。 次いで響き渡る、いかにもな放送。]
(19) 2016/08/20(Sat) 14時頃
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えー…
[何これ。 秘密の校内イベントとか?
普通に怖いんですけど。*]
(20) 2016/08/20(Sat) 14時頃
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『………なにこれこわい!!!』
[闇の向こうから、たぶん知ってるひとの声が聞こえた。>>5 しかも、私と同じ感想。
こういう喜怒哀楽、表に出す感情が乏しいのがいけないような気もしてきた。 滲みでるビックリマークの数とか。 もしかしたら、言われたことがあるかもしれない。]
………もしかしなくてもクリス先輩、居ます?
[いつもより少し音量を上げた声で話しかけてみた。*]
(24) 2016/08/20(Sat) 14時半頃
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…!? [闇の中、返って来た得も言われぬ謎の擬音>>54に、心臓が跳ねた。]
こっち。 ヨーランダです。 クリス先輩で、いいんですよね…?
[泣きそうになる気持ちを抑えつつ、声がする方へと窓を伝って壁を伝って歩いて行く。
そう見えないかもしれないけれど。 というか真っ暗だから、そもそも見えないけど。
凄く、怖い。
昔を考えると、その場にへたり込まないで居ることが奇跡。 そんなだから、携帯を使えば手元、灯りを得られることにも気付かない。]
(58) 2016/08/20(Sat) 18時頃
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[本当に、この手の話は大の苦手。
子供の頃は、家でいつも付いてるTVのワイドショーで、夏はそれこそ毎日、心霊特集みたいなものが放送されていて、暑い中、毛布に包まってガタガタ怯えていた。 そのまま熱中症にかかったこともあるくらい。
あの頃、お昼を一緒にしていた幼馴染くらいしか、知らないことだけど。 まさか、今校舎に居るなんて考えもしない訳だけど!
だから、電話すればいいってことも思い付かずにいる訳だけど!!
……落ちつこう、私。 大丈夫、未だ焦るような事態じゃない。
たぶん。]
(59) 2016/08/20(Sat) 18時頃
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…っ、先輩。 おれ、ではなく、フルネームでの名前の詠唱をお願いします。
[呪文じゃない。 何気に足が震えている。]
私だって、怖いんです。 そんなの無理……っ
[そんな問答を繰り返しつつなんとか、視認出来る位置まで辿り着く。]
よかった……、本物。
[今は彼のこの、個性豊かな格好が安心する。 訳のわからないジェスチャーすら。
つまり、何を欲しているのか理解していなかった訳だけど。]
(61) 2016/08/20(Sat) 18時半頃
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…光ったら、苦労しないです。 ───あ。
スマホ。
[漸く辿り着いた。]
(62) 2016/08/20(Sat) 18時半頃
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ヨーランダは、ゴソゴソと鞄からスマホを取りだした。*
2016/08/20(Sat) 18時半頃
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(本物だ… )
[こんな時にこんな風に>>73。 自分の名前をノリノリに応えるヒトは私の知る限り、ひとりしかいない。 幽霊の世界にだって、いないのじゃないのかと思う。]
な、何、…、その掛け声…
[場違いな応援に呆れつつも、恐怖が和らぐのは事実で。]
…こ、これ、使えるかも…!
[取り出したスマホをクリス先輩に見せようとした、その時。 感動の再会よろしく駆け寄る足音。] え?
[そんなの咄嗟に避けられる訳がない。 ただでさえこっちは恐怖で足が竦んでいるのだ。]
(88) 2016/08/20(Sat) 20時半頃
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せ、先輩?! …な、な、何して……、 [抱きしめられて、スマホ片手に混乱するしかない>>74。 そんなことも知らず、誰かからのメッセージ着信>>66のアラームが無常にも鳴り響くのだ。]
(89) 2016/08/20(Sat) 20時半頃
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………と、ととと、とりあえず… お、落ち着いて…、先輩…
[状況を整理しよう。 今、私が最優先にすべきことは、先輩の腕から逃れること。 けれど、突き飛ばして走り去ると言う荒業には打って出られれない。
なぜなら、ひとりで居るのは私が怖くて耐えられないからだ。
次にすべきことは、スマホの確認。 さっきはこんな時にと思ったけれど、よくよく考えれば、これは助けを求める絶好の機会。 ただしこれは、普通のメッセージだった場合に限られる。
そう、このタイミング。 色々、怖いことが浮かぶ。 怖いのに、この手のお話に詳しいのは両親のせいだ。
冷静なように見えるって。 こうやって、思考を逸らさないとこんなの、意識保ってられないの!!!]
(91) 2016/08/20(Sat) 21時頃
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…え……?
