184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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人
狼
墓
少
霊
全
ヨーランダに2人が投票した。
フランシスカに1人が投票した。
ヨアヒムに8人が投票した。
ヨアヒムは村人の手により処刑された。
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ペラジー! 今日がお前の命日だ!
2014/07/11(Fri) 01時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ペラジーが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ラルフ、ヨーランダ、フランシスカ、メアリー、ネイサン、ミッシェル、ユリシーズ、ヘクター、ドナルドの9名。
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─ 昨日 : ソル・デ・メディアノチェ テント周辺 ─
[流れるような黒髪を揺らし、踊り手が現れれば 先ずは簡単に自己紹介をしただろう。 そして少しの沈黙の後、唯一聞きたかった言葉を放つ。]
フランシスカ、さん。 この街は。あなたにとって。正しく見えますか。
[この騒ぎが仮に猟奇殺人だったとして。 犯人が見つかればそれで良い。 しかし、見つからなければどうなるだろう。
「それ」は、また押し付けられるのではないか。 「こちら側」の秩序を守る為に。 全ては「あちら側」に。若しくは「流れ者」に。
物心ついた頃からこの街しか知らず 当たり前のように隔離されてゆく世界の中で メアリーは、何が正しいのか分からないでいる。**]
(0) 2014/07/11(Fri) 02時半頃
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なんてこった……。
[雇い主の死体>>195を見下ろし、ドナルドは顔を青くする。 両親のいないドナルドにとって、ヨアヒムは後ろ楯であった。「あちら側」出身のチンピラだった自分が、ここまでなれたのは誰のお陰か。 後ろ楯が無くなった喪失感を頭を振って追い出し、震えた声で]
このことは、しばらく秘匿しろ。大混乱になる。 カジノの運営は、通常通りに続けろ。
[黒服に指示を出す。これからヨアヒムの後任を巡って、組織に内部抗争が起こるだろう。次のボスとやらにドナルドは興味はなかったが、それが決まるまでこのカジノの秩序は守らねばなるまい]
それから、草の根を分けても探し出せ。 あの道化師だ。生死は問わねえ。
[黒服たちは頷き、一斉に街中へ散っていった]
(1) 2014/07/11(Fri) 07時半頃
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――殺してやる。
[ぶるぶると体が震えていた。それは、怒り。 眼帯を押さえながら、ゆらりと立ち上がる。 そのまま弔い合戦をするべく、街中へ繰り出した**]
(2) 2014/07/11(Fri) 07時半頃
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[さっとスカートを直しユリシーズに向き直る]
なんだかよくわらなかったわ。 一日幽閉されて質問されて、翌朝になったら「貴方は間違いなく人間です」だって。 なんでも一日一人しか出来ないらしいから、今から教会に行っても大人気で当分先になるかもね。
[ヒースリングにも確か大きな教会があったように思うが、仕組みが同じならば今頃きっと大賑わいだろう]
案外教会が人狼を牛耳っているのかもね… ん?
(3) 2014/07/11(Fri) 11時頃
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[広場の片隅、メディアノチェのテントの方から団員の者が手招きをしている。 どうやら私にようがあるようだ]
ごめんなさい、呼ばれちゃったのでいってくるわ。 よかったらまたお話し聞かせてくださいね。
["それじゃ"といって別れ際にウインク一つ。 フランシスカにとってはいつもの挨拶だ]
(4) 2014/07/11(Fri) 11時頃
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――ソル・デ・メディアノチェ テント――
ごめんなさい、私にお客さんなんだって? 待たせたでしょう?どうぞそこにかけて。
[テントの片隅を片づけて可愛らしいお客人を迎える。 なんだか少し見覚えがある。広場で見かけたのだろうか? ともあれ自分の事は少なくとも知っているらしかった]
――貴女、ここの人? だとしたら悪いのだけど、この街はある種異様ね。 あの大きなフェンスと自警団… おおよそ貧民街を隔離しているのでしょう?
(5) 2014/07/11(Fri) 11時半頃
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街の人は人狼人狼って騒いでいるけど、私は信じていないわ。 その例の遺体も見てないし。 こんな大きな街ほど猟奇殺人ってのは起こりやすいわ。 そんな大問題、果たして"向こうの人"に出来るかしら?
[じいっと見据えるようにメアリーの瞳を見つめる。 ばっさりと言い切るフランシスカの言葉に、躊躇いや不安の色が混じる。 きっと今までこんな目にあった事がないのだろう]
私が言えたことじゃないけど、流れ者か、そうでなきゃ"こちら側"の人の方が怪しいわ。 今日も時期に日が暮れる… 貴女可愛らしくって狙われちゃいそうだから、送っていくわ。
[すっと立ち上がると、メアリーへも促し、薄らと暗くなってきた街を女二人で歩く。 なるべく大通りを通ったが、こうなると誰もかしこも怪しく見えて、気丈には振る舞ったが内心不安であった]
それじゃあメアリー、気をつけてね。おやすみなさい。
(6) 2014/07/11(Fri) 11時半頃
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[茜と藍が入り混じる空。 本来ならこれからが自分の時間だというのにとてもそんな気分にはなれない。 ひとまずはテントへ戻ろうか。 何処かへ出かけるか、眠ってしまうかはまた戻ってから考えればいい**]
(7) 2014/07/11(Fri) 11時半頃
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――あれから――
[逃げ出すなんてさ、簡単なのさ。人狼騒ぎに沸き立つ中で、長旅着古しのぼろを鞄から引き出して、髪かき乱し路地紛れ。 鞄は捨ててさ、目立つ派手好き道化衣装は、腹の奥側たくし込む。 ついでに昔馴染みのパン屋の隅から、焼けた小麦の塊を、ちょいと失敬すればいい。 あとは少ぅし、背中を丸めて、自警団の前をちょろりとさ。 仕事増やされいきり立つ見張りに、フェンスの向こうに叩っこまれて、はい、おしまい。
盗っ人猛々しいとはこのことか。ネイサンはひとりほくそ笑む。 カジノに真っ向商談振った、一介の道化師探すのに、メイクも落とした、フェンス向こうの、ぼろの男を見つける奴は、さてどれくらいいるだろね。]
(8) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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[奴らはパンを取り返したりはしないのさ。 フェンス向こうの奴らはさ、こんな街にはいやしないんだ。 居もしないとこからパンを取り上げたら、取った奴らがパン泥棒に、早変わりってぇ、寸法だからね。
ネイサンはフェンス際の隅に身体を縮めて、仲間意識の強い内輪の、お帰りの声を待っている**]
(9) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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―― 昨夜 ――
[狩りを終えれば瞬時に人型へと戻り、 月明かりの下、衣類を脱ぎ捨てた場所に戻る。
拾おうとして、指先を染める赤が目に入り、]
いやだ……、汚れちゃう。
[厭わしげな表情で、両の手をこすり合わせ、 少しでも付着した血を拭おうと試みる。 先ほど薙ぎ払ったペラジーの鞄が目に入れば、 娘の言葉が脳裏を過った。>>2:127]
(10) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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そうよね、 人を殺して、平気で食堂にいるなんて……。 [ドナルドもミッシェルもあの場にいた。 あの言葉を聞いたとき、何か感じた気がする。 胸を刺す痛みのような感覚を。 でも、今はもう思い出せない。 奇妙に平坦な表情のまま、路地裏に滑り込み服を纏う。 それから居住区へと歩を進めた。]
ふふ。
[その足取りは軽やかに、 口元には笑みを浮かべて。]
(11) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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―― 居住区 ――
[居住区に着いた頃には深夜も廻り、 辺りは静まり返っていた。 ミッシェルは、墓地近くの鬱蒼とした木立に踏み入って、 井戸水で簡単に身体を浄める。
そのまま木の根元に横たわり目を閉じる。 間もなく朝を迎えるだろう。 そうすればあの娘の死が顕わにされ、住民の恐怖と疑心を一層駆り立てるだろう。]
ふふ。
[再び楽しそうに笑う。]
壊れちゃえばいいのよ、この街も。
[フェンス境の光と闇。 その歪さにも軋みにも、今まで深い関心を寄せずにいたが、いちどバランスが崩れれば、ほら、きっと脆い。]
(12) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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[調えられたまやかしの世界が崩壊していくことを想像するのは、とても愉快なことのように思える。 そんな朧な意識の下、甘美な血の残り香に包まれるうち、心地よい眠りが訪れた。**]
(13) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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「この街はある種異様ね。」
[踊り手の形良い唇からこぼれる言葉>>5は 鋭い響きを持ってメアリーの心に刺さる。
それは、欲しかった言葉だけれど。 外の人から、聞きたかった言葉だけれど。 改めて言葉にされると、やはり動揺が先に立つ。]
「果たして“向こうの人”に出来るかしら?」
[続くその言葉>>6に、どくりと大きく心臓が跳ねた。 そう。あちら側は隔離されている。 大きなフェンスと、自警団の手によって。 普通に考えるならば、当然こちら側が怪しい。
コクリと小さく喉を鳴らし、踊り手の瞳を見つめ返す。 戸惑い不安に彩られたその奥で、必死に何かを掴もうと。]
(14) 2014/07/11(Fri) 13時半頃
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[送っていくわと促されれば 素直に頷き、半歩下がって隣を歩く。 なるべく大通りを通ってくれるのは、心遣いか警戒か。
聞きたい事は他にもあった。 けれど、それはまだ彼女の中で消化されていない。 代わりに公演の事を口にする。 意識して、なるべく楽しそうな声音を作り 早い時間に行われるのなら、一度ゆっくり観に行きたいと。
そうして自宅が見えてくれば 足を止め、踊り手に丁寧なお辞儀をして。]
送ってくださって、ありがとうございました。 あの。どうか、どうかお気をつけて。
[「何に」気をつけるのかは言えなかった。 ただ無事を祈ることしか出来なくて。 藍混じる空の下、遠くなる後姿をそっと見送った。**]
(15) 2014/07/11(Fri) 13時半頃
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―― ヒースリング・広場 ――
[男が毎朝ここに来て最初にすることは、噴水の水の出に異常がないかを確認することだ。 稀に吸い込み口に木の葉が詰まったり、雨の日の後は水が濁ったりする。 そういう異常があれば取り除き、そうでなくとも月に一度は水を抜いてブラシで隅々までしっかりと磨き上げる。 この場所はヒースリングの美しさを象徴する場所の一つだ。ゆえに、手は抜けない。 もっとも男がこと仕事に関して手を抜いたことなど一度としてなかったのだが。]
……って、いかんな。つい癖で……。
[男の手にいつもの箒と移動式屑籠はない。今日は休みなのだ。]
(16) 2014/07/11(Fri) 15時頃
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[既に街には旅の娘が殺されたという噂が流れていた。 また"人狼"だと。可哀想なことだと。 眉を顰めて噂話の集団から早々に離れた男は、それが先日道案内をした白いフードの娘であることに気づかなかった。]
………… [気を取り直して男はメアリーの姿を探し、白い花をいくつか買い求める。 控えめな花束を拵えてもらえたならば、その足で墓地へと向か った。 祖母の墓参りだ。
居住区から静謐な森を抜ける。 その途中、悪戯な風が木の葉を吹き上げて男の頬に叩き付けた。 湿り気を帯びた葉が頬に張り付き、男は手でそれを払いながら、風が吹いてきた方向を見た。 あんなところに井戸があったのか、それを囲むように木々があり、そして。]
(17) 2014/07/11(Fri) 15時頃
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――ミッシェル!?
[男は、そこに横たわる金髪の主>>13を認めて駆け寄った。 肩を掴んで、彼女の名前を必死で呼んだ。**]
(18) 2014/07/11(Fri) 15時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/11(Fri) 15時頃
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― 夜:商業区 ―
[『会いたい、会わないといけないと思っているなら』
掃除夫の声が耳の中に幾度と無く木霊する。 彼女は夕暮れの道を、何かに取り憑かれたかのように歩き続けた。会いたい人の居場所は分からない。何処に向かっているのかは分からない。ただ心と、声無き声だけが彼女を導く。
時は、夜半に差し掛かろうとしていた。 高いフェンスと建物に挟まれた暗い路地裏で、歩みをふと止めた。]
(19) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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[静寂を切り裂いて、「助けて」と叫ぶ女の声がした。>>2:174 それを追う獣の唸り声が聞こえた。 息が詰まる。墓守はか細い恐怖の声を上げる。]
………いる……っ、
[「いる。」
もう一つ先の路地に。 血の臭いに歓喜する獣が。]
(20) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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[とさりと倒れこむ音。 その数瞬後に悲鳴は途切れ、誰もいない路地に元の静寂が訪れた。
まるで何事もなかったかのように穏やかな月の夜。しかし、彼女の耳には届く。 がつがつと肉を喰らう顎の音が。艶めかしくさえある、女狼の吐息が。]
ぃ、ぃやっ………!
