25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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狼
墓
少
霊
全
手妻師 華月斎 に 8人が投票した。
さすらい人 ヤニク に 1人が投票した。
本屋 ベネット に 1人が投票した。
手妻師 華月斎 は村人の手により処刑された。
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門下生 一平太! 今日がお前の命日だ!
2010/08/08(Sun) 05時半頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
門下生 一平太 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ランタン職人 ヴェスパタイン、記者 イアン、懐刀 朧、奏者 セシル、始末屋 ズリエル、さすらい人 ヤニク、本屋 ベネット、小僧 カルヴィンの8名。
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−本邸廊下→B棟居室− [色硝子に滲む光が月の光から陽の光に変わるころ 男の姿は既に廊下にはなく、蓮の匂いが濃くある居室にあった。 色々と騒がしい邸の中をすり抜けてその場所へと逃げるように。
苦しさは未だ己の中に残り、 飢えは未だ満たされず。 餓えももまた、満たされぬまま。
己以外は誰ひとりいない部屋の中、寝台の上で僅かなまどろみを得る*]
(0) 2010/08/08(Sun) 06時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 06時半頃
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― 大広間→表座敷 ― [死せる者に関する処理の指示済ませれば 廊下に倒れた邦夜を表座敷に寝かせるよう指示を出し]
……嗚呼、彼にはまだ何も知らせるな。 私から話す。
[言葉だけは常の青年のもの。 だが声音はどこか虚ろ。
表座敷に寝かしつけられた邦夜の傍にそっと座り、 彼の意識が目覚めるのをただまった。]
お疲れ様、邦夜殿……誰が獣、だった?
[彼の意識が目覚めれば、まず、そう問うた。 表座敷に差し込む日は障子越し、 柔らかかった*]
(1) 2010/08/08(Sun) 07時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 07時半頃
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― 屋上から自室へ ―
[途中、いきなり明が駆け出すのには、急いで声を駆けるが、その背中は消える。]
ど、どうしたんだ?
[そして、小鳥も主の元へと去っていく。]
とりあえず、一旦戻る。 今はおとなしくしておけ。
[そして、セシルを抱えたまま、落とさぬように、大事大事に抱えて、己の部屋に戻っていく。]
そうだ。あの絵は、見えぬものを描いた絵か?
[部屋につけば、その絵画を目にし、そう訊いた。 頷けば、そうか、と小さく答え、]
(2) 2010/08/08(Sun) 08時半頃
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――…このことは、他の者にはまだ言うな。 お前は自覚してないかもしれんが、
能力がある。 腹の子のこともあるが、その能力においても、 センターとしては、お前を保護する義務がある。
[そう表上には述べて……それから。]
だが、俺がお前を買うのはそれが理由ではない。 そう、気持ちわかるといえば嘘になろう。友人であり、いとし相手を失い、己は変化し、先は見えぬ…。
(3) 2010/08/08(Sun) 08時半頃
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生きるというのは、つらいな。 だが、だからこそ、その分、何かに甘えてもいいのだ。
[そう、もし、生きてここを出られたとして、 セシルは腹の子、その能力でセンター管理になることは間違いない。だが……]
そして、甘えて、とりあえず、力をつけろ。 しっかり、するんだ。
お前を助けるものはいる。 そして、強く、それでも生きたいと思うのであれば……。
[そこからは、センターの人間としては言ってはならぬこと、なので、続けない。 でもわかるだろう。
(いつしか、逃げろと……。) (その子を、己と同じ、管理された存在にしたくないのなら)]
(4) 2010/08/08(Sun) 08時半頃
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― B棟自室 ―
[セシルを寝台に寝かせたあと、 使用人を呼び、乱れた髪を改めて整うように切り揃えよと告げる。 そのあとは湯浴みをさせ、服は彼の所望するものを持てと。]
――……明?どうした?
[そのとき、明が飛び込んできただろう>>4:@64]
何……夜光が?
[その死の報せに、ぐぅっと唸った。]
どこだ、場所は。
[そして、セシルにはおとなしくするように告げ、現場に向かう。]
(5) 2010/08/08(Sun) 08時半頃
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― 夜光の命が消えた場所 ―
[そして、明もともに来ただろうか。 その遺体は、センター管理のものに囲まれていた。]
手をつけていないだろうな。 検分する。
[イアンへの報告は飛んだときいて、うむと答える。 それから無残な夜光の姿を見回して…]
この書状は、 なんだ?
[血染めのくしゃりとした手紙を引き抜いた。 そして、それを開き、眉を寄せる。]
――……夜光はイアンと会っていたのか?
[明がいたならば、考えを求めた。**]
(6) 2010/08/08(Sun) 08時半頃
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― 南端の鳥籠 ―
[差し込む陽光に眸を擦る。 夜が明けた事を知れば、隣にいる主を見て微笑み、 起こさないように褥を静かに鳥は抜け出る]
え……? 高嶺、さまが…?
[摘んだ双花の片割れを弑した事を家人に聴き、 微かに顔を曇らせて]
そう……。教えて下さって、ありがとうございます。 主には、僕から。……ええ。
あなた方はなよたけの君が何時お目ざめになっても善い様に、 朝餉と手水の準備を。お願いします。
[そう手配すると、暫し何かを考える様に。 窓の外へと紅石榴を向けた]
(7) 2010/08/08(Sun) 09時頃
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対に在るものを、等しく同じに……。 それはあの方自身も、そうなのかしら。
[紅石榴が主へとその先を移す]
でも駄目。この方は……渡さない。
[お傍へ寄り、眠る主の長い髪を、細い指が一房櫛梳いて。 霞む月への執着を表す様に、その髪先へと口接けを捧げた]
(8) 2010/08/08(Sun) 09時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 12時半頃
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−居室−
[ゆっくりと目を覚ました。 眠りは深かったわけではない。 ただ、懐かしい夢を見てはいた。
蓮の舞殿の、夢を見ていた。
湯浴みを済ませ、食事を用意させる。粥と、菜と、茶。 食事を持ってきた侍従には、食後の茶の準備をさせた。
故に、食事を持ってきた侍従は食堂へと戻ると そこから菓子と茶の支度を始めるだろう。 後をついてこなくともその膳を見ればわかる。 蓮の茶を用意される主などここでは己しかいないのだから]
(9) 2010/08/08(Sun) 12時半頃
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[揺蕩う夢は、遠き夢。
二人繋いだ小さな手、切りそろえられた黒い髪。 花咲く月夜の小さな庭で、砂の山を二人で積んで競って。
わたしのがくずれてしまったから、そなたもそれをわざとくずして。
されど、飾ろうとした蒲公英一輪は、わたしが奪って返さなかった。]
(10) 2010/08/08(Sun) 12時半頃
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…おは、よう……? [簾から漏れる昼の日差しと、それにきらめく蒲公英色の金糸の髪と。 寝ぼけ眼で、それへと白い手を伸ばし、淡くわらった。]
(11) 2010/08/08(Sun) 12時半頃
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[人としての情、獣としての欲。 ふたつの心は互いに違う方を向き。
どちらも欲しいと思うのは、己の罪深き浅ましさ。]
(12) 2010/08/08(Sun) 12時半頃
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[昨夜、総て始末できなかった以上 己を殺しに来る人間の一人や二人は想像できる。 少ない食事を空にして、食後の膳を待つまでの間 一度立ち上がり荷物に手を伸ばす。 黒漆と金の柄、鞘には螺鈿の蓮の紋。 西でバセラードと古く呼ばれたものであるが、彩は東のものであった]
…まさか、頼る日が来るとはね。
[腰裏のスリットの下へと収め、ゆったりとした紗の上着に袖を通す。 背もたれに身を預ければ腰の裏に存在を感じるけれど 視覚的にはそこには何もないといえた]
(13) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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― 表座敷 ― [柔らかな障子越しの陽射しが 邦夜の輪郭をほの明るく縁取る。 そのような光景は青年の覆う目には 届かないのだけれど
先日の発作の時も随分苦しそうな息だった、なと。 青年は昏々と眠るその姿、寝息を頼りに 手をかざし……動きが止まる]
[――……既に、無辜の者が…ああ、華月はどうだったのだろう? いや、獣であれば、旧友が知らせてくれる、はず
ひとり、ふたぁり、さんにん、よにん。] [のよのよのよ、それと、あれと、箱舟は] [それだけ血塗れた手で、ふれようなどと、おこがましい 目の前の人は穢れてないぞ?それを、汚すと言うのか]
(14) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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―B棟、刷衛の部屋―
[運ばれ寝かされていた寝台 潜り隠れた布団から出る 髪は使用人に切り揃えられ 湯浴みも終われば 着てみたいからと 浴衣をひとつ用意させるか 淡く白い冬の色]
甘えろ、なんて。 ……あんなの逃げろって、謂ってるようなもんじゃねぇか。
あん、なの……
[陽が昇る 意識はゆらゆら 謂われた通りに寝台へ戻り 大人しく眼を閉じただろう]
(15) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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…霞。
[彼は目覚めているだろうか。 解らないが、声にしてみる]
/* ひどいたいみんぐで おちて ごめんな さい (正座。
昨夜本当に申し訳なかったです! 酷いタイミングで寝落ちるとかあり得ない…orz
(*0) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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一緒に逃げてって謂ったら 逃げて くれんの?
[ぽつりと一片呟いて 朝のまどろみにたゆたう**]
(16) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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[たおやかな指先が伸びてくる。 柔らかく撫でる指をそのままにして、鳥もまた。 稚く微笑んで]
……おはようございます、なよたけの君。 もうお昼ですよ。
あんなに、陽が高い……。
[簾から差し込む陽光に、きらりと。 金の髪が光をかえした]
(17) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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― 表座敷 ―
―――…………
[聞こえるはずの鳥の声、屋敷内部の人の音 遠い、とおい、とてもとぉおい、とてもとても、 切り取られた、芝居小屋、花の舞台]
[血塗れた、ちぬれた、どろどろと、おぞましい] [それで触れると言うのか、ははは、 とんだ思い、上がりよ] [のよのよのよのよのよのよ] [最後の審判の時は近い] [はははは、さらばだ、”そこ”には誰もいない] ―――…………
[翳していた手は、墜ち、畳を毟る]
(18) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 13時頃
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― 回想 ― [血塗れた姿の時に刷衛に会うことはあっただろうか。 会うことがあったのなら刷衛の姿を 今までとも、白鳥を討った後とも違う瞳で見つめ、 それから血に染まった太刀は男へと返しただろう。
何か、訊くことがあったのか。
仏間に呼び出された時のことを訊いて、 それに返る答えがあれば少し話したかもしれず。]
[血塗れた時に会えなかったのなら、 太刀は取り上げられることなく未だ高嶺の手元にある。]
(19) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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[考える。 昨日のイアンの姿。センターの人間だというならば可能性はある。 それからセシルの事。ロビンの願いが一つかなったというのであれば]
…邪魔だな。
[呟く。あの研師は何より先に潰さなくてはならない。 狼憑きとして、だけではなく───]
(20) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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…本郷?
夜光は手筈通り、天満月の傍から話して喰らったが…
[そちらは行けなかったと知るか。]
(*1) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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…すまない。
[其れが総ての答えとなる。 捕えることすら叶わなかった]
私は、無能だな。
[狼として。 人としてなのかもしれないが]
弱い。
[溜息と共に]
(*2) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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― 表座敷 ― [第一、おかしかったのだ。何時、もとお、りの殲滅] [交わす挨拶程度の話、移さぬ情、かまわれぬ散る花]
[なのに、なのに、なのに、なのに]
[旧知、奇妙な花、奇妙な主、奇妙な相棒 関わらぬよう、関わらぬよう、けれど、交わす約束 正しさと、事実と言うなの毒。]
[ただ、ただ、獣を殺めること、 だけ、があれ、ばよかったのに……]
(21) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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― 庭 ― [あの後使用人に長い間、湯場に閉じ込められた。 丹念に洗い落とされたが血の香は全てまでは消えない。 自室に篭ることを望んだが、そこもまた血に染まった場所。 追い出される形で今は庭の縁側で腕掛けに頬杖つき、 何を求めるわけでもなく、憂いはただ庭を眺めている。]
―――……、
[昨晩は投票どころではなくなっていたようだ。 センターの者に新たに屠られる者はなかったらしく、 しかし人狼に喰われたものはいるらしい。
血塗れた男が今こうして取り押さえられていないのは、 何か人狼の情報を、センターが入手でもしたか。]
(22) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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記者 イアンは、畳を何度も、何度も掻き毟る。毟る、毟る。毟る。
2010/08/08(Sun) 13時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 13時頃
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―――…見つかって…しまうなよ…。
[落とされる呟きは、誰に向けたものか。]
(23) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 13時頃
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[未だ夢から還らぬ主へと、 用意させていた手水の盆を寝台の脇へ。
水に浸した手拭きを絞り、それを差し出しながら]
……昨日は帰るのが遅くなって、ごめんなさい。 手鏡、見つからなくて――…。
[それだけで遅くなった訳ではないけれど、 謂われた言いつけを守れずに、鳥は金の髪を揺らして俯いた]
(24) 2010/08/08(Sun) 13時頃
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構わぬ。 …手元に戻らぬのも、きっと巡り合わせ。 時満ちれば、戻るでしょう。
[済まなそうに言う顔に笑って。]
かりょう、琵琶を。
(25) 2010/08/08(Sun) 13時半頃
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― 表座敷 ― [畳を掻き毟る手が、井草だけでなく淵に触れる けれど、掻き毟れず、毟れど毟れず、爪が割れる]
[……一族の末裔…血を保つ為繰り返される近い関係 濃く、濃く、濃くなる血を持つ者の危うさ。]
[畳みに割れた爪と指先から血が、一滴、二滴 けれど、青年は気にする気配なく掻き毟る。]
[生きたかった。狂いたくなかった。 約束を、交わしたのだ。主の声が聞こえたのだ。
嗚呼、けれど、もう、それは遠い 此処では、何も、聞こえない―――――――――]
(26) 2010/08/08(Sun) 13時半頃
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後でもう一度探してみます。 探せと仰るからには、大事なものだったのでしょう?