[抱きついてきたかと思ったら。 今度はへなへなと床に座り込んでしまう先輩>>92。
いや、ちょっと、待って。 そうしたいのは私のほうなんですけど! 心臓だって未だ、ほら、こんなにバクバクしてるのですけど!!]
───…こっちの、台詞です。
[そんな心の内が反映されない顔で告げて。]
………
[なんとなく、自分もその場に腰を下ろした。]
(98) 2016/08/20(Sat) 21時半頃
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……ちょっと、見てみますね。 …み、見てみますので、先輩… 絶対、そこ、動かないで下さいね? 絶対ぜったい、逃げたら末代まで呪うから…!
[恨めしげな視線の先。 脅しつつ震えつつ、スマホアプリを起動する。]
(99) 2016/08/20(Sat) 21時半頃
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To:ケヴィン
帰ってない
未だ校舎 、まっくら 怖い
(100) 2016/08/20(Sat) 21時半頃
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と、友達から、でした……
[気が急いて、ぶれる指先。 たどたどしく文字を打つ間、先輩がどんな顔で待っていたかはわからない。 まさかあんな短文に4分もかけたとは思わないだろう。]
助けに来てくれるかもしれない…
[同じように校舎に閉じ込められているなんて知らない。 というか、閉じ込められている事すら未だ、気付いていない。]
(101) 2016/08/20(Sat) 22時頃
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ヨーランダは、ケヴィンのことを考えた。[促し。]
2016/08/20(Sat) 22時頃
ヨーランダは、カトリーナ先生は今、どうしているのだろう。[促し。]
2016/08/20(Sat) 22時頃
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っ!
[メッセージを送信してすぐ、今度は電話のコール音>>106。 慌てて、通話ボタンをタップしスマホを耳に充てる。]
も、もしもし? ケヴィン? あの……、
[何をどう説明したものかと口籠る。]
変な放送の後、校舎、急に真っ暗になって… どうしたらいいか…
[不安の滲む声で助けを求めるように訴える。]
(114) 2016/08/20(Sat) 22時半頃
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ヨーランダは、放送を思い出し、七不思議って言うと定番は理科室の人体模型……とか考えて、恐怖にぶんぶんと首を振った。10
2016/08/20(Sat) 22時半頃
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だ、大丈夫じゃない… 全然、大丈夫じゃない…
[その声を聞いて安心すると、気が抜けて>>118。 先輩の前にも関らず、涙声になっている。 だって、クリス先輩、私より先に私以上に怖がっている素振りを見せるし、急に驚かすし。]
───…え、ケヴィンも?
[校舎に居ると聞けば、安堵と絶望が綯交ぜになり、またカタカタ震えだす。]
ここ……、ここは3年生の教室へ向かう階段を通り過ぎ たとこの廊下… 職員室のほうの……、わ、わかる?
[辺りを見回しつつ、居場所を伝える。]
(123) 2016/08/20(Sat) 23時頃
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[この闇の中、下着の心配はしなくても大丈夫>>124。 敢えてスマホの光をそこに向けない限り、見えないから! というか、そんなこと気にしてる余裕、こっちにはありませんから!!]
……何を言っているのか、意味がわかりません。
[ドマゾって何ですか? いつもだったら、具体例まで詳細に聞いていたかもしれない。
今はそれよりも幼馴染への返信が最優先事項だった。]
…私は停電は別に。 帰れたらそれでいいもん…
[子供が拗ねたように応えて>>125。 直後、電話のコール音に弾かれるように応答する。]
(133) 2016/08/21(Sun) 00時頃
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[先輩と初めて逢った時の話は今は省略。 簡単に言うと、普段からこんな恰好している割には動きは男の子のそれなのか、派手に破れたスカートをそのままに歩いている所を見かけて、声を掛けたのだ。 それ以降、部活で余った端切れなどを使って、彼の洋服の補修をしてあげたりしている。
……省略されていないって? 私もそう思う。]
(134) 2016/08/21(Sun) 00時頃
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教室?
[ケヴィンに居場所を説明>>123していると、徐に先輩が立ち上がった。 何処かに行くのかと不安気な視線を送れば、彼の教室はすぐ近くだと言う>>126。]
じゃあ、そこで。
[幼馴染に伝えて、立たせてくれるなら大人しく従う。 今日初めて、先輩の先輩らしいところを見たような気がした。]
(136) 2016/08/21(Sun) 00時頃
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…ううん。 廊下で座りっぱなしよりはいいと思うから。 案内…、お願いします。
[幼馴染から聞いた放送が嘘ではないという事実>>128。 その恐怖に先輩の腕を握りしめたまま、しおらしく頭を下げた>>127。]
(139) 2016/08/21(Sun) 00時頃
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-回想:ケヴインとの通話>>128-
……聞いたけど、あんなの信じられな……
[信じたくないが正しいのだけど。 幼馴染は容赦なく現実を突き付けてくる。 しかも。]
な……、閉じ込め…? 出られない、の…?