[本能的な恐怖に膝が震える。 逃げなければと本能が叫ぶ――けれど、足は、動かない]
(21) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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― 夜半:墓地 ―
[彼女にとって不幸中の幸いだったのは、女狼が狩りに夢中になっていたことだったのだろう。 どうにかフェンスを辿り歩き、森を越え、墓地へと帰り着き、乱れた髪を乱す間もなく寝台へと倒れこんだ。
恐怖に目を潤ませながら、泥のように重い身体を投げ出す。 けれどいくら時が過ぎても、完全に意識を飛ばすことはできなかった。
今宵はなんて騒がしい夜なのだろう。 ひそかに墓を訪れる者の気配を感じながら、彼女は窓から差し込む月の光を見ていた。]
(22) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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― 夜明け前 ―
[結局眠れぬまま夜は過ぎ、東の空が白む頃、彼女はのそりと身を起こした。 身支度を整えて外に出る。
箒を持って、ぼんやりと墓石の前に佇んでいた。*]
(23) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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[ベンチに座り、噴水を見ていた。 小さな手の中には桃色のボール。 母がくれたそれを、無意識に弄ぶ。]
『メアリー。』
[名を呼ばれて振り向けば、佇む祖母の姿。 少女は立ち上がり、祖母に向かって駆ける。]
おばあさま、おかえりなさい。
[抱きついた拍子に、こぼれ落ちるボール。 それはフェンスの方へと転がってゆき。]
かあ、さま。
[追いかけて、手を伸ばす。 高くそびえる、フェンスの向こう側へ。
その指先に触れたのは、あたたかな体温だった。*]
(24) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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─ 翌朝 : 自宅 ─
[子供の頃の夢を見た。 あれはまだ、ヒースリングに来た頃のこと。
ボールは戻って来なかった。 それがひどく悲しかった。 新しい物を買ってあげてくださいと言う 自警団の言葉が冷たく響いた。
代わりのものなんて要らないと 泣いて祖母を困らせた事だけは 今でもはっきりと思い出せる。*]
(25) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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― 朝:広場 ― [朝、墓堀が来て新しい穴を掘っていった。 カジノのオーナーが殺されたのだと言う。 街には黒服が溢れているから気をつけろ、と教えてくれた。
そして彼女以上に言葉少ない墓堀は、今日はもう一度来るかもしれない、と彼女に語った。なんでも、また変死体が発見されたようだ――と。 その変死体こそがあの路地裏で襲われた被害者なのだと、彼女は悟った。
兎も角、墓が増えるなら尚更花を用意しなければならない。 憔悴しきった表情のまま、広場へと向かう。]
………お花、を…
[今日こそは花売りに先客がいないことを確認し、近寄った。]
(26) 2014/07/11(Fri) 22時頃
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─ 広場 ─
[今日の広場も空気が重い。 空は晴れ渡り、緑は時折風に揺れ 噴水は綺麗な放物線を描いているのだが。]
お。おはよう、ございます。
[掃除夫に声をかけられれば、挨拶をし いくつかの白い花を指定されれば>>17 慣れた手付きで花束を拵えた。
見知った顔と話せて、少し気が緩んだらしい。 少し泣きそうになりながら、お礼を言って頭を下げた。*]
(27) 2014/07/11(Fri) 22時頃
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「………お花、を…」
[どうやら考え込んでいたらしい。 かけられた声>>26に意識を引き戻すと 目の前には、憔悴しきった表情の墓守が居た。]
いつもありがとうございます。 お花のご希望など、ありますか?
[なるべく明るくそう言って、花籠を抱えて見せる。 特に指定が無いのであればこちらで選ぶ予定だが。]
あの…表情が優れませんけど 大丈夫、ですか?
[そっとしておくべきだろうか。 そう思いつつも、気になって。 抱えた花籠を少し下げ、墓守の目を覗き込む。]
(28) 2014/07/11(Fri) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/11(Fri) 22時半頃
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………白い、百合の花を… 多め、に、 その他は、お任せします [伏せたまま、小さな声で注文を告げた。 新しくできた墓にはいつも、故人を偲ぶ花の他、かならず白い百合の花を添えている。逆に言えば、それは死者が出た時にしか買わない花だ。 犠牲者が増えつつあること。花売りは知っているだろうか。 そんなことをぐるぐると考えている]
……え?
[問われ、思わず顔を上げた。 目が合って、怯えた顔で背筋をこわばらせる。]
(29) 2014/07/11(Fri) 22時半頃
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[白い百合を多めにと言われ、少し背筋が伸びる。 これまでも、求められる事は何度もあった。 けれど。多めになんて、言われた事はあっただろうか。
祖母への挨拶を兼ねて、時折墓地を訪れる。
確か。確か。 新しく増えたであろう墓に、飾られていたのは。]
あ、いえ。あの。
[不意に顔を上げた墓守と視線が絡む。 そこに浮かぶのは、明らかな怯え。
墓守は何かを知っているのだろうか。 少なくとも、メアリーよりは知っている、はずだ。 こちら側の遺体は全て、墓地に葬られるのだから。]
(30) 2014/07/11(Fri) 23時頃
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[視線を外したのは、どちらが先だったか。 聞きたいと思った。 でも、触れてはいけない気もしていた。
花籠を降ろし、白い百合を多めに手に取ると オレンジと、青と、緑を添えて包装紙で丁寧に包む。]
…理由って、必要なんでしょうか。
[白いリボンを結びながら ポツリと落とした声は、墓守の耳に届いただろうか。 メアリーは、泣き出しそうな顔で笑うと 出来上がった花束を、墓守に差し出した。]
(31) 2014/07/11(Fri) 23時頃
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――フェンスの向こう側――
[息をひそめて、そこに蹲っている。 見慣れぬぼろの乱入に、驚き訝し恐る恐ると、もしくは元いたところに帰るべきだと、ひとりの男が近づいてくる。 その足音に、顔をゆるりと持ち上げる。]
――やあ。 こいつで火を、貸してくれ。
[くすねたパンを、男に差し出す。 疑問を隠さぬ男の顔が、怪訝に歪んだ。]
(32) 2014/07/11(Fri) 23時頃
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何だい、忘れたのかよ、薄情なやつ。 オバアはいるかい、まだ元気してんだろ。
――ハナタレ小僧のネイサンが、帰ってきたって、言やわかる。
[にぃ、と、口元を笑いの形に作った。]
(33) 2014/07/11(Fri) 23時頃
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―― 回想:広場 ――
これと……あと、これをください。
[白い花の名前を男は正しく知らない。 だが、指差した花の中には確かに百合も混ざっていた。 もっとも墓守の娘とは求める理由が異なる。 祖母は白い花が好きだったと聞かされていたからだ。]
……今日も来てくださっていて助かりました。 昨日の今日で……人通りも減ってしまっていて。
[人狼に怯えて外出を控えている人達もいるだろう。 メアリーがいなければ商業区の花屋まで足を運ぶつもりであったが、やはり知り合いから買えるならばそれに越したことはないわけで。]
ありがとうございます。
[泣きそうな表情には敢えて触れぬまま、こちらも努めて明るくお礼を言った。*]
(34) 2014/07/11(Fri) 23時半頃
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ラルフは、そのまますぐ立ち去ったので、ヨーランダとは顔を合わせていない。
2014/07/11(Fri) 23時半頃
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[花を買う理由を訊ねられなかったことに、墓守は内で少しだけ安堵した。尤も、元より不必要な詮索やうわさ話をするような少女ではないと知っている。だから、いつも彼女のもとで花を買っているのだ。 だから。 調子を問われて、さらに質問を重ねられ、墓守は戸惑った]
……理由…? あの、
[なにを問われたかが彼女には分からなかった。 怯えた顔が困った顔に変わる。 手の上に花束を受け取れば、まだ切り取ったばかりの花の、青い匂いが鼻をつく。]
(35) 2014/07/11(Fri) 23時半頃
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[生きることに、死ぬことに 殺すことに、殺されることに 理由は必要なのだろうか。
理由があれば赦されるのだろうか。 篩い分ける行為も、見ない振りをすることも。 人を殺す事も、何もかも、何もかも全て。
そんな事ばかり考えていたせいか つい口をついてこぼれてしまったらしい。 怯えていた墓守は、今は困ったような顔をして。]
すみません。何でも。 ないん…です…。
[最後は消え入りそうな声でそう告げる。
墓守の纏う透明な空気に 縋り付きたくなる衝動を必死で抑えた。]
(36) 2014/07/11(Fri) 23時半頃
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ソル・ディ・メディアノチェには帰っていない? 本当に匿ってる様子はねえのか?
[一夜経っても道化師の行方は頑として掴めなかった。 結局、ドナルドは眠れず。血走った眼を見開いて]
ちっ。どこに消えたってえんだ、あの道化師。
[苛立ちを隠そうともせず、大きく舌打ち。 黒服たちには、捜索を続けるよう指示を出し]
――心当たりを、探ってみるか。
[小さく独りごちる]
(37) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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『――また人狼が出た』
『若い旅の女が喰われたんだ』
『可哀想に。白いフードが血で真っ赤さ』
[ヒースリングは、朝から人狼の話題で持ちきりであった。 街のあちらこちらから、噂話が聞こえてくる]
(俺は、やってねえぞ)
[ドナルドは顔を顰めた。 昨日、大衆食堂で出会った「お仲間」を思い出す。 たぶん。あいつの仕業だろう。可愛い顔して、おっかねえ女]
(……で、だ。喰われた旅の女、ってのは)
[たぶん、あの子なのだろう。ドナルドは分かってしまう]
(38) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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『 ミッシェル!! ――どうしたんだ、その姿。 血が……ああ、傍に倒れているのは……? その腕、そうか……おまえも……ああ。 ミッシェル、おまえが殺ったんだね……? 』
[兄の声が聞こえる。今から十年前のことだ。 いつからか、自分の裡に湧き上がる衝動に耐え切れなくなって、とうとう最初の人食いをした。
現場に現れた兄は蒼ざめながらもしっかりした声で、]
『 誰にも見られてないね?
わかった、僕と父さんで何とかしよう。 母さんはダメだ、母さんは違う。だから――。 他の誰にも内緒だ、それから。
――二度と、二度と人を襲っちゃいけない。』
(39) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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……馬鹿じゃねえの。 だから、危険な場所には近付かん方が良いってあれほど。
[言い訳をするように。口から言葉が漏れた。 おっさん、と生意気に呼ぶあの子はもういないのだ]
ああ。くそ。 なんか気分悪い。
[ペラジーの頭を撫でた感触>>2:77が、まだ右手に残っている。 思わず、右手を開いたり閉じたりしてしまう。 あの温かい感触が、なぜか忘れられなくて]
……ペラジー。
[不用心なガキが同胞に喰われた。ただ、それだけだというのに。 心がざわついて。近くの路地の壁を、思い切り殴った]
(40) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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|
[剛い毛に覆われた獣の腕を握りしめ、兄はミッシェルに強く言い聞かせた。
その兄も三年前に死んだ。]
(なんで死んだのだっけ……) (私が、また……抑えられなくなって、)
(それを止めようとして……?)
[眠りの中、記憶の淵を彷徨いながら、 自分を呼ぶ声を聞く。]
(41) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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―― 墓地近く ――
兄さ……ん?
[>>18 肩を揺する振動と、間近で聞こえる自分を呼ぶ声。 ぼんやりとした呟いて、ゆっくりと目を開いた。]
…………ラル、フ。
どうしたの……?
[普段見たこともない必死な顔に、 何が起きたのだろうと不思議な気持ちなる。]
ここ……?
[上体を起こせば袖や髪についた葉が落ちる。 目の前の青年をまだはっきりとしない目で見つめながら、記憶を探った。*]
(42) 2014/07/12(Sat) 00時頃
|
|
[花売りの少女は、墓守自身以上に憔悴しているように見えた。 そんなときに掛けるべき言葉を彼女は知らない。 掃除夫が彼女にかけたように、優しい言葉は、なにも]
あの、………。 [せめてもと、道化師から受け取ったカードを挟んだままの、レースのハンカチを差し出した。 花売りが今にも泣き出しそうに見えたから。]
(43) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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|
[夜半。 安宿を抜け出し、墓地に向かう……
途中で。
向かう方向からやって来た、かつてはヨアヒムの客、今は土の下や水の中に住居を移したものたちが、楽しそうにカジノの方向へと、シニカルな茶番と共に笑いながら飛んでいく。
豚が― 四角い何かで叩かれて― 目を回して、ばたん。
笑い転げながら繰り返すジェスチャ。
まさか…… まさか?]