[笑う主に、そう答えて]
琵琶……? はい。少々お待ち下さい。
[先だって切れた弦を張り替えて貰ったばかりの琵琶を、 主へとお持ちする]
(27) 2010/08/08(Sun) 13時半頃
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― 庭 ― [上から、遠くから仰ぐだけでしかなかったから 今まで気付かなかったが、よく手入れされた庭だった。 植えられた多くは無頓着な高嶺には知らぬものばかりで、 しかし眼を留める 一つの白い花。 控えめなそれに気付いたのは昨晩その名を聞いたからで]
―――…夢想の花…か…。
[本郷が華月に残していった花の名は、 彼を連想させる常の蓮の名前ではなく。 ―――鷺草。 蓮ではなくて…? 訊いた本郷から答えはその後返ってきていただろうか。]
(28) 2010/08/08(Sun) 13時半頃
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[ゆっくりと憂う黒檀を伏せれば一度は浮かぶ白。 舞うのは共に在る蝶と白鳥…しかしそれは一瞬。
脳裏に点滅するのは赤と白。 腐り落ちた果実から滴る水音は勢いを増して。 雫は叩きつけられ跳ねる…、跳ねる 跳ねる…。
分かたれた一対、鏡合わせの月。 霞月が喰らう獣を宿すのならば、 朧月が宿すは其れと対なる望みを抱く獣。]
[渇望してやまぬ。**]
(29) 2010/08/08(Sun) 13時半頃
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― 表座敷 ― [獣が心の中で、本能と理性の戦いのうち 理性が勝利し人であり続けるならば 本能を除去し人であり続けるならば
ほつれた心が理性を手放す青年の存在は ――――――果たして、一体なんになるのであろう]
(30) 2010/08/08(Sun) 13時半頃
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記者 イアンは、表座敷で何かが起きるまで、畳を掻き毟り続けた*
2010/08/08(Sun) 13時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 14時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 14時頃
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[琵琶を渡す際、 ぬばたまの髪に隠れた耳元に、耳打ちを一つ。
主の対たる朧月が、双花の残り一輪を弑した事を告げて]
……僕はあの方の気持ちが少し判る様な気がします。
[霞月と朧月。 対の二つが並ぶさまを想い、眸を閉じる。 それはとても美しく、鳥の翼では届かない天上の都。
彼の人が琵琶を爪弾くなら脇に控えて、 涼しげな笑みを浮かべ、その調べに耳を傾けるだろう。
胸を焦がす執着は、一切表に出さずに]
(31) 2010/08/08(Sun) 14時頃
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[受け取った琵琶を手にして、撥を取り。 奏でるは、かつての舞の勇壮な。
彼奴以外には討たれてなどやらぬ。 かつて競いし旧友(とも)以外には。
人の噂に流れて聞くは、 彼はとうとう気が狂れた。 視えぬ亡者と笑っていると。
猛る音色は風に乗り、 黄泉比良坂、千里を越えて、 彼奴の元へと届けと響く。
こちらを向いてくれるなら、 修羅と化していようと構わぬ。 それでも黄泉に囚われたままなら、 すべてを食らいつくし、滅ぼすまで。]
(32) 2010/08/08(Sun) 14時頃
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記者 イアンは、ふと、聞こえる調べに顔を上げる。その調べは本来表座敷に届かないけど
2010/08/08(Sun) 14時頃
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そうなるような、気はしていた。 双ッ花は、共に咲くべしと。
[二輪を手折ったと聞いた時から、 そんな予感はしていたから。
羨む気持ちがなかったとは、言えぬ 。]
(33) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインが奏でる調べに、ただじっと耳を傾ける。いつかの舞を瞼の裏に思い描いて。
2010/08/08(Sun) 14時半頃
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……?
[琵琶の音が聞こえる。 そう遠くない音が。
騒ぎを聞くには、夜光が死に。 高嶺が己の手で花を散らしたと。 己が手を伸ばすことを辞めた花は気がふれて。
溜息を一つこぼす。 何故鷺草なのかと、聞かれた別れ際を思い出す。 ただ欲しかっただけと告げた。
あれから、あの男とも会っていない]
(34) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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― 表座敷 ―
………―――
[障子閉じる表座敷に、風が届ける謂れはない。 けれど、けれど、青年の包帯に覆われし耳は 確かにその音を聴く。それは……]
[惹かれるように、衝かれるように、顔を上げる] [弾かれるように、憑かれるように、立ちあがる。]
[指先から滴る赤。その姿は人よりも獣の如く]
(35) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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対のものを、等しく同じに……。 散った花の二人も、きっと本望だろうと……思います。
[あまり話をする事はなかったけれど、 白鳥と赤い蝶の組み合わせは目を引いていたから。
彼岸の川の縁で。 二人一つに在れば良いと、心から思う]
(36) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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[己の身の潔白を記す所を託された白鷺は その願いを届けることはできず その無念から咲いたのが鷺草だったという。
白鷺は白い鳥。その鳥が群れるように咲く。 番いの仲が良く、片方が死ねば後を追うとすらの伝説もある。 自分にしては、随分と感傷じみた願いだとも思った。 そんな鳥の花。その白い姿を忘れないために。
夢でも想う。 それが鷺草の持つ意味だとは、男は少なくとも知らなかったが]
(37) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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[琵琶の調べが終われば、眸を開き]
あの時の様に、真剣を交わすかのような調べ。 月に焦がれる者は多いから。
なよたけの君は、ほんにお忙しい……。
[自分もその一人とは言え、否、だからこそ。 彼の人の心の裡に自分のほかに誰かがいるは、耐えがたく。
ぎゅっと。膝の上に置いた手が服の裾を掴む]
(38) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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[いつか、十の指に、両の手に白い包帯は巻かれ 足、口、額、鼻、顎、露出するはそれぐらいか。]
[獣たれ、獣たれ、獣たれ。獣より、獣たれ]
[血塗れ、穢れ、墜ち、堕ちるなら いっそ、獣たれ。 嗤えば良い、嗤うなら、嗤えば良い。] [聴こえる嘲笑う声に嗤い返す。ただ、嗤い返す。]
[そう、己の仕事は殲滅……なのだから。 もう、人も獣もなく総て切り伏せればいい ―――――――………………それだけ、のこと*]
(39) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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届くものなら全て欲しいと、願うわたしが浅ましいだけ…
わたしの中では、イアンは今でも強敵(とも)だから…。
[恋しい者、愛しい者、共に高みを目指したき者。 思いの形は様々だから、どれか一つを選ぶことは出来ぬ。]
こんなわたしで、すまない。 [琵琶を脇に置き、華奢な体を胸元へと抱き寄せた。]
(40) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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記者 イアンは、その姿を表座敷から消した。
2010/08/08(Sun) 14時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 14時半頃
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[主の胸元へと身を寄せ、ぎゅっと背中へと回す]
いいえ……いいえ。 浅ましいのはむしろ僕の方です。
僕にも……ともが。
[……いますから。 ……いましたから。
どちらを口にするか迷って、結局言葉を濁してしまう]
こんな、なんて仰らないで。 何もかもを掴もうとなさるあなただから……。 僕はあなたが欲しい…。
(41) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
|
|
…彼は、人目のあるところで、派手に発作を起こして倒れたらしい。 それでは流石に、仕損じても仕方なかろう。 [わずかため息が、それに交じるか。]
喰い残しで多少満たせるならば、勝手口横の空の桶の中へ少し…
(*3) 2010/08/08(Sun) 14時半頃
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−居室→本邸廊下−
…遅い。
[物思いに耽っていたから解らなかったが 時は随分過ぎているように思えた。
侍従も一昨日昨日、そして今日とあれば 怯えて歩くのも嫌なのだろう。 仕方ないので、己から食堂へと向かうことにする。
部屋の扉を閉じれば、男が行き過ぎる後には 蓮の彼の名残]
(42) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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|
…かりょう……
[焦がれ、染まって、変わりゆく。 そんな一つ一つの変化すらも、愛しい。 華奢な体が縋りつく。その腕に込められた淡い力が愛しい。]
(43) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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記者 イアンは、その足取りは舞い手の足取り。素足は廊下を何処へ行く
2010/08/08(Sun) 15時頃
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…そうか。 つまりは運があれに味方したと。
[ぽつりと枇杷の音を聞きながら呟く。 何処かへと届けようとしているような音。
己が最期を約束したものへと届けられるかのように聞こえた]
余り気が多くては、小鳥に喰われても何も弁護してやれん。 大切ならば、きちんと手間をかけて育ててやるが良いよ。
[少しだけ声はわらう。 花主であることを辞めようとしている己が何を言うのかと そう思えばこそ零れたかすかな自嘲]
(*4) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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本屋 ベネットは、何処かから伝え聞こえた声に「すまない」と小さく口の中で呟いた。
2010/08/08(Sun) 15時頃
記者 イアンは、逢うものに刀を振るった。陶磁器と熱いモノが床に散る音。
2010/08/08(Sun) 15時頃
記者 イアンは、届く血の臭いに消され、茶の中の蓮の香りには気付けない。
2010/08/08(Sun) 15時頃
|
もっと名前を呼んで下さい。 なよたけの君……。
[胸の中眸を閉じて。 絹ごしに齎される温もりが心地よく、愛しい。
香の馨りにまぎれて微かに届く鉄錆のそれも。 鳥には伽羅のそれと同じか、それ以上]
(44) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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|
−本邸廊下−
……?
[色硝子が万華鏡のような光を床に落とす、その遠い向こう側で 何かが割れるような音がした。 それから、弱い悲鳴と]
(───血の匂い?)
[まだ、伝え聞いた目的地へと辿り着くまでには距離があるはずだ。 だとすれば誰が。いったい何故、と唇だけが紡ぐ。
赤い匂い、血の匂い。 如何程抗いたくとも、餓えた獣には叶わぬこと。 其れを得るだけが目的ではなく、何が起きているかを見定めるも理由と 己にそんな言葉を押しつけて、音のしたほうへと急ぐ]
(45) 2010/08/08(Sun) 15時頃
|
|
気をつけるが…こればかりはわたしの本質故仕方ない。 あちこちに分けて散らさなければ、一人に重ねれば壊してしまう。
雛鳥は…鷹にでも鶴にでもしてみたい。 だから、その前に喰らうわけにはいかぬでね。
(*5) 2010/08/08(Sun) 15時頃
|
|
[いじらしく見上げる姿に目を細め、そっと耳元に顔を埋めて囁く。]
…かりょう、わたしの愛しい子……
[どうか、どうか…この子が立派に育つまで、引き裂き喰らわずに済みますように。]
(46) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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随分と重量級の愛をお持ちだことよ。 まあ、私の関わることではないがね。
[小さく吐き出す息が少し震えた。 悲しみでも喜びでもなく。
まるで薬が切れたことに耐える兆候の如く]
(*6) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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― 本邸廊下 ―
……違ったか、すまないな
[納刀しながら嗤う。砕ける陶磁器や つぶれる何かの音から、それが花や花主ではなく 単に屋敷のものだったことに気付いて]
……いかんな、人の気配で切り伏せては…… やはり、声はかけるべき、か
[肌を覆う白に朱が飛び散り 鮮やかな姿で小首を傾げそう思案して。 己の行いを隠すわけもなくその場を去ろうと]
(47) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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嬉しい……。
[主の想いも知らぬ鳥の子は、そのまま月の虜となって。 出会った時と変わらぬ稚さで微笑んだ]
(48) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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[血の匂いが濃くなる方向へと辿りつく。 迷う筈などあるわけがない。
血の匂いに混じって微かに茶の香気がある。 つまりそれは己が指示したものが 何らかの理由によりそのような状況になったということ]
────っ
[辿り着いた時、息をのんだ。 割れた陶器。崩れた菓子。 そんな事はどうでもいい。
ただ、そこにあるのは獣の捕食のあとではなく、明らかに人が殺したと解る何か。 まだそこに狂った花の姿はあったのだろうか]
(49) 2010/08/08(Sun) 15時頃
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……ん?誰かきたか? 名を名乗れ。
[足音に振り返る。血の臭いにかき消され 蓮の臭いは届かない 包帯に覆われていない口は朗らかに笑う けれど、手は納刀していたそれを、 鍔鳴りの音と共に抜いて。 ……剣に付着した血がさらに臭いを濃くした]
(50) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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小僧 カルヴィンは、本邸の方から聞こえた悲鳴のような声に、顔を上げる。なよたけの君…と、声を掛けて、背に回す腕を解く。
2010/08/08(Sun) 15時半頃
|
[お前、と。 言葉は上手く紡げたかもわからない。 よりによって何故こんなことになっているのだろう]
…何をしている。 お前の仕事は、人狼病罹患者の捕獲と処理ではなかったのか。
[名は名乗らない。 名乗ったところで気がふれた花には何の意味があるのだろう。 問いかける声は、ただ酷く掠れていた]
(51) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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…喰らいたい、か?