[じんわりじんわり心を冷たいものが満たして行く。 頭が真っ白になって、言葉が出てこない。 そこへ、立ちあがろうとする先輩の姿見えて。 告げられたことをそのまま、ケヴィンへ伝える。]
───じゃあ、そこで>>136。
[そうして一旦、通話を切ったのだった。]
(143) 2016/08/21(Sun) 00時頃
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………………ない。
[指摘に視線を逸らす>>148。 折畳傘を常備するスペースは手芸用具で一杯の私の鞄にはなく、置き傘もしていない。 今も鞄から編み針が2本顔を出すように覘いている。
ちなみに真っ暗が怖くない訳ではなかった。 ただ放送内容から、その真っ暗が校舎だけなら、出れば解決するだろうというご都合主義短絡的思考。 先輩がその放送内容をも忘れているなんて思わなかった。]
……先輩だって、さっきまでヘタレてた癖に。
[しがみ付きながら、茶化すのに抵抗してもあまり効果はないかもしれない。]
(162) 2016/08/21(Sun) 01時頃
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!
[聞こえた声に顔をあげる>>142]
こ、こっち… ここ! 私、ここに居る…!
[応えようと、出来る限り最大限の音を喉から絞り出した。 それでも大した音量ではないかもしれないけれど、今の静かな状況なら、届くに違いない。
無事に幼馴染と合流出来たなら、元々の行き先へと向かう先輩を見送った>>152。 最初、あんなに怖がってたから、少し、ううん、かなり、大丈夫かなと思ったりはしたけれど。
幼馴染を見上げる。 こういう時は固まっていたほうがいい気がするけれど、実際はどうなのだろう。**]
(163) 2016/08/21(Sun) 01時頃
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-廊下>>175-
…ケヴィン…、なんで… なんで、一緒に閉じ込められてるの……っ
[寧ろ、良かったのかもしれないのだけど。
幼馴染の姿が見えれば、やっぱり。 電話の声だけよりかは遥かに安心する訳で。 八つ当たりにみ似た愚痴を言いつつ、あの頃のようにぽんぽんと慰められている。 通常モードだったら、もう子供じゃないと抵抗してただろうけど、今はそれどころじゃなかった。]
……うん、たまたま近くで叫んでたから。
[頷きつつ、ケヴィンを見上げれば、私の気持ちを察したのか先輩へひとつの提案>>176。 先輩の返答はどうだっただろうか。 いつもの先輩なら、食べ物には食い付きそうな気がするけれど。
たぶん、私達が今から向かうのはそこなのだろう。]
(205) 2016/08/21(Sun) 09時半頃
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う、うん…
[続き、と改めて説明しようとする幼馴染を見つめる>>177。 それでもつい、怖い話は嫌だよ?と牽制してしまうのは過去を知ってる分許して欲しい所。 判ってるけど、条件反射のようなものなのだ。]
…あんなの、忘れたくても忘れられないよ。
[意識して考えないようにしていたこと。 震える身体を抱きしめるようにして。]
七不思議……
[言われたことを反芻する。 ああ、もう、何故。 いろいろ、色々、光景やパターンが浮かんでくるのだ。 詳しくなりたくないのに、無駄に詳しい自分を呪う。]
(206) 2016/08/21(Sun) 09時半頃
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ケヴィン……、よくそういうの平気で持っていられるね…
[手がかりというノートに視線を送りつつ、調理室に行こうというのに同意した。]
(207) 2016/08/21(Sun) 09時半頃
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…う、うう。
[そうして歩き出そうとした時、差し出される腕>>178。 無意識にしがみ付くのではなく、改めてこうされると妙に恥ずかしいのは何故だろう。
けれど、非常事態の今、そんな羞恥心に構ってはいられない。 怖さのほうが遥かにすべてを凌駕している訳で。
若干の躊躇の後、おずおずとその腕に手を伸ばすのだった。]
(208) 2016/08/21(Sun) 09時半頃
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-移動中-
肖像画の目が動くとか、誰も居ないのにピアノが鳴るとかの話…?
[聞きたくないという風に首を振りつつ、自ら言っている>>204。 繰り返すが私のせいじゃない。]
……うん…
[心配するなと言う。 幼馴染の笑顔は普段と変わらない。
ぎゅっと、縋るように腕を掴む手に力を込めた。**]
(209) 2016/08/21(Sun) 09時半頃
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