(44) 2014/07/12(Sat) 00時頃
|
|
[金と恨みを一身に集めていた男だ、いつ殺されてもおかしくはないと思う。 昼間は街中が猟奇的事件に浮かれていたし、誰かの血が騒いだのだろう。 それが誰かは、知ったことではないが。
ただ、ヘクターから、墓地へ行く気は完全に失せたことには間違いない。]
(45) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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|
[そして、それは偶然のことだった。 たまたま小汚ない浮浪者が、よりによって自警団の目の届く場所でパンを盗み、「あちら側」へと叩き込まれていた光景を見たのは。
何ともまあ、ありふれた光景。 だけど、ちょっと待てよ兄弟?
神経尖らせた自警団の前で― よりによって、このタイミングで― 盗みを働く間抜けなんかいるのか?
ヘクターの知らないだけで、そういう馬鹿もいるのかもしれない。 しかしどうにも、キナ臭い。]
(46) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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―フェンスの向こう側―
[背後から気配を消して近づき、そいつが身じろぎする様子に合わせて、肩にポンと手をかけた。]
よおーう、ネイサン。 何だい、ヘクター様を忘れたのかい? このクソ薄情おちゃらけ野郎?
[にたにたと、笑みを浮かべて*]
(47) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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ん? ヨーランダじゃねえか。
[不機嫌に街を闊歩していたドナルドは、花を買い求めているヨーランダの姿>>43に気付く。捜索の状況報告のために、側に控えていた数人の黒服を追い払うと]
……顔色が優れねえけど。大丈夫か。
[心配そうにヨーランダの顔を覗きこんだ。 隣の花屋の女にも、チラリと視線を向ける。 真面目そうな女だった。まさかヨーランダに危害を加える心配はあるまい]
(48) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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―― 墓地近くの森 ――
["兄さん"、その言葉に男は一瞬目を伏せた。 ミッシェルには兄がいた。3年前に不幸な事故で亡くなった……。
――いや、今はそれよりも。]
……よかった、……。
[目を覚ましたことにまずはほっとした表情を浮かべ、それから彼女の全身をざっと見た。]
ここは墓地の近くの森だよ。 ミッシェル、どうしてこんなところに……。
[は、と何かに気づいたような顔をして眉を寄せ。]
……まさか、……人狼……?
(49) 2014/07/12(Sat) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/12(Sat) 00時半頃
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[花売りの様子を伺っていたから、後ろから来る影にはまったく気づかなかった。 ようやく気づいたのは、名を呼ばれ顔を覗きこまれたその時で]
…………! にい、さ、
[突然現れた姿に息を呑んだ。 心臓が早鐘を打つ。拳を胸元で握りこんで、深く深呼吸を一度。]
兄様…… 大丈夫、 だいじょ、……っ、
[それでも一度乱れた息は整わず。 肩で浅く息を始める。 整わない息、苦しげに眉を寄せた。]
(50) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
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[短い呼びかけと共にレースのハンカチを差し出され メアリーはくしゃりと顔を歪める。
聞きたい。知りたい。教えて欲しい。 理由があれば、赦されるのか。 理由があれば、憎んではいけないのか。
負の連鎖を、どうして自分が止めなくてはいけないのか。]
すみま…せん。 こんな、つもりじゃ。
[差し出されたハンカチを、有難く受け取る。 涙をぬぐい、笑おうとした瞬間 聞こえた声>>48に、つい視線が動く。
赤い髪、左目の眼帯。 確か、カジノの…。
メアリーの心臓が、どくりと跳ねた。]
(51) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
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[肩に手が触れて、振り向く。 浅い髪の色に、ふ、と吹き出しそうになるのをどうにか堪えた。]
忘れるわけ、ないじゃないか。 そんなに薄情と思われてたなら、心外だ。
[なんたって、お前越しに水かけられて、殴られかけまでしたんだからな。 どんなに忘れていたって、思い出せるさ。 そんな思いは口には出さず、こちらもにたりと笑うだけ。 フェンスの際から、立ち上がりはしない。]
(52) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
|
|
[立ち上がらないんじゃなくて、立ち上がれなかったのだ。 ――気配がなくて、驚いた。 冷や汗の流れるのを感じながら、すぐ脇の、廃材置き場の隙間にさ、後退りするよに背を向けた。 がらんと盛大、鉄材が騒ぐのを、ヘクターに驚いたせいに見せかけて、道化衣装を押し込んだ。]
(53) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
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え。 ――何で。
[>>49 青年の発した”人狼”の一言に、一瞬で眠気が引く。 ラルフの視線が走った先を追うように、 素早く自分の身なりに目を走らせ。
拭いきれず付着した血の跡が幾つか。 自らの両腕を抱きしめ、身を固くした様子をラルフは怪しむだろうか、 探るように眼前の男を窺い、]
人、狼? また……何かあったの?
[ぎこちない笑みを浮かべ問う。]
(54) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
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全然、大丈夫じゃねえだろ。 なにかあったのか。
[>>50なにやら尋常ではない様子に、ドナルドは眉を寄せた。 彼女を安心させようと、とりあえず昔よくやったように、ヨーランダの額にそっと手を乗せると]
……熱はねえな。 調子が悪いなら、近くの喫茶店で休むか?
[真剣な顔をして彼女の瞳を覗きこむ。 花屋からの視線>>51に気付き、ため息ひとつ。 この風貌だ。仕方がない。 お会計が済んでいないのなら「俺が出すよ」と申し出るだろう]
(55) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
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人狼…… いや、猟奇殺人犯に襲われたのかと思ったけど……。 ……その様子だと、違うのかな。
[男は彼女の足に血の跡を見つけた。 身を固くする彼女に"大丈夫だよ"と小さく告げてから。]
……うん。 商業区のほうで今度は旅行中の女の子が襲われたって聞いた。
サイモンさんの時と同じように、酷い有様だったって……。
[言い澱む。詳しい状況は把握していないのと、彼女にこのような話を聞かせることが苦しい。 だが隠しても遅かれ早かれ知ることになることだ。]
(56) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
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っはははははははは! おいおいよお、何警戒してくれちゃってるのよ? 俺はてめえなんかに興味はねえよ!
[哄笑して両手をひらり。 怪しいやつを追ってみたら、クソむかつく奴にあった。 ただ、それだけだが]
ま!カジノの豚を殺した奴にゃ 文句と礼を言いたいけどよ!
俺の商売を邪魔しやがって、 だが豚殺しは良い仕事じゃねえか! ってよお!
(57) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
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[一頻り笑ってから、息をつく。 再びネイサンの向き直ると]
てめえ、ヨーランダが今どうしてるか知ってるか?
[ネイサンが今までどこにいたかは知らぬが、少なくとも自分よりは昔のことを覚えているとヘクターは考えていた。*]
(58) 2014/07/12(Sat) 00時半頃
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[額に乗った手が温かく、その熱がこわばりを少し和らげた。 けれどまだ荒いままの呼吸を、少し、整えて。 目の中を覗かれる。頭に手を置かれていては伏せることもできず、目をただそらすのみ。]
っ、………は、…い…… お花屋さん、ごめ、んなさ、い、
[場所を移動するという提案は、了承して。 荒い息のまま、花売りに向けて詫びを告げる。 息を整えることに精一杯で、会計に関しては頼るしか無かった。]
(59) 2014/07/12(Sat) 01時頃
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警戒じゃあない、驚いたのさ。 お前に警戒するなんて、そこまで落ちぶれちゃいないつもりだからね。
なんだ、そこんとこまで知ってるんなら、驚く必要もなかったな。
[こいつを隠したかっただけさと、立ち上がり廃材のパイプを蹴った。 緑と黄色の目を引く衣装が、その隙間から見えんだろ。 このまま火を打ちゃ、取り敢えずの隠滅だ。 パンはあとどれほどで火と換えられるだろうか。]
俺もお前にゃ文句と礼を言いたいよ。 あの時は、へなちょこパンチをよくもってな!
[笑いながら、腹を思い切り蹴ろうと脚を振り上げる。 脚は素直に、まっすぐ胴体を狙うが、避けるも当たるも、戯れのうち。]
(60) 2014/07/12(Sat) 01時頃
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[ラルフの言葉と態度に、自分を疑う素振りは感じない。 正体に気付いていまいと判ずれば、ミッシェルの笑みにも余裕が戻る。]
ええ、墓地に……墓参りに来て……。 兄のことを思い出して、それで。 動揺してつい……事件の話とか聞いたからしら。 走って、木の枝で……怪我を……。
[虚偽の言葉を紡ぎ。]
え。 また、襲われたの……今度は女の子が……。
怖いわね……。
[怯えたように目を伏せる。 大丈夫。いくら嘘を吐いても胸は痛まない。]
(61) 2014/07/12(Sat) 01時頃
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何か、もう、目星とかついてるのかしら? その……犯人の。
[広場で仕事をする彼なら街の情報も自分より詳しいかもしれない。 それから、立ち上がって服の汚れを払う。]
何だか随分長い間眠ってたみたいね。 ……ずっと、ここにいても何だし、移動しようか。
ねえ、ラルフのお家にお邪魔してもいい?
[少しの逡巡のあと、首を傾げて問うた。*]
(62) 2014/07/12(Sat) 01時頃
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――ヨーランダ? ドナの後追ってた、あの金魚か。 似た女なら、あっちの墓のあたりで見たけどな。 女は変わるから、わからんね。
[ポケットを探る。道化の名残のトランプを、手の中でばらばら遊ばせる。 ハートの9、ジョーカー、クラブの5――それから、ダイヤの6が抜けている。ダイヤはどこで落としたんだか。 ばらばら、ばらばら、ぴたり止まった手の中のカードは。]
(63) 2014/07/12(Sat) 01時頃
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[突然取り乱した墓守と、墓守を心配する眼帯の男。 その関係性に戸惑って、メアリーの感情の波は止まる。 冗談でも何でもなく、本当に彼女を心配しているようだ。
俺が出すよ>>55と言われれば、墓守の様子を伺って。 墓守から詫びられれば>>59、こちらこそと頭を下げ。 必要な硬貨を受け取れば、一礼して見送っただろう。
見たくなかった、と言えば、嘘になる。 誰にだって、大切な人が居る。 そんなこと、痛いくらいに知っていた。*]
(64) 2014/07/12(Sat) 01時頃
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― 街中 → 喫茶店 ―
……どうも。邪魔して悪かったな。
[会計を済ます>>64と、ヨーランダと連れ立って歩く。 やはり、ヨーランダの様子は不自然であった。 一睡もしていなかったが目は変に冴えていて、彼女の様子をつぶさに観察する]
俺はホットコーヒーで。
[喫茶店の席に着くと、従業員に注文をする。 周りに黒服の姿が見えたが、近寄らないようには言ってある。大丈夫だ。 ふう、と息を吐くと。ヨーランダをまっすぐに見据えて]
で。どうしたんだ、ヨーランダ。 俺に言えないことか?
[単刀直入に、そう切り出した]
(65) 2014/07/12(Sat) 01時頃
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……そう。
[男はもう一度血の跡を見た。だがそれだけだ。]
うん。……後それに関係あるかはわからないけど、カジノの……ドラゴンソルジャークランの黒服の奴らがうろうろしてる。 ちょっと尋常じゃないよ。
[犯人の目星の話には少しの沈黙の後、首を横に振った。 男自身が手がかりを知っているわけではない。 胸ポケットに入れたままの手紙を思い出す。]
(66) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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[支えもなく立ち上がった様子によかったと安堵し、それから男も立ち上がった。]
そうだね。……え、俺の家?