[今見つかればどうなるかなど、分かりきってはいても。 餓えは耐え切れぬと己も知っている。]
(*7) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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……俺の所属するのは殲滅部隊。 その俺が送り込まれたのだ。
[対として付けられた、去勢された獣。 それが示すセンター側の意図は、 去勢された獣の思いと一致していたのかもしれない
が。届かない、届かない。 思いは口にするだけでは届かない]
悠長なことをして既に4人の犠牲。 手を拱けば屋敷のものに獣が種を散らすやもしれん なれば……己の本分を遂げるまで
……名を名乗れ。屋敷のものなら容赦はする
[掠れた声では記憶を手繰れず、青年は嗤う]
(52) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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あちらで何かあったのでしょうか。 何やら不穏な声が……。
このような陽の高い時間から……なぜ。
[思い至るのは、刀舞を得手とする狂花の姿。 いつぞやの鍔競り合うかのような、琵琶と剣舞を思い出し、 警戒するように本邸の方へ、紅石榴を走らせて]
……行ってしまわれますか?
[本邸から戻る紅石榴は、縋る色を滲ませると主を見上げた]
(53) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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…。 センター飼いの花が。
[とんでもないことをしてくれた。 獣ではない、人による人殺し]
喰らう前に、気が狂いそうだ。
(*8) 2010/08/08(Sun) 15時半頃
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……夜光……
[目覚めたばかりで未だぼやける視界と頭、それでも呟く花の名。 しかし視界の曇りが晴れても傍へ居てくれると言った花の姿は見えない]
………っ…… ……気のせいだ。何も起こってない……落ち着け……
[動かぬ体に苛立つ。気を失ってから一体どれほど眠っていたのだろう]
(54) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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…いや、今暫く。 [ここで騒ぎを起こすのはマズい。そう思うて、怯える子を腕の中へ。]
(55) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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―納屋― [2度目は、もう見てはいられず、 ただただ友を同じ目に遭わせたことが悔やまれてならない。 消え入るような黄泉花は、戸口で俯いたまま]
――……気の触れた、と そのように思われますゆえ。
[問いかける言葉には、一言返す、 己が身はその場の者には、見えぬやもしれぬから。 人目がなければ、ぽそりと口を開く]
――……わかりません。 夜光がイアン殿に会う理由、はないと思うのですが……
[友の怯えを知っていたら、きっぱりを否定出来ただろうが。それは隠されていたから。]
(@0) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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…もう、送ってやるよりほか…ないのだろうか。
[旧く、共に競った友故に…。 言葉に滲むものは伝わってしまうか。]
(*9) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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|
でもイアン殿が、夜光を呼び出した……と?
ならば、これは……でも、 センターの方が人喰らう獣などということは、あるのですか?
[見上げるそれは、主の出生を知らず。 その花の狂乱もまた知らず。
そしてついと透ける指先で示す。夜の光なすあの笛を――、と。 己が手には触れられず、形見は生者が持つものなれば。 彼が望むもとに届けたくて――けれど友の声は、聞こえず]
(@1) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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殲滅───それが、人のやり方なのか!
[声を荒げないわけにはいかない。 人であるのなら。己たちとは違う、人ならば。 そう思ってもいたのに。いや、人だからこそ。 恐れ、憎しみ、我を忘れるというのか。 小さく息を吐き出すことしかできなかった。 きっと、包帯を巻かれたあの両の指も傷だらけなのだろう。 己が最後に見たときよりも数が増えている]
あおい。
[酔芙蓉の美しく咲いた日に生まれたので、花の科からあおいとつけられた。 芙蓉とは、蓮の美しい様を指す]
────本郷 碧。
[本郷に咲く蓮のようにまっすぐ空を目指せるように。 父が告げた言葉を思い出しながら、短剣の鞘をはらう]
(56) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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ありがとうございます……。
[本音を謂えば、怖かったから。 その言葉に、大きく息を吐く。
かたかたと小さく震える指が、主の着物を掴んで。 今暫くはその腕の中、小鳥の様に*震えるばかり*]
(57) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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…どうしてもそれ以外に、手立てがないのなら。
[声は、震える。 何故かはわからないけれど、泣きたい気持ちでいっぱいだった。 できるなら、己の命を代償にしてでも、 こちら側へと呼びもどしてやりたいと男は願うけれど]
(*10) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 16時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 16時頃
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戯言よ!! 獣に相対するに獣にまで成れねば 人の姿の獣なぞ切り捨てられるものか!!
[獣たれ、獣たれ、獣たれ。獣より、獣たれ。]
[口にしただけでは思いは届かない。 口にしなければなおのこと届かない。 青年の根源的願いは届かない
青年は名を聞き嗤い、太刀を上段に構えて それは、どの舞台の武舞よりも美しく凄惨な舞] ………本郷殿か。おぬしに恨みはない。が お命、頂戴する
[初めて耳にした下の名前。己とは違う 闇夜色の瞳…思い出し、その思いをかき消し 一刀の元に切り捨てようと踏み込みきりつける]
(58) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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[そんな声を、そんな思いを、彼から感じたは久方ぶりか。 彼の…蓮の浄土の舞手を枯らせてから、彼の心も枯れてしまっていたようにみえていたから。]
貴方をこちら側へ呼び戻したは、彼故に…?
(*11) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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[机にすがって身をおこしたところで、畳がむしり取られているのに、その畳が血に染まっているのにきがついて]
……まさか……
[いくら落ち着こうとしたところで落ち着ける筈もなく。慌てて立ち上がろうとしてはひっくり返る]
(59) 2010/08/08(Sun) 16時頃
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───獣とて、心は持つ。心持たぬが獣と思うな。 …狼は、人とは違う。お前とは違う。 このような意味もない殺害など、狼は選ばない!
[それはもう、自分が狼憑きと言っているのと同じだった。 だが、後悔はない。己が狼であることに、変わりはないのだから]
憾みなら、あるだろう。 お前を殺さず、狂わせた狼だ。 その手で、主の敵を獲るのが望みだろう。
───我が首欲しくば、死を賭して参れ。
[上段とは火の位。何よりも燃え盛るもの。それは彼の心の底かもしれない。 短い諸刃には高さもない。強いて下段と添わせるなら水の位。 視界の甘い切り込みにそう簡単に斬り殺されるほど弱くはない。 逆手に構えたバセラードで太刀を受けとめれば刃同士のかちあう音。 痺れがあっても、耐えるしかない]
(60) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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さすらい人 ヤニクは、再び疲れきって動けなくなり、恨めしそうに廊下の方を睨む
2010/08/08(Sun) 16時半頃
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…そうかも、知れん。
[一度枯れてしまったのは己の中の蓮の花。 種を蒔けど芽吹かぬのは心の硬いから。
鑢をかけて泥の中で芽吹き。 そしてまた花をと。 今思えば、そういうことだとわかるのだけれど、 結局男が聲にしたのは微かなわらいごえだけ]
(*12) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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好きに言えば良い!!好きに嗤えば良い! 選べば高尚か?選べば心があるか? 戯言よ!!どれも所詮人殺しよ!!
[本郷の言葉が彼を狼憑きと言うが 既に青年にはどうでも良かった…ただ、殲滅せよと]
[舞い手の本懐は傷つけることにはない。 例え武家の心を教え込まれても、 どれほどの武舞の舞い手だとしても。]
[響く剣戟。刀に走る感触本来舞い途中にはないもの。 けれど、それを忘れるように青年の剣は舞う 弾くその流れに刀を乗せて 次いでくりだすは胴を払う中段]
死なぞ、何時でも賭しておる!!
(61) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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[後方に跳躍し胴を回避するともう一つ後ろに跳んで姿勢を低くする。 振りかぶりからの胴を払う様は、戦慣れをしていないのだと十分解った。 舞の動きは所詮舞の動き。それは実戦ではない。 己の太刀はここにはなく。短剣では懐へ飛び込むしかない。 相手が視界を覆っているなら、それは確かに有利でもあるが]
…お前。
[聞こえた声は、まるで慟哭に聞こえた。 それでも柄を握る手を緩めることはない]
視界を覆うというのは死を賭す人間のすることではない。
[上着を落とし開いた手に持つ。 どうせならば紗ではなくて羊毛の上着だったら都合がよかったとも思ったが そんな事今更である。 一歩、また一歩とわざと音を立てて近づく。ゆっくり。 それは男の手が作りだしていた剪定の刻みに似る]
(62) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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そのように、視界を覆い人の死から目を逸らすような弱いものに 死を賭すなどと口にする資格はない。
[口にする。 主のいない世界を見たくないと言っていた花を 鉄色は真正面に見据えながら]
…約束を。叶えてやる。
[ほんの少し前に告げた約束。 己がお前を殺すのだと]
(63) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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[回避された太刀は空を凪いで。 遠く、後ろに飛ぶ音。あわせるように 太刀を一度旋回させ中段に構えなおす。]
[そう、どれだけ人殺しを繰り返しても 舞い手は舞い手。それでも人殺しの舞を 請われれば、拒否出来ず壊れるまま舞うが舞い手。]
…………さよか。
[そうとまで言われれば、柄に添える右手を 足音、近づくまでの間に後頭部に回し 目を覆う包帯を引く。
ゆっくり近づく音に細い衣擦れが絡まり 覗くは燃える紅]
(64) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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記者 イアンは、本屋 ベネットの言に返すのは、ただ、ただ赤い瞳。
2010/08/08(Sun) 17時頃
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[白布の下から覗く紅色に、鉄色は呟く]
…ああ。やはりその色は、美しいな。
[燃えるような紅色に、鉄色の瞳の男は呟く。 血の色とも、炎の色のとも違う。
足は歩みを止めない。 中段で構えられた剣に臆する気配もない。 ただ黒い上着を絡めた手と、黒い漆のバセラードを握る手と それらは剣に対することなく、ゆっくりと近づく]
…狼は、殺すと。そう言ったな。
[確認するように尋ねる。 手の中の柄の握りを確かめながら]
(65) 2010/08/08(Sun) 17時頃
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…………戯言よ。 俺は……いや、なんでもない……
[己が滴る血を反映するように赤くある瞳 その瞳を好んだことは青年には一度もない。 むしろ、暗き中に青みを帯びる瞳のがいかに綺麗か。 それも己の紅で焚き付ければ 焼かれる鉄の如く色はうつるのか? 地平が日に焼かれる直前の空の色を見つめ返し思う]
ああ。言った。 ……総て、殺す。
[上着を手に絡め、さらにもう一つ持つ姿、 近づく姿にうなづきを返し。 絡む包帯を投げ捨てる。]
(66) 2010/08/08(Sun) 17時半頃
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何だ。 言いたいことがあるなら言ってしまえ。 どうせこの耳には、そのうちお前の声も届かなくなる。
[黒い上着を絡めた手を持ち上げると、 その太刀を握る。
刃というのは握っただけでは切れることはない。 押す、引く。その摩擦によって刃物というものは切れる。 一歩、二歩そのまま進む。 黒い布による緩和はあれど、手が切れるのは時間の問題。 勿論、彼が刃を引けばもっと早く黒から赤が滲む]
ならば───殺せ。 こんな仰々しいもの、要らないだろう。 裏庭で私がお前にしてやったように。
この首を絞めれば、すぐに死ぬ。
(67) 2010/08/08(Sun) 17時半頃