[咄嗟に部屋の中の様子を思い浮かべる。 散らかしてはいないが、女の子を迎え入れるにはあまりにも味気のない……いや、相手はミッシェルだ。 いまさら見栄張って飾ったところでどうしようもない……。
と、慌てて駆け寄った時に投げていた白い花束が視界に入り、ここに来た目的を思い出した。]
いいけど、……その前に墓地に行っていいかな。 俺も墓参りに来たんだ。
[ミッシェルは共に来るか、ここで待っているか。 いずれにせよすぐに済ませるからと、男は花束を拾って墓地に向かった。**]
(67) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/12(Sat) 01時半頃
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― 喫茶店 ―
[注文したハーブティーが届くと、カップを手にとって顔に近づける。 暖かい湯気を吸込めば緊張が溶けていく。 息は落ち着いて、白くなっていた顔は少しだけまともに近づいていた。
しかし、決してドナルドと目は合わせない。 深く俯いたまま、じっと液面を見つめ]
……なに、も………。
[心配するようなことなど無いのだ、と見え透いた嘘をつく。 そうしてしばらく黙り込んだ後。 一口だけハーブティーを口に運んだ後、視線を少し上げて]
……兄様、は すこし、…お加減、良くなりましたか………? [泣き出しそうな、苦しそうな顔で問いかけた。]
(68) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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[ドラゴンソルジャークラン。 この街で知らぬ者は殆どいないだろうカジノのオーナー。 その肥った姿を思い出し、ああ、と得心の声を落とす。]
ふうん、何かあったのかしらね?
[気のない声で呟いて。 警戒を解いたミッシェルは、男の沈黙の意味を推し量ることもせず、 墓地に行くとの言葉に首肯する。]
お墓参り……。 じゃあ、私はここでもう少し休んでいようかな。
[誰の墓だろう? 少し気になったが邪魔になるかもしれない。 そう思って、傍の木に寄りかかり、ラルフの背を見送った。**]
(69) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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『……なに、も………』>>68
[見え透いた嘘だった。 なにもないんだったら、そうしておまえはそんな泣きそうな顔をしているんだい?]
俺は大丈夫だ。この通りピンピンだ。
[ドナルドは彼女を安心させるように、微笑む。 なあんだ。見え透いた嘘は、自分も同じではないか。 一晩中寝ずに道化師を探していた彼の目は真っ赤で、疲労の色は明らかであった]
その。俺に言いにくいことだったら。 無理に言うことはないんだ。
[ミルクを珈琲に注ぐ。白と黒。ドナルドとヨーランダ。 混ざり合って溶け合って、もう元には戻らない。 違う世界で生きる2人]
(70) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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でも。俺はいつでも。ヨーランダの味方だから。
[それだけは。伝えたくて。 まっすぐに。ヨーランダを見つめた**]
(71) 2014/07/12(Sat) 01時半頃
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「……どうも。邪魔して悪かったな。」
[そう言い残して>>65、男と墓守は去っていく。 その丁寧な物腰に、不躾な視線を向けた事が悔やまれた。]
ごめん…な、さい…。
[それは、何に対する謝罪の言葉だったのか。 つぶやく声は、掠れて消える。
洗って返そうと、ハンカチを胸ポケットにしまう時 挟まれたままのトランプが、カサリと音を立てた。**]
(72) 2014/07/12(Sat) 02時半頃
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え、ええ、それじゃ……。
[右手を中途半端に振りながら、去って行く蝶の後ろ姿を追う。やがてその姿はテントの陰に見えなくなった。しばらくの間ぼんやりとテントの方を見つめてから、エリオット氏はもう一度ベンチに―今度は中央に―掛けて、天を仰ぎ、大きく息をついた。心臓がいつもの倍ほどは動いたような気がする。]
な、なんか疲れた………ぞ
[どこからか流れてきた雲が太陽を遮り、辺りに薄い影が走る。 目に焼き付いた紋章が、雲のスクリーンに一瞬、映し出されて、*消えた*。]
人狼、ねえ……。
(73) 2014/07/12(Sat) 08時頃
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悪さをした客が逃げたとか、そんなところとは思うけど……。
[まさかその主が殺されているだなんて思いもしない。 犯人が昨日のピエロの男だとも。]
わかった。なるべく早く済ませてくるよ。
[その場に残るミッシェルを一度振り返り、それから男は墓地へと向かった。]
(74) 2014/07/12(Sat) 08時半頃
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―― 墓地 ――
[祖母の墓の前で祈りを捧げる。 祖母は男が生まれてまだ間もない頃に亡くなっており、当然、会話の記憶も思い出もない。 ただ、ここに祖母が眠っているという事実だけが男をこの場に立たせている。]
……よし。
[白い花を捧げ手短に墓参りを終わらせた男は、しかし、すぐにミッシェルの元には戻らなかった。 墓地を睥睨し、それから歩いてヨーランダの姿を探す。 彼女は大切な人に、……恐らく人狼かもしれない人に会えたのか。 彼女なりに答えは出せたのか。]
[だが、そこには誰の姿もなかった。]
(75) 2014/07/12(Sat) 08時半頃
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――お待たせ。
[暫くして男はミッシェルの元へと戻ってきた。]
大丈夫?歩ける?
[アンバーの瞳で気遣わしげに見やり、返答次第では手を貸しながら男の家へと向かうだろう。**]
(76) 2014/07/12(Sat) 08時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/12(Sat) 08時半頃
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[ドナルドの微笑みは何も変わらず優しかった。>>70 だから、疲れのにじむ顔を目の前にして、彼女は何も言えない。 けれど実際、少しは体調も良くなったのかもしれない、と考える。――飢えが満たされたから。]
………そう、 …ですか……
[視線をハーブティーに落とす。 茶に浮かぶカモミールの花は、ゆらゆらと浮いて、沈んでを繰り返している。まるで自分の気持ちのようだと彼女は思った。]
(77) 2014/07/12(Sat) 11時半頃
|
|
[生きるために喰らうことの、何が罪なのか?
掃除夫の言葉>>3:169を聞いても、それが彼女にはどうしても分からなかった。
人間だって家畜を喰らう。 獣が獲物を喰らうことの、何が罪なのか。 誰がなんのために罪を規定するのか。 誰が罰を与え、誰が赦すのか。
彼女は、納得できる明確な理由が欲しかった。 けれど、そう―――花売りだって言っていた。
『 …理由って、必要なんでしょうか』>>31]
(78) 2014/07/12(Sat) 11時半頃
|
|
[ふと、真っ直ぐな視線>>7を感じて顔を上げた。 右目だけの真っ直ぐな視線が、彼女を見ている。 そうして伝えられた言葉に、彼女は悟った。
―――嗚呼。
理由は、ここにあったのか。]
(79) 2014/07/12(Sat) 11時半頃
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[嬉しい。そして、悲しい。両方の感情が入り混じって押し寄せて、ぼろぼろと涙が流れ落ちる。 涙を流しながら彼女は微笑んでいた。――決して、視線は外さずに]
兄様……… 私、…もう、子供ではありません……
[金魚の糞の坊主だと誹られた子供時代とはもう違う。 見た目も、中身も、何もかも。 ただひとつ変わらないものがあるとすれば、その気持一つだけ。]
だから、私も…… ………いつでも、 ドナルド兄様の、味方、…です
[涙を拭うハンカチは花売りに渡してしまったことに気づいて、ストールの裾でごしごしと目を拭った。 彼女はひそかに決意を固める。 人からは狂い人と誹られよう、それでも何も構いやしない。 元より似たようなものだった。]
(80) 2014/07/12(Sat) 11時半頃
|
|
[彼女の全てはきっと、生まれたその時から狂っていた。**]
(81) 2014/07/12(Sat) 11時半頃
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―― 墓地近くの森 ――
[ラルフを待つ間、木々の間漏れる光を、追うともなしにぼんやりと。 暗い森だ。身体にかかる日差しは弱く、昼間でも肌寒いほど。
人をひとり喰らっても、昨日から続く今日にさしたる変化はない。 ではまたひとり喰らったら? ひとり、またひとり、犠牲者が増えていけば、いつかは。 そこまで考えてミッシェルは頭を振る。 ここでの暮らしを、あるいは自分の身を、危うくする思考だ。 壊れればよいと思う一方で、冷静に不可能だと否定する自分がいる。
この街の自警団は優秀だ。 彼らの世界を守るという意味に於いて。 揺れる内心を決めかねるうちに、待ち人が姿を現した。>>76]
(82) 2014/07/12(Sat) 13時頃
|
|
大丈夫よ、ありがとう。
[ラルフの気遣いを察して、差し出された手を取る。 淡泊な青年だと捉えていたが、今考えると、ミッシェルに対する態度や視線に冷たさが含まれていたことはなかったように思う。 そのまま、肩を抱かれるようにして歩き出し。 男の家の近く、女の家の前に差し掛かると、]
あ、ごめん。 少し待っててくれる? ちょっと着替えてくるわ。
[目立つものではないとはいえ、血痕の付着した、そこかしこが土に汚れた服だ。 するりと男の肩から離れ、自宅へと。]
(83) 2014/07/12(Sat) 13時頃
|
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―― 居住区:自室 ――
[家には誰もいなかった。 恐らく父親は仕事に、ただのヒトである母親は買い物にでも出ているのだろう。 気を留めることなく、急いで服を着替える。 汚れた服をひとまず自室のクローゼットの奥に隠そうとして、その指先が硬いものに触れる。]
…………。
[取り出したのは小さな木箱。 その中にあるのは――装飾のなされた、拳銃。 三年前に死んだ兄の持ちものだ。 父親と兄は人狼ではなかったが、その血筋を持っており、彼女の獣化にも衝撃を受けつつも怯みはしなかった。
ミッシェルはその短い銃身を暫く眺めてから、 布に包んで袋に入れる。 その袋を片手に下げ、男の元に戻る。
待たせたことを詫びて、今度こそ男の家へ。**]
(84) 2014/07/12(Sat) 13時頃
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――ソル・ディ・メディアノチェ テント――
[昨夜は結局そのまま眠りについてしまった。 随分早く眠ったので身体が軽い。今日こそは踊りたい。 まだ団員の寝静まる寝床を一人抜け出すと、柔らかな朝日の下でゆったりと舞った。
どれくらい経っただろう。恐らくそれほどではないはずだ。 ようやく起きだしてきた楽団員が眠そうな顔で挨拶をする。 そして続けた]
(85) 2014/07/12(Sat) 15時半頃
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「ネイサンを知らないか?」
そういえば、昨日の朝以来見かけていないけど、戻っていないの…?
[大きな街に来た時はそれぞれはしゃいで夜明かしをしたりし、テントへ戻らないという事もそう多くない。 だが、あれだけの大事件が起き、しかも疑われている身で失踪したとなれば疑いの目を向くことは避けられない。 何故わざわざそんなリスクを負うような真似を?]
ともかく、今日は昼間に広場でやるわよ。 こんな暗い街私たちがさっぱりさせてあげなきゃ。
[探しに行ったところで見つからないだろう。 なんとなくそんな気がした。 それよりも今これらが大事だと、フランシスカは今日の公演の打ち合わせを始めた]
(86) 2014/07/12(Sat) 15時半頃
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――噴水広場――
[下見と食事を兼ねて朝の広場の様子をみる。 なんだか今日は一段と様子がおかしい… "また事件があったのか"とパニーニを買った露店でそれとなく聞いてみる]
「ああ、なんかカジノの黒服連中が何かを探ってるみたいだ。あんたよそ者だろ?気をつけなよ。 それにそれだけじゃない。また"人狼"の犠牲者が出たんだよ… 可愛そうに、小さな女の子で白いフードが真っ赤に――」
(87) 2014/07/12(Sat) 16時頃
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白いフードですって!?
[露天商の言葉から浮かんできたのは、この街へ着いた日に、共に楽しい時間を過ごしたペラジーであった。 思わず詰め寄ったが、露天商も噂程度しか知らないらしく、そこまで気になるなら現場へ行ってみたらどうかと場所を教えられた。
まだ口を付けていないパニーニを情報料だと露天商へ押し付けると、フランシスカは聞いた場所へ駈け出した。 何かの間違いで合ってほしい。そう願いながら――]
(88) 2014/07/12(Sat) 16時頃
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――商業地区・裏路地――
[息も荒くなってきた頃に現場へと辿り着くと、そこは綺麗に片づけられた後だった。 とはいえ相当惨いものだったのだろう。 よく洗ったであろう地面にまだうっすらと血の跡が残り、壁にも飛び散った血痕が残っていた]
…なんて、なんて酷い…
[顔を青くし、ふらふらと倒れそうになり壁に手をやりもたれる。 断言は出来ない。だが、あんな目立つ白いフードの人間はそうそういないだろう]
お墓… そうよ、お墓に行かなきゃ…
[フランシスカはよろよろとした足取りで街外れの墓地へと向かった]
(89) 2014/07/12(Sat) 16時頃
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――墓地――
[勢い余って墓地へとやってきたが、もう埋葬されているのだろうか? そもそも、果たして旅人であるペラジーの墓は用意されているものなのだろうか? 手当たり次第に探すにはこの墓地は広大で、フランシスカはいるであろう墓守の姿を探した**]
(90) 2014/07/12(Sat) 16時頃
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え。ど、どうした。 なにか悪いこと言っちまったか俺。
[急にボロボロと泣きだしたヨーランダに、ドナルドは慌てふためく。生憎、ハンカチなんて気の利いたものは持っていない。 オロオロと彼女の様子をうかがっていると]
『私、…もう、子供ではありません……』>>80
[瞬間、ビクリとドナルドは肩を震わせた。 雷に打たれたような衝撃。はっきりとした彼女の意思表示]
……そう、だよな。もう。大人だものな。
[いつまでも兄貴面をしていた。その立場が心地良かった。 しかし、ヨーランダはもう子供ではないのだ。改めてそれに気付かされる。 バツが悪くて、淀んだ色の珈琲に目を落とした]
『ドナルド兄様の、味方、…です』
[続く言葉に、はっとドナルドは顔を上げる]
(91) 2014/07/12(Sat) 16時頃
|
|
……ヨーランダ。
[嬉しくて。嬉しくて。仕方がなかった。 こちらも泣きだしそうなのを悟られまいと、にっこりと笑みを浮かべて。]
俺は。
[その時。ひとりの黒服がドナルドに近付く。 「あちら側」からの付き合いの男だ。 ドナルドは不快感も露わに、顔を顰める]
おい。ヨーランダと話が済むまでは、話しかけんなってあれほど。
[そっと黒服がドナルドに耳打ちする。 話を聞いていたドナルドの表情が、段々と強張る]
(92) 2014/07/12(Sat) 16時頃
|
|
……そうか。
[ドナルドは小さく黒服に頷いた。 一瞬、躊躇った後、ヨーランダに詫びを入れる]
すまん。話の途中だが、用事ができた。
[紙幣を数枚、机に置くと]
また、な。
(93) 2014/07/12(Sat) 16時頃
|
|
― 喫茶店 → フェンスの向こう ―
[――ネイサンが、帰ってきた。 黒服が告げたシンプルな言葉]
大丈夫だ。俺ひとりで向かう。
[ぎりり、と歯軋りをして]
落とし前だけは、つけてやらねえと。なァ?
(94) 2014/07/12(Sat) 16時半頃
|
|
[眼帯の縁を、そっと撫でる。 先程のヨーランダの言葉>>80が、いつまでも頭に木霊していた]
俺の、味方……。
[素直に嬉しかった。泣きだしたくなるほどに]
でもな、ヨーランダ。俺は。
[化け物なんだ、という言葉を飲み込む。 この秘密を知ってもなお、果たしてヨーランダは彼の「味方」でいてくれるのだろうか。 怖い、と思った。それは、確かな恐怖心]
秘密を知られるのが。俺は、怖くてたまらない。
[ヨーランダに拒絶されるのが、怖い。愛を失うのが、怖い。 人喰いの化け物は、人知れずに悩むのだ]
(*0) 2014/07/12(Sat) 16時半頃
|
|
[手を差し出してミッシェルを立たせ、支えながら歩く。 幸いにして人通りは少なく、すれ違った人も知り合いではなかった。 必要なことだ、やましい気持ちは一切ないんだと心のなかで自分に言い聞かせても、いつもより忙しなくなる心臓はどうしようもない。 せめて聞こえていなければよいと祈った。]
あ、……うん。わかった。
[着替えてくるという彼女と一旦別れ>>83、玄関先で少しの間待つ。 その間にも目の前を黒服の男たちが横切っていった。
"いない" "やはりあの連中が匿っているんじゃないか" "フェンスの向こうに逃げたか"
そんな会話の断片が聞こえた。]
(95) 2014/07/12(Sat) 16時半頃
|
|
…………あ。
[そして更に別の男が通り過ぎる。見慣れたジャケット。移動式屑籠。男の同僚だ。 一瞬の逡巡の後、彼を呼び止める。 そして、ポケットから手紙を出した。]
頼まれてくれないか。宛先は書いてある通りだ。
[自警団宛の手紙>>2:175>>2:176を同僚は怪訝な顔をして見つめる。 "お前が直接持っていけばいいのに"という顔だ。 今度女王の膝でステーキでも奢ってやるから、と強引に押し付けて背を押す。 渋々引き受けて仕事に戻った同僚を見送る頃、ミッシェルが戻ってきた>>84だろう。]
(96) 2014/07/12(Sat) 16時半頃
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|
―― 居住区:自宅 ――
[ミッシェルを迎えることを想定していなかった部屋は、簡素で清潔にはしてあるが、物が無さすぎとも言えた。 子供の頃ミッシェルを家に迎えた時とは間取り以外ほとんど変わっていると言ってもいい状態だ。]
母さんが首都に行く時に色々お気に入りのランプとかソファとか持って行っちゃったんだよね。 だから本当に何もないんだけど、お茶淹れるから適当に座っててよ。
[リビングにあるのは少し大きめの机と椅子が4脚。 後は生活に必要な小物がいくつか。壁に飾ってあった絵画や、お洒落なスタンドランプも無くなっている。
ミッシェルをそちらに案内して、男はキッチンへと向かった。*]
(97) 2014/07/12(Sat) 16時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/12(Sat) 16時半頃
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―― 居住区:ラルフ宅 ――
わあ、綺麗にしてるじゃない……!
[中に入れば声をあげて。 ラルフの両親が首都にいることは知っている。 男のひとり暮らしともなれば、雑然としたものだろうと想像していたのだ。]
やっぱり仕事柄なのかしね。 ありがとう。
[男の申し出には、では遠慮せずに、と、リビングの椅子に腰を下ろす。 確かに若干殺風景とは言えた。 外から見ることばかりになっていた近所の家は、 子供の時分とすっかり変わっており、つい物珍しくなって部屋内を眺める。]
(98) 2014/07/12(Sat) 18時半頃
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[ラルフが台所から戻ってきたら、礼を言って飲物を受け取る。 彼とはつい先日、一緒に食事したばかりだ。 しかし、あの時と状況は一変している。 それはきっとこの部屋の変化以上に――。]
そういえば……さっき、お墓にヨーランダはいた? 昨日も街で、ちらっと見たんだけど……、 その、あなたとヨーランダが話しているの。
[>>2:136 何気なさを装って尋ねる。 別にたいしたことではない筈だ。 何故こうも気になるのか、彼女の柔らかそうな銀の髪がやけに脳裏をちらついた。*]
(99) 2014/07/12(Sat) 18時半頃
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[口にしてから少しだけ不安になった。 ドナルドにとって自分の存在が迷惑にはならないか、と。 けれど彼は嬉しそうに笑った>>92から、つい、彼女も幸せそうに微笑んだのだ。
幸せな時間を断ち切ったのは、ドナルドに声をかけた黒服。]
(100) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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[黒服が街を歩いているのは、カジノのオーナーが殺されたからと聞いた。そんなことに彼は関わっているのかと、驚きに目を瞬かせる。 焦っている様子のドナルドを、心配げに見つめる。]
………はい、…また。
お気をつけて… ごきげんよう
[それでも、彼女は少しだけ微笑んでドナルド>>93を見送る。 ただその身の無事だけを祈りながら。]
(101) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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― 居住区・フェンス側の裏通り ―
[黒服たちが姿を隠しもせず歩きまわり、自警団がそこかしこで目を見張らせている。街はいつもとは違う、不穏な空気に包まれて。 墓地へと続く道を彼女は足早に歩く。自らの静謐な場所へと帰るべく。 けれど、ある街角で、彼女はその足をふと止めた]
………大丈夫、 …です
私は… 分かって、います、 …から 何が、あろうとも、
…………。
[目を伏せて小さく囁く。 そうして再び、歩き出した。]
(102) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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[秘密を知られるのが恐ろしいと言う声が聴こえる。>>*0
大丈夫です。 私は分かっていますから。 何が、あろうとも、]
私は、あなたを裏切らない
[――風にとけるような、小さな小さな声無き声で囁いた。]
(*1) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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― 墓地 ―
[白い百合の花束を持って帰宅した彼女を、墓堀の書き置きが待っていた。 曰く、彼女が外出している間に、新しい穴を掘った。犠牲者は客死で、この土地には家族もいない。教会とともに簡易な埋葬も済ませた ――と。
書き置きを読み終えた彼女は、一度机の上に下ろした花束を再び抱え上げて、小屋を出る。]
………フランシスカ…さん?
[小屋を出て間もなく、周囲を見渡している踊り子の姿が見えた。>>90 そこで彼女は、あの路地で殺されたのがペラジーであったことを知る。 目を伏せて。震える息で溜息を吐き。]
お墓は、…こちら、です
[静かな声でフランシスカを案内する。]
(103) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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っぐほ!?
[ネイサンの蹴りがジャストミート、両手で受けとめ勢いは殺したがそれでも痛いものは痛い。]
何すんだブッ殺すぞ!? つかてめえ、あンときのクソピエロかよ!!
[額に青筋びきびきと浮かせ、片手で彼の足を持ったまま顔を狙って拳をいれる。 ネイサンに器用に上体反らされ避けられたとて、バランスを崩して二人とも共倒れ。]
(104) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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[フランシスカを案内した先には、土の色の違う区画が三つ並んでいた。 真ん中だけはまだ穴が空いたままで、そこに眠るものの到着を待っている。そして穴をはさんで二つの区画は、まだ墓石も無い、ただ土を埋めただけの簡素なものだ。 彼女はその両方に、白い百合を一輪ずつ置いた]
―――安らかに眠り給え。
[静かに祈り、黙祷を捧げた。**]
(105) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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[ちなみに……ヘクターはまさかなと思いつつ話を吹っ掛けてみただけで、ネイサンがヨアヒムを殺したという事実に、内心それなりに驚いたことについてはもちろん言うつもりはない。]
(106) 2014/07/12(Sat) 19時半頃
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[埃を払って立ち上がると、ネイサンの回答に舌打ちして]
役立ちゃしねえなあ。 墓なあ、しらみ潰せってのか…… 知るか知るか!予定変更だ。
[がりがりと頭をかいてぼやく。 彼の手の操るカードをぼんやり眺めてから]
やいクソインチキ。 てめえは、むかつく奴にあったらどうする? 笑うか?騙すか?殴るか?奪うか?
(107) 2014/07/12(Sat) 19時半頃
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ま、まあ……そう、仕事柄、ね。
[男は少し照れながらミッシェルの言葉に返した。 そして急いで二人分の紅茶を用意する。 カップを割らないように気をつけながら。]
お待たせ。
[アールグレイの香りがリビングに広がる。 カップを置いて、ミッシェルの向かいの椅子に座った。]
(108) 2014/07/12(Sat) 19時半頃
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ヨーランダさん?いや、いなかったよ。
…………って、見られてたのか。 人を探してたみたいだったよ。会えたのかはわからないけど。
[口をつける直前だったカップを置く。 そして男はアンバーを紅茶の水面に向け、そして再びミッシェルを見た。]
ねえミッシェル。
(109) 2014/07/12(Sat) 19時半頃
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生きたいと願うことは罪だと思う?
[ミッシェルの顔を、瞳を、正面から見る。 冗談で発された問いではないことは態度で解るだろうか。 暫しの沈黙の後に息を吐き、ミッシェルから再び紅茶のカップへと視線を落とし。]
……ヨーランダさんに、そう聞かれたよ。
俺は俺なりに答えたけど、納得はしてもらえなかったみたいだ。 どう答えるのが彼女にとっての正解だったんだろう。
[後半は問いかけのような、自分自身へのひとりごとのような、曖昧な言葉だ。]
(110) 2014/07/12(Sat) 19時半頃
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[蝶に捧げるうたを、描いた。 たった四行の、短いうたを。 推敲は必要だが、いまはまだ、言葉の裾を捉えただけだ。 一晩寝かせて、それから整えることにしよう。
もう一つ、頁をめくった。 描きかけの詩。まだ、スケッチのようなメモに過ぎない。 それは黒き狼のための連作。
黒き狼はね、愛する同胞をヒトの男に奪われた。三日三晩、血の涙を流して嘆き狂い、ついには同胞諸共、すべてを喰らい尽くしたのさ。
百歳を超えるという、山奥に住む老婆が語ったのは、そんな御伽話だった。]
(111) 2014/07/12(Sat) 20時頃
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― フェンスの向こう ―
[久しぶりに足を踏み入れた。“あちら側”に。 どいつもこいつもボロ切れを身に纏って、辛気臭い顔でこちらを見つめる。 あのドナルドだ。成り上がりのドナルドだ。向こう側である程度の地位を獲得したドナルドは、嫌でもここの人々の注目を集める。 そんな大したもんじゃねえ。と独りごちる。数年前は、自分もこちら側だったのだ]
ネイサンが、帰って来たって?