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それは…………――
[大したことではない。けれど一度言い淀めば 改めて口に出すのは難しく。
上着を巻いた手が刃を手に握りこむ。 その為の布かと、眉を顰め緩く刀を引けば 紅が映るように滲む赤。]
…………それが、望みの殺され方とあれば いいだろう。
[ただ、切り伏せるよりも、赤を滲ませる 黒い布から刀を引き抜くことができず 言葉に頷き太刀から手を離す。
本郷が手を離せばガラン、と重い音が響くだろう]
………その、色のほうが……いい。
(68) 2010/08/08(Sun) 18時頃
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|
[首に手を伸ばす仕草。いえなかった言葉。 それだけを切り取ればまるで情事か。 けれど指先は首へと絡みつく]
(69) 2010/08/08(Sun) 18時頃
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|
[狭間のこえが増えてゆく。 うたう声、殺し喰らう さだめがうたを。]
人と獣は相容れぬ……。
交わらぬのなら、なぜ。 獣は人と交わり、子をなすのです。
それとも、月瀬殿も獣なのですか……? 夜光を、………を喰ろうた、獣。
[呟く声は、主が耳に届いたか。 憎みたいなら、獣を憎め、と獣がうたう。 その傍らで――花と胡蝶の戯る、鈴の音]
(@2) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
|
|
[手に痛みがある。 色硝子が光を落とす美しい床に、赤がまた散った。 イアンが手を離せば、残るのは重み。 己が手を離せば、床に酷い音ともに金属が落ちる。 殺されるを望むものなどあるはずがなく、 けれどそれは己が今まで食らった者も同じこと。
その色、という言葉が何の色を指すのかは分からなくて]
…そうか。
[ただ小さく笑った。己の目の色のことだなんておもわないまま、 喉に絡む手に抗うことはない。 ふと、思い出したように思い出した]
……お前、一つだけ頼まれてくれないか。
(70) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
|
|
― 納屋 ―
[何かが起こっている。 いやな空気だけ……。
書状にあるイアンの名前。]
いや、イアンが獣であることは絶対にない。 奴は何よりも獣を嫌っている。
(71) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
|
|
[包帯越し熱い。皮膚越しのごつごつとした骨 青年は自分の首にある痕を移すように 祓われなかった手は、緩く、力をこめて 感覚が強くなるたび眉が寄る]
……そうだ。
[目の前で首を絞められ笑む相手の瞳を見る その色のことだと知れぬまま。 けれど手が止まる……頼みごとの言葉に]
……なんだ。言ってみろ。
[頼みごとを本郷が口にするまで 喉を潰さぬよう、片手は喉を過ぎ 拒まれなければ、 いつぞは触れなかったその髪へと]
(72) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
|
|
>>@2
[明の言葉にかぶりを振る。]
なぜ人と交わるのか。詳しい理由はわからぬ。 ただ、人は、交わりたがるものだろう。
人の血が入っているのならば、 それは、もう、致し方ないことかもしれない。
セシルは獣ではないだろう。 これは推測だがな。
[夜光の名が出るとしばし、沈黙する。]
交わりたい、人の部分と 食らう、獣の部分。
彼らは不安定だ。
(73) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
|
|
[返るとは、思わぬ狭間からの問いが答え―― 黄泉花は、そのふたつ心にひとつ、瞬いたのだけれど。
命無き者は、生者が定めに関われぬ。
それはこの身が、強く こちらに繋がれてあろうとも、同じだと。
思い知ったは、白鞘巻のあらずを見て―― 納屋の片隅幻と散った一片は、黄泉銀花の紅の花。
主の言葉が重なる]
(@3) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
|
|
[包帯越しに感じる血の匂いに、頭がくらくらする。 結局、ここに来てから人を喰らうことはなかったのだと思い出せば それもまた唇に笑みを作る要素になった]
もし、お前がこの邸を出たら
[ゆっくりとかかる力に目を閉じながら続ける]
貰ってくれないか。私の邸を。 ……私の子は、育たなかったから。
[枯れゆく花の名残と願った種は 生まれたその日に死んでいった。 それ以来どちらとも上手く保てなかった体]
舞殿が朽ちていくのだけは、哀しい。
[誰も舞わなくなってしまった蓮の舞殿(うてな)を あのままなくしてしまうことだけは、辛いと思った。 目の前の花になら託せると、そう、思う]
(74) 2010/08/08(Sun) 19時頃
|
|
[ゆらぐ椿は小さく返す]
――獣も、人を求めると?
けれど、喰らう。
[す――と、主が袖を掴む。 透きとおる命無き腕]
月瀬殿の“子”……どうなさるのです。
[憎むのならば、人が憎むべきは獣だと。 獣が憎むべきは人だ、と。聴こえたうたを 思う]
(@4) 2010/08/08(Sun) 19時頃
|
|
[イアンは獣を嫌っている、 とその言葉にふと過ぎる]
獣をきらう…… それが、本来、あるべき姿……
[狭間を過ぎったこえ、 うつろに呟き、反芻する]
今も、其処に――…?
[交わらぬ姿があると、言うのだろうか]
(@5) 2010/08/08(Sun) 19時頃
|
|
[本郷の家が、一介の花が遺言といえど その邸宅を一つ、得れるのか… 現実的に可能なのか ……そもそも、生きてここを出れるのか]
……そうか……わかった。 そこで舞い、 そこで、子の替わりに……蓮を育てよう。
[短い髪を撫でながら頷く。 閉じる瞳、もう少し見ていたかったけれど。 笑みが消えぬなら、いいと思った。 だから、そのまま、細い首に絡む力、加速させて]
それでいいか……嘘吐きの本郷……碧
[二回目の、かなわなかった約束に、そう囁いた]
(75) 2010/08/08(Sun) 19時頃
|
|
[聞こえた言葉に、肩の力が抜けた。 もうこれで、本当に花主を辞めることができる。 そう思うと、それは安堵に変わった。 己の言葉がなくとも、紋の入った短剣の揃えがあれば 其れなりの効力はきっと発揮できるだろう]
頼む。 十分だ…これで、きっといつでもお前の舞姿を空から見られる。
[髪を撫でる手がくすぐったかった。 けれど、それも喉にかかる圧力にすぐにそんなものは 解らなくなってしまった]
……これで、心、置きなく…あれのもとに、ゆける。
[浅い息の中呟く。 喉が濁った音を立てているのが解る]
(76) 2010/08/08(Sun) 19時頃
|
|
>>@4
セシルの子…というより、セシルの身柄はセンターが管理することになるだろう。 まずは無事に生まれるかどうか。 生まれても、まともであるとは限らない。
そして、人の子の形で生まれたならば、 それは、ある程度までは育てられる。
のち、人狼発症しないような処置が取られ、検査をパスすれば、以後、生活は一般人と同じだ。
[そこまで言って黙る、処置は何かとは言わず。]
(77) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
|
|
…………うん…
[鈍い音が、手の内で鳴る。もう、後には引けない音。 包帯を取った以上、最期まで見届けようと 開いている視界が滲んで 返す返事は子供じみた頷き一つ。]
――――………………………
[耳に届く呟き、羨ましいと思った。 ただ、ただ、羨ましいと思いながら 本郷の頭を抱えながら 首を絞める手に渾身の力をこめた]
(78) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
|
|
>>@5
ん?何かが聴こえてるのか?
[その時、報告がまた入る。 イアンが、殲滅≠ノ動いていると、 無差別の……。]
――……何。 殲滅許可は出していない。
ぐ……。
[もう、駄目かもしれない。 報告義務も無視し、守秘義務も違反した。 殲滅部隊だからといって、勝手にそれを始めていいわけではない。 なんのために二人いるのかと…。]
(79) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 19時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 19時半頃
|
[桜花の処遇を知れば、 一度眉を潜めるのだけれど]
発症しない処置。 それは、いったいどのような。
[人と獣の因果を聞いたがゆえに、それを問う。 主があえて沈黙を知らず]
……発症者には効かぬのですか?
喰われるがゆえに殺すのですから、 喰われることなければ、交わる道も……
[あるのでは、と 呟けば聞こえるは“殲滅”なる言葉]
(@6) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
|
|
…泣く、な。
[声は酷く歪んで、空気ではなく骨を通して伝わるだろう。 衣が落ちて血濡れの解る掌は、首を絞める手を引きはがすのではなく ただ、慰めるかのようにそっと触れた。 裏庭で背を撫でた時と同じようにぎこちなく撫でる。
泣いているのを見るのは、苦しかった。 其の涙も、苦しさも全部一緒に自分が奪って行けたらいいのにと 花が、狂うのではなく花らしく在れるようにとの願いがそうさせる]
生き 、て。
[掻き消えそうな声は呟いて]
(80) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
|
|
[それから花が散るように 撫でる手は重力に逆らわずに零れ落ちた。
赤い花弁を色硝子が夕焼けに滲む床の上に散らして───**]
(81) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
|
|
……止めずともよいのですか。
[一瞬、惑うような主の息の音に、 黄泉花はひたり、と眸を見上げて]
(@7) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
|
|
>>@6
発症しない処置。 それは、発症の元になる初衝動が訪れる前に、 それを沈静化させることだ。
ひらたく言うと、去勢だ。
[あまり言いたくはなさそうだったか。]
まだ言葉も覚えるか覚えないかの時期に為すことで、人狼発症はほぼ押さえ込むことが可能となる。
だが、ある程度の年齢を超えてしまえば、もう意味はない。
[つまり、既に発症したものにはもうならぬということ。]
(82) 2010/08/08(Sun) 20時頃
|
|
……………うん
[泣きたい訳ではない。けれど、伸びる指先が 触れる感触が、どうしても、涙腺を緩ませて。 なにか、言おうと思っても、言葉が声にならない 酷くかすれる声に、ただ、ただ頷いて。]
……………っ
[暖かな感触が手から離れる。 知っている、急速に命が消える感触。 ……自分で消した命を、留めようとするように 青年は既に意識も、息もない本郷を抱きしめて ただ、抱きしめて、静かに泣いた]
(83) 2010/08/08(Sun) 20時頃
|
|
>>@7
まて、とりあえず、今、呼んでいる。
[だけど、どこかやはりずれた受け答えしか返ってこない。]
(84) 2010/08/08(Sun) 20時頃
|
|
[もう、そこには、青年の望みを 叶えようとした本郷の姿はなく、 夕日が赤く染め上げていった……――]
(85) 2010/08/08(Sun) 20時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
|
[暫く、本郷の遺体を抱きしめ泣いていた青年は ある程度泣くと、途方にくれて
頼まれ事、約束ごと。どうやって叶えればいい?]
……高嶺殿や霞、なら、わかる、かな
[殲滅は一旦中止し、まずは請け負ったことをと 相続の手続き等判断できそうな二人を思い出す 事情を説明する為、太刀はそのまま放って 本郷の遺体を抱きかかえて立ち上がり どちらかの姿を探し始めた]
(86) 2010/08/08(Sun) 20時頃
|
|
[言葉を聞けばそれは、 少しだけもぞりと居心地悪そうに。 犬猫でもあるまいし、と己が言った言葉がふと過ぎる]
――…それは残し、増えるという 獣の意思とは、反するものになりますね。
そう、発症者には効かぬ、と。 [交えたとしても、長くは続かず、と。 亡者の謂う声がする。
主の待て、という声に案じる顔をすれば]
[ふわり、その背を翻す。 己が身に出来ることなどない、 それを分かってはいれど――。
――小袖のかえれば、姿の消える]
(@8) 2010/08/08(Sun) 20時頃
|
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―本邸・廊下― [ひたり、と足の落ちた先、 色硝子の差し込む光に染まるその廊下。 燃え落ちる陽光が、赤い七色と彩る]
―――……、これは。
[足先に赤い花弁のひとひら。 この廊下で言葉を交わした人がある。 見上げた月を思い出すのだけれど――
けれど空は 鉄をも溶かす燃える色]
(@9) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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記者 イアンは、本屋 ベネットを抱えさまよう様子は、迷い子が人形を抱え歩く様に似ていた*
2010/08/08(Sun) 20時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
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― 双花の眠る場所 ―
[ふわ、と風がそよぎ、軽やかな靴の音と共に降り立つ。 見下ろすは、高嶺の双花。]
声が聞こえると思ったら…、…やっぱり。
[苦笑を浮かべて、兄弟子である華月を見る。]
羽は二つで一つ。 一つを失えば飛ぶ事も叶わず。
…呼び合うように、為るべくして成ったんだな。
[一度は別たれた羽が再び対となった。 哀しくも美しい双花に一度琥珀を伏せて。 またふわりと風に揺れた。]
(@10) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時半頃
|
[二つの月が割れた半月となる前の話。
霞の手を引き気に入りの書庫へと連れて行った。 それに酷く怒った先代が 強く叩いたのは霞だった。 ――…其れは高嶺にだけ許される場所。 高嶺の名を持たぬ霞は、此処に入ってはならないと。
霞の真似をし、縁側で共に先代の好きな唄を歌った。 それに酷く怒った先代が 強く叩いたのは私だった。 ――…其れは花にだけ許されること。 花の名を持たぬ朧は、決して唄ってはならないと。
同じ顔であるのに。 同じ場所に在るのに。 ―――…どうして、ここまで違う姿なのか。]
(87) 2010/08/08(Sun) 20時半頃
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懐刀 朧は、記者 イアンと本郷の間に起きたことは、はまだ此処には伝わっておらず。
2010/08/08(Sun) 20時半頃
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[通信から顔をあげる。]
――…本郷を、殺したらしい。 本郷は狼だったらしいが……。
[と言ってから、振り向いてきょろきょろ]
明?
[どうやらいなくなってたっぽい。]
――……
[ちょっと恥ずかしかった。]
(88) 2010/08/08(Sun) 20時半頃
|
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―本邸・廊下― [そして、転がる太刀が一鞘。 花弁と刃、―――あるべき人の姿だけがなく。
そのこえは未だ聞こえず。 けれどあの宵と同じく見上げれば]
―――……本郷様?
[凛々しき蓮の佳人の姿を描く、 それが獣であるとは知らず――、
紅の花弁の引きずる後を一つ見つければ、 その方角へと、意識と足を向けて。 彷徨い花は、見えるだろうか]
(@11) 2010/08/08(Sun) 20時半頃
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始末屋 ズリエルは、宙に話しかけて、次にしぃん、としてから、とりあえず、夜光に手を合わせて移動する。
2010/08/08(Sun) 21時頃
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[天満月の傍らにあるは、 夜を舞うべきか細い光――
黄昏時なれば、その光は、 無力で小さなものであったけれど]
(@12) 2010/08/08(Sun) 21時頃
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― 庭 ― [刷衛と会うことはなく、血塗れた太刀は庭に置かれた。 イアン達の騒ぎはまだ高嶺の耳にまでは入らず、 ただ 少し前まで聴こえていた琵琶の音に想いを馳せる。
水音は、止まない。
高嶺の名が求めるのは、同じ顔の花の姿を―――… 朧の名はが求めるのは、欠けた半身の姿を―――… 裡にある獣が求めるのは、対なる獣の姿を―――…
通りかかった屋敷の使用人を呼び止める姿は、 その中のどの名を宿す者の姿だったのか。]
(89) 2010/08/08(Sun) 21時頃
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|
…霞月夜に、言伝を。
―――…夢の続きを、見せて欲しいと。
[満月の夜はもう過ぎた。その願いは叶うのか……。 夢を見たいと願い伝えた場所は、秘密の逢瀬を交わした部屋。]
(90) 2010/08/08(Sun) 21時頃
|
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―本邸・廊下― [と、向けかけた足を留めて、太刀に手を伸ばす。
それを所有するは、 己を繋ぎとめる手の一つであったからか。 掠めることなく、触れることが適う。
下げ緒はあれど、その太刀を抱いたまま。 ふわり、と廊下を歩みゆく]
(@13) 2010/08/08(Sun) 21時頃
|
始末屋 ズリエルは、庭に高嶺の姿を見かける。
2010/08/08(Sun) 21時頃
|
― 庭 ― [頬杖ついていた場所から立ち、近づくのは白い花へ。]
――…お前の顔は…、鳥の羽の形なのだな…。
[細かに分かれ広げられた花弁は飛び立つ白鷺の様。 ―――夢想の花。 其れが持つ物語までは高嶺は知らず。 控えめな花に一つの鳥の名前を連想させると、 憂いの顔は淡く微笑みそっと一度だけ、その花を撫ぜる。]
(91) 2010/08/08(Sun) 21時頃
|
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−本邸廊下−
[それは幻のようであった。 赤い花弁の名残から、まるで狼煙が立ち上がるかのよう。
す、っと蓮の香りが風に流れて、そこにいるのは 花主でも、狼憑きでもなく文字通りの狼だった。 黒に青の混じる瞳の黒い狼は辺りを見回して わふ、と小さく欠伸のようなものをした。
けれどそれに足音はなく。 けれどそれには肉がない。
生きているものには映らず 死んでいるものには関わることもできず。
関わることができるといえば、その狭間にいるものか]
(92) 2010/08/08(Sun) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 21時頃
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[思い出すのは何時かの双花の片翼との話。 似た形の花はあまり好まぬと、そう言った。
――…高嶺(たかみね)の花は、高嶺(たかね)の花。
先代が育てた花達は皆芸に秀で、うつくしい。 先代の好む形に育った花達は花弁の形まで切り揃えられ 皆同じうつくしい音を奏で、皆同じうつくしい顔で笑う。 ――…それは果たして、真に美しいと言えるのだろうか。]
――…少々歪な形が混じる方が、好ましく美しい…。
[思い浮かべるのは、並ぶ二つの対の花。]
――…その分、癖もあるか…。
[独りそう零して笑うと、人の気配に気付く。 振り返れば、大柄の男の姿があった。]
(93) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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― 渡り廊下 ―
……えっと、ここは…
[両の腕に本郷の遺体を抱えたまま きょろきょろと辺りを見渡す 主に与えられた棟に向かう渡り廊下 どうやらそのようだ……青年は2〜3度頭を振って 己を苛む幻聴の合間に、何故か会話が成立する? 幻聴があったため、それに語りかけた]
(94) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
― 庭 ―
[高嶺のことはやはり報告できいた。 そして、華月のことも。]
高嶺さん、 あんた、華月を殺めたそうだな。
[そこでなぜだとは問わない。その表情を見れば だが……。]
白鳥を殺したのを詫びたいが、 だが、仕事だった。
高嶺さんの驚く顔は焼き付いたよ。
[そこまで言ってから]
(95) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
|
すべて、狼のせいだ。
そうは、あんたは思わないのか?
[高嶺の様子をみる。]
(96) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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記者 イアンは、視線の先、高嶺と思わしき姿を見つけたが、見慣れぬ大男もいるので様子を伺っている
2010/08/08(Sun) 21時半頃
落胤 明之進は、追った先、様子を伺うその姿と抱かれるひとがたを見出した
2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
― 庭 ― [刷衛の姿を見止めると、黒檀からは憂いが消える。 下りた髪を揺らし、しゃがんで白花に触れていた姿は 遠目からは霞月夜の姿と見間違うことだろう。]
―――……
[華月の名前、其れには頷きを返さない。 否定しないことが肯定の答え。 鵠を口にする男には、憂いの失せた高嶺の眉が緩く寄り。
投げかけられる、問い。 高嶺は刷衛を見上げ、見つめて]
(97) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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―――…思わんな。
[そう、一言。]
(98) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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[狼は色硝子の光の下、尾をゆらゆらと揺らしながら歩く。 軽快な足取り。迷いはない。 時々足を止めて色硝子越しに月を見上げる。 それから、辺りを見回すようにしてから、匂いのあるほうへと足を進める。
足音があれば、てちてちと、そんな音が響くだろう。 ここの床は、足の裏を支える肉球には少し優しくない。 尤も、獣は肉体を持っていなかったものだから そんな音もなければ床の材質なんて気にする事はなかった]
(99) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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記者 イアンは、心が彼岸と此岸をさ迷うからか、何かの気配に辺りを見る
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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―渡り廊下― [ふわり、と歩みを進めたそれは、迷い花の姿を見出す。 ――腕に抱かれる佳人は、既にその色を失って]
本郷様……
[腕には太刀を抱いたまま、 けれど近づくのは躊躇われて 何事か言葉を紡いでいるイアンのその姿を見る]
なぜ……
[殺めてしまったのだろうか、 殺めたのなら何故そんなふうに大切そうに抱いているのか。 きつくそれを見据えていた]
(@14) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
本屋 ベネットは、明乃進の袖の端を噛んで引いた。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
>>98
そうか。
[その答えに目を伏せる。]
あんた、狼の場所、知ってるな? 普通、花や花主が、己の花、主をこの場で失った場合、 それらは、復讐心をたいてい持つ。 大体は狼を殺してやると騒ぎ出す。
だが、たまに、それを言い出さないものもいる。
[高嶺をじろりと見る。]
そういう奴は、狼を知っている。
(100) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
|
私の花を散らしたのは、人狼病の者ではない。
[違うか、と刷衛に言った。]
(101) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
本屋 ベネットは、記者 イアンが自分のいる辺りを見た様子に、小さく吠えた。音も姿も、きっと届かないだろうけれど。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
落胤 明之進は、つ、と袖をひかれる感覚にふりかえり――びくり、とひいた
2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
>>101
そもそも、こうなった原因は人狼病だ。
[そうだろ?と見返す。]
(102) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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本屋 ベネットは、明乃進を見上げながらゆらゆらと尾を揺らした。それからイアンのほうを見る。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
― 本邸・廊下 ―
[双花の元を離れた風は、木々を揺らし、本邸の廊下に小さな円を描いて木の葉を舞わす。 虎鉄はその円の中心にふわりと舞い降りた。]
……あれは、…。
[舞い降りた廊下の先に見えた黒い獣。 虎鉄は琥珀を瞬かせた後、歩いていく狼の後を追った。 やがて渡り廊下に着けば、狼に袖を引かれる明之進の姿を見つける。 そのまま足を止める事はせずに近寄って。 相手が此方に気付けば、少しだけばつが悪そうな顔で片手を挙げるだろう。]
(@15) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
|
― 渡り廊下 ― [儚い姿。大広間でも見かけた姿 腕に抱く遺体の名を呼ぶ声にも聞き覚えがあったから 彼がアケノシンとは判断がついた]
えーと……アケノ、シンだったかな?
[何を指して何故なのか、わからないまま 己が置いてきた太刀を抱える姿に首を傾げた]
(103) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
記者 イアンは、本屋 ベネットの姿は見えないからアケノシンの様子に首を傾げた。が、まぁ、自分も幻聴聞くしと思った
2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
というか、俺が殺した時も、ただ、お前は受け入れただけだ。 俺に何かしら文句もなかった。
お前は、探られたくない、何かを知っている。
そうだろ?
[そして、高嶺の周りの人物の名前をゆっくりとつむぎだす。]
(104) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
記者 イアンは、もう一人増えた姿…虎鉄といったか、に首を傾げた
2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
[高嶺の瞳は目の前の男を見つめ、逸らさない。]
―――…それは、お前がそうであって欲しいと。 そう勝手に思っているだけのことだろう。
私の花が無残に喰い殺されたのであったのなら その人狼に恨みも抱こう…
…だが、私の花は人狼に殺されたわけではない。 お前達が殺さなければ、今も傍に二つ在ったかもしれん。
[大柄な男の言葉に、黒檀を細めて緩く首を傾げ]
(105) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
|
―――…其れが…お前の、言い訳か……"研"。
(106) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
|
|
……狼、
[怯えてあとずさる、 それは己を喰らうたもの、既に躯無き身なれど、 その根源的な畏れは、根強く魂に染み付いて――
すがるように、きつく太刀を抱き。 その瞳の色を見る――見覚えのあるその色と、揺れる尾を]
あ……
[獣の眼差しの先、――イアンにへと映るを見れば。 黒紅は揺らいで、歪んで、口唇を噛む]
(@16) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
[少しばかり表情を歪めたまま、 イアンに視線を移せばこくり、と頷いて]
……本郷様を殺められたのですね。
[小さく謂うのだけれど、 けれど、何故と問うたその理由は、もう。 わかってしまった、気がした]
(@17) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
……狼…… あ…えっと、おまえ、それを、何処で知った?
[本郷は確かに獣だ。けれど、本郷は本郷だ。 ……人の一人…青年を殺せなかった本郷に 青年はそう思っていたから、 アケノシンの言葉は抱えた遺体の正体について 言っているのかと思い弱った]
(107) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
懐刀 朧は、霞の名が呼ばれても持ち前の面の皮の厚さを崩さぬ貌は
2010/08/08(Sun) 22時頃
|
>>105
ああ、そうであってほしいな。 俺の仕事は人狼病を探すことだ。
あんたが何か知っているのなら、教えてもらおう。
[人狼病に殺されたのなら、恨む、という言葉にはほお、と。]
先に予告はしていた。 ああ、言い訳かもしれんがな。
じゃあ、お前、華月を殺したのは誰だ? お前の言い訳はなんだ?
(108) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
懐刀 朧は、本郷の名が挙がった時に、少しだけ目を伏せたのかもしれない。
2010/08/08(Sun) 22時頃
|
[が、続いた言葉に最初紅を丸くしたが 直ぐに静かに頷く]
……ああ、俺が殺めた。
[何故、は此処にかかるのだろうか? けれど、言語化するのは難しく ただ、そっと本郷の頭を抱えたまま撫でた]
(109) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
そもそも知らぬのなら、なぜ、すぐに知らぬといわない?
[あえて顔を硬くする様子を見ながら……。]
今、残っているのは、月瀬、邦夜、本郷、それにあの歌う鳥だ。 この中で、お前によく似ている人物がいるな?
[誰とは言わず…。]
(110) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
――え?