[馴染みの顔を見つけて、話かける。 ああ、あっちへ行ったよと。ニイと笑った男の黄ばんだ歯は、何本も欠けて見苦しい。 この雰囲気。慣れ親しんだこの空気が懐かしい]
そうか。
[小さく頷くと、汚い路地を右へ、左へ。やっとのことで、開けた場所に出る。そこに見たのは――]
(112) 2014/07/12(Sat) 20時頃
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ネイサン……ッ!!
[地の底から響くような、怒気を孕んだ声。 やっと見つけた。黒服の情報は本当だった。 ネイサンとヘクターの姿>>107を見遣ると、ずかずかと2人の間に割って入り]
ヘクター。失せろ。 俺はこいつに話があるんだ。
[全くヘクターの顔は見ずに言い放つ。 その視線は、まっすぐネイサンを捉えている]
なんで俺がここに来たか。 分かるよなァ?
[懐のナイフに手を伸ばし、取り出そうとする]
(113) 2014/07/12(Sat) 20時頃
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[人探しという返答に、幾分ほっとして紅茶を啜る。 次いでの問いに、ラルフの瞳を見返し。]
何て答えたの? [唐突な問いのように感じる。 ヨーランダは何か思い悩むことがあるのだろうか? 誰かに心情を吐露することのなさそうな墓守の問いは、 切羽詰ったものに思えて。] 罪だなんて思わないわ。 生きたいと願うのは、当然のことでしょう? だって生きてるんだもの。 たとえそれが……、
[アンバーの瞳が真っ直ぐにミッシェルを捉えている。]
(114) 2014/07/12(Sat) 20時半頃
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悪党や殺人鬼……今、街を騒がしている人 、狼? だとしても。
[そうだ。罪だなどと思わない。 昨夜捕食したペラジーが生きたいと願ったように、人狼であるミッシェルも生きたいと。それが誰かの願いを潰えさせるものだとしても。]
(115) 2014/07/12(Sat) 20時半頃
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[それから少し表情を和らげ、]
正解とかは気にしないでいいんじゃないかな。 誰かに話をしたかったんじゃないかしら。
[多分ね、と付け足して、紅茶のカップをテーブルに置く。] そういえば、 ドラゴンソルジャークランの所の黒服を見かけたわね。 そっちの騒ぎも随分大事みたいだけど……。
[ちょっとした小競り合いなら茶飯事だろう。 最初話を聞いたときは気に留めなかったが、不穏な様子はさすがに何事だろうかと思う。 まさか、”同胞”が事件を起こしたのでは? そんな想像が過る。]
ラルフも気を付けてよ? 物騒なんだから、男の人だって油断してたら何が起きるか。
[相手が普通の人間だとは限らないのだから――、そのひとことは呑み込んで、心配した声をかける。**]
(116) 2014/07/12(Sat) 20時半頃
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["何て答えたの?" その問いには男はすぐには答えなかった。 ミッシェルの考えを先に聞かせてほしいと促し、彼女の考えを聞いた。]
……そっか。
俺も罪だとは思わないよ。
ただ、生きるために犯した罪があるなら、 然るべき罰は受けるべきだと言った。
(117) 2014/07/12(Sat) 21時頃
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俺は、誰かが生きるためにミッシェルが死んだら、 きっと恨むし、憎むと思う。 復讐だとか、死んで償えだとか、そんなことまでは言わないけど。 そういう残された人の無念を晴らすのが司法だと思うから。
[そこまで言って、はっと気付き。]
ああいや、ごめん、仮定の話だ。ミッシェルが死ぬなんて縁起でもない。 ごめん、忘れてくれ。
[男はようやく紅茶を口に含んだ。 馴染みの味のはずなのに、普段と違う味に思えた。]
……うん、そうだといいな。 俺には神父や教師の真似事なんて無理だから。
[ミッシェルの表情が和らぐのにつられて男も少し笑った。]
(118) 2014/07/12(Sat) 21時頃
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ドラゴンソルジャークランの方はやっぱり人探しみたいだよ。 誰を探してるかは知らないけど、あの勢いじゃ単に悪い客を探してるって様子じゃ無いだろうね……。
[あとで街に出て誰かに聞いてみようか、と思う。 自宅の中では何も情報は入ってこない。隔絶された平和とも言えた。]
そんなこと言ったらミッシェルだってさ。 誰が犯人かもわかってないのに、その、あー……。
[咳払い。]
……夜道を一人で歩いちゃいけないのは当然だけど、 誰かと二人っきりになるのも気をつけて。 いつ誰が襲われるかわからないんだから。
[一人暮らしなのがわかっている男の部屋に一人で来たいと言うなんて。 ……という言葉はなんとか呑み込んだ。**]
(119) 2014/07/12(Sat) 21時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/12(Sat) 21時頃
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[翌朝、街は再び騒がしくなった。 また一人、『喰われて』死んだのだ、という。 緋亜麻の髪の、異邦人の女。肉はこそげ取られて骨ばかりであったとか、夜警が山犬のような唸り声を聞いた、だとか、噂、噂、噂……。
エリオット氏はやや憂鬱な気分に陥ったのを感じた。 街に漂い始めた閉塞感、自警団は殺気だっているし、ならず者共も昼間から何やら色めき立っている。
狼のための詩を、もう一つ、描いた。 次の公募へは、この狼たちのうたを送ろうと、決めていた。
森を、街を飛び回る自由な蝶が見た、ヒトにも獣にもなれない不自由な狼たち。 そんなぼんやりとした光景が、浮かび始めていた。]
(120) 2014/07/12(Sat) 21時頃
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どいつもこいつも、俺の邪魔ばかりしやがる。 俺に関わる奴らはみんな、むかつく奴らばっかりだ。 泣き寝入るか?はけ口を探すか?なかったことにするか?
[ネイサンが口を開きかけるが早いか― ヘクターが彼の回答を聞き終わる前に、珍らしくもあり、全く珍しくもない客がやってきた。
ドナルドはヘクターに背を向けるようにネイサンと対面している。]
ちなみに俺は
[何の抑揚も着けず、片手を何気なく伸ばし、ありふれたゴミ山から廃材と思わしき鉄棒を握る。]
こうする
[単純に振りかざし、単純に振り下ろす。 ドナルドの、頭の天頂めがけ*]
(121) 2014/07/12(Sat) 21時頃
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― 墓地 ― [フランシスカは、ペラジーの墓――と呼ぶにはあまりに簡素すぎるそれに対して、どんな反応をしただろう。 彼女は一歩下がって、その様子を見ていたが。]
………っ、
[森がざわめいた。 静謐を乱す複数人の気配に、彼女は振り返る。 自警団の制服を着た男たちが幾人か、彼女の元へとやってきた。
隊長と呼ばれた壮年の男が彼女の前に立った。 男は彼女に挨拶をし、それから一枚の白い便箋を彼女に見せ、その内容を読み上げた。>>2:176
"墓守の女性が犯人に心当たりがあると仄めかしていた"
『これは本当ですか?』と、彼女に質問する。]
(122) 2014/07/12(Sat) 21時頃
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[また人狼が出た。今度は旅の娘が喰われて死んだ。 機械的な所作で花を売っていたメアリーは そんな噂話を耳にする。
旅の、娘?
テントの方向を振り返ったのは無意識だった。 少し遅れて思考が追いつく。 ヒースリングには沢山の旅人が訪れる。 それに、あの女性ならば踊り手と表現されるのではないか。
ざわつく胸中を微かに残る理性で押し留めながら 彼女は人狼と呼ばれる現象について考える。]
(123) 2014/07/12(Sat) 21時頃
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[一昨日、1人の男が誰かに殺された。 その遺体は獣に喰い荒らされたようだった。 昨日、旅の娘が誰かに殺された。 また人狼が…そう言われる以上、似た状況なのだろう。
誰が、何の為に?
詳しい状況が分からない以上、思考が進む筈もなく。 連続殺人というフレーズが瞬いて消える。 人狼という存在が、本当に居るとは思えなかった。
この街の清掃を担当している掃除夫からならば もう少し詳しい話が聞けるかもしれないと思ったが 興味本位で首を突っ込んではいけない気がした。
理由なんて、あってもなくても良いのではないか。 悲しませたくないと思ってしまえば、それが全てで それでも、を望むほど、狂うには遅すぎた。 メアリーは、胸ポケットを抑え、諦めたように笑む。*]
(124) 2014/07/12(Sat) 21時頃
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[誰の筆跡かは見ただけでは分からないが、心当たりは掃除夫しかいない――もしくは、その会話を聞いていた誰かか。 墓守はそのことに少しだけ意識を向けた後、フランシスカにちらりと視線を向ける。 踊り手の様子を確かめた後、もう一度自警団に向き直って]
私は…… 人狼、を、みました。
[掠れる声で、しかし、はっきりと口にした。]
ここに、眠られている…サイモン氏を…殴りつけて、 路地に引き摺り込んでいるところを、 …ここにいる、彼女と一緒に、みました
刺青をした……この街の者ではない、男…… 名乗った名前は、ヘクター。 …と。
(125) 2014/07/12(Sat) 21時半頃
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[『人狼へと変化するところでも見たのか?』
眉を顰めながら、隊長は彼女へと問いかけた。当然の問いだ。殴りつけているところを見ただけで、人狼などと語るのは狂気の沙汰。 その問に、墓守は首を振って、]
いいえ…… けれど、 …………死者の声が、私に教えてくれた、の…です
[後ろに下がっていた若い自警団員の一人が、隊長の元へと歩み寄る。 この女は…と囁く声が聞こえた。 怪訝そうな隊長の眼差し。若い自警団員の蔑む眼差し。視線に語られて、彼女は、震える手をポケットへと入れた]
それと、 …私の身元は―――。
[ポケットから取り出した銀の懐中時計。 そこには、この街の高名な貴族家の紋章が刻まれている。]
(126) 2014/07/12(Sat) 21時半頃
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[紋章の示すところの意味を察した、自警団員たちの顔色が変わる。 墓守へと就けられた時叔父から渡されたそれを、彼女は今まで誰に対しても――ドナルドにさえも、見せたことはなかった。その家に連なる者だと、自分から明かしたことは一度もなかった……今の今まで。 彼女は銀時計を隊長に差し出して、]
どうか、…お願いいたします 彼を………捕らえてくだ、さい そうすれば…… すべて、終わる、…から
[指先がかたかたと震える、けれど感情はあくまで冷静だ。 凛と立ち、覚悟を決めた眼差しでじっと見据える。]
一度だけで構いません、 私を、信じていただけません、か……?
(127) 2014/07/12(Sat) 21時半頃
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[自警団が墓守の言を信じたかどうかは分からない。兎も角、詳しい話をするために、彼女は連行されることとなった。 静かに付き従おうとして――一度だけ、フランシスカを振り返る。]
ご迷惑を、 …おかけします あなたも、気を、…つけて
[もう二度と会うことはないかもしれない。 そんなことを考えながら、踊り手に向けて深く一礼した。]
どうか、あなたの……無事を、祈っています……
[自警団とともに森を抜け、墓地を出る*]
(128) 2014/07/12(Sat) 21時半頃
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……な。
[>>121びゅおん、と空気を切る音。背後から。反応が遅れる]
ぐはっ……!
[脳天への直撃は免れたものの、鉄棒の一撃は左肩へ直撃する。そのまま薙ぎ払われ。身体が浮き上がる感覚。 ――壁へ。直撃]
……ヘクター。てめえ。
[こぽり、と口から血が溢れ出る。 その瞳に灯るのは、怨嗟の炎。 眼帯を押さえてゆらりと立ち上がる]
やってくれるじゃあねえかァ!
[ナイフを抜き放ち、ヘクターへ向かって。一閃]
(129) 2014/07/12(Sat) 21時半頃
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― フェンスのこちら側 ―
[フェンスに沿って、居住区を自警団の本部に向かって歩いていると、「あちら側」から男たちのやり合う声がした。 通行人は顔をしかめ足早に歩く。自警団たちも無視する。 それが、この街の裏の日常。――しかし、
『ヘクター。てめえ』>>129
耳に入った大声に、自警団員たちは顔を見合わせた。 一方、墓守は――]
………に。
兄様……っ!