[イアンに問われた意味が、 己の言を捕らえてのことと気づけば、少しうろたえて]
知った、というわけではない ……のですけれど、その。
[虎鉄の手を上げる姿が見えれば、 困ったように眼差しをそちらへ向ける]
(@18) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
[訊いたわけでもない。確証があったわけでも。 人狼の名を出した時の機嫌の悪い反応から感じた違和。 付き合いの長さがあるからこそ感じた、なんとなくの勘。]
―――…私は、何も知らない。
[刷衛にはそう答えただろう。 また華月の名前を出されれば、 今度は眉をはっきりと、厭うように寄せて]
―――…華月は、私の花だ。 だから、他に奪われる前に主が摘んだ。
[高嶺が摘んだ理由に、言い訳などないと言った。]
(111) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
[自分についてくる足音。 それをからかうかのように黒い尾はゆら手ゆらゆら、廊下を進む。
明乃進がおびえる様子に黒い狼は首を捻ったが 其の鉄色の瞳を細く細く、月の形に描いてからゆらりと尾を揺らした。 イアンから見えていないのだということは、その言葉でわかる。
抱えられた自分の体。 其れを抱えた花の姿。 狼は、それから視線をそらすことはない]
(112) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
記者 イアンは、アケノシン>>@18に此方も困ったように首をかしげて
2010/08/08(Sun) 22時頃
|
― 渡り廊下 ―
……。
[二人と一匹の元まで来るも、交わされている会話に口は挟まない。 ただイアンの腕に抱かれている本郷を見て、足元の狼に視線を移すと。]
そういうことか。
[小さく言って、ふぅんと狼に鼻を鳴らした。]
(@19) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
[肯定の答えが返り、 その手が慈しむように佳人を撫でるをみれば―― 傍らの狼を一度振り返り]
――そう、ですか。
[それについては沈黙するより、他になく。 ただ気になるのは、主が漏らした言葉のひとつか]
……あの、 あまり主様を困らせないでくださいね。
[ぽつり、と呟く]
(@20) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
…お前こそ、何故そう決め付けたがる。
[黒檀は、目の前の男を睨む視線に代わり]
何故、私の周りの者と断言できる…?
[霞を匂わすような言葉には、嫌悪の色すら浮かべ]
――…己の周りの者は、疑いたくないからか。 お前の方こそ…、本当は何かを隠し、 ……匿っているのではないか?
(113) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
>>111
ふふ、そうか。 知らぬというのだな。あいわかった。
[そして、華月は自分の花だから、という主張には…。]
ほお、誰が奪おうとしたんだ?
[そう問う。]
(114) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
……うん…そうだ。
[相手が言及しないことにほっとして。 どうしてもいい言葉が見つからなかった、から。 人だから、獣だから。花だから、主だから。
……今回の件に関わるそれらの言葉を使うと 何か違うと思ったが、 それらに纏わることでもあったから]
……アケノシン、の、主か……? いや、そういわれても…お前の主を俺は知らない
[お願いされたことに頭をかいて]
(115) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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|
[明乃進の振り返る視線を受けて首を捻る。 そのあと、耳が引くりと動いて音を確かめてから虎鉄の視線に気づく。
狼はしばしたっぷりの余裕を持ってから 欠伸の要領で虎鉄の足を噛んだ。
もっとも、じゃれる程度の弱い噛み心地ではあるけれど]
(116) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
>>113
は?何も断言しておらぬぞ? 俺はみんなの話をきくだけだ。
もう残りは少ないしな。
というか、面白いな。俺が何か隠してかくまっているというのか、 その推理を聞こうか?
[霞月夜をにおわすことで、跳ね返ってきた論に、目を細めた。]
(117) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
[イアンからは視線を外したまま、 かたわらの狼に、そっと触れ撫でる。一度だけ 彼には見えぬようだから、余り不自然にならぬよう。
蓮の佳人が狼であったこと、 ゆらぐ心持はあれど――獣を憎め、と詠われた狭間のうた。 彼の人の姿を思えば、それは到底適わない。
イアンより返された言葉に、ふと面をあげる。]
――あ、すみません。 あの、私の花主様は刷衛様です。
[抱いた太刀を示すように、笑み浮かべ答える]
(@21) 2010/08/08(Sun) 22時頃
|
|
[かちゃ、と高嶺の手元が動く。 鵠を落とした男が煽るように笑うから。 平然と二つ花の話を続けるから。 血塗れた刷衛の太刀に、思わず手が伸びた。]
―――…推理など、あるわけでもない。 だが、私が何か隠していると思うのなら、 お前が隠していてもおかしくはないだろう。
[太刀を持つ手を留まらせ、 平静保つ為にゆっくりと眼を閉じた後にそう言った。]
(118) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
|
……刷衛……?誰だ、それは? そんな名前、今回の花主にはおらぬぞ…?
[大広間で宴の中止をしたとき 手に持っていたリストに確かにもなかった アケノシンが何故、そこで青年の太刀を 示して笑うのかはわからなかったけど]
(119) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
|
[主、という言葉を耳にすれば少しだけ琥珀が揺らいだが。]
――――ッ!
[足をかぷと狼に噛まれると、びっくりして大きく琥珀が見開かれた。 尻尾があれば、びゃーっと逆立っただろう。]
…こんの、やろ……!
[イアンに聞こえぬよう小声で呟き、ふりふりと揺れる尻尾を一度ギュッと掴んでやった。]
(@22) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
落胤 明之進は、狼が虎鉄をかぷっとする様にはうろたえた けどよく考えたら、身はないから大丈夫だろう、と微笑ましげ
2010/08/08(Sun) 22時半頃
記者 イアンは、虎鉄の言動が奇妙で首を傾げた
2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
>>118
ふぅん、なるほどな。 一般論というやつか。
[そして、人の気配に、そちらを向き、 本郷…だった遺体とともにあるイアンを見て、少しぎょっとする。]
………たまらんな。
[そして、高嶺をまた向き]
なら、人狼病らしき人物がわかれば教えてくれ。 その者さえ退治できればコトは終了だ。
それじゃな。
[そして、次に誰かに話をきくべく、庭を離れようとする。]
(120) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
若者 テッドは、イアンの言葉に琥珀を瞬かせるも、首を傾げられれば「でけえ虫が居て刺されたんだ」と、握った手を示しつつ。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
始末屋 ズリエルは、イアンは今、正気でないのがわかっているので近づかない。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
[ぱちり、と瞬く。 その存在そのものを知らぬようなその答え]
……え、あの。それはどういう? 刷衛様はあなたの相方、というか……お仕事の。
この太刀も、 主様が砥ぎをなさったものでは、ないのですか?
[知らぬ振りをしてるようにも見えず、 ただいぶかしみ返す。]
(@23) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
落胤 明之進は、虎鉄が狼の尻尾をぎゅっとしたのは、めっと たしなめた。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
[虎鉄の言葉には、そうか、大変だなと朗らかに笑って けれど、アケノシンの言葉にはやはりポカーンと]
…や、ないない、封鎖のためや 内部での死体処理にセンターから来たものはいるが そこに刷衛と言う名前のモノは…
……すまないが、刀を研いだものの名前まで 一つ一つ、覚えてはおらんぞ…?
[返された言葉に、 あ、それと太刀を返してくれまいか?とも]
(121) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
|
[花を失くした裡に人狼とは異なる獣を宿す花主は、 他の者が人狼に喰われようがどうなろうが厭わない。 人狼が――…何処にいるのか。 知っているのなら、尚のこと。]
―――…待て。
[刷衛を呼び止め、高嶺は血塗れた太刀を刷衛に向ける。 鞘に収められた切っ先が、刷衛の胸元に当てられ]
……これは返す。 …持って行け。
[庭から去る姿を、それ以上引き止めることはない。]
(122) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
|
|
[明乃進の撫でる手に、鉄色は弧を描く。 己からすり寄りすらした。
何やら大きく反応した虎鉄の反撃に狼は反応することはない。 だからどうしたとばかりに欠伸のような動作すらある。
イアンの言動を聞きながら、狼は尾を揺らした。 たとえ虎鉄に掴まれていたとしても、 それはするりとその手の中から逃げるようにして揺れた。 元気がないことだけは揺れる尾の高さで解るだろう。
結局己は彼には見えないのだから仕方のないことであるが]
(123) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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記者 イアンは、懐刀 朧の傍から見知らぬ大男が去ればそちらへ歩き出す
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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>>122
ほう、返すのか。 というか、そのまま刺したりはせぬのだな。
[胸に向けられた刃に、そう、返して…。]
返してもらおう。
[血塗れは自らの服で拭き取った。]
(124) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[朗らかな笑いのあとに、訪れる静寂。 狂気とは時に華やかでさえある、もの]
……そんな、ことは。 だって、今も刷衛様と、 連絡を取っていらっしゃるでしょう?
[幾度が通信をする主が姿は眼に入り、 だからその主が存在を消されたような言葉に怯える。 返して欲しい、と請われれば、ふるふると首を振る]
――……あ、いや、嫌です。
[“殲滅”という言葉、何より 主を知らぬというその言葉が怖くて、抱いた太刀を握る。 もっとも現世にあらず身、奪おうと思えばそれは簡単に為せるか]
(@24) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[明之進にたしなめられれば、コイツが先に手を出したと言わんばかりの納得いかなさそうな瞳を向け。]
……?
[仔細は虎鉄にはわからないが、明之進とイアンの噛み合わない話に首を傾いだ。 欠伸をする狼にはムッとした表情を向けるも、元気の無い様子に口を曲げる。 それから溜息を一つ零すと、ぺんぺんと軽く狼の背を撫でた。]
(@25) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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…今お前を刺せば、私の双花の血に穢れが混じる。
[>>124その言葉で、裡に秘めた刷衛への感情は知れようか。 ふき取る姿に少し眉は寄せたが、何も口にはせずに]
―――…行け。
[ここから、去るように。 そう告げて男が立ち去るのを見送れば新たな影。]
(125) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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|
[アケノシンの言葉はわからない 会話が成り立つ幻聴はあれど、 誰かに連絡は取っていないから、こてんと首を傾げるも 刀を返してもらえないのは困るが…]
すまん、俺、用事。
[大男が去るのに気づけば、そちらへ 高嶺のほうへ慌てて動き出す]
高峰殿、いま少し良いか? 相談したいことがある
(126) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[イアンと明乃進の会話がかみ合わない理由は分かっている。 虎鉄に背を撫でられると、黒い尾が少しだけふわりと揺れた]
───。
[狼は所詮狼である。 想うことは出来ても、話すことはできない。 明乃進の袖を軽く咥えて引くと、狼はゆらゆらと首を横に振った。 それからイアンを見る。正常さを保てていないのだと、示すかのように]
(127) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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始末屋 ズリエルは、刀を腰に刺して庭から立ち去った。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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―本邸・廊下― [壁を伝いながら夜光を知っているものは居ないかと探し回る。未だふらふらと足元がおぼつかない]
……誰か、居ないのか……?
(128) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[ぎゅっと太刀を抱いたまま、 用事、と告げてイアンが去れば、小さく吐息を零す。 傍らの虎鉄と狼に、交互に視線を彷徨わせ]
……イアン殿、様子がおかしいです。 いえ、一見普通に見えますけれど。
主様を――刷衛様のことを、 それだけを、すっかり忘れてしまわれたよう。
何故……
[袖を引いた狼が、 ゆるゆると首を振り、イアンを見る。 追ってそれを見やるのだけれど]
心の一部の――壊れてしまわれた?
(@26) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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懐刀 朧は、始末屋 ズリエルが去った後、イアンが抱く姿に黒檀は大きく開かれていき
2010/08/08(Sun) 23時頃
始末屋 ズリエルは、さすらい人 ヤニクの姿を見た。足元の不安定さに駆けつけようとするが・・・。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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―――…、…本、郷…?
[呼ぶ名に、返る答えはイアンの声になるのだろうか。]
(129) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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本屋 ベネットは、明乃進の言葉を肯定するように鉄色の瞳が細く細くなる。
2010/08/08(Sun) 23時頃
|
― 渡り廊下→庭 ― [高嶺の表情が変わるのを見れば ああ、と自分が抱える本郷を見、一度足を止める]
……俺が、殺めたんだ…… それで、その、本郷から託されたことで 御相談したいことが……
[以前高嶺と会話した時あった 口調より幼い口調で語りかけ]
(130) 2010/08/08(Sun) 23時頃
|
本屋 ベネットは、懐刀 朧が己の名を口にするのを聞いて、耳を欹てて声のほうを見る。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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[狼の言葉を肯定するような その様に、ゆるく、一度首を振る]
……お2人の間には、 何がおありだったのでしょう。 私はあの方が、少しこわい。
[そう、今目の前にある獣たる狼よりも、 気の触れたような人の朗らかさがこわくて]
――主様に、これを預けてまいります。 [ひとつ、頭を下げる]
(@27) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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あ、 [やっと見つけた人。気が抜けて、足からも力がぬけて座り込む]
刷衛さん、夜光知りませんか? 昨日の夜、お茶を入れ替えてくるって出て行ってから見てなくて……おきたら表座敷の畳、血がついてて……
[泣きそうに顔をゆがめる]
(131) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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―刷衛の部屋―
[幾刻程眠ったろうか 腹を少し気遣うようにして己の姿を見たなら それは珍しく浴衣であった 冬を念い染めた桜もやや短めに切り揃えられ 短く、溜息]
……描かなきゃ。
[そうしてカンバスに向かう 彩るのは空に舞う“しろい”てふ]
数珠も、笛も 色が判んねーや。
……ごめんな。
[描けぬ けれども視える“見えぬ者”へと]
(132) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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奏者 セシルは、本邸から聞き慣れぬ声が聞こえたが…
2010/08/08(Sun) 23時頃
|
[鉄色の眸の狼に、一度眼差しを映す]
そういえば、 本郷様にお話、伺えませんでした。 ……一つ、思い描いてたうたがあるのです。
露の身は ここかしこにて 消えぬとも 心は同じ 花のうてなぞ
[浄土を思う、 咲き乱れるは蓮の花――夢のような舞殿。 ゆらぐ姿は、数歩足を進めれば――角の先に、消える**]
(@28) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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|
― 庭 ― [本郷を見つめた黒檀は、イアンの言葉に 既に話すことかなわぬ姿となっていることを知り、 イアンを一度睨むように見てから 少しだけ苦しげに瞳を細めて、閉ざす。]
……何故…、
[殺したのかと。短く訊いて。 最後に見た本郷の顔は苦しそうなものだった。 今は…、どのような顔をしているのか。 常より幼げなその口調に、訝しげにイアンを見る。]
(133) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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何がどうなってんだ…?
[去るイアンの背を見送りながら、頭を掻く。 明之進がイアンの様子について零せば、んんと唸って。 狼の挙動にも、琥珀を細めた。]
……心が…か。
[主の下へという明之進には、おう、と返し。 あ、と頭を上げた明之進に苦笑しながら切り出す。]
そういや、こないだは取り乱して悪かったな。 …全部思い出したから、もう平気だ。
でもな、明之進。 俺とお前は、同じじゃねえよ。
[最後の一言は少しだけ寂しそうにそれだけ言って、主の元へ向かう姿を見送った。]
(@29) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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始末屋 ズリエルは、邦夜の問いに、眉を寄せた。
2010/08/08(Sun) 23時半頃
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― 庭 ― [本郷は最期まで笑っていたなら今も安らかだろうか? 首に赤黒く散る痕はあれど。]
[光を吸い込む高嶺の瞳が此方を睨めば 高嶺と本郷の中は知らないが紅を伏せて]
――……本郷が、本郷で。 俺が、俺だから……じゃ、だめ、ですか?
[アケノシンにも問われた”何故。” 上手く言語化できない理由に、 何とか言葉にし紡いだのは、そんな言葉。 そう、零しながら、また、青年は本郷の髪を撫でた]
(134) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
|
|
ねぇ、誰か紅茶いれてくんない? ベルガモットがいいな。 ……ない、か。 じゃあ、あれ…こないだの黒い苦いやつ。 あれも異邦のでしょ? ミルクと砂糖いっぱいにして。 あとぬるくなってからにして。 熱いと舌がびっくりする。
[使用人を呼び付けて準備をさせる 時間がかかるように細かな注文も態とつけて 人が居ると、描きにくい]
(135) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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[明乃進の唇から紡がれた歌に 狼はゆらりと尾を揺らし、その後ろ姿を見送る。 蓮の台、それは古い本郷の主が追い求めたものと誰が知るだろう。
狼は吼えない。 吼えたところで音にもならない。 それが今の獣に与えられた理の束縛である]
(136) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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― 本邸・廊下 ― >>131
邦夜さん…… 夜光は死んだ。
[隠蔽せず、率直に伝える。]
狼に食われたんだ。
[そのおぼつかない様子に、かがみこんで…。]
(137) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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[幾ら喰おうと、満ち足りぬ。 幾ら交わり抱かれても。
元より満ちる筈もない。 鏡写しの上弦下弦。 分かたれ生まれた双子月。
もしもひとりで産まれていれば、こんなに焦がれる事もなかった。
それは、あまりにも乞いしい…]
(138) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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[使いの言葉に目を伏せて、 その沈黙は、酷く長かった。]
…かりょう。
支度をして待って居なさい。 かならず"迎えに"戻ります。
[その言葉と、決意の色で、聡い雛は察するだろうか。
袖を通すは、白い薄衣。 髪も結わず、紅も差さず、そのままで。]
(139) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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[本郷の顔が苦しげなものではないのなら、 其れを見つめた後、黒檀はまた一度伏せられ しかし再びイアンを見る瞳はもう睨むことはなかった。]
……お前がそうなら、 それがだめかそうでないかは、私が決めることではない。
[そう、言葉を紡いで。 本郷と目の前の花の間に何があったのかは知らない。 知るのは、昨晩最後に見た姿だけで、]
――…訊きたいこと、とは…?
(140) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
|
|
え、……死んだ……?
[狼に食われた。何故、夜光が。]
……まさか、……俺の所為…… ……夜光……
[ゆるゆると頭を横に振る]
(141) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
|
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[明之進が去った後、虎鉄は溜息をひとつ。 それから屈んで、狼と目線を合わせた。]
……鳥頭の陰険暴力性悪大王が犬っころだったとはな。
[頬杖をついて、鉄色を見る。]
つか、そんな姿でいつまでも留まってんなよ。 …還れなくなるぞ。
―――…お前の未練は、あいつか?
[琥珀は、庭へと向かったイアンをちらりと見た。]
(@30) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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ランタン職人 ヴェスパタインは、犬猿の仲などという言葉を、なんとなく思い起こしたりなどはしていない。
2010/08/08(Sun) 23時半頃
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― 庭 ― [もっとましなことを言え、だの、 理由になっていない。だの、言われるか、と思ったが 睨みあげるでもない高嶺の様子に 軽く息をついてから笑った。]
あ…はい。本郷から…死に際に 邸宅を託されたのですが…… 頷いたのはいいものの 俺、世俗の手続きには疎くて…… どうすればいいかわからないから 高嶺殿か霞なら、詳しいかなって思って
[両腕の本郷の体温は既になく 日も陰る中、冷え固まる本郷の身体を それでも大事そうに抱えて聞いた]
(142) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 23時半頃
|
>>141
邦夜さんのせいかどうかは俺にはわからんが、 だが、この屋敷、今、誰が殺されてもおかしくはない。
[具合の悪そうな邦夜を心配気に見つつ…。]
ああ、そういえば、邦夜さんは、わかるんだってイアンからきいたが……。
[そう、狼がわかると…。]
(143) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
|
|
……やっぱり、側へ置いておくべきじゃなかったんだ。 俺の側は危険だから……
[花として自分の側へ居てくれと、言った矢先に喰われた。どうしても、自分の所為だと。そうであるという考えにたどり着く]
……どうして……
[狼が分かる。その言葉に力なく頷き]
……獣の人の一部を飲み込むと……発作が起きるんだ、俺……
(144) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
|
[思い出したから、平気だという 虎鉄の言葉には――案じるような色を見せる。 思い出したからこそ、惑うこともある。]
……同じじゃない?
[声も、なんだか寂しげだったので。
すこしばかり真剣な顔で その頭を撫でようと手を伸ばしておいた]
(@31) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
|
[視線を合わせてくる虎鉄を鉄色はじっと眺め、 それからくるりと後ろを向いた。 要するに、黒い尾が虎鉄の頬を横殴りにする形になる。
其れを済ませると狼は一つ欠伸のような事をして 庭が見える窓の傍に坐り込んだ。 ふさりと尻尾が時折揺れる。
鉄色の視線は、庭の光景を眺めていた]
(145) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
|
―本邸・廊下― [ふわ、と足の落ちた先。 廊下の角隅、ちら、と様子を伺えば]
――……主様
[主の姿を見る、その傍らにある。 ――友が幾度か言葉を交わしていた、花主の姿。 天満月、その周囲にはか細き光の舞う。
既に狭間よりの声、友の声が聞こえ始めている。 主に拾って貰うように頼んだ、あの笛はどうなったであろうか]
(@32) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
|
……でも、もしかしたら、 それが獣に分かって……夜光が……
………俺、もう……やりたくないよ…… [自分の所為。自分が、獣を探した所為。そう呟く]
(146) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
|
霞。
[時は大分遡る。 まだ、男がかろうじて息をしていたころの時間。
呼びかける声は、小さくもあり けれどはっきりとした意思を以て]
やはり、力不足だったらしい。 後は、お前に任せることになるだろう。
……すまん。
(*13) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
|
― 庭 ― [イアンが、刷衛が来る前 風の噂で気が触れた赤い眼の花の話を聞いた。 笑うイアンの様子には一見見受けられず、 しかし大事に抱える本郷の姿に、 今の姿こそ正にそうなのだろうかと。]
――…本郷から…、…そうか。
花主が花へ其処まで大きなものを渡すことは そう多くはない…私は、あまり詳しくはないが…
[目を伏せてから、イアンを見上げ]
…託された証は必要だろう。 ――…扇は、お前が引き取るといい。
[そういうのは花から花主へと成り上がった霞の方が 詳しそうだ、とも呟いた。]
(147) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
|
…そなたがその命かけてでも取り戻したかったものが、いつか還る日が来ると良い。 [返す言葉はただ静かに。]
片割れが、未練を絶って来たそうです。 わたくしは、欲張りですから、 逝くなら色々連れて行ってしまいそう…。
(*14) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
|
―本邸・廊下― [しばし、様子を伺いながら、 ぼうと声を聞いていたのだけれど、ふわり揺れる光の軌跡]
……あ、あの。天満月様……!
[壁から小さく顔をだして、 ぺこりと一礼すれば歩み寄る]
その、夜光のことはあなたのせいでは…… 夜光も、そのように思って欲しくない、はずです……
[彼も見覚えあるものだろうか、 太刀を抱いたまま、傍らにしゃがみこむ。 か細い夜の光は、彼を取り巻くように瞬いて]
(@33) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
|
…ああ、願っている。
[いつか。 其れを間近で見ることができないことだけが心残り]
片割れ?…高嶺のことか?
[そう言えばよく似ていると、そんな事を思う]
高嶺がそれを望むなら。 …お前がそれで良いと信じるなら、道を選ぶとよいと思う。
慾張り、か。 イビセラが聞いたら、何と言うだろう。
[ふと思い出して、笑った]
(*15) 2010/08/09(Mon) 00時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
|
[イアンへの答えにはなっただろうか。 昨晩苦しんでいた、顔を見る。 本郷が苦しむ理由は、 わかる部分とわからぬ部分があった。]
…花が花主なくして生きていけぬように… 花主もまた同じ…、…か…。
[そっと、伸ばされる手はイアンに抱かれる本郷へ。 一度だけ、そっと触れて 撫ぜることなく離れる。 花主の名から解放されたのならそれでいい。 少しだけ哀しく思うのは――…そのくらいには、 付き合いの長い花主を、好いてはいたのだろう。]
(148) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
懐刀 朧は、後は霞に訊くよう言って、引き止められないならイアンと本郷とは其処で別れ。
2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
…?
―――あべっ!
[此方を見詰める鉄色が何かを言うのかと思えば、飛んできたのは黒い尾。]
お〜ま〜え〜な〜…、んな姿になってもちっとも変わんねえな!
[横殴りにされた頬をさすりながら口を尖らせる。 尤も、本当は痛覚等はとうに無いのだが。 擬似的にずっと痛覚を感じていた身は未だ対応しきれずに、微かに頬をじんと痛ませた。 狼が坐りこめば、その傍らに虎鉄も腰を下ろす。]
(@34) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
懐刀 朧は、記者 イアンが霞の姿を直ぐに見つけることは出来ないだろう。向かうのは、言伝の場所。
2010/08/09(Mon) 00時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
― 庭 ― [今現在青年の心のほつれが出ているのは 退行気味な精神と、現実感の希薄、記憶欠損、幻聴 それは、傍目に何処まで伝わるだろうか?]
え、や……花だからとか 花主だからとか、じゃない、と思うんですけど……
[高嶺の言葉に、少し困った様子で首を振って けれど、見上げ教えてくれる言葉に 小さく頷いた]
……あの、扇ですね…叩かれると結構痛い。 ありがとうございます。 言われなきゃ気づきませんでした 霞にも相談してみます
[そう言って一度、深く頭を下げて ……衣はあの場所に落としてしまったから 一度戻ろうと思い、頭を上げるけど]
(149) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
……明之進?