[驚きに目を見開き。 居ても立っても居られず、走り出す。]
(130) 2014/07/12(Sat) 22時頃
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― →「あちら側」へ ―
[自警団員たちと共に駆けて来た女を、こちら側とあちら側の間を守る門番は驚きの顔で見た。 門番に対し何の説明もせず、墓守はあちら側へと走り抜ける。 その後を追う自警団員は隊長ただ一人だ。 自警団員といっても所詮「こちら側」で育った者達。「あちら側」への抵抗が、踏み込むことをためらわせて。]
………っ!
[彼女は泥だらけの道を踏みしめて、あばら屋の合間を抜ける。 長いスカートの裾が泥はねで汚れても構わない。 駆けて、向かう。3人の男たちがやり合うその場所へと。]
(131) 2014/07/12(Sat) 22時頃
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――フェンス向こうで――
は、はっ! 避けりゃあ痛かねえんだよ、っ……!?
[けたけた、けた、と笑いつつ、反撃を避けたもんだから、身体に力が入りゃしなくて、ぐらりと地面に共倒れ。 砂埃まみれ土まみれ、それが似合いのガキみたいに、青筋立てる男を笑った。]
(132) 2014/07/12(Sat) 22時半頃
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クソインチキとはいい褒め言葉だ。 それが生き様みたいなもんだからな。 むかつく奴から、奪いはしないね。そいつのもんで、生きてるなんて、胸糞悪い。 騙して、それを笑い飛ばして、ぶん殴る。
[その話と、ヨーランダを探す様子とを組み合わせて、まさかとは思いつつ過ぎったものをを口にしておこうと。]
――ヨーランダを殴るんなら、お勧めしないが。 ボディーガードが……
(133) 2014/07/12(Sat) 22時半頃
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来ちまうからな。
[声を聞いて>>113、ち、と舌打ちする。 ゆらりと立ち上がって、肩を竦めた。]
来た理由はわかるがぁ、お前が怒る理由は、わからんね。 ああ、いやぁ、わからんでもない、か? それでも、わかるつもりは、ないけどな。
[からから、空笑い。懐に潜む怒りの銀には、気づいていながらにして。 更なる怒りを煽るように、あくまで、ドナルド自身の知る、ネイサンそのままのような明るさで、言い放つ。]
(134) 2014/07/12(Sat) 22時半頃
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[耳と尻尾を呼び出してやりゃ、木偶の見張りに蹴り飛ばしておしまい。 危険だったが、ドナルドを手にかける理由はないから、見つかるならばそうするつもりで、最初っからやっていた。 けれど怒りの矛先は、不意に動いた鉄棒に向く。壁が、揺れた。 いやいや、ヘクターてめえとは言わないさ。予定外だが助けられたよ。]
おや、おや、隊長さんじゃあないか。 美人連れてさ、こんなところでデートしてても、危険なだけだろ、女の子にゃあよくないな。
[代わりに、意識は駆けつけてきた女の方へ。]
(135) 2014/07/12(Sat) 23時頃
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[駆けつけた先。3人を視界に入れ、墓守は荒れた息を整える。 墓守の後ろでは騒がしい声が上がっている。乱闘騒ぎに群がる野次馬たち、興奮した彼らに自警団の制服着た隊長は良い餌だ。押し寄せてくる彼らの対処に追われ、隊長はこちら側に干渉することができない。
彼女は、場の状況を把握するため、ぐるりと見渡して]
あな、…た、は……
[ひときわ荒れた格好の男と目が合った。>>135
―――誰?と問いかけはしなかった。 どこかで、会ったことがある気がして。]
(136) 2014/07/12(Sat) 23時頃
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[ドナルドの一撃>>129は、当たったか当たらずか。もしもヘクターを捉えていたとしても、致命傷にはなっていないだろう]
ちぃっ。
[舌打ちひとつ。 続けざまにもう一閃しようとして、見えたのは。 自分自身よりも大切な、女の姿>>131]
ヨーランダ。なんで……!
[顔面蒼白になる。 ネイサンの視線がヨーランダに、向いた]
まずい。
[しばしの、逡巡。この状況は。どうすればいい。 ヨーランダを守りながら戦う? どうやって。 眼帯を押さえる。今ここで人狼になれば。しかし――]
(137) 2014/07/12(Sat) 23時頃
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はああああーっはっはっはっはっは!!!
[彼の口から赤い血が出たことに満足したヘクターは、繰り出された刃を鉄の棒で受け流し― しきれず、脇腹に走る赤い血筋。]
全く、最悪最低最高じゃねえか? ヨアヒムにしっぽ振る犬の癖して悪人気取り、 かたや女とみりゃ甘く扱って話の分かる男気取り、 その中途半端な悪人ッぷりはよおおお?
(138) 2014/07/12(Sat) 23時頃
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ヒースリング 全くてめえは、「腐った街」そのものじゃねえかああ? そうだろう、ドナルドおオオオオオオオ!!
[叫ぶ。腹の底から。満面の笑みで。]
(139) 2014/07/12(Sat) 23時頃
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最低最悪最高じゃねええかあああああ!! だから!俺はお前を殺すんだよ!! 何でもかんでも蓋してなかったことにするくせ 隠し事をひけらかして価値付けして生きているこの街を! 生きてるくせに死臭しかしねえこの街を、奴らを!! てめえを殺すことで!!ぶっとばすんだよおおおお!!
[両手に握った鉄棒を、足下から天上へ伸ばすようにドナルドへ振り上げて]
(140) 2014/07/12(Sat) 23時頃
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[自警団とて、ヒースリングの人間だ。
弱者を叩いて快楽を得るため 所詮は「自主的に・街の平和を望んで」に参加しているものが 檻越しに猛獣を扱うようにして幅をきかせているものが
殺意の中心に自ら飛び込み、可愛い我が身を危険に晒したいだろうか?
しかも、ここは、「あちら側」―ヒースリングであって、ヒースリングとは認められない場所。]
(141) 2014/07/12(Sat) 23時頃
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[決して聞き違えないその声に、彼女は名を呼ばれ振り向く。]
………兄様、 …ごめんなさい
[謝りながらも彼女は透明な笑みを浮かべていた。 視線を絡み合わせるのは一瞬。高笑いを浮かべる、彼女の「敵」へと振り返って。
ストールが肩から舞って、一面に広がる。 鉄棒を振り上げる男の前に。>>140 ドナルドへと凶器を振り落とす男の前に、立ちはだかった。]
(142) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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[ヘクターは、己の腕力をふりしぼり、 ヨーランダごとドナルドを薙ごうと]
(143) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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[放り投げたストールが、 ドナルドの姿をヘクターから覆い隠すだろう。]
(144) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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[―――――――ゴン!!!]
(145) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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………あっ、 …く!!
[鈍い音とともに響く女の悲鳴。 銀髪が揺れ、身体が地へと崩れ落ちる。]
(146) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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|
[ドナルドの言葉で、"ヨーランダ"にようやく確信を持つ。 遅い? いやいや女は変わるのさ。 さて、さて。こいつを殺すつもりもないが、眼帯に触れるその焦り。 面白いなと、にやにや眺め。]
誰でも、ないさ。わからないなら、知らなくていい。
[誰かと問うような様子には、そう言ってやりはしたけれど。 気づかれちゃいそうだ。それが道化を思い出したのか、ネイサン自身を思い出したのか、それはこちらが窺い知れるものではないが。]
(147) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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……ヨー、ランダ。
[ばたり、と倒れる体躯>>146。ドナルドは掠れた声を上げる]
あ、ああ……。
[からん、とナイフが手から滑り落ちて]
許さねえ。許さねえぞ。 ヘクタアアアアアアアアアアアアア!!!!
[響き渡る、絶叫。 眼帯を、外した。異形の瞳が露わになる]
ぐ、ぐががががががが。
[瞳が、赤く光る。ドナルドの身体が、急激に変化していく。 口元から飛び出した牙。強大に膨らんだ体躯。全身が赤毛に覆われる]
……ッガアア!
(148) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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悪者らしくなってきたじゃねえかあ!良いねえ! 大したオニーチャンだよ、てめえは!
[ドナルドを庇って倒れたヨーランダのことなど知らぬように倒れた彼女をまたぎ避け、振り上げた鉄棒をストールごと再びドナルドの頭めがけて振り下ろす]
(149) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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[咆哮と共に、跳躍。ヘクターを獣の腕で。薙ぎ払った]
(150) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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[ラルフの真剣な声音を聞く。 途中謝罪の言葉には首を振り、]
ううん、恨むし憎むって……驚いたけど、 そんなに考えてくれてるなんて、ね。 苦手に思われてるのかな? と思う時もあったから…… うん、ありがとう。
[照れたように微笑む。 それから、縁起でもないこと続けるけど、と前置き。]
もし、ラルフに何かあったら……、 私なら敵を取るかもね。 司法に任せないで、自分自身で。
[緑の目がきらり光る。 本心とも冗談ともつかない口ぶりだ。]
(151) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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[紅茶を飲み干し、カップを卓に置く。 目を伏せ、何事か思案する面持ちになり、 次に目を開けたときは決めた、というように、頷き。 手提げの鞄に手を伸ばす。]
……これ。 預かってくれないかな?
[>>84 白い布に包まれた小さな品は、 ごとり、見合わぬ重さを示す。]
兄の形見よ。 護身用にって……弾も入っているわ。 使ったことないけど、使えると思う。多分。
[布を開けば、黒い拳銃が姿を現す。 中には銀を含有した弾が三発込められている。 午後のリビングに不釣合な代物だ。]
(152) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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何だよ、殺しちまうのか?
[それは、ヨーランダにか、ドナルドにか。 どちらに対しても、だったかもしれない。]
ドナの野郎は、仲間のまんまで、いたかったんだけどなぁ。
[廃材の鉄棒こちらも拾って、獣の姿晒すドナルドに向かって、こちらも思い切り振り上げる。 刹那、行き場を探すよな自警隊長、にたりと見やった。 石畳の世界の住人に、鉄材振り上げる男とさ、件の狼、ぶん殴り追い詰める男とが、同時に目の前に現れたらば、こいつはどうすんだろかとね。]
(153) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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もし、そうね、私が……。 いいえ、あなたに危険な目にあって欲しくないの。 さっきも言ったけど、物騒なことが多いから。
[私には必要ないものだから、小さな声で付け足す。 暴力沙汰には縁のなさそうなラルフが受け取るかどうか。 ミッシェルは男の手に自分の手を重ね、アンバーを覗く。]
ごめんなさい。 すっかり長居しちゃったわね。 街の様子も気になるし、 暗くならないうちに帰らないと。
[大分時間が過ぎていたことに気付き、慌てたように手を離す。 そそくさと立ち上がり、暇を告げようと。*]
(154) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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[泥だらけの地に伏して、動けないまま、身体を痙攣させている。]
………にい、 …さま……っ、
[視界がゆがむ。 獣の声は聞こえども、姿は、見えない]
(155) 2014/07/12(Sat) 23時半頃
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[さんざん馬鹿にした相手が人ならざる姿に変貌していく様子に、しかしヘクターは攻撃の手を緩めない。 もうとっくに酔っている。今更痛みも理性もない。
その腕に薙ぎ払われ、チャチな人形のように吹っ飛ぶ寸前―
鉄棒を、眼帯の下に隠されていたその瞳に、突き立てた。]
(156) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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[>>149振り下ろされようとした鉄棒は、獣の力に呆気なく折れ曲がった。そのまま倒れたヘクターにのしかかる。首筋に牙を突きたてようとしたところで]
……ゥァ。
[脳天に、微かな衝撃>>153。ゆっくりと。振り返る。 そこには鉄棒を握った、ネイサンの姿。 ああ、なるほど。そういうこと。 それなら。殺る順番を、変えるだけ]
ガアッ!
[咆哮と共に、ネイサンに向かって跳躍した]
(157) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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[>>156ヘクターに突き立てられた瞳も。 痛みは全く感じない。不思議と体が軽い。 身の内に秘められた感情は。憎悪。憎悪。憎悪]
……っ!