[確か、夜光の友人だったか。]
……それは…………だけど。
[床へ視線を落とし]
(150) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
[くぁ、と大きく口を開き狼は虎鉄の文句など聞きもしない。 ご丁寧に、耳まで伏せられていた]
───。
[隣に腰かけた虎鉄をちらりと鉄色は眺めやり、 それから自分の体を抱いた花はどうするのだろうとじっと見ていた]
(151) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
[雛鳥の華奢な背を、一度そっと抱きしめて。
迦陵、花菱、愛しい私の傍の花。]
だから、良い子で待っているように。 [白い薄衣はまるで…
人目を避け、霞がごとくに向かうのは、その逢引の言伝の場所。]
(152) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
[高嶺が本郷に伸ばす指は そのまま静かに見守った。 二人の関係は、良くはしらないけれど。]
[花と花主。その言葉には視線を伏せて]
[最期に華月と鵠、二人の花への 悔やみの言葉を口にして 青年は高嶺を去るの背をじっと見詰ていた]
(153) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
[カンバスに描き終えたなら ぬるい珈琲も運ばれようか 前の自害疑惑もあってか やけに使用人が優しく接する その優しさも ただの苦しみに成るに過ぎぬというのに]
ん、サンキュ。 ………わがまま、悪いな。
[息を吐く 謝罪を素直に口にして 刷衛に謂われた通りに 大人しく寝台に身を置いた]
(154) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
― 庭 ― [高嶺の姿を見送れば……幻聴には その後誰と会うか、見ておけといわれたが それをしていいとは思えなくて。 青年は青年で、他の場所へ向かう。
まずは本郷が手に巻いていた衣と そして、いつまでも抱えているわけには、 いかないから……彼を寝かす場所を考えながら]
(155) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
[――りん、と。 涼やかに鳴るその音はもう聞こえない。 紙の蝶が華やかに舞うのを見ることも。
――…パチン。 脳裏で一度響いた剪定の扇の音。
……そういえば、歌は聴くことができなかった。 そう思い、目を伏せるのは今はもう眠る幼き花。]
[戸を開くと其処にある人影。 互いに髪下ろした姿は鏡合せの月。 此度、先に約束の場所に着いたのは霞の方で]
―――…、かすみ…
[呼ぶ名は、焦がれる者の名を 紡ぐ。]
(156) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
あ、はい、明之進と申します。 幾度か、夜光とお話なさる姿、見ておりましたので。
[小さく非礼を詫びながら、 ふっと天満月を見つめる、黒紅の中には―― 狭間映す瞳の中には過ぎる、か細い光が]
夜光は、今もあなたの傍らにおりますし…… それに、
[友の声が聞こえて、少し声が震えて歪む]
あなたが求めて下さったこと、 それが何よりも幸いです、とそのように……
(@35) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
―――…夢を、見にきた。
[どれほど、夢に見たか。 月のない時に―――…逢うことを。
望みは―――… 渇望するのは――――…]
(157) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
記者 イアンは、扇を探しに本邸へと向かった。
2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
ん、何だ…? …夜光も…逝ったのか…、……。
[狭間より聞こえる声に、ぽつと漏らして。]
魂っつうのは、何で留まろうとするんだろうな。
[独り言のように呟いて。 己の頭を撫でた明之進の事を思い出す。]
明之進は何で現世に留まってんだろ。 …俺も何で留まってんのかもう、よくわかんねえけど…。
……現世にも、狭間にも、…主は居ないのに。
[片膝を立てて、顔を埋める。 そして、自嘲気味に笑った。]
(@36) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
|
|
なのに… ――――消える事も、叶わない。
[お前は俺みたいになるなよ、と傍らの狼に苦笑し。 狼が何処かへ行くなら、その後をついて*行くだろう。*]
(@37) 2010/08/09(Mon) 01時頃
|
|
…おぼろ……。 [名を呼ぶ声は、昔のものより艶と憂いとを乗せて。]
未練を絶って来たのだと、そう風の噂に聞きました。
夢は最初の一夜限り、二度目は現…獣が本性。 それでも…後悔せぬならば。
[抑え切れぬ因果な本性と、己が手で断ち切らねばならぬ切なさと。
されど、それに勝るは…分かたれた二つが漸く、あるべき姿になれる喜び。]
…抱いて、くださいませ。 [見つめて、そう恋しげに乞う。]
(158) 2010/08/09(Mon) 01時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
|
― 本邸:本郷の血が散る廊下 ― [夕日も落ち、色硝子越しに美しい影を落とす 強い光がなくなった廊下で 青年は黒い衣を拾う。
探ればそこには見覚えのある扇。 それと、太刀をアケノシンから 奪い取りはしなかったから、 変わりに本郷が使っていた 柄頭の形状が珍しい短剣を手に取る]
(159) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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|
…。
[狼の前足は、傍らの足を踏む。 ふに、と、触感があるならそれは酷く柔らかいだろう。 慰める、という行為にしては優しさの欠片もないのだが。
言葉を言えぬ狼だからこそ助かっていることは一つある。 自害した彼の主の死肉を食らった事を 狼はただ口にせずにいた。 尤も、それ自体狼憑きであった男は忘れていたし、 彼の主だとは知らないままであったから 言うにも言えない状況ではあるのだけれど。
扇、と高嶺が口にしていたので 恐らくは自分が息絶えたあの場所に戻るのだろう。 狼は虎鉄と共にそのあとをついていく。 イアンには己の姿など見えず、ただ虎鉄の姿が見えるに違いない]
(160) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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[薄衣の肌蹴た背には、鮮やかに彫られた月下美人。 白き月下美人の花は稀に、赤い果実をつけるとか。 それは、甘く甘く天上の味。
此方が白き花ならば、其方は赤きその果実。]
(161) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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― 奥座敷 ― [憂い声は、朧月のものとも似て。 また少し、姿が近くなる。 双花の話には、憂い色の瞳を細めて笑み]
―――…未練ではない。 私が望んで、送った。
[送ることは、蝶だけの望みではなかったのだと。 今、この場は夢と現の狭間。 戻ればまた夢に、けれども喰らわれるを望む獣は 迷うことなく 同じ顔の月の姿へと近づき]
(162) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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記者 イアンは、虎鉄がついてくるのには不思議そうに首を傾げたが。
2010/08/09(Mon) 01時頃
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[―――…触れる、]
…私を喰らえ…、…霞…。 …高嶺の名を…全て喰らえ…
元の…1つの月に 戻ろう…。
[渇望していた言葉を紡いで、 半身が望むままに また、1つに交わった。]
(163) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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……え?
[言葉の意味を理解しかねて眉をよせて]
夜光が……側に……? ……幸い、だなんて……俺は [ゆるく首を振り]
(164) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
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[伝えた友の声に、遅れて気づいた。 その事実に、瞳歪めたまま小さく微笑む]
夜光を――花として、 求めてくださったのでしょう? 良き主に求められるは花として、とても幸福なこと。
……あなたが夜光の花主であらば、 どうぞ、よき主であって下さいませ。
[刷衛に友の笛を、とせがんで、 適うならその黒き笛を――夜光を、天満月の手に託す。 形見は生者が持つものなれば]
私はこれを手にすることは、出来ませんので。
[儚く微笑う]
(@38) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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…えぇ。 分かたれて産まれたことがあやまちならば、
あるべき姿に、ひとつに戻ろう。
[求め求められ、重なる躰。 月の見えないこの夜に、白い身体がひっそりと咲く。 その肩へとそっと歯を立てて、赤は果汁が如くに散る。]
(165) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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−本邸廊下−
[虎鉄はイアンの視線にそのあとどうしたか。 狼はというと、ただ見上げて、あとは好きにしろとばかり 尻尾をゆらりと振っただけなのだが。
扇にも短剣の鞘にも、施されているのは螺鈿の蓮。 黒き塗りの中にあって蓮の花の色を思い起こすに似た色の丁寧な作り。 それを自分の手ではない手が持っているのは少しだけ不思議だった。
黒い狼の鉄色は、じっとその姿を眺める。 気付けば足元は既に空気に透けていた。 この生が本当に終わろうとしているのが解る。 それでも、狼は彼の行く末をただじっと眺めていた]
(166) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
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[あぁ、何故… 心も体もこんなにも満たされていくというのに、 胸の奥が張り裂けそうなほどに痛い……]
(167) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
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[ぱちん、と素人目に見ても 綺麗な細工で施された蓮の紋が入った鞘に収め 懐に扇と共にしまいこむと また、本郷の身体を抱え 今来た道を戻り、一度尋ねた本郷の部屋へ向かう。
蓮畑でもあればそこへ寝かせることを考えたのだが ないから、蓮の匂いが香る部屋へと]
(168) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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…おぼろ、…おぼろ…… [その熱き血潮を啜りながら、はらはらと溢れる涙。]
我らが最初から…一人であれば、良かったのに…
(169) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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ちょっと外の空気吸ってくる。 大丈夫、すぐ戻るから。 刷衛か明が来たら散歩だって謂っといて。
謂っとくけど 自殺とかしたりはしねーから 心配しないで?
[ひとつ寝たからか 優しさが在るからか 辛く苦しい中で それでも揺らがぬ唯一の約束 使用人へと謂いつけて 少し重い身を引き摺る]
―B棟から本邸への廊下―
(170) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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[密やかなる場所に聞こえるは二つの荒い息遣い。 喰らう獣と、喰らわれる獣が、 零す声は艶やかなものだけではなく。 暴くのは白い肢体だけではなく、その本性まで。]
[裂かれるたびに滴る果実は白の花を赤へと染めて。 喰らわれていく痛みを噛み殺す憂いの黒檀は、 それでも喜びを伝えるかのように涙を零すと
赤い手で、白い頬を撫ぜ]
(171) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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― 本郷の部屋 ― [本郷の部屋にたどり着くと 既に死後硬直の始まった身体を そっと寝台に寝かせられる方向に寝かせて。]
……ごめん、ちょっと……失礼……
[先程しまった短剣を取り出し その髪を二房、削いで切った。
この件が無事に終わったら、一房は親族へ もう一房は……託された邸宅にあるであろう蓮畑へ]
[着物の見えぬところを切った白布にそっと包んで 懐にしまえば、最後にもう一度だけ その頭を撫でて、そっと部屋を後にした]
(172) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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記者 イアンは、本邸に向かう道すがら、珍しい髪色を見かける
2010/08/09(Mon) 01時半頃
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―――…かすみ…
[痛みが 遠のく…残るのは、 望み叶い、満たされたという 喜びだけ。]
(173) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時半頃
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[白い肌が映えるのは、灯火の下だけではなく。 鮮やかな返り血に染まっていく、その姿がおそらく一番映える。
積年の渇望を満たすように、息を荒らげてその肉を貪る。 それでも別れが惜しいのか、心の臓と顔には手が出せぬ。
血の気の引きゆく片割れの肌は、己の白い肌と同じ色。]
(174) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時半頃
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―――…おぼろ…
[見つめ合えば、きっと鏡写しの笑顔。 血濡れた唇で、血の気の失せた唇を彩る。]
(175) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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……生きろ……
[朧月が己が死を望む姿ならば、 目の前の月はその対なる位置にあるはず。
―――痛みはもう感じることがない。 だから、穏やかに笑って そう言えていただろう。]
(176) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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― 廊下 ―
……月瀬………?
[白い服、淡い色の髪が夜の闇にぼんやりと、 青年はその姿に声をかける
ああ、そういえば、彼は…… どうなのだろう?獣の種は彼の中にあるのだろうか?]
(177) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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―廊下―
………。
[煙管に刻み煙草を詰めて 身に、子に悪いと知らぬ故 吸い込み吐き出す紫の煙 まだ桜の色をした髪が やはりふわりと風に揺れ]
外もあんま いい空気じゃねーな。
[血生臭い ぽつりと呟く姿は 紅い眼の男に 映るだろうか]
(178) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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[狼の鉄色の瞳は、自分を部屋へと運んでゆくその後ろ姿を 色硝子の光の落ちる廊下でただじっと見ていた。
もう、自分の時間は追いかけているだけの余裕はない。 逝かねばならないと己の姿が伝えている。
狼の姿は揺らめいて、人の姿へと変わる。 もしも紅色の花がその姿を月瀬の向こうに認めることができたなら
きっと穏やかな表情で何かを口にして 幻は色硝子の光の中でするりと───消えた**]
(179) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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[その身体がもの言わぬ果実と成り果てたのは、何時か。 滴る雫全てをも、その半身へと明け渡して。]
[脳裏で滴り続けていた水音も、
もう、聴こえない。**]
(180) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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…あ、……あぁ、ッ!
[爆ぜる白、爆ぜる赤。 彼の灼熱をその身で受け止めながら、一思いに心の臓を握り潰した。]
(181) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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……その笛、夜光の……
[黒の笛をそっと受け取り、夜光の髪と同じその色の表面を撫でて]
……ありがとう……
[それは夜光へ向けてか、明之進へ向けてか、刷衛へ向けてか。それともそのすべてだったかもしれない]
(182) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時半頃
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[最後に耳に届く言葉。]
されど、もう決めたのです…。 ひとつになった月は、共に沈むのだと…
愛しい雛鳥を迎えに行って、共にそちらへ旅立ちます。
(183) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時半頃
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イアン…? 随分と酷い姿だな。
[かけられた声に振り向いた 夜にぼんやり浮かぶ姿は 独特の艶在る佇まい]
………。
[何か話すかと眼が誘う]
(184) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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欲しいものは、全て手に入れたから。
わたくしに、未練などもうありませぬ…。
(185) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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