[大切なものを傷つけられた彼に。すでに理性はなく]
(158) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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[名を呼ばれヨーランダの姿に気が付く。 震える声を押し殺し、今朝の被害者のお墓への案内を頼んだ。 ペラジーの名前を呼ばなかったのはまだ信じられなかったからかもしれない]
『お墓は、…こちら、です』
[案内されたのはまだ墓石もない、つい最近掘り起こしたであろう土の色の区画。 この下に変わり果てたペラジーが眠っているのだろうか? 見なきゃ信じられない。だけど見なくてよかったかもしれない。 二つの心が揺れる]
(159) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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……は。 真っ直ぐ飛ぶだけじゃ、猪と変わんねえよ!
[喰らいかかろうとするドナルドを、すんでのところで躱した。 が、流石に飛び込んでくるこの大きさの獣を避け切るには至らない。側頭と肩を、爪が駆けた。 避けられるが、殺らなければ殺られる。だというのに、鉄棒の当たりに、攻撃の手段のなさも覚えた。 けれど、その怒り。触れれば触れるほど、ふつりふつりと、己のうちにも沸き上がる。]
(160) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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いいぞお!!!ぶっ殺せ!!! はっ、 ぐ…… は、 はあ、っは!
[仰向けに転がり、ごぷ、と血を吐きながら笑う。 満身創痍、もはや立ち上がることは― だからこそ、まだ投げつけられる言葉だけで]
(161) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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『―――安らかに眠り給え』
[白い百合を供えたヨーランダがそう呟く。 フランシスカはおもむろに跪くと、腕にいくつも絡まった腕輪の一つを外すと、ヨーランダが制止するのも聞かず墓を軽く掘り起し、それを埋めた]
貴女、可愛かったわよ… どうしてこんな街に来ちゃったの? そうすればこんな目に遭わなかったのに… それ、親愛の印に貴女にあげるわ。
[まるで目の前にペラジーが居るかのように呟くと、胸元から十字架を取出し、十字を切って彼女の冥福を祈った]
――どうか神の御許で良き安寧を。
(162) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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てめえらは知らねえだろ!!俺は知ってるんだぜ!! 人間はな、死んでも何にも変わりゃしねえ!! 変わるのは、殺した奴らだ!!
やっちまったモンの責任も追えず 勝手に駄目になってく奴ら…… 開き直って、全く違う生き方をする奴ら!!
そうさ!この世は全て、生きてる奴らのモンだ!! 殺せ、殺せ! てめえを偽って生きて何が楽しいクソくらえ!! 殺さねえってことは……結局、今の自分が大好きなんだろ!! てめえが傷つかねえように、見ないフリしてさあああああ!!
[ここにいる誰もに宛てているのに、ここにいる誰にも宛てていない、数々の言葉たち]
(163) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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おう!知ってるぜええええ!そうだよなああああ!! 自分が大好きだから!てめえのために守りたいんだろ! 相手の幸せ考えるふりして、てめえが幸せならそれでいい! だから、ひきずりこんで!飼い殺す!! 守るって良いながら、優越感を得るための材料にする!!
(164) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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[喋るたび、血の泡が口元で、はじけて消える。]
(165) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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目覚めろよ!!てめえはクソん中で生きてんだよ!! 知るかよ!文句はヤって作ったクソジジババ殺してから言え! 生きながら死んでるクソ共全員殺せ! てめえが生きてくため、それだけのためになあああああ!!!
(166) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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[彼女の喉笛がひぅ、と音を立てる。 寒い。寒い。もはや――声は、出ない。 視界が暗くなる。命の灯火消えかけた身体が、外界を認識することをやめようとしている。 なのに、声だけははっきりと彼女の耳に届き続けていた]
………ぃ、……ぇ、
[届かない言葉。]
(167) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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お前もよ!! むかつくんだろ!! 憎いんだろ俺がよ!!
[感情に任せ、吐き出す。]
同じだよ!! だから殺した!! 親ァどっちも、冤罪着せられて殺されて、墓の一つも作られねえ!! ぬくぬく生きてる奴らがみんなみんな、憎いんだよ!!
[片目を失ったことなど意ともしない獣に、こちらも獣じみて、身体ごと飛び込んでいく。 失った目の側、死角をつくが。相手は化け物じみた狼男。成功も命も、保証なし。]
(168) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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[黙祷の後、フランシスカは誰に言うでもなく口を開いた]
人の死は二段階あるのよ。知ってる? まずは生命の死。 そして次は誰からも忘れられた時。 忘却は罪よ… だから、私はどんなに辛くてもこの事を忘れない。 貴女には大切な人がいる? もしいるなら、その人の事を絶対に忘れないであげて。
["お願い――"そう続けようとした時不意に複数人の気配がした。 慌てて立ち上がり振り返ると、それは自警団の一員だった]
(169) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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兄様、だめ……。
にいさま、 ……にいさま、ぁ……!
(*2) 2014/07/13(Sun) 00時頃
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[自警団の隊長らしき人物が告発状をヨーランダにつきつける。 "墓守の女性が犯人に心当たりがあると仄めかしていた" どういうつもりだろうか?本当の事か?それとも俗世を離れた彼女を追いつめる手だろうか? 逡巡しているとヨーランダと目が合う。 それは強い意志の宿った瞳だった]
『私は…… 人狼、を、みました』
突然の告白にフランシスカは口に手をやった。 本当に存在したのか?聞いたところでまだ半信半疑であった。 そして彼女の言葉を聞き、共に見た事について証言をした]
ええ、確かにあの日刺青をした男が彼を殴りつけていたわ。 彼がそんな事をしなければあの人は死ななかったかもしれない。
(170) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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っhは!yったぜ!俺は、sぬ!
俺h、俺んまm しぬんd……
[傷ついた体中から、生温い血が流れていく。 その温まりの中、ヘクターは右の拳を握り、勝ち誇るように天に向けて突き出す。]
(171) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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苦手なんて!
[思わず少し大きな声が出た。そんな風に思われていただなんて。 距離を掴みかねて離れていた自分自身のことを猛省した。]
……ありがとう。 でも、気持ちだけ。気持ちだけ受け取っておくよ。 ミッシェルに危ないことはしてほしくないから。
[強気な発言に男は苦笑いを浮かべた。 まさか本当にやるとは思っていない。だからその気持ちに対して礼を言う。]
(172) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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何…… っ、これ……!
[ごとり、と重い音を立てて机の上に置かれた物を見て、男は息を呑んだ。]
あいつの形見……?
[護身用、その言葉に男は軽く口元を押さえて黙りこむ。 この街で拳銃が必要になることなんてあり得ない。 "こちら側"にいる限り、決して。
記憶を辿る。 あいつは、ミッシェルの兄は、こんなものを持ち歩くほど臆病な奴だったか?]
(173) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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…………。わかった。
[長い沈黙の後、男はそれを預かることを了承した。 この一件が落ち着いたら返す、と付け加えて。]
……ミッシェル。
[重ねられた手に温もりを感じながら、彼女の緑の瞳を見返した。]
…………うん、気をつけ……いや、送っていくよ。
[男もまた立ち上がった。受け取ったばかりの拳銃をジャケットの内側のポケットに入れ、……その重さに眉を顰めた。ジャケットの胸元が伸び、不自然に下がる。
こういうものは本来ホルスターなどを必要とするものなのだ。 結局再び取り出して机の上に置いた。]
(174) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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[>>160攻撃を外した。しかし、分はこちらにある]
『ぬくぬく生きてる奴らがみんなみんな、憎いんだよ!』>>168
[これが。この道化師の。本音。 狂ってるんだ。なにもかも。自分も。こいつも]
……ゥウウウ!!!
[>>168刹那、視界からネイサンが消える。どこへいったんだ。激情に包まれた頭では、咄嗟に判断できず。 ――衝撃。次の瞬間、自分の身体がふっとばされていた]
(175) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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でもね?これは私の見解だけど、それならそのまま殴り殺せばよかったのじゃないかしら? こうして見られているのにわざわざ戻って"人狼"になって喰い散らかすだなんて、自分を疑ってくださいといっているようなものじゃない?
[芸人風情の言葉を自警団がどこまで信用するかはわからない。 だが、もし刺青の男が人狼なら出来過ぎだ。
ヨーランダの証言は身分と共に信用されたのか、彼女は自警団と共に行くことになった。 今までの彼女と違う、凛とした、決意を決めた眼差しだった]
『どうか、あなたの……無事を、祈っています……』
ありがとう。貴女も辛いでしょうけど気をしっかり持ってね。
[彼女の表情は深く一礼をしたためうかがえなかった。 フランシスカはただ、ヨーランダと自警団が見えなくなるまで墓地で見守った]
(176) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/13(Sun) 00時半頃
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――――ズドン。
(177) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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|
[続けざまに、銃声が響く。 自警団の隊長の手には、煙を上げる銃身]
(……ああ。俺、撃たれたのか)
[そう気付いたのは、暫く経ってからで]
(178) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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は、はは、
[突き飛ばした。叩きつけた。が、ここから、どう、する。 殴れやしない、倒したところで怒りを買うだけ、しかしこのままで居られもしない。 潰えた片眼の鉄材を、引き抜きもう片方へぶち込めないかと、手をかける。]
(179) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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――ソル・デ・メディアノチェ テント――
「フランシスカ、本当にやるのか?」
[墓地から戻って舞台の支度をする。 こんな時こそ私たちは明るく笑っていなくては。 そしてこの暗澹とした街を少しでも華やげるのだ。 ネイサンがまだ戻っていない。 道化師がいないのは辛いが、ゆるやかな歌と踊りでなんとかしよう]
当たり前でしょ!何のためにこの街に来たのかわかりゃしない! いつも通りとはいかないけれど私はやるわよ!
[あくまで気丈に振る舞う。 そうでもしないと今にも塞ぎ込んで涙をこぼしてしまいそうだから――]
(180) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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|
――噴水広場――
[フランシスカは同じ踊り手と、楽団員を引き連れて広場へとやってきた。 いつもより静まった広場は、突然の乱入者に胡乱な目を向けたがそんなの構いやしない]
どいつもこいつも暗い顔しちゃってさ! こんな時は歌って踊って忘れようじゃないの! さぁさ、このソル・デ・メディアノチェにお時間を頂戴!
[フランシスカの掛け声と共に楽団員が音楽を紡ぎだす。 いつもの情熱的なものとは違った、牧歌的な素朴な音楽だ。 その音楽に乗せてフランシスカをはじめとした幾人かの踊り手が舞い踊る]
(181) 2014/07/13(Sun) 00時半頃
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ヨーランダ。おまえだけには、この姿。 見られたくなかったんだ。
……ごめんな。こんな兄貴で。
[銃弾に貫かれた痛みに悶えながら、贖罪の言葉を吐く]
(*3) 2014/07/13(Sun) 01時頃
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[最初はおずおずと遠巻きに見ていた人たちも、踊り手が楽しそうに踊り手を伸ばすと、おっかなびっくりその手をとり輪に交じりだす。 次第に街の人同士も手に手を取り踊りだし、広場はちょっとした祭りのようになった]
――そう、これでいいのよ。
[人々にわずかに戻った笑顔にフランシスカは満足気に頷いた。 フェンスの向こうの惨劇など知らずに――**」
(182) 2014/07/13(Sun) 01時頃
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[暫くラルフの反応を見守っていたが、受け取ったことに安堵を覚える。 平和だったヒースリングのこちら側では不要な品だ。 男の沈黙と表情から、改めてそのことを察する。]
ありがとう。 まあ、実際に使うことはないでしょうけど。 お守りだと思って。
[礼を言って席を立つ。]
見送りはいいわよ。すぐ近くだもの。 それに、ラルフといる方が危険かもしれないものね?
(183) 2014/07/13(Sun) 01時頃
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[悪戯っぽく笑う。 すっかり軽くなった鞄を手にして、玄関に向かい、 思い出したように再び笑み浮かべ。]
ラルフが大きな声を出すの珍しいわね。 ……嬉しかった。 それじゃ、またね。近いうちに。
[挨拶をすれば、手を振って外へと。]
(184) 2014/07/13(Sun) 01時頃
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[ず、と鉄を引き抜いた。抵抗はそれほどなかった。 振りかぶる。もう片目を狙う。が、そんなピンポイントな狙い、簡単につけられるものか。 振り降ろす決断が出来ないうちに、ズドン、と横槍の音がした。]
……空気読めない、馬鹿野郎だな、あいつ。
[それでも、武勲に違いはないのだろう。 徐々に、足元の身体の抵抗が弱くなる。 向こうの世界の住人に、手を上げた方はどう取られるか。 ゆるく立ち上がり、両手を上げて無抵抗を示した。]
(185) 2014/07/13(Sun) 01時頃
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[*そうして、ヘクターは*]
(186) 2014/07/13(Sun) 01時頃